行雲流水的くっぞこ -179ページ目

岡本綺堂「半七捕物帳」

 最近、読み直してて、やっぱり面白かったので。

 岡本綺堂「半七捕物帳」(1917~1936年)です。


 岡本綺堂さんは、明治5(1872)年、東京生まれ。新聞記者として働きながら、新歌舞伎の脚本・小説を書きます。脚本家として有名になってからも、小説を書き続けます。1939年没。


 「半七捕物帳」は、捕物帳の元祖でもあるんですが、日本の探偵小説としても、先達ですね。

 「半七捕物帳」が、雑誌「文芸倶楽部」に初掲載されたのは、大正6年1月号。たとえば、日本の探偵小説といえば、江戸川乱歩さんですけど、彼のデビュー作、「二銭銅貨」が、雑誌「新青年」に掲載されたのは、大正12年4月号。6年も前に書かれています。


 主人公は、江戸末期に岡っ引きをやってた”半七”。その半七の岡っ引き時代の活躍話を、明治30年頃に、新聞記者の”私”が聴くという構成です。

 シャーロック・ホームズに影響を受けた作品ですね。”半七”と”私”の関係は、”ホームズ”と”ワトスン”の関係にも似てますね。これは、第一話「お文の魂」の最後に出てくる文章なんですが、


”~これらの探偵談は半七としては朝飯前の仕事に過ぎないので、その以上の人を衝動するような彼の冒険仕事はまだまだほかにたくさんあった。彼は江戸時代に於ける隠れたシャアロック・ホームズであった。”


 江戸時代の日本家屋ですから、機械的なトリックを重視したようなものじゃなくて、プロット・動機を探すような話ですね。全部で69話ありますが、話の種類もバラエティに富んでいます。

 ただ、実際に起こったような事件なので、別に大捕り物だったり、アクションシーン満載みたいな、そういう話じゃないんですよ。だから、地味といえば地味なんですけどね。

 例えれば、北村薫さんの、”日常の謎”ミステリーを、江戸時代で展開したような感じでしょうか。扱ってる事件は、殺人・窃盗等、結構重かったりするんですけどね。何か、過去の話ということで、似た匂いがするんですよ。


 大正6~昭和11年に書かれたもの、~既に、書かれて90年近く経っていますけど~、もともと、聴き書きの形式ですから、全然古くなってないんですよ。

 つまり、大正6年の”私”が、明治30年頃に、半七老人に聞いた探偵談を書き記している、というわけですから。発表当時の時点で、すでに、20年前(明治30年頃)に聞いた話(話自体は、江戸の末、更にそれから30~50年前の話)という設定なんですよね。


 私が持ってる、↑の画像のように、この作品は文庫本でも、出てますけど、↓ここでも読めます。


 青空文庫(岡本綺堂さんのページ)

  作品リストのうち、下のほうにあります。

珠美人

 ホントは、今日、ライヴに行きたかったんですが…スケジュールに無理があったのと、今週「電撃ネットワーク」のライヴに行って、私の中で、燃え尽きてしまった(真っ白い灰に…丈か俺は!笑)~ という理由で行けませんでした!


 という訳で、関係ないですけど、最近よく食べているお菓子を(笑)。


 「珠美人」。

 これって、全国的に出てるんですかね~。

 いわゆる、大豆を煎ったものです。バイク・車屋の本田技研の子会社・ホンダトレーディングが作った「珠美人」という豆腐用の大豆をつかったもの、だそうなんですけど(袋の裏に書いてありました)、美味いです。

 ただ、煎っただけで、味は付けてないんですけど、甘いんですよ。ホントに。最近、よく食べてますね~。

電撃ネットワーク TOUR2008 危機一髪~電撃最大のピンチ~

 今年一発目のライヴは、音楽じゃなくて、お笑い!! 電撃ネットワークのライヴに行ってきました。


 電撃ネットワークは、1987年にダチョウ倶楽部の元リーダーだった南部虎弾(なんぶ・とらた)さんが組んだお笑いグループ。南部虎弾さん・ダンナ小柳さん・ギュウゾウさん・三五十五(さんご・じゅうご)さんの4人です。


 電撃ネットワークのライヴに行くのは、初めて。3年ぶりの国内ツアーだそうです。

 ↓このライヴツアーのチラシです。

 会場は、福岡ドームの横のライヴハウスだったんですけど、福岡ドームら辺へ行くのは、実は10年ぶりだったりしたんですけどね(笑)。

 開演時間は、夜7時だったんですけど、何やカンやで、会場へ着いたのは7時20分頃でした。


 そぅ~っと戸を開けて中へ入ると、ちょうど、ギュウゾウさんが”サソリ男”をやってるところでした!”サソリ男”見たかったんですよ!セーフ!(笑)

