ヘルプ!スーパーマリオ
レンガ造りのイギリスの家は日本の家よりずいぶん持ちがいい。
だから古い家が多い。
築50年100年クラスの家は当たり前のようにある。
築20年くらいだと、新築と呼ぶ。
しかし、家がそんなに古いと、最初に傷みやすいのがさすがに水周りだ。
ということで水周りに関しては、トラブルが多い。
水詰まり、水漏れなんて問題は日常茶飯事なのである。
そうしてこういったときに呼ぶのが、"Plumber"(プラマー)と呼ばれる水周り仕事人。
日本語では配管工とよく訳されているが、ビルなど少ないイギリスでは、もっと家庭に密着した小さな仕事のイメージではある。
あのスーパーマリオの職業もこの"Plumber"(プラマー)だったはず。
そう思うと、何でプラマーがお姫様を助けに行くのかいまだによくわからない。
イギリスではこのプラマーというのを呼んで、すぐ来てくれたためしがない。
とにかくこの人種だけは失業はないだろうと思うほど、不足している。
日本でいう3K仕事なので、なりたがる人も少ないのであろう。
ところが水まわりのトラブルで"Plumber"(プラマー)を呼ぶときは一刻を争う。
水がつまったり、漏れたりしていてぐずぐずしていられない。
ボイラーの故障でもすると、お湯が出なくなるし、お湯が出なくなると真冬の零下の寒さの中、暖房も切れるという事態に陥る。
だから、すぐ呼べるプラマーの確保というのは、実はすぐ診てくれる医者くらい大切なのだ。
"Plumber"(プラマー)に電話するときはもう必死。
私ももう何度電話したことか。
"My boiler is not working"「ボイラーが故障しているの」
"There is a leak from the ceiling"「天井から水が漏っているの」
"Water doesn't drain out. "「水が流れないの」
"The toilet is overflowing"「トイレが詰まって水があふれ出てるの」
"There is no hot water coming out of the taps"「お湯が出ないの」
そして、
"Can you come as soon as possible please?"「すぐ来てくれる?」
こうなる。
水周りの問題はホテルなんかでも発生するので、こういうフレーズは覚えていて損はないと思う。
水詰まりを英語で言えることは、思ったより重要だ。
さて、私の"Plumber"(プラマー)であるが、もうそれはそれはマリオそっくりのいいおっちゃん。
マリオより相当お歳なので、ひげも髪の毛も真っ白であるが、とにかく腕がいい。
彼が登場するときには、私も家の水周り大格闘に疲れ果てたあとで、
「おおっ、マリオっ、助けに来てくれたのねっ」
とこういう気分なのである。
やっぱり私はマリオに救われるピーチ姫だったのね。
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愛の羽交い絞め
日本のボランティアの感覚がまず違うと思うのだが、大半の人のボランティアのイメージというのが、
「誰かのために、無償で何かをしてあげる」
こんな感じのような気がする。
言葉の定義には深く触れないが、英語では仕事以外のときにもよく使う言葉である。
学校などで先生が生徒に何かを手伝って欲しいとき、
"Would someone volunteer for this job?"「誰がやってくれる人?」
いわゆる快く立候補してくれる人を募るときに普通に使う言葉ではある。
だから言葉のイメージも、
「自分の好きなこと(仕事)を、無給で(有給でももちろんいい)やる」
こういう感じである。
無給でもいいならということで、ありとあらゆる仕事もあり、それを好きでやっているので、長続きする人も多い。
生きがいとしている人も多い。
趣味の域とも言えなくもない。
さて、日本では聞いたことがないような、仕事(?)をボランティアとして活動している人がイギリスには大勢いる。
ある知人は自分をこう名乗っている。
"Swan Catcher"(スワンキャッチャー)
"Swan"というのは白鳥のことなので、
え? 白鳥を捕まえる人?
