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初戦は埼玉最難関私立の栄東(さかえひがし)の受験でした。
この学校は毎年一万人以上もの受験生が受けてるので、大人数受験で有名で、よくこの時期、ニュースで映し出されます。
試験は息子の時は全部で4回(A日程、東大特待I、東大II、B日程)とありましたが、試験2回までは一回の受験料で済みます。
合否の際に毎回、点数や順位も教えてくれるので、模試のように全受験生内での立ち位置がわかるため、サピ偏差値50(他塾なら59)以上の人は皆、前受け校として受けます。
息子はサピ最上位クラスだったので、A日程と東大特待Iの日程の2つに最初から申し込みしました。サピのアルファクラス(偏差値60)以上の人は大体、皆、この組み合わせだと思います。
1番最初のA日程では、2022年では9時スタート組と10時組に分かれ、分散スタートでした。時間帯は選べませんが午後受験組はweb出願時に「午後受験あり」と書くと9時組にしてもらえました。
栄東は遠方の人の為に入試開始時刻を9時や10時に設定しており(普通は8時〜8時半集合が多い)、我が家は10時スタートだったので本当に助かりました。
また、2回受けても一回分の入試料で済み、お値段もリーズナブル。初戦は緊張で失敗しても、2回目があるのです。更に受けたい場合は、追加で一回5000円払えば、最高で4回まで受けられます。
かつ、合否の際に点数と順位を教えてくれ、入学金も東京神奈川の受験の全ての合否結果が出る2月7日まで待ってくれる、希少な学校なのです。
なんて太っ腹で神対応!
前受け校として沢山の人が受けるのは納得です。
A日程は1/10と1/11のどちらかを出願時に自分で選ぶのですが、2022年は1/10(祝日)は4600人、1/11(平日)は2200人の出願でした。
我が家は1/11(火)はサピの授業があったので、1/10に受けました。
当時は
①A日程の試験(サピ偏差値50)
は、一度の試験で点数によって、
◯難関大コース(偏差値50)
◯東大コース(偏差値54)
◯東大特待一年(偏差値61)
がスライド式で受かるようになっていて、幅広い偏差値帯の人が受験しやすい仕組みです。つまり点数によって高得点を取れると東大コースや特待一年などに受かるって事です。
栄東の全4回の試験の中で受験者数が最も多いのがA日程となります。
次に1月12日の
②東大特待1(サピ偏差値61)は
◯東大特待一年(61)
◯東大特待三年(?)
◯東大特待六年(?)
がスライド式で
③東大II(サピ偏差値54)は
◯東大コース(54)
◯東大特待一年(61)
がスライド式
④B日程(サピ偏差値49)は
A日程で残念だった人には30点の加点ありで
◯難関大
のみにチャレンジできます。
つまりどの偏差値帯の人にも、平等に2度チャンスが与えられます。
なお、A日程の難関大、東大、東大特待一年の合格点は1/10、1/11ともに試験内容は違うのですが、
東大特待1年240点
東大212点
難関大187点
と合格点は同じでした。
つまり、試験問題も違うし、平均点も違うので、平均点が高い日を選択をした方が受かりやすい訳ですが、受験前の段階ではわからないので、運ですね。
あと混み具合はどうだろうと心配していたのですが、1番多い4600人が集まる日でも
◯電車
(駅に1時間前到着でも割と空いていた)
◯学校までの道
(信号付近で2、3回止まったが、常にゆっくり進んでいた為、想像よりはスムーズ。東大宮駅→学校は20分)
◯学校内トイレ
(男子でも30分並ぶ。女子はもっと混む)
などでした。早めに着いて、最初にトイレに行く事が大切。
我が家は集合時間より1時間前に駅到着し、駅に行くと凄い人で、「いよいよ初入試か!」と親子でテンションが上がりました。
当時はコロナ禍だったので学校の門をくぐると体温のサーモグラフィーカメラが設置してあり、親子で通過。その後、ここからは子供だけの入場となりますの場所まで一緒に行き、「頑張ってね!」と送り出しました。
