タイトル なし
人生は不公平だ。校庭に埋められたタイムカプセルのように、あの時の顔をして、まだ約束をつないでいる。人生は不公平だ。若くして亡くなることを美徳としながらも、自分はそうでないと、張り紙をしてる。幼子が亡くなっても、同じ人生だという。それを人生の定規に乗せてみたら80㎝という人生に乗せたときの、2,3 cmを同じ人生と云えるだろうか。人生は不公平だ。男と女。白人と黒人。黄色人種と欧米人。アーリア人とユダヤ人。大阪人と東京人。関西人と関東人。黒と白。晴れと雨。満腹と空腹。栄光と挫折。そして、生と死多くを殺しておいて、ノストラダムスの予言のように、無かったように戻った輩もいる。長寿を全うしたという。人生は不公平だ。地球には多くの元素があふれている。水、海洋、微生物、植物、動物、人間、そして地球。全ては循環している。分解すれば、同じところをくぐって、また、つながる。人生は不公平ではなくて、もともと不公平なんだ。数多(あまた)の生まれ出なかった“えれくとりっく”なモノたちから、私たちは生まれでた。人生に迷い出た我々こそが、そもそも不平等のかたまりだ。なんと多くのものを虐げて、生まれ出たのだろう。そんなかたまりが、人生を不平等と嘆いても仕方がない。人生は旅ではなく、物語。その外側にある、もともとが、旅なんだろう。偶然にも人生に迷い込んでしまった。人生は不公平だ。だからこそ、有難い。****年 **月 **日