 生きてるサソリを口の中に入れて、3秒持ちこたえる、という、アレです。やっぱりこれですね~(笑)。(ライブが終わった後で、近くのお客に聴いたところ、サソリの前にも何個かネタやってたそうですけど 笑)

 

 ギュウゾウさんのロケット花火を口や手に持って爆発させるのや、ダンナさんのドライアイスを食べるやつ、ギュウゾウさんの手にアロンアルファを付けて、30キロのドラム缶を持ち上げる、南部さんの頭にアロンアルファを付け、ダンナさんのお尻に付けて取れなくなるやつ(笑)とか、定番ネタも面白かったですね~。

 一番印象に残ったのは、やっぱり”コーガン野郎”ですね。南部さんのタ○タマにヒモを付けて、オモリを持ち上げるという(笑)。その後は、モトクロスバイクと南部さんのタマ○マとの綱引き(笑)。やっぱりクダラナクて最高でしたよ(笑)。


 後半は、火薬や花火を使った大ネタを連発して、4人の体は大丈夫か、と思うほどでした。

 アンコールの拍手が鳴り続ける、公演が終わったライヴハウス内は、火薬や花火の、硫黄の匂いがプーンと漂っていて(笑)(MCで仰ってたんですけど、火薬を使うから、東京より北では、会場が取れなかったとか 笑)


 アンコールを1回やって、9時に終演。

 私が会場に(遅れて 笑)着いてからの、電撃ネットワークの4人がやったネタを指折り数えてみましたが、20くらいありましたね。濃厚でしたよ~。クダラナイところはクダラナクて(笑)、大爆笑でした。面白かったですね~。

「ファミリースキー」所感

 先週買いました。

 バンダイナムコゲームス(2006年に、”ナムコ”と”バンダイ”のテレビゲーム部門が合併した会社)から発売された、”ナムコブランド”のWii用のゲームです。

 「ファミリースキー」(2008年)です。


 ナムコの”ファミリー”シリーズ復活作です。ファミリーシリーズは、ナムコがファミコンで出していた、ゲーム名のアタマに「ファミリー」が付いた作品群のこと。当時、ファミコンのカセットは、大体5~6000円くらいでしたが、ファミリーシリーズは、3900円(一部4900円)でした。安かったんですよ(笑)。

 一番有名なのは「ファミリースタジアム(いわゆる”ファミスタ”ですよ)」でしょうけど、「ファミリージョッキー(競馬のゲーム)」「ファミリーテニス」「ファミリーサーキット」等。結構ありましたね~。


 それで、この「ファミリースキー」なんですけど、斬新ですよ。ある意味、地味なんですけどね。…どっちなんだ!って思うかもしれませんけど(笑)。

 スキー場を丸々一つ、ゲームの中に再現してあって、そこをスキーで滑るゲームです。

 ただ、普通、スポーツをテレビゲームにする場合、”スポーツ”というより、”スポーツ競技”になってしまうんですね。つまり、二人で対戦したり(野球やテニスとか)、時間や点数を競ったり(レースゲームやゴルフとか)。

 でも、このゲームは、ただただ、スキー場を滑るだけなんですよ。もちろん、そういう競技のゲームも入ってますけど、メインはそれじゃないです。ただスキー場を滑っていくのがメインなんですよ。そういう、緩~いゲームです。だから、特に派手な演出も無いんですよ。でも、これが面白いんですよ。面白いというより、滑っていくのが楽しい。

 そういう、地味なところが、斬新に感じました(笑)。


 このゲームが楽しいという理由の一つに、Wiiリモコンと、そのアタッチメントのヌンチャクを使った、快適な、分かりやすい操作法というのもありますね。

 リモコンとヌンチャクを両手に持って、両方を右へ向ければ、右へ曲がるし、左へ向ければ、左へ曲がる。両方を横に倒して、床に平行の位置で背中合わせに向ければ、クラウチングの姿勢になって、加速します。ボタンを使う操作もあるんですが簡単ですよ。

 「Wii Fit」で使われてる、”Wiiバランスボード”も使えます。これを使えば、左右への体重移動で、曲がれます。


 もう一つ、スキー場の臨場感、というのもありますね。特にBGM。曲は、スキー場内に設置されたスピーカーから流れる、という設定なので、滑る場所で音量が変わったり、エコーが掛かったリ。そんな感じなんですよ(笑)。曲の間には、場内アナウンスもちゃんと流れていますし。

