異国の地で起きたクーデターに家族が巻き込まれるサバイバルスリラーをU-NEXTで観ました。初見。
監督・脚本はジョン・エリック・ドゥードル。予告編はコチラ。
東南アジア某国の首相がアメリカの水道システムを専門とするカーディフ社と契約を締結してすぐに、武装反乱軍のクーデターに暗殺されます。その17時間前、カーディフ社に転職したばかりのジャック(オーウェン・ウィルソン)が妻アニー(レイク・ベル)、ルーシーとブリーゲルの2人娘と共に当地に到着。新天地での生活に不安を口にする家族たち。空港には会社が手配しているはずの迎えの車が来ておらず、同じ便に乗っていて宿泊先も同じだと言う英国人ハモンド(ピアース・ブロスナン)が声をかけてくれたため、彼の現地の友人ケニーが運転する車でホテルに向かいます。ハモンドがこの国に来るのは15回目らしく、とても慣れている様子。チェックイン後、電気系統の具合がよろしくない状況をフロントにクレームを入れると、ホテル周辺のエリア全体が同じ症状とのこと。翌朝、ジャックはホテル近くの売店で英字新聞を買うために外出。すると、武装した民衆によるデモ隊と政府側の機動隊が路上で全面衝突する現場に遭遇。
ホテルに戻る途中で、優勢に立ったデモ隊がアメリカ人を処刑して民衆から大喝采を浴びている様子を目撃。反乱軍兵士に気づかれたジャックは非常階段をよじ登って、窓を割ってホテルに侵入。なんとか家族のいる部屋に逃げ込みます。その間に反乱軍はホテルの正面玄関を突破して、従業員や宿泊客を無差別虐殺を開始。外のヤバイ状況を家族に伝えて、一刻も早くホテルを脱出しようとするジャック。ルーシーが1階のプールで遊んでいることを知って、またまた慌てて部屋を飛び出して、ルーシーを救出。すぐ近くの部屋の宿泊客も惨殺されてしまって、このまま部屋にいたら家族が全滅になるのは必至。ということで、一番安全だと思われる屋上まで家族を連れて行って、生き残った宿泊客と合流。ホテルの周辺には数百人の民衆が集まって、外国人は皆殺しだと叫んでいます。そして、ヘリコプターに乗った反乱軍が射撃してきます。ここまでは、もう逃げ場のない状況に陥ったジャックとその家族の懸命のサバイバル劇の序章でしかなく・・・というのが大まかなあらすじ。
原題は「No Escape」。文字通り、脱出不可能な状況に突然見舞われる家族のお話。冒頭ですぐ革命が起きて、現地に着いたばかりのジャックが翌朝の暴動に気づきます。反乱軍と化した国民たちの標的は外国人。それも、国のインフラである水道システムの支援をすると見せかけて利権を乗っ取ろうとする先進国の手先である企業。つまり、そこに務めるジャックが真っ先に殺すべき人物となってしまいます。家族はとんだ巻き添えです。ゾンビのように次から次へと襲って来る現地民から必死で逃げ延びようとするスリリングな描写を最後まで押し切る演出は、ホラー・サスペンス畑の監督らしい盛り上げ方。隣のビルに移動するために子供を放り投げるシーンは、シンプルながらかなりの名場面だと思いました。焦点を当てた家族以外が虫けらのようにポンポンと殺されるところは悪い意味でハリウッド的。序盤で思わせぶりに登場したピアース・ブロスナンがいよいよ絶体絶命となったところで登場して、彼らしく活躍してくれるのは嬉しい展開。本作の某国はカンボジア想定のようですが、ロケ地は撮影(2013年)の翌年に軍事クーデターが起きたタイとのこと。








