道頓堀が窓から見えるオフィスに
6年勤めていたのにもかかわらず、
一度も行ったことのなかった、かに道楽。
名物の動く看板ばかりが目について
美味しい店=食べに行きたい、という発想に
いたらなかった、かに道楽。
そんなかに道楽に、人生36年目にして、
昨日初めて行ってきた。

ボーナスで好きなものを御馳走してくれるという相方の言葉に
まず最初に浮かんだのが、
カニが好きな私としては一度体験しておかなければ、
と最近やっと思うようになっていた「かに道楽」だったのです。

コースも好きなのを選んでよいということで
6月のキャンペーンメニューのなかから
「ハーフななかまど」を選択。
値段は、まあ特別なときじゃないと
出さないレベル。相方さま、ごちそうさまでした。

日々ちょい日記-お品書き
日々ちょい日記-ゆでカニ
最初に出てきたのが王道のゆでガニ。
蟹味噌もついて、しょっぱなからテンションMAX。
振り返っても結局これが一番美味しかったのかもしれない。

日々ちょい日記-刺身カニ
次に出てきたのがお刺身。
美味しいけど、個人的には火が通ってるほうが
カニの風味がする気がする。

日々ちょい日記-蟹味噌茶碗蒸し
そして、このコースを選んだ決めてのひとつでもある
蟹味噌茶碗蒸し。茶碗蒸しもカニも好きな私には御馳走~☆

日々ちょい日記-炭火焼カニ
そして自分で焼く「炭火焼」!
ボイルとはまた違った食感で
ほどよい身のほぐれ感がございました。

日々ちょい日記-カニグラタン
カニグラタン~。なんか名前だけ聞くと
ファミレスのメニューみたいやけど、
本物のカニ身が入った一口サイズでなんか贅沢でした。

日々ちょい日記-かにすき
知らなかったけどかに道楽の名物は「カニすき」らしいです。

日々ちょい日記-お箸
箸置きはコース代金に含まれるとかで
相方が持って帰ってました。
家にカニスプーンがないので
「ホジホジ」も持ち帰り・・・
でも金属のほうが取り出しやすそう。

日々ちょい日記-カニ天ぷら
カニ爪の天ぷら。サクサクの衣に食べやすいぷりっとした身が美味しく、
相方はこれが一番気に入ったもよう。

日々ちょい日記-カニばってら
そしてこれまた、コースを選ぶときの決めてになった
「かにバッテラ」珍しいから食べてみたかったのです。
一緒に出てきた赤出しとの相性ばっちり。

日々ちょい日記-雪見だいふく
デザートは数品から選べるのですが、
私は字を見た瞬間迷わず「雪見だいふく」。
なんか無性に食べたくなった。
ラインナップに入ってたということは
きっとカニ食べたあとに合うってことだよね。
こんなとこにまで無理矢理かにを乗せてくる、
高級感があるのかないのかわからないこだわりに
大阪魂を感じてしまい最後にノックアウト。

というわけで、結論。
かに道楽は美味しく楽しかった。
毎年6月25日を我が家のかにの日にしたい。
※ちなみにかに道楽は6月22日をかにの日としているようだ。

「かに道楽」に合わせて
表記を「かに」とするか、「カニ」とするか迷った。
カニのほうが読みやすいよね。


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巡礼3日目。

7:30から朝食ということだったが、
7:00に起きるとすでにテーブルに
朝食が用意されていた。
日々ちょい日記-29日朝食

この宿の女主人は
ほかの巡礼宿の人たちとちょっとタイプが違う。
あまり宿泊客と深く関わりすぎないようにしている感じ。
また、一緒に写真は撮ってくれたけど、
「facebookとかは嫌いだからwebにはあげないでね」
と念を押された。
通常だと、宣伝にもなるから
載せると喜ぶ人のほうが多いんだけども。