ちなみに私の最後の一言は
「名前と受験番号を書いてね!着いたら、まずトイレに行くのよ」でした。息子は30分前に学校に入ったので、すぐにトイレに行ったようです。
試験の間の休み時間(各15分)にも一応トイレに行ったら20m位人が並んでいた為、諦め、結局、朝に行ってから試験最後までトイレに行かなかったそう。
まあ、A日程の試験は理社が合体型で、試験時間は計3時間なのでなんとかなりました。
試験時の栄東の教室の実際の様子はこんな感じです。
webニュース画像より
コロナ禍の感染予防の為やカンニング予防の為の白いプラスチックで、前だけ透明シートで時計や先生が見やすくなっていたそう。
子供は机の周りが囲われているので、鉛筆や消しゴムを落とす心配がなく良かったと言ってました。
ただ、休み時間、みんなが軽食を食べていたか?は、ご覧の通り、よく見えないので不明だったけど、ガサガサ何かを開く音がしたからみんな割と食べていたよう。
水無しで飲める小児用下痢止めストッパも一回分をお守りとしてもたせました。
あと、栄東はスタートが遅い分、終わるのも13時半頃と遅かった為、普段と違い、早起きをした子供はかなりお腹を空かせてます。
しかし、東大宮近辺の飲食店は少なく、どこも激混みです。なので、お迎えの際は、おにぎり、サンドイッチ、菓子パンなどを親が用意しておくとストレスがなく良いかも。
入試時の休み時間は軽食OKだったので、我が家は
・チロルチョコ
・個別包装のお煎餅
・チョコスティックパン
・ブドウ糖補給のラムネ
をジップロックにまとめて入れて持たせました。
その後、このお菓子袋はお菓子がなくなったら補充し、すべての入試で使い回しました。
コロナが心配だったので、ラムネ以外は手で持たなくても食べられるお菓子にしました。結局、チロルチョコ2つだけを食べてました。
チョコパンは袋を開けて、袋の下からちょっとずつ押して、出てきた分を口にくわえて手で触れず、食べれます。
試験終了後、我が家は栄東近所の牛角に向かいましたが、すでに1時間待ちで、すぐに入れなかったので、駅構内は激混みの予感がしたので、隣駅まで歩いて帰った帰り道の飲食店に入りました。時間が終わり、疲れた子供は空腹だと不機嫌になるので、飲食店に着くまで、このパンでしのげて良かったです。
1月10日は車で来ている人もいました。駐車場は事前に申し込みをした人だけで、早いもの順なので車の人は早く出願した方が良いです。
学校の校庭を駐車場に開放していました。こちらは入試日朝、入試に送っていった帰り道、9時半ごろ撮影したのですが、割と空いてますね。途中で抜けてる車も居ました。車OKなのはコロナの時代に助かりますね。
試験が受け終わり、ほっとしたのも束の間、2日後にまた栄東の試験(東大特待I)があります。
A日程の翌日はサピの授業があり、その翌日にまた入試なので、精神的にも体力的にも休む暇はなかったです。
11日に受けた人は2日連続となります。2日連続はさすがにキツそうと思い、我が家は1日、間をあけて申し込みました。
2回目の入試日は、1回目の初戦の合否結果も出る日だったので親はダブルの緊張感がありました。
2回目の入試、東大特待Iは、難関大コースや東大コースの合格がない入試の為、だいたいサピ偏差値60のアルファ以上(他塾なら70以上)の上位層向け試験です。
当日は1000人程度、受けたようです。
こちらの試験は人数がかなり絞られるので、アルワン仲間など、結構知ってる人に会ったようです。
人数が少なかったおかげでA日程に比べ、行きも帰りも電車の混みはほぼなく、トイレもスムーズに入れたそう。帰りの子供待ちの保護者列も物凄く空いてました。
東大特待Iの試験は、特待一年は半分くらいの人が合格できますが、特待三年以上の合計人数が、
男子合計114人、女子はなんと合計で20人(!)
で、関東近辺の男子最上位層が全員栄東を受けた場合、筑駒(募集人数120人とほぼ一致!)に受かるレベルの人しか合格しないと思います。特待3年以上のレベルがこんなに高いなんて知らなかった!!
