ようこそお参りくださいました。
鋭い感受性を持った
家庭祭祀の教室を主宰しています
口寄巫女・神職 松井久子と申します。
物の怪・生霊が登場する能楽「葵上（あおいのうえ）」
↑こちらの記事の続きです。
前回に引き続き、
巫女体質の魂を救う
能楽の演目
をご紹介します。
今回オススメさせていただくのは、
源氏物語の「葵の巻」を題材とした
です。
「葵上」は、全ての巫女体質の方に
一度は鑑賞していただきたい演目です。
物の怪（もののけ）・生霊が登場する
この演目は、
源氏物語の中でも有名な
エピソードなので、
ご存じの方も多いことでしょう。
光源氏の正妻である葵上が
物の怪に苦しめられ、
病床に伏していたので、
巫女に口寄せを依頼して、
物の怪の正体を
明らかにしたところ、
源氏の愛人
「六条御息所」の生霊の仕業
であったことがわかります。
そこで更に修験者を呼び、
祈祷をはじめてもらったところ、
生霊となっていた六条御息所の怨念は
鎮められます。
この演目を鑑賞すると、
口寄巫女の登場とともに、
私たちの無意識領域に格納された
無念・嫉妬などの怨念が炙り出され、
祈祷師が登場した際には、
それらの怨念が祓い清められていきます。
舞台と観客席が一体となって、
魂鎮め（たましずめ）のプロセス
を経験することになりますので、
迫力満点です。
冒頭でもお話ししたとおり、
全ての巫女体質の方に
鑑賞していただきたい演目ですが、
・人の注目を集める立場に立つ時
・嫉妬問題で苦しんでいる時
・憑き物を落としたい時
・無念が手放せない時
には、特にオススメです。
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