かといって彼女は決して感じが悪かったり
無愛想だったりするわけでもない。
宿を開けない秋冬はなにをしているのか尋ねると、
ヨガの先生をしたり、教会のお仕事を手伝ったりしているらしく、
週に2回は大学で学ぶためにトゥールーズまで出たりと
意外と活動的なのだ。

宿にwifiががあるかきいたときには
「あるけど仕事しすぎないようにね」って
冗談っぽく言ってたけど、
たぶんせっかくこんな田舎にまできて
人びとがパソコンやiPhoneに向かってるのを
あまりよく思っていないんだろうな、という印象を受けた。

これまで出合った巡礼宿の主人たちに共通してるのは、
リタイヤするまでは街でバリバリ働いていた、
というタイプが多いということだ。
みんな、そういうのはもういい、と思って
田舎で宿を開くんだろうな。


Eauzeの中心部まで車で送ってもらい、
本日も8:20ごろのスタートとなった。
けっこう寒いなと思ったら、4℃くらいしかないらしい。
震えるような感じの寒さではなく、
少し歩くと体も暖まってきた。
天気もよかったので、しばらくすると上着も脱いだ。
今回はわりと涼しい日が続いたので、
上着を脱いだのはこの日が初めてだった。
汗もかかないし、喉も乾かないので、
飲み物は補給しなくてもぜんぜん減らなかった。
日々ちょい日記-29日森
日々ちょい日記-29日キャンディー
出国前から喉の調子が悪く、このシリーズの飴にお世話になった。


Montrealの宿で一緒だった
ドイツ人とフランス人のおばちゃん2人組や、
サルサ好きなイタリア人のパオラさんらと、
道中何度も追いつき追い越しするうちに顔見知りになった。

本日のスタート地点から10kmのMancietに
11時ごろに到着した。
少し早いけど、ここはバーレストランが1件あるので
ランチ休憩にちょうどよい。
Plat de jour(日替わり定食的なもの)を食べてコーヒーを飲んだ。
日々ちょい日記-29日manciet
日々ちょい日記-29日manciet変な木
街の入り口にあったこの木、よく見ると上のほうでつながってるんだけど、
いったいどうなってるの??

日々ちょい日記-29日mancietランチ
お肉と豆、芋の煮込み料理、美味しかった。

上記のおばちゃん2人組が同じ店にいて、
「孫に見せたいので、一緒に写真を撮りたい」と声をかけられた。
このあと小さな教会でまた一緒になったときに、
パオラさんも一緒にみんなで写真を撮った。
おばちゃんたちはなんだかやたら嬉しそうで、
写真を撮るとき私の手をぎゅっと握っていた。
日本人を見たことなかったのかしら。
日々ちょい日記-29日帽子
おばちゃんのひとりが得意げに見せてくれた帽子。
自分で刺繍したんだって。巡礼への意気込みが感じられます。


この教会にもノートがあったので
記入してステッカーを貼っていたところ、
一人で歩いているらしい若い女の子が
「あなたたちが丸いステッカーを貼って歩いてる日本人ね!」
と話しかけてきた。
やっぱり目立つので、まめにノートを書いてる人には
印象に残るらしい。
日々ちょい日記-29日ノート書き
日々ちょい日記-29日ノート


今日のルートもワイン畑を通っていい感じ。
道沿いにずっと、見たことのない植物が生えていて
勝手に「ゲジゲジ君」と命名。
普段山にいかないから知らないだけなのかなあ。
日々ちょい日記-29日ワイン畑
日々ちょい日記-29日ゲジゲジ君
↑これがゲジゲジ君・・・・・・
日々ちょい日記-29日細い
日々ちょい日記-29日目印
日々ちょい日記-29日お花畑

Nogaroは割と大きめの街だけど
今日の巡礼宿は食事なしの簡易タイプで、
カルフールとか大きなホームセンターが並ぶ
ちょっと街外れのエリアに位置していた。
そっちに向かって歩いていると、
さっきの若い女の子(ベルサイユからきてるらしいのだが
名前が難しくてききとれず)と一緒になり、
おばちゃん2人組も同じ宿に泊まるようだったので
みんなで一緒に向かった。
日々ちょい日記-29日nogaro
日々ちょい日記-29日nogarogite
巡礼宿の外観
日々ちょい日記-29日nogaroカルフール