と思うであろうが、その通りである。
白鳥を捕まえる人なのである。
とは言っても、別に捕って食べるわけではない。
白鳥というのは保護された鳥なので、どの白鳥も足にタグをつけられている。
数もだいたい把握されていて、湖などにはかならずいて、一般人がよくパンなどを与えたりしている。
ところがたまに白鳥も大怪我をする。
釣り糸をのみ込んでしまったり、羽を傷つけてしまったり、そうすると人間の手で助けてやらなければ死んでしまうのだ。
それで怪我をしたという白鳥がいると、彼の出番なのである。
ところが白鳥というのは実は捕獲が難しいのである。
そりゃそうだ。
飛べるし、泳げるし、そして何より力が強い。
白鳥があの大きな羽を広げる力は、相当なもので、彼は失敗して腕を骨折したこともある。
一般人ではなかなかできないのである。
彼によると1匹を何日も探し続け、何時間も追い回すことも、よくあるそうで、茂みやら、海やら、かなり苦労して白鳥を探して移動しまわる。
そして最後は海などでボートでこっそり近づいていって、白鳥に向かって後ろからジャンプして羽を広げさせないように、覆いかぶさり羽交い絞めにするのである。
ここで失敗して羽を広げさせると、何日もの苦労も水の泡。
彼も危険で怪我をしかねない。
もちろんずぶぬれ、どろどろなんてしょっちゅう。
くちばしで突付かれるのも日常茶飯事。
まさにこの白鳥との格闘は体当たりである。
そして彼は言う。
「もう子供のころから白鳥が大好きなんだ」と。
こういう人はイギリスに多い。
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つい出ちゃったんだよ
注)食事中の方はお読みにならないほうがいいかと思われます。
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ちょっと前に知人に聞かれた。
「ついおならが出ちゃったようなときはどうするの?」
これって日本とそうそう変わらないと思うのだが、たまにいるよね。
「オレだよ。すまん」
なんて素直に謝れる正直な人。
でも大半は、いたしかたなく出ちゃった場合、
「今のは私です」
と積極的に発言する人は少ない。
欧米でも正直に自己申請をしてくれる人もたまにはいる。
"Yes, It was me!" 「今のは僕です」
こんな具合に。
だけど9割以上の人は欧米でも、何もなかったかのような顔をするのが、普通である。
音が大きすぎて、相手にばればれというときでも、あっさり一言、
"Excuse me" (イクスキューズミー)
これだけでよい。
「おなら」と言う言葉もちょっとダイレクト過ぎるんで、結構いろんな言い替え方がある。
私がよく耳にするのは以下のが多いかな。
"Did you break wind?"「出ちゃったの?」 だとか、
"Did you let one go?"「出ちゃったの?」 だとか、
"Did you let one off?"「出ちゃったの?」 だとか、
出ちゃったシリーズである。
まぁ人にはそうダイレクトには聞かないものなので、こういうのはよく、大人が子供に言ったり、看護婦さんが患者さんに尋ねたりしている。
子供のいる家庭のほうがよく使う言葉ではある。
赤ちゃんなんかがすると、必ずわざわざ誰かが赤ちゃんに尋ねる。
「今プーしたの?」なんてね。
もちろん赤ちゃんは答えられるわけがないので、母親がおしめを持ってチェックに行くわけだ。
そしてそれがおならだったら、簡単に、
"It was gas."「ガス(おなら)だったわ」
これだけでいいのである。
おならを英語で表現するのにスラングで"fart"(ファート)という言い方もあるが、日本語の「屁」という感じでちょっと強いので、紳士淑女のみなさんはあまり使わない。
だけど、できるだけ言わないのが吉ではある。
きっとみんなそこまで詳細を知らせてほしくないであろう。
学校では、子供たちの間で責任逃れをしてる場面によく出会う。
"Is it you?"「君だろう?」
"No it's not me."「ちがうわ、私じゃないわ。」
うやむやがいいときもあると、こういうときに思う。(汗)
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サービスは誰が?