開成に受かるレベルでは取れません。
そう考えると、特待3年と6年はサピ偏差値70ないと受からない訳か。そりゃ難関だわ。
栄東の先生によると特待3年以上を取った子は、ほぼ全員入学しないそうな。笑
みんな筑駒、開成、渋幕、聖光など、どこかしらに合格し、そちらに行ってしまうのでしょう。
我が家は栄東の過去問は買ってなかったので、サピの有名中(サピで強制的に買わせられる電話帳くらいの分厚い過去問集)に確か栄東が入っていたはず、とそちらを当てにしていたのですが、中身をよくみず、入試直前になってよくよく見たら、栄東の欄だけ、国社理が全部省略され、算数しかない事に気づきました。
国語は著作権の問題で省略する学校はあっても、3科目省略されてるのは初めて見ました。
というのも、栄東は毎年一万人以上の人が受けるので、過去問も早めに買わないと売り切れるらしく、過去問全般は毎年、最初に出版された分だけしか売り出さず、例え、売り切れになっても追加で印刷はしないそうです。
私のようにならないためにも、来年以降、栄東を受ける方は早めに過去問を手に入れておくと安心かも。
仕方なく、東大特待Iの過去問を一年分だけ四谷大塚の過去問サイトから無料ダウンロードしてやってみました。(四谷にはA日程試験分はありません。)
A日程の試験はちょっと特殊で、理科と社会の試験時間が合体していて、二科目で50分なのです。理社はどちらから解いてもよいのですが、色んな人のブログを見ていると、理科は計算があって時間がかかるかもしれないので、基本的に社会からがセオリーのようです。
というわけで我が家の栄東の過去問は
◯入試3日前
去年の東大特待Iを一年分(4科目)
(四谷大塚より無料ダウンロード)
◯入試前日
有名中のA日程 算数だけ一回分
しかやりませんでした。
なお、四谷大塚の無料ダウンロードはとても便利ですが、答えのみで解説はないので、注意が必要です。
◯入試日の帰りのお迎え◯
入試の帰りは受験番号順に保護者はブロック分けされ、外で待ち、入場順に子供達は出てきて、自分の受験番号の保護者待ち合わせ所に向かいます。
みんな保護者のコートが暗い色なので、晴れている場合は、派手なマフラーや派手色ジャンバーを着ていると見つけやすいです。赤や黄色やピンクの派手色の大判マフラーを広げて肩からかけましょう。同じような派手色マフラーの親御さんは数名いましたが、すぐにお子さんと合流できてました。
外で待つ時間は20分〜30分でしたが冬の冷たい風が猛烈に寒かったので、親御さんは暖かい格好で挑みましょう。うちはムートンブーツ、セーターの中にヒートテック、その上にダウンを着て、マフラーして行きました。
ちなみに私は体育館では待たずに外をウロウロしてました。体育館は人が多くて、何かしらの病気に感染しそうな気がしたので、健康の為、周辺を探索ウォーキング。
なお、毎年、保護者の待合室の体育館では入試問題を公開していたようですが、入試問題の写真を密になって撮らないよう、息子の年度では密を避ける為、入試問題を公開しなかったようです。どちらにせよ、終わった試験の見直しはするなとサピから言われていたので写真は必要なしです。試験後、息子に聞くと、栄東での入試問題は全て毎回回収されましたので、どんな問題が出たのかは不明でした。他の年度では飲み物が提供された年などもあったそうですが、私の年度では体育館でホッカイロだけが配られたようです。体育館で待つ人は椅子が冷たくて底冷えしますので、座布団が必須です。
なお、他校受験時は、栄東以外の全ての学校で入試問題は回収されず、持ち帰りましたので、見れました。学校によって違うようです。
●栄東近辺のおすすめスポット(主婦向き)●
〈東大宮駅〉
しまむら(東大宮から栄東に向かう途中にある)
セリア(百均)(栄東に向かう途中にある)
薬局(栄東に向かう途中にある)
駅の反対側のドトール(スタバもタリーズも東大宮駅にはないので唯一の喫茶店)
駅反対側のサンキ(しまむらと同価格帯の服屋)
牛角(土日しかランチしてない)
〈他の駅〉
さいたま新都心駅のコクーン(ショッピングモール、映画館)
土呂駅(歩いて行ける隣駅)のステラタウン(ショッピングモール)
土呂駅の日帰り温泉(スパ ハーブス)9時から
ダイソー(栄東から土呂駅に向かう途中にある)
ガスト(栄東から土呂駅に向かう途中にある。)
暇人の私は、ここに書いてある場所は栄東の学校説明会時や入試説明会、本番の入試(2回分)の時などに、全て行きました。
ショッピング系はどこも基本10時からしかやってないので要注意です。それまでは東大宮駅ドトールで休憩か、隣駅まで歩いて行くか、電車で移動するか、ですね。入試日のドトールは2時間の時間制限ありでした。
入試時は東大宮駅が混んでいて入場規制する場合があると聞いたので、行きは東大宮を使いましたが、A日程帰りは息子と土呂駅から帰りました。
土呂駅は栄東の校庭側横の大きな橋を渡って行くと歩いて20分くらいです。大混雑の駅までの道に比べ、このルートは人がいなくて快適でした。あとはGPS君にお任せでOK。携帯って便利だな〜。