宿は個室とドミトリーに分かれており
宿泊客もかなり多め。
しかし、今日はもういっぱいで、
ベルサイユの女子は予約をしてなかったため
泊まることができなかった。
友達に連絡をとって泊めてもらうと言っていたが
うまくいっただろうか。

カルフールまで歩いて
今日の夕食の買い出し。
日本風をうたったカップラーメンと
サラダ、チーズ、ビールなどを購入。
明日から雨の予報で心配なので、
となりのホームセンターで
かなりしっかりしたポンチョも買っておいた。
日々ちょい日記-29日nogaro夕食

まだ17:30だったけど早めの夕食を済ませ、
相方に足裏マッサージをしてもらったあと
仮眠のつもりで部屋で休んでいたら
18:00くらいからうっかり眠ってしまった。
21:30ごろ目が覚めたのでしばらく起きて日記をつけた。

明日は30km歩く予定だが、雨がひどければ
最悪タクシーで移動することも考えなければならない。
車は全く頼らず全部歩きたいんだけど
その後の移動のスケジュールも細かく決まってるので
毎日予定通りの目的地に着いておかないとまずい。
そもそもタクシーってこのへんにいるのか?
などなど、いろいろ不安に思いながら眠りについた。



【今日の宿】
Gite d'etape de Nogaro
http://gite-etape-nogaro.fr/gite-etape-nogaro2.aspx
素泊まりで個室(ツインベッド)32ユーロ
日々ちょい日記-nogaro_room


日本の流通が壊滅する日―巨大外資カルフール・コストコ・ウォルマートの襲来/ぱる出版
¥1,575
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巡礼2日目。
日々ちょい日記-monreal_note
Montrealの宿のノート。もちろんあのステッカー貼ってきた。
日々ちょい日記-road
昨日の不安定な天気とはうってかわって、晴天。
部屋に干しておいた服が生乾きだったので、
ランチタイムにピクニックしながら乾かした。
日々ちょい日記-picnic
昨日スーパーで買っておいたサラダでピクニック。
フォークがなかったんだけど、
プリングルスですくうというジーニアスな技を発見!


日々ちょい日記-sign
今日は一日、ずっとワイン畑のなかを歩いているような感じだった。
昨日はほとんど人に会わなかったけど、
今日は、昨晩同じ宿に泊まって顔見知りになった人たちと
何度もすれ違い、声をかけながら歩いた。
巡礼2日目以降お決まりのパターンね。
今回はどんな「仲間」ができるのだろう。
日々ちょい日記-hana
きれいな色の花が満開の木
日々ちょい日記-hitsuji
みな同じ方向を向いてぼーっとする羊たち
日々ちょい日記-coquille
道の途中で無人販売されていた手作りの巡礼グッズ
ホタテ貝着けてくるの忘れたので、ここで買った
日々ちょい日記-to_eauze

約16kmと距離が今回最短だったこともあり、
14:00には目的地Eauzeに着いてしまった。
人口4000人くらいということで、
このあたりでは大きめの町のようだ。
この規模の町によくある感じで、
きゅっとまとまっているのではなく、
中心部を離れるにつれ、ぼんやりと町が広がっている。
日々ちょい日記-cat_eauze
Eauzeのおうちの窓から顔をのぞかせる猫ちゃん

今日の宿はEauzeの中心部から4kmほど離れたところにあるので、
「着いたら迎えに行くから電話して」と言われていた。
一度行ってしまうと町の中が見れなくなってしまうので、
先にEauze中心部へ行ってカフェでコーラを飲んで休憩。
スーパーに寄って明日のランチを買おうと思ったが、
日曜日だからか閉まっていた。