海外と普通に比べて、ダントツで世界一だと思う。
よって、日本人が海外に行くと、それ以下のサービスである可能性が高い。
きっとよくても日本並であろう。
少なくともここイギリスでは、どう考えても
「店員が王様」
という感じ。
無愛想に笑いもしないなんて、当たり前。
いやむしろにこやかな店員なんて、10人に1人もいない。
マクドナルドしかり、銀行しかり、ありとあらゆるところで、面倒そうな顔してやっている。
店員が笑っているときは、店員同士で雑談が楽しそうなときと、お客さんが冗談でも言って、店員を笑わせたときくらいである。
アメリカはイギリスよりややましではあったが、そう大差はなかったと思う。
そして、以下のセリフをいとも簡単に客に言う。
1."We don't have any stocks"「在庫はありません」
2."We don't know when it's available"「入荷はいつになるかわかりません」
3."We can't do that"「それはできません」
日本でも言われることはあるけれど、それはそれは悪そうに平身低頭に言う。
こっちの人は冷たく言い放つ。
これは戦後イギリスで長く続いた景気低迷とインフレの影響もあり、とにかくモノがなく粗悪品があふれ、もう売ってくれるならありがたいという、当時の名残なのではと思わなくもない。
これは会話するときに、じゃっかん日本人の頭に入れておかないといけないことで、店員は神様扱いしてくれないどころか、逆にこちらが向こうに感謝しながら買うというような雰囲気ではある。
1親切
2丁寧
は客から店員へとる態度ではある。
最近はイギリスの経済も悪くなく、サービスも向上してきた。
ちょっと前に、家の水道が(またか)壊れたとき、蛇口を買いに行った。
店員はあっさりと在庫が切れていると言った。
型が限られる上、デザインが気に入ったので、入荷はいつかと聞いたら、
「5週間くらいかかります。」
いつになるか、わからないと言われるよりましだが、客が入荷を尋ねて、それから作っているような気がしないでもない。
オーダーメイドと思えばなんのその・・・・(汗
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セールス電話お断り
もう日本だけでなく、世界中で何かしら、モノを売りたい人でいっぱいだ。
さて、ここイギリスのセールス事情。
うちにも、週に10件くらいのセールス電話が入る。
もう英語もそのままで、"sales calls"「電話セールス」という。
法律の非常に厳しいイギリスでは、セールスする者は、
1.所属する会社名や企業名を明確に伝える。
2.電話の目的(何を売ろうとしているのか等)を明確に伝える。
まずこれをしないだけで違法となる。
さらに、セールス電話がかかってきて欲しくない場合、 "TPS"(Telephone Preference Service)というところに電話番号を登録すると、国内の企業は法を犯さずにはかけられなくなる。
ところがこれにも落とし穴があって、法律はイギリス国内の企業に限定されるため、アメリカあたりからどんどんかかってくるのである。
イギリスはとりあえずは、誰がかけてきたかわかるような仕組みになっている。
番号ディスプレイ式の電話も多いし、電話に出損ねた場合、
「1,4,7,1」
と押せば、最後にかけてきた電話番号を無料で教えてくれるのである。
ということで、海外からの電話だと前もってわかれば、電話に出ない人も多い。
しかし、私のように時々国外からかかってくる人には、そういうこともできず、電話にでちゃうのである。
そしてこのアメリカからのセールス電話、人をなめていることに、テープを回した電話が多い。
"Hello"「もしもし」
"Congratulations! You've won a trip to Florida!"
