前にブログで書いた、SAPIXのSS講座①の続きについて書きたいと思います。
前のブログ
SSは
①午前(志望校対策のSS。攻めのSS)
②午後(苦手なSS単科を選択。守りのSS)
とあるのですが、
今回のお話は、息子が所属していた
①のSS開成のお話です。
※SS開成は筑駒、開成、聖光学院、渋幕、渋渋を目指す人が所属する講座です。
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SSは国算理社の4科目ありますが、SS開成で苦しいのは算数だけ。
他3科目は量は多いけど、難易度は普通でした。
●SS開成の算数●
詳しい算数の難易度変化はこちら
●SSでやる内容●
算数は2月1日校(ここでは開成)の
・10年以上昔の過去問
・過去問の類題
・直近10年の過去問
・開成SO(サピックスオープン)の過去問10年分以上(これ貴重!サピ生のみ受講可)
・他校の過去問(灘やその他の学校色々)
などを学習します。
開成SOは、毎年、他塾生も含め、開成志望者全員が受けるテストです。
そんなに志望者全員が受けるテストは、恐らく、開成の入試本番と開成SAPIXオープン(開成SO)だけだと思います。
その開成SOの10年分以上の過去問がSSでは受験できる訳です。
ありがたや〜。
全開成受験層の貴重な正答率が全て載っているので、合格するにはどの問題を取るべきで、どれが捨て問だったのかがわかる為、子供が限られた時間内で問題を正しく取捨選択できているかを毎回確認できます。
また、自宅ではSSテキストに加えて
・第一志望の過去問(一冊10年分)
・併願校の過去問(3〜5年分)
を並行して学習していきます。
※なお、結構、SSテキストと過去問は問題が被っています。何度も繰り返しやってね!って事かな。
つまりSSは、徹底的に2月1日校(ここでは開成)だけに集中して、その出題形式に合わせた教材を、ひたすら毎時間、試験形式で演習していく講座です。
なお、2月1日校以外の学校(SS開成では、主に筑駒、聖光、渋幕など)は全てまとめて土特(土曜日特訓)でします。
なお、開成以外の学校については、土特の授業内で演習する場合もあるし、宿題プリントのみで終わる場合も。なぜかわかりませんが、開成に対する手厚さに比べ、驚くほどあっさりです。サピは開成推しなのかな?
土特→土曜日午後(半日)(筑駒、聖光、渋幕、開成をまとめて)
SS→日曜朝から晩まで一日中
(開成だけ)
SS開成には、筑駒が第一希望の人も居るのに、驚くほどSSでは扱われません。しかし、土特では、開成と並んでメインで演習をし、宿題プリントも沢山もらえました。理科のテコ対策プリントも何度もくれたし、国語の詩の対策も授業内で何度もしてくれました。
聖光は、SS開成のほとんどの人が受験する割に、毎週、聖光の「SEプリント」を一枚ずつ配るだけ。(計10枚以上)授業内演習は一切なし。
宿題のみなのは、開成より問題が簡単だから自力で解けるよね?という事?
渋幕は、たまにテキスト内に渋幕用の問題が用意されてて、受ける人はやるように指示あり。
あとは、作図対策プリントが一回だけ配られ、終わり。
受けた人数はSSの4分の3位いたんですけどね。東京から遠いから?
渋渋は全く宿題の対策プリントもなければ、授業内演習もなし。
SS開成の人には2/5しかニーズがないからかも。
渋渋の入試日は、2/1、2/2、2/5。
校舎が男子より女子向けで狭く、SS開成男子達は
2/1は開成、2/2は聖光か渋幕を受け、
渋渋は2月全落ちした場合に2/5に受ける。
ただ、SS開成生は、聖光と渋幕は大体受かるので、実際には受験が長引かず、渋渋は受けない場合が多い。
SS開成は本当に開成の事だけ考えてるようです。
もし、開成以外の学校が第一志望の人は土特をしっかり復習し、土特でもらう志望校別プリントもしっかりやって、あとは過去問を頑張る事です。
SS開成の毎回の授業は、
試験形式→解説の繰り返しで、
毎回、点数とクラス順位が出て、
順位によって座席変動します
※なお、点が悪くても他所のSSには移動しません。(例:SS開成からSS麻布へ移動はない)
●どんな人がいるのか●
どこのSSも基本的に、成績は無関係で、入りたいSSに入れます。
つまり、αじゃなくても、開成志望であれば、全員SS開成に入れます。断られる事はありません。
(あまりに実力とSSのレベルが乖離する場合は、先生から電話があるかも)
なので、最初の頃は開成特攻組も何人かいました。しかし、模試の結果や授業の難しさで目が覚め、志望校を変更し、いつのまにか、いなくなってました。
SS開成はα1でも初期はついていけない難しい授業なので、αでない場合、正直、何も得れるものがないと思います。(α以上がやり終えた中堅校の過去問演習も受けずにいきなり開成では歯が立ちません。)
また、α下位でも、かなり頑張らないと全くついていけない内容です。
上位層と被る事なく受験できる貴重な2月1日。何回も受験日がある学校は特に、2月1日が1番偏差値が低く、合格しやすいので、皆、受かりそうな別のSSに移動したのだと思います。
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最終的にSS開成に残った人達の割合は…
αの真ん中より上(9割)と
αの真ん中より下(1割)
αでない人 0人
という割合でした。
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あとは、その校舎の去年の例から、前から何番目の座席順位なら合格可能か、先生が教えてくれます。
例えば、開成1に居れば受かる、とか、前から◯列目までは受かる、など。
SSでは、皆がその合格ラインより前の順位になれるよう、必死に切磋琢磨していきます。
●SSの国語、理科、社会●
国、理、社は学校の入試問題形式に合わせた問題(記述が多い学校なら、記述をメインに。大量処理型の学校なら、いろんな問題を幅広くなど、志望校の入試に合わせてやります。
SS開成の社会では、
(正月特訓や冬期講習も含めて)
・SSのテキスト
・開成用の東京問題プリント
・開成SOの過去問(傾向把握の為)
・早稲田SOの過去問
(早稲田社会は良い基礎問題)
が配られてました。
SOの過去問、貴重!
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梅雨の時期、薄手なのに防水で心強い!
息子と2人でシェアしてます(笑)
こちらも聞き流すだけで歴史が頭に入り、大活躍でした。歴史は苦手から一気に得意になりS67以上をキープ!!
国語は沢山本を買ったけれど、この本が最強。
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