14:45ごろに宿に電話してみたところ
「うち、ヒーターないから寒いけど大丈夫?
町中でほかの宿が見つかりそうならそっちに泊まってもいいのよ」
的なことを言われる。
いまさらそんなこと言われてもほかの宿探すのも面倒だし、
念のため聞いてくれた程度でそんな深刻な問題ではなさそうだったので、
「大丈夫です」と連絡し、15:15に合流した。

今日はほかに客がおらず、
部屋もいくつかある中から好きなところを選んでよいとのこと。
「共有スペース」がやたら広かったので
帰国後のサルサパフォーマンスの自主練をするのにちょうどよかった。
結局旅行中まともに練習したのはこの日だけだった。
日々ちょい日記-arcenciel

夕方少し外を散歩し、
19:00から夕食。
ここの女主人は客とは少し距離を置くタイプらしく
(といっても決して愛想やサービスが悪いということではない)
食事は我々だけでいただいた。
ホットワインもつくってくれて、
シンプルだけど美味しかった。
日々ちょい日記-arcenciel_dinner
21:00前には就寝。

【今日の宿】
L'Arc en Ciel
http://www.chemindecompostelle.com/arcenciel/index.html
夕食+朝食付き、ふたりで77€、現金払い
Eauze中心部からの送迎付き
日々ちょい日記-arcenciel_bed


巡礼1日目

朝7時。
手作りのワッフルやパンが出てきて、
ビジュアル的にもおしゃれな朝食。
ここは高めの宿なので食事も気合いが入ってる。
日々ちょい日記-waffle

我々が立ち寄った宿や教会のノートに貼っている
「日本からきました」ステッカーをあげると、
さっそくダイニングの鏡の枠に貼ってくれた。
小洒落た宿になんだか合わない気もしたが、
彼らからみると日本的な漢字などが入ってて
もしかしたらステキに見えるのかもしれない。
日々ちょい日記-angelots_mirror

8:30ごろに出発。
Condomは実はあのダルタニアンと三銃士と縁がある土地だそうで
数年前に立派な「四銃士」像ができたというのを
宿の人に教えてもらった。
せっかくなので記念撮影して出発。
日々ちょい日記-yonjushi
さらに5kmほど進んだところで、少し北に寄り道して
Larresingle(ラレッサングル)という町へ。
ここも宿の主人に勧められたのだが、
このあたりのエリアの巡礼路上の町とは比較にならないくらい
観光客があふれていてびっくりした。
町の入り口にきれいなベンチとテーブル、トイレまで完備した
立派な「ピクニックゾーン」があり、
昨日マルシェで買ったチーズをここで広げる。
美味しかったんだけど、見た目がドロッドロになってて
手でつかむのに勇気が必要だった。

日々ちょい日記-larresingle
さて、この町、要塞に囲まれたような特殊な作りが有名なようで、
「フランスの美しい村100」に認定されているとか。
地域の有名なお酒「アルマニャック」の店も人がいっぱい。
日々ちょい日記-armagnac
今回1つ目のピンバッジをここでゲットしました。
そうこうしてたらあっという間に11時。
初日だから距離は少なめにしているものの
出発して2時間半で5kmはやばい。
日々ちょい日記-condom_map
そこから先は結局、今日の目的地Montrealに着くまで
町らしき町もなく、お茶することもできなかったので
休憩をはさみつつひたすら歩いた。

日々ちょい日記-chemin_board
コレ見ると「戻ってきたー」という感じが。
日々ちょい日記-eglise
ワイン畑のなかに現れる小さな教会
日々ちょい日記-eglise_interieur
教会のなか
日々ちょい日記-pont
歴史のありそうな橋
日々ちょい日記-burros
仲良しロバと馬
日々ちょい日記-watching_map
地図を確認中

気温はおそらく15℃前後か。
暑くもなく、寒くもなく、快適だけど
けっこう曇っていて、途中少し晴れ間も見えたものの
なんとそのうち「ヒョウ」が降ってきた。
前回けっこうしっかり目のポンチョを持って行ったのに
ぜんぜん出番がなかったので、
今回は荷物を軽くするために100均のペラペラなポンチョしか
持っていないというのに、初日からさっそく出番。
そして、あっという間に破れた・・・
まあ、ないよりはだいぶましだった。