「おめでとうございます!フロリダ行きのご旅行に当選しました!」
こんな具合だ。
ばかばかしくて電話を切っても、すぐ3日後にかかってくる。
3日に1度旅行が当たるほど、私のくじ運がよければ、今ごろ宝くじに当選して、左うちわだったろうに。
ところで、つい先日、水周りの修理で配管工に電話したとき、プルルル・・と電話口で鳴り、相手が出る前に、ぶつっと切れた。
もう一度かけると、またぶつっと切れる。
その間、こっちは水漏れピンチでもう必死。
3度目でようやく繋がったが、こちらが話す前に、向こうの奥様の声で、
"Don't phone us and please remove our number from your list"
「二度とうちにかけてこないでちょうだい、そちらのリストからうちの番号を削除しておいてちょうだい」
そう言われ、がちゃんと切られた。
うちの電話プロバイダーはネット回線を使っているので、「海外からの電話」と表示されるらしい。(汗
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運命の命名
世の中は降格される冥王星の話で持ちきりだ。
冥王星のことを英語じゃ"Pluto"というが、ローマ神話の神の名から名づけられたことは知っている人も多い。
"God Of The Dead"と呼ばれて、「冥界の神」だとか、「死者の王」だとかいう意味だが、9惑星から外れたことは、まさに名前にぴったりだと思うのは私だけだろうか。
そんな名前をつけられたそのときから、こういう運命になると決まっていたのかもしれない。
どちらにしても消えてなくなったわけではなく、これからは名前の通り闇に生きてほしい。
この"Pluto"「冥王星」が発見されたのは1930年で、その少しあとに発見された元素も、これにちなんで、"Plutonium"「プルトニウム」と名づけられた。
またこちらは、原子爆弾などの核兵器に使われることで知られているが、まさにこちらも、命名どおりだと思う。
そして"Pluto"と言えば、もうひとつ。
ディズニーのキャラクターである。
こちらの"Pluto"は、冥王星が発見された年に生まれたことから、そういう名前をつけられたらしいが、欧米の子供たちには、惑星よりこちらのほうが知名度が高い。
惑星の名前と言おうか、ギリシャ神話(ローマ神話)に出る神の名前は、アニメや漫画、ロボットやバンドなどでよく使われたりするが、このディズニーの"Pluto"が一番名前の意味から、はずれているような気はする。
ダークな闇のイメージはこの犬には全くない。
フレンドリーすぎ。
欧米の小中学生に"Pluto"ってどんなイメージ?
と尋ねると、声をそろえて犬の名前という。
ところで、惑星の名前のイメージの悪さでいうと、英語圏の子供たちの恰好の的となるのは、"Uranus"「天王星」である。
これは"Uranus"を「ユレイナス」と発音することから、
"Your anus"(ユアエイナス)「君の肛門」とほぼ発音がいっしょなのである。
学校で、あるものの命名をするときに、
"How about 'Uranus'?" 「ユレイナスなんてどうよ?」
と聞いた私に、みんなニヤニヤ笑い、
「ケツなんてつけられないよ」
と言われて気づいたのであった。
それ以来、私の天王星のイメージは「おしり」なのである。(汗)
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通じりゃいいってもんでも・・・・
「英語は勘弁」だとか、「英語の成績は2だった」というレベルである。
英語というのが、大半の日本人にとって難しく、習得するのにかなりの時間を要する。
だから、よく聞かれるのが、
「もっと簡単な言い方ないの?」
「通じたらいいねん」
通じさえすればなんとかなるであろうということらしい。
実はこの通じさえすればいいという考え方は危険で、通じたからまずいというような場面によくでくわす。
カタコトの英語になると、かなりマナーをぶっとばした話し方が多い。
"I want this"「これもってこい(英)」「これ要求する(米)」
"Do that"「あれしてくれ」
通じるであろうが、間違いなく、
「あなた何様?」と思われているであろう。
日本語は少々言い方が悪くても、聞き手が理解を示すとか、聞き手が先読みしてあげるというようなことが多い。
英語では話し手の責任の比率が大きい。
ということで、通じたらいいというものでもない。
きつい言い方なら通じないほうがましかもしれない。
ところでアメリカ英語のほうが若干マナーの悪いのを許してもらえる傾向にある。
そんなアメリカ人でもイギリスに来ると、やっぱり丁寧に話している。
そこの国のマナーの度合いをある程度知っておくことはやっぱり大切ではある。
ところでこちらで逆に日本語を教えるとき、最初のほうに聞かれる質問で、
"How do you say 'no' in Japanese?"「日本語でノーってどう言うの?」
私はそこでまずストレートに、
「ダメです」
「ありません」
「いやです」
「いりません」
など場合別に教える。
そのあとで、
「日本人は“No”とはっきり言われることに慣れていない人が多いので、言うときは、言い訳やら、すまなさそうな顔やらを混ぜて、言いにくそうに言おう」
と伝えている。
そうして言いにくそうな"No"の言い方を練習しておく。
すまなさそうな"No"を欧米人に言わせるのは実に難しい。
だいたいすまないと思っていないからしかたがないのだが、いろいろ私がやってみて(何の授業なんだ?)、できない人には最後、
「声のボリュームを落としてみよう」
こうなる。
なんか全然ちがうと思わなくはないが、外国人が小さな声で
「やだっ」と言えば許してやってほしい。(汗)
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赤ちゃん言葉
英語圏の赤ちゃんの第一声は何なの?
