この日の最大のテーマは
前回の巡礼終着点であったCondomへ到着することだった。

じつはこの街、非常に移動しにくいところにあり、
前回もここで巡礼を終えたあと、
40キロほど離れたAgenという大きめの街に移動して
そこから電車でToulouseに戻らねばならず苦労したのです。
前回は現地の案内所の人が教えてくれたバスが
待てど暮らせどやってこず、電話しても誰も出ず、
結局Condomの巡礼宿にかけこんで
「どうやったらAgenに行けるか」と聞いたところ
「私だったら・・・ヒッチハイクね!」と明るい笑顔でのたまったため
それを実行せざるを得なくなったのです。
幸いほんとに乗せてくれる人が見つかったので
無事に帰ることができたのだけど、
とにかく面倒だった記憶がトラウマとなり
今回の旅でもここが一番不安なポイントになっていて、
「Condomに無事に着けさえすればあとはどうにでもなる!」
くらいに思っておりました。

それで今回は、フランス語の堪能な同僚が
宿探しや予約を手伝ってくれたこともあり
事前に入念に作戦をたてたのです。
ToulouseからAgenまで電車で移動し、
そこから1日3本しかないバスの時間も確認し、
それに合わせた電車に乗ればばっちり、という状態。
Condomは小さい街だけどAgenは大きいから
最悪タクシーも捕まえられるはずだし、と
万一の場合のイメトレもすませ、
いざ当日を迎えたのでした。

という前置き(長っ)をふまえて、以下が当日の日記になります。



8:00前に起床。相方はゆっくり寝たいようなので先に朝食。
日々ちょい日記-oursblanc_asa
これがOurs Blancのシロクマくん

食堂がスペインのキャピキャピ女子軍団に占拠されたため早々に部屋へと戻る。
10:00ごろに一度部屋を出て、向かいのマルシェをのぞきに行った。
日々ちょい日記-fromage
マルシェはチーズ屋さんがいっぱい!

ここの2階に、前回とても気に入ったレストランがあるので
下見に行くと、11:45にオープンするとのこと。
時間が少しあるので、先に電車のチケットを買いに駅へ行き、
そのあとsuperdryなどをのぞきつつ散策。
チェックアウト後荷物をホテルに預け、いざ食事へ。

トイレにいきたくても抜け出せないくらい
ぎっちりと詰めて並んだテーブルは、あっという間に満席。
下見に行って予約しておいてよかった。
牛顔のマークが示すとおり一応肉がメインの店なのだが、
ランチメニューについている魚介のスープが絶品。
相方はステーキ、私はトゥールーズ名物というソーセージを食べた。
日々ちょい日記-lelouchebem
日々ちょい日記-soup
日々ちょい日記-saucisson2

今回どうしてもトゥールーズでこの店で食事をしたいということで、
今日選択肢の少ない電車のなかで、
Agenからの最後のバスに間に合う16:04発(17:07着)という
非常に遅い時間をあえて選んでしまった。
おそらく宿に着くのは19:30になってしまうだろう。

何時に着くのか気にしていた宿主に、メールを送ったところ、
「Agenには何時に着くの?」と。
CondomじゃなくてAgenに着く時間をなぜ気にするんだろうと
不思議に思っていたのだけど、
なんと、たまたま遠方から帰省している息子さんが
Agenに用事があるので、車で拾ってくれるというではないか。
いまだにほんとにバスにちゃんと乗れるのか
不安が残っていたなか、これは非常にありがたい話だった。

さっそく目印に相方の写真(ウォーリーのような赤白縞を着ていてわかりやすい)を
送ると、あちらも「息子です」と写真を送ってきてくれた。

17時過ぎにAgenに着くと、すぐに息子さんと合流することができた。
宿に着いたら18:30。夕食は20時からということになり
部屋でひといきつこうとしたら、結局ぎりぎりまで爆睡してしまった。

歩く前なので少し奮発して高めの宿にしたのだが、
さすがにきれい。今日はほかのお客さんはいなくって、
食事も宿主家族と一緒にいただいた。
まあいわゆる「民宿」という説明がふさわしいのかな。
5年前に古い家を買い取って、1年かけて改装したのだそうな。
向かいの家なんか中世そのものって感じで
この家も外から見るとわからないんだけど、
中はほんとに新しくてきれい。
日々ちょい日記-condom
窓からの景色

アジアからのお客さんは我々が初めてだそうで、
某宿紹介サイトにレビューを書いてほしいと
頼まれた。こういう宿は口コミが重要だからね・・
かくいう我々もTripAdviserを見てよさそうだなと思ったのだった。

ご主人は観光情報をまとめた冊子をつくったり
アクティビティーツアーなどを主催する
お仕事もなさっているようで、
食事をしながら、これから歩くルートにある
見所などを教えてくれた。
それと、この地域の有名なお酒
「アルマニャック」も一緒にいただきました。
アルコール40度はやっぱりキツイなー。
日々ちょい日記-lesangelots2
日々ちょい日記-lesangelots


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Les Angelots