15:00ごろにMontrealへ到着。
宿の場所をなんとなく確認しつつ、
まだ小雨も降っているのでひとまずcentreのカフェへ。
昼食も食べていなかったのでおなかペコペコ。
「なにか食べるものなーい?」と聞くと
タルトを出してくれたんだけど、
これがものすごく美味しかった! 
さすがおフランス~、小さな町でも期待を裏切りません。
毎度感心します。
日々ちょい日記-tarte

おなかも満たして満足したところで
ぼちぼち宿に向かう。
今日はいわゆる巡礼宿で、
ホストはAnitaというドイツ人のやさしいおばちゃんだった。
去年オープンしたばかりのようで中もきれい。
ドミトリーを予約していたんだけど、
今日はたまたまお客さんが多くなったそうで
我々は空いていた個室をあてがわれた。ラッキー。
今回の巡礼で、今日の宿が唯一
「寝袋要」とされていたんだけど、
個室はシーツもあるので結局不要になった。
実は、寝袋かさばるし1泊だけのために
大きいのを持ってくるのが嫌で
ペラペラのシーツっぽいものしか
持ってきてなかったので、
使わなくて済んで助かった。

日本を出るまで喉の調子がずっと悪くて
今日も歩きながらのど飴なめまくってたんだけど、
夕食中になんか疲れも出たのか
つらくなってきたので、ちょっと先に失礼して寝てしまいました。

【今日の宿】
Gite Compostela
http://www.gite-compostela.com/fr/accueil
料金は夕食+朝食付きで70€、現金払い
日々ちょい日記-gitecompostela_out





photo:01
MacBook Airに買い替えて、あこがれのノマド生活も実現(2週間に1回くらいやけど・・・)して
ウキウキなのですが、CD/DVDドライブがないので
相方がかしてくれたダフトパンクの新しいアルバムが取り込めない!
ということで、ヨドバシカメラに行ってポイント使って
1000円くらいで外付けのを入手してきました。
USB3.0活かしたほうがいいと相方のアドバイスだったので
そちらにしてみた。設定とかもなにもいらず、
つないですぐに普通に使えてとても便利です。
普段は必要ないのでしまっておけるし、
持ち運んだとしても300gくらいなのでそんなに重くもないし。





iPhoneからの投稿
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この日の最大のテーマは
前回の巡礼終着点であったCondomへ到着することだった。

じつはこの街、非常に移動しにくいところにあり、
前回もここで巡礼を終えたあと、
40キロほど離れたAgenという大きめの街に移動して
そこから電車でToulouseに戻らねばならず苦労したのです。
前回は現地の案内所の人が教えてくれたバスが
待てど暮らせどやってこず、電話しても誰も出ず、
結局Condomの巡礼宿にかけこんで
「どうやったらAgenに行けるか」と聞いたところ
「私だったら・・・ヒッチハイクね!」と明るい笑顔でのたまったため
それを実行せざるを得なくなったのです。
幸いほんとに乗せてくれる人が見つかったので
無事に帰ることができたのだけど、
とにかく面倒だった記憶がトラウマとなり
今回の旅でもここが一番不安なポイントになっていて、
「Condomに無事に着けさえすればあとはどうにでもなる!」
くらいに思っておりました。

それで今回は、フランス語の堪能な同僚が
宿探しや予約を手伝ってくれたこともあり
事前に入念に作戦をたてたのです。
ToulouseからAgenまで電車で移動し、
そこから1日3本しかないバスの時間も確認し、
それに合わせた電車に乗ればばっちり、という状態。
Condomは小さい街だけどAgenは大きいから
最悪タクシーも捕まえられるはずだし、と
万一の場合のイメトレもすませ、
いざ当日を迎えたのでした。

という前置き(長っ)をふまえて、以下が当日の日記になります。



8:00前に起床。相方はゆっくり寝たいようなので先に朝食。
日々ちょい日記-oursblanc_asa
これがOurs Blancのシロクマくん

食堂がスペインのキャピキャピ女子軍団に占拠されたため早々に部屋へと戻る。
10:00ごろに一度部屋を出て、向かいのマルシェをのぞきに行った。
日々ちょい日記-fromage
マルシェはチーズ屋さんがいっぱい!