そりゃぁ、単なる泣き声に決まっている。
だが、言葉なら、日本語と同じように、
「マママママ・・・・」
「ダダダダダ・・・・」
なんて奇声を発している。
赤ちゃんがそれを意味しているかどうかは別として、親は
「はい、ママはここよ」とか
「まんま(ご飯)が欲しいの?」とか、
「だっこしてほしいのね」とか
適当に会話を成り立たせている。
そのあたりは欧米でも同じで、赤ちゃんは"M"から始まる音や"D"から始まる音は発しやすいらしい。
パパとママのことを英語で、
イギリスなら"Mum and Dad"
アメリカなら"Mom and Dad" と呼ぶ。
子供が"Da,da,da,da,da,"なんて言ってると、ママはパパに、
「あの子があなたを呼んでいるわよ。。」とパパに様子を見に行かせたりする。
都合のいい手だ。
その後、赤ちゃんは成長とともに目覚しい発展をし、話せる言葉が急速に増える。
赤ちゃん言葉と言われるものも、このときに頻繁に現れる。
日本と同じで、舌足らずの赤ちゃんは発音がままならないので、赤ちゃん独特の発音や言葉になるのだ。
英語の例でいうと、
Ickle「ちっこい」("Little"から来ている。)
Din-din「ばんごはん」("Dinner"から来ている)
Wawa「水」("Water"から来ている)
Jammies「パジャマ」("Pyajama"から来ている)
ほかに
Peek-a-boo(ピーカブー)「いないいないばぁー」
Wee-wee(ウィーウィー)「おしっこ(英)」
Pee-pee(ピーピー)「おしっこ(米)」
Poo-poo(プープー)「うんち」
Goo goo gaga(グーグーガガ)「パブパブー」
まぁあげるときりがないのだが、欧米と日本でちょっとちがうのが、赤ちゃん言葉を卒業させる時期が欧米は非常に早いことだ。
3~5歳の小さな子供のいる家に何度も訪ねたことがあるが、小さな子供の要求でも、どこの親とて、必ず全文を言わせている。
"Could I have some milk please"「ミルクをください」
と言う風に。
それも毎回だ。
日本のように「ミルク!」だけで母親が動く家は、ここイギリスでは皆無に近い。
1度だけ、
"I want some milk"「ミルクほちー」
と言った子供がいたが、このときの母親は、「私はあなたの奴隷じゃないわ」と言って、言いなおさせていた。
たいしたもんだ。
しかし、文が長いだけに、子供も、
「クッダイ、アヴ、サミルク、プィーズ」なんて苦しそうだ。
そんな小さな舌のまわらない子供にそりゃ無理だわ。
と最初は思ったものだが、日本人が大人になっても、
「メシ」、「フロ」、「カネ」(イギリスではありえない)しか言わない人が多いところを見ると、幼少の頃の、そういった教育が大きく影響していると思わざるを得ない。
たまに日本へ帰ると、大人同士の会話でも、
「そうでちゅ」なんて頻繁に出ているのを聞く。
そんなことでいいんでちゅかぁ。 (汗
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英語圏における日本語
日本で英語を学びたい人はたくさんいるけれど、英語圏で日本語を学びたいという人はまだまだ少ない。
本当かどうか知らないが、英語圏の人にとっては日本語が3番目に難しいという。(ちなみに1位はロシア語らしい)
日本の企業が今日までがんばってきたおかげか、世界に送り出したモノの数も多く、いくつかの日本語も英語化して使われるようになった。
日本にあるカタカナ英語のように、もちろん日本語も英語読みされていはいるけれど。
「寿司」を「すーしー」なんてね。
Karaoke(カラオーキー)「カラオケ」
Manga「漫画」
Anime「アニメ」
Pokemon(ポーキモン)「ポケモン」
というようなエンターテイメントのものが最近は増えて、もちろんゲーム関連など、私が知らないものでも、若い人なら知っていたりする。