 あと、スキー場で流れる曲に、松任谷由美さんの曲が使われています。「恋人はサンタクロース」「サーフ天国スキー天国」「BLIZZARD」の3曲なんですけど、定番過ぎますよね(笑)。

 でも、一つ難点があって、そのスキー場で流れる曲が少ないんですよ。同じ音楽がよく流れてます(笑)。自分で音楽を用意できればなぁ~、と思ってしまいますね。


 youtubeに貼ってあったプレイ動画。夜景でも滑れるんですよ。

 お昼間のプレイ動画


 夜景の中のプレイ動画


 リフトにも乗れるんですよ。

 リフトの動画


 ↓任天堂のサイトには、清水アキラさんが「ファミリースキー」をプレイした動画があります。

 任天堂のサイトの、清水アキラさんのプレイ動画


 一応、ゲームらしい部分といえば、スキー場内に立ち止まってる客の中に、頭の上にフキダシが出ている人がいます。その客に話しかけると、その客とスキーレースをしたり、頼まれて人捜しをしたり、そんなイベントが起きます。

 そのイベントを達成すれば、ポイントがたまって、着れる服やキャップ等が増えて、色々着替えれるんですよ。それ以外には目的らしい目的も無いですし。そういう緩~いゲームです。


 これ、Wiiだから、というのもあるんでしょうね。大ヒットした「Wii sports」でもそうでしたけど、「これは”ゲーム”じゃない」、という意見もチラホラ目にしました。

 そういう観点から見れば、この「ファミリースキー」は、ゲームじゃないんでしょうね。シミュレーター?そこまで、お堅くは無いんですけどね(笑)。

 多分、そういうノルマ達成を目指す、だとか、何かを競って達成感を得る、というような考えで遊ぶと、このゲームは、面白くないと思いますよ。前述した通り、これと言って、目的があるわけじゃないので。

 例えて言えば、Wiiで出た「フォーエヴァー・ブルー」(ダイビングして自然と触れ合うゲーム)や、大ヒットした「どうぶつの森」みたいな雰囲気でしょうか。

SADIST「SADIST」

 7年ぶりの新譜ですけど、変態は変態のままでした(爆)。

 SADIST「SADIST」(2007年)です。


 サディストは、1991年、イタリアで結成。プログレなデスメタルですね。2000年以降活動停止していましたが、2007年に活動再開しました。


 7年ぶりの5thです。

 前作「LEGO」は、モダーンで、シアトリカルで、デスメタルの範疇からちょっと逸脱している部分もあったんですけど、今作は、かっちりデスメタルに戻ってきています。7年ぶりにもかかわらず、テンションが落ちてないですね~。アグレッシヴ。

 インド風なメロディーが入った叙情メロディック・デスメタル。大雑把に言えば、こうなるんでしょうけど、サディストですから(笑)。

 音の感触としては、今までの集大成みたいな印象ですね。4th「LEGO」からも、シアトリカルな要素が入ってきている気がしますね。80年代クリムゾン、ハード・フュージョン、シンフォニック・ロック、インド風メロディー(シタールも使われています!)…それらの音を散りばめたようなデスメタルです。


 やっぱり、1曲目(笑)。シタールとタブラ風なパーカッションの音が続く、このアルバムのイントロダクションみたいな曲(笑)。さすがサディスト!ですよ。

 ピアノ・シンセがメインの曲では、初期筋肉少女帯を髣髴とさせるような。もろに私のツボです。

 最後の曲は、ピアノソロをフィーチュアしたインストなんですけど、何故か、ゴブリン(GOBLIN)のクラウディオ・シモネッティ(CLAUDIO SIMONETTI)さんが参加されています。イタリアつながりなんでしょうけどね~。ホントに驚きました。


 SADISTのオフィシャル・サイト(色々、試聴やPVの視聴も出来ます)

 ↑(注)メインページで、大きな音がしますので、気をつけて下さい。


 ↑のオフィシャルサイトでも見れますが、youtubeに貼ってあった曲。


 ”TEARING AWAY”(このアルバム収録)のPV


 3rd「CRUST」の日本盤ボーナストラックに収録されていた、

 a~ha”TAKE ON ME”のカバー(スタジオライヴ)


 色々考えてみたんですけど、この音に一番近いのは、三柴・エディー・江戸蔵(理)さんが在籍してた頃の初期”筋肉少女帯”を、もっとプログレ(80年代キングクリムゾン)寄りに、デスメタルにしたような。

 それも少し違うのかな~?と思ってはいるんですけど、中々、他に思いつかないですね。

 プログレとデスメタルの中間とも言える音なので、どちらかしか聴かない人の目には、中途半端に映ってしまうのかもしれないですけどね。すごいものはすごいです。