ここの2階に、前回とても気に入ったレストランがあるので
下見に行くと、11:45にオープンするとのこと。
時間が少しあるので、先に電車のチケットを買いに駅へ行き、
そのあとsuperdryなどをのぞきつつ散策。
チェックアウト後荷物をホテルに預け、いざ食事へ。

トイレにいきたくても抜け出せないくらい
ぎっちりと詰めて並んだテーブルは、あっという間に満席。
下見に行って予約しておいてよかった。
牛顔のマークが示すとおり一応肉がメインの店なのだが、
ランチメニューについている魚介のスープが絶品。
相方はステーキ、私はトゥールーズ名物というソーセージを食べた。
日々ちょい日記-lelouchebem
日々ちょい日記-soup
日々ちょい日記-saucisson2

今回どうしてもトゥールーズでこの店で食事をしたいということで、
今日選択肢の少ない電車のなかで、
Agenからの最後のバスに間に合う16:04発(17:07着)という
非常に遅い時間をあえて選んでしまった。
おそらく宿に着くのは19:30になってしまうだろう。

何時に着くのか気にしていた宿主に、メールを送ったところ、
「Agenには何時に着くの?」と。
CondomじゃなくてAgenに着く時間をなぜ気にするんだろうと
不思議に思っていたのだけど、
なんと、たまたま遠方から帰省している息子さんが
Agenに用事があるので、車で拾ってくれるというではないか。
いまだにほんとにバスにちゃんと乗れるのか
不安が残っていたなか、これは非常にありがたい話だった。

さっそく目印に相方の写真(ウォーリーのような赤白縞を着ていてわかりやすい)を
送ると、あちらも「息子です」と写真を送ってきてくれた。

17時過ぎにAgenに着くと、すぐに息子さんと合流することができた。
宿に着いたら18:30。夕食は20時からということになり
部屋でひといきつこうとしたら、結局ぎりぎりまで爆睡してしまった。

歩く前なので少し奮発して高めの宿にしたのだが、
さすがにきれい。今日はほかのお客さんはいなくって、
食事も宿主家族と一緒にいただいた。
まあいわゆる「民宿」という説明がふさわしいのかな。
5年前に古い家を買い取って、1年かけて改装したのだそうな。
向かいの家なんか中世そのものって感じで
この家も外から見るとわからないんだけど、
中はほんとに新しくてきれい。
日々ちょい日記-condom
窓からの景色

アジアからのお客さんは我々が初めてだそうで、
某宿紹介サイトにレビューを書いてほしいと
頼まれた。こういう宿は口コミが重要だからね・・
かくいう我々もTripAdviserを見てよさそうだなと思ったのだった。

ご主人は観光情報をまとめた冊子をつくったり
アクティビティーツアーなどを主催する
お仕事もなさっているようで、
食事をしながら、これから歩くルートにある
見所などを教えてくれた。
それと、この地域の有名なお酒
「アルマニャック」も一緒にいただきました。
アルコール40度はやっぱりキツイなー。
日々ちょい日記-lesangelots2
日々ちょい日記-lesangelots


<本日の宿>
Les Angelots





初日の日記を見返していて、荷物について書いてたので
一応別で記しておくことにしました。

2004年に初めてスペイン側を歩いたときは
バックパックだけで10kgあって、
さらに大きな寝袋(と、途中で捨てたけど
それを載せるためのカート)まで持ってったものでした。
そして一眼レフカメラに大量のフィルムもね・・・