食品関連では、手にも入りやすくなり、
Sushi「寿司」
Sake「酒」
Teppanyaki「鉄板焼き」
Tofu(トーフー)「豆腐」
Wasabi(ワサービー)「わさび」
などがある。
そのほかに文化に関することとして、
Geisha「芸者」
Samurai「サムライ」
Fuji「富士」
中でも欧米人に大人気なのが、武道関係。
英語で"Martial Arts"(マーシャルアーツ)と呼ぶ。
Karate「空手」
Judo「柔道
Kendo「剣道」
Aikido「合気道」
むしろ今の日本人より欧米人のほうが熱心にやっている人が多いのではないかと思える。
武道に詳しくないというのも理由だが、欧米人から説明を受けて初めて知るというような、武道もあった。
「柔術」だとか、「居合道」だとか、「古武道」だとか、「長刀術」とか、「忍術」だとか習っているとか言われても、ピンと来ない。
だいたい忍術て何よ?
手裏剣でも投げるのかい?
日本人というだけで結構詳しいと思われてはいる。
私も日本の文化くらいはと、最近は話を合わせられるようになったが、武道を習い始めたばかりの欧米人は、「技」の話しをしたがる。
「私はそこまで詳しくない」というと、説明をし始める。
いや、私知らなくていいから。。。と心で思っているうちに、技の説明は進む。
「これが○○、これが△△、この姿勢のときに、こうして。。。。」
痛い、痛い。あの、、痛いんですけど。技を実践されると。。
日本の文化を学ぶのに、時には体をはらなきゃいけないこともある。(汗)
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頭文字の効用
全く知らない人と、ネット越しに話をすることが増えてきた。
パソコンを初めて買ったとき、使い方がわからなくて、チャットルームに入って全く知らない人にいろいろ尋ねたものだ。
日本も相当増えてきたが、海外でのチャット利用者はさらに多い。
私はよくチャットを利用しているが、チャットルームへ入ると、省略語のオンパレードだ。
文字をタイプするのを面倒がるってのもあるんだろうな。
「こんにちは」を「こん」
「よろしく」を「よろ」
といった具合だ。
こういうのが英語でも当然たくさんある。
しかし、ネット内の会話というのは、普通の生活での会話と若干ルールがちがうようで、結構つっこんだことをびしばしと聞いてくるのは、欧米でも同じ。
Age & Wage(エイジ&ウェイジ)「年齢と給料」はマナーとして聞かないのが当たり前ということにはなっているが、出会いを目的としたネット上では、
"ASL?"
なんて飛び交っている。
これは、"Age/Sex/Location"の略で、「年齢・性別・住んでるところ」を意味する。
急に目にすることが多くなった省略語だが、昔から若者の間では、常に使われてきた。
宿題をどさっと出したとき、
"This is O.T.T.!!"「これは、多すぎ!」
なんてわざわざ略語で言っている。
"OTT"は"Over The Top"の略で、「限度を超えている」という意味で使う。
ところでこれを逆手にとった方法もある。
わざと頭文字だけをとって、文を作ると言った方法だ。
例えば
"Because"(ビコーズ)「なぜなら」というような意味の単語。
こういった単語は小さな子供たちにはつづりを覚えるのが難しい。
そこで先生たちは工夫して、
"Big Elephants Can't Always Use Small Exits"
「大きなゾウさんは小さな出口をいつも使えるわけではない」
とこんな風に頭文字を取り出して子供にウケそうな(?)文を作り、スペリングを覚えさせたりするのだ。
しかし、、きっとこれを読む大半の日本人は、
「そっちのほうが長文で、覚えるのが難しいじゃんっ!」
と思うだろうなぁ。。。
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