相方とフランス側を歩くようになってからも
最初はなかなか荷物が減らせなかったんですが、
フランス側は寝袋が基本的に不要であることや、
「途中でのんびり本でも読んだら素敵」と
2~3冊詰め込んでも実際はそんな優雅なことはしないこと、
昔は紙が当たり前だった辞書が
いまではiPhoneで済むようになったこと
などもあり、なんと今回は家ではかったら
バックパックだけなら6kg! 
まあこれにサブバッグに入れるものもあるわけだけど
確実に軽くなっています。


photo:01


今回でピレネー越えまであと100kmちょいという
ところまで到達し、いよいよスペイン側が近づいてきました。
スペイン側に行ったら巡礼宿はもっと簡素な
ドミトリーで寝袋必携だし、晩ご飯も自炊が多いから
持ち運ぶ食材も出てくるだろうし、
と考えると、今後は逆にまた重くなってくるのかな。

今回唯一もってかなくてよかったなーと思うのは
nexus7ですね。迷ったんだけど
万が一暇を持て余すことがあったら困るので
一応入れたものの、やっぱりほとんど開かなかったな。
電車の長時間移動も景色を見たり寝ちゃったり
日記書いたりしてたし。
相方はiPadminiをがっつり活用してたので、
まあこのあたりは人によるのでしょうね。






4回目のel caminoフランスサイド巡礼、1日目は今回も
拠点となるトゥールーズへの移動です。

現地空港に着くのが深夜0時を過ぎる予定だったので
あらかじめホテルに連絡したところ、
「フロントは24時間空いてるから心配しないで!」とのこと。
2008年の第1回目、リヨンのホテルに深夜についたら
もうフロント閉まってて中に入れず、ほかのホテルを求めて
さまよい歩いた・・・という痛い思い出があるので
ここは重要なチェックポイントなのです。

今回はANAとルフトハンザの共同便。
やっぱり日本の航空会社だとサービスもいいし、
なんとなく困ったときも母国だし気分的に安心。
たまたま安かったから選んだのですが
前回のKLMでは荷物紛失で大変面倒な思いをしたので
たぶんKLMはもう使うことはないでしょう・・・
(紛失時代はどこの会社でも起こり得るとしても、
そのあとの対応ってやっぱり大事だよね)。

話がそれてしまったけれど、
今回は朝7:40のリムジンバスで
いつもの自宅近くのホテルを出発。
事故渋滞で30分ほどバスが来なくてヒヤヒヤしたけど
もともと少し余裕のある便だったので大丈夫でした。

フランクフルトで乗り継ぎだったのですが
待ち時間が5.5時間もあり、
空港でショップを見たりビール飲んだり
ソーセージ食べたりしてなんとか時間をつぶしました。
なんか暑いなーと思ったら気温が25度もあったらしく。
フランスもそんなだったら歩くと暑いなーと
心配しましたが、あちらはむしろ寒かったことは
また後の日記にて触れることになるでしょう。


日々ちょい日記-flankfurt



日々ちょい日記-saucisson



そうそう、いっつも飛行機で爆睡しちゃう私なのですが
今回はなんと4本も映画見ちゃった。
「ボル・バッチャン」っていうものすごくくだらないインド映画に始まり、
前から観たかった「愛、アムール」、
まだまだいけるなと「世界にひとつのプレイブック」
「きいろい象」も観てしまった。
「世界にひとつの~」は期待はずれだったかな。

フランクフルトからトゥールーズの便はほとんど寝てました。

トゥールーズに着いて、タクシー乗り場へ。
時間的にたぶんこの便が最後なのか、
空港の中にも人が少ないし、スタッフもなんとなく
帰り支度に入ってる感じがして焦る。
前回は空港近くのホテルも使ったんだけど
深夜に着くと回りが暗いので、道が非常にわかりにくいうえに
人気もなくてこわいんです。
なので、今回は街の中心部にある
Hotel Ours Blancにしました。
Ours Blancっていうのはフランス語で「シロクマ」のようで、
かわいらしいシロクマのマークが目印です。

ここは過去にも利用して、駅も街の中心部も近くて
とっても便利なため、もう常宿という感じ。
設備は必要最小限だけど清潔感もあるし
スタッフも英語ペラペラで愛想もいいし・・・

しかし、24時間空いてるって言ったのに
ホテルついたら誰もいないし
ブザーならしても出てこないから焦ったわ!
幸いこのホテルは近くに3件まとまってるので
もう1件のほうに行って
「閉まってる」って言ったら
すぐに開けに行ってくれたので結果OKですよ。

残念ながらトゥールーズ拠点は今回が
最後になると思われますが、
もしまたトゥールーズに行くことがあったら
たぶんここを使います。

ちなみに私はいつもexpediaで予約します。


何度かお世話になった高円寺のメキシカンレストラン
ROJO amigo kitchenにて開催された
「TOKYO PACHANGA Vol.2 夜のラテン授業」というイベントに参加してきた。

「チカーノ&サルサの大先輩たちを迎えての
ライブ&トーク・セッション」という謳い文句に惹かれ、これは行かねば! と。

以下、イベント概要からの引用

☆音楽ライヴ⇒ ロサンゼルスのチカーノ~ブルース・シ
ーンで大活躍するテツヤ・テックス・ナカムラ(har)と名ロッキン・ギタリスト、石坂和弘によるChitlin' Brothers 、そして70年代からラテン・ロック~サルサを奏でて来た日本を代表するラテン・パーカッショニスト、ウィリー・ナガサキが共演!

☆トーク・イベント⇒ 70年代、伝説のイラストレーター、河村要助氏らと共に日本にサルサを紹介した藤田正。河村要助氏の作品解説にも触れながら、アメリカ発ラテン文化を当時の音楽ファンがどう受け止めたのかを検証する貴重なトーク!題して「サルサが日本に伝わった日」!


日本でもサルサをする人がそれなりにいるなあ、
というくらいで、それを最初に紹介した人たちのことなんて
これまで考えたこともなかった。
でも、いまみたいにネットもなかった時代、
メディアを通して広まったのは
ごく当たり前のことだったのかもしれない。

藤田さんのお話で個人的に共感したのは、
物書きよりも、イラストレーターとかカメラマンとか、
アートの領域を極めた人の書く文章のほうが素晴らしい、というお話。
編集者が原稿を1字たりとも触ってはいけない気がする、というのは
なんかわかる気がする。
私も、多くはないけどそういう人の書く文章に
触れたことがあるので。

あと印象的だったのは
やっぱり河村要助さんについてのお話。
藤田さんは76年だったかに、ニューヨークで生のサルサに触れたときは
「すごすぎて正直よくわからなかった」そうです。
そういったものを体で感じてすぐに絵で表現できてしまった
河村要助さんというイラストレーターがほんとに天才で、
そしてほんとにサルサを愛していたんだというお話でした。
日本のカルチャーをひっぱった
著名なアーティストが、サルサが好きだったと聞くだけで、
なんだか親近感がわいてしまうものです。
それにしても、76年なんていったら
私たちが生まれるほんの少し前のことで、
そんなころにこういう体験をしていた方たちがいるんだなあ、
と、思うと、まだまだ自分は知らないことがたくさんあるし、
踊りのほうもまだまだだけど、音楽としてのサルサも、
もっと深く知っていきたいなあと思いました。

photo:01


photo:02


photo:03



ライブのほうも、真ん前でど迫力の音を満喫できて、
途中の漫才のような掛け合いも楽しく(それはトークのほうもでしたが)
ひとつだけ残念だったとすれば
座ったままで聞かなければならないほど
人がぎゅうぎゅうだったということかな。


トークで紹介された河村さんの
「サルサ天国」という本が非常に気になるのですが、
絶版のため古本で探さねばならぬよう。
ひとまずイベントで販売されていた
「河村要助の真実」というイラスト集を購入してきました。
カバーの裏側には、イベントでもパネルで用意されていた
サルサバンドを細かく描いた素敵な作品が。
こういうのポスターにしてくれたら
飾りたいよなあ。。。



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