行雲流水的くっぞこ


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横溝正史「雪割草」

 昭和15年に地方新聞に連載されていたまま、ずっと埋もれていた横溝正史さんの推理小説じゃない小説。

 連載から78年後、2018年に発掘されて単行本化されたもの。その文庫版です。

 横溝正史「雪割草」


 2018年に戎光祥から単行本で出てたんですけど、今回、角川文庫で文庫化。

 しかもカバーの表紙イラストをお描きになっているのが、角川文庫の横溝正史さんの作品でおなじみの杉本一文さん!

 これは買わなきゃ!ですよね~(笑)


 角川文庫の横溝正史さんの作品というと背表紙は黒色でした。でも最近の角川文庫は背表紙はクリーム色で統一されてるんですよね。

 角川文庫の別レーベルで、ホラー小説だけに特化した「角川ホラー文庫」というレーベルがあるんですが、その背表紙は黒色なんですね。そこで最近の横溝作品は背表紙を黒色にするために、ホラー小説じゃないのに角川ホラー文庫から出ています(笑)

 もちろん、この「雪割草」も! …推理小説ですらないんですけどね(笑)


 戦時中は、探偵小説は「風紀を乱す小説」として禁止されていましたから、この「雪割草」も探偵小説じゃなくて家庭小説。のちに戦後になって書き始められる探偵「金田一耕助」の原型のキャラクターも登場します!

桜玉吉「伊豆漫玉エレジー」

 「ファミコン通信」連載の頃から30年以上好きな桜玉吉先生のエッセイ漫画の最新刊です。

 桜玉吉「伊豆漫玉エレジー」


 東京から伊豆の山中に自宅を移した桜玉吉先生のの日常を描いたエッセイ漫画。

 「月刊コミックビーム」2019年2月号~2020年9月号に掲載された作品をまとめたもの。


 相変わらずの、数々の野生動物や昆虫との戦い。地域住民との戦い(?笑)

 やっぱり面白い~「変な事教えないでもらえます?」に思わず爆笑してしまいました。

 日記エッセイ漫画だけに、単行本の後半はコロナからの影響も描かれてはいるんですが、元々人付き合いが少ない生活をされていたせいか、あまり影響はなかったみたいで(笑) 


 「グーグルのコレ」のオチにはちょっとゾォ~っとしてしまいました。お盆ですし(桜玉吉先生のお父様ですよね?)

草津・伊香保ミステリー案内 霹靂の群青歌留多

 一昨年、スイッチでファミコン風探偵アドベンチャーゲーム「伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠」が発売されました。

 その後、テレビ東京が企画したスピンオフ企画が発表されて、去年の一月にクラウドファンディングが成功して制作が始まりました。

 どういう企画かというと…

 「偽りの黒真珠」の登場人物が出演する、ファミコン風なドット絵だけで作られた2時間旅情サスペンスミステリードラマ!


 PV映像(youtube)


 去年の夏には完成する予定だったんですけど、コロナの流行の影響で延びに延びて、ようやく完成!そのDVDが届きました!

 待ち遠しかった~楽しみ!

伊藤三巳華「視えるんです」第七巻

 霊感があってオバケが視える漫画家、伊藤三巳華先生の心霊エッセイ漫画の第七巻です。

 伊藤三巳華「視えるんです」第七巻


 小さい頃から幽霊が視えてるけれども、視えるだけでお払いとかそういうのは出来ない、自称「へっぽこ霊感」の持ち主の漫画家の日常的な心霊体験を描いたエッセイ漫画です。


 収録されているエピソードは…

 スリランカへの一人旅で体験した心霊体験、2019年に行った伊藤先生の初めての冠心霊イベントで起こった様々な心霊現象の数々、心霊スポット好きな友人と行った心霊スポットでの心霊体験、引っ越した友人の新居での心霊体験などなど。

 前作・第六巻では、神社の神様や、海外の古代の神々や古の人の幽霊が登場して壮大な心霊話が多かったですけど、この第七巻では原点回帰というか身近で”怖い”心霊話が多かったです。


 最後に載っている、初めての伊藤先生の冠心霊イベントの前日に行った美容室で起こった心霊体験は本当なのか?と思うくらいのエピソードで恐いな~と。

西村健「博多探偵ゆげ福 はしご」

 福岡を舞台にしたラーメンマニアの私立探偵が主人公のハードボイルド(笑)

 連作短編集の第2巻です。

 西村健「博多探偵ゆげ福 はしご」


 西村健さんは昭和40(1965)年福岡生まれ。


 以前この「ゆげ福」シリーズの第1巻である「博多探偵事件ファイル ゆげ福」を紹介したときも書いたんですが…


 主人公の「ゆげ福」こと弓削匠(ゆげ・たくみ)は、福岡生まれ、福岡で活動している私立探偵。ラーメンマニア。

 ラーメン好きになったのは両親がラーメン屋台をやっていたからで、彼のニックネームの「ゆげ福」はその屋台の屋号から幼なじみが付けたもの。

 ゆげ福が高校生の時、屋台営業中の父が突然行方不明になり、一緒にいた母はその事件のときの記憶を失していて、そのショックでおかしくなってしまう。

 

 ゆげ福が私立探偵として扱う事件は、ラーメンにまつわる謎からラーメンに関係ない事件まで色んな事件ですが、ラーメンマニアの知識からヒントを得て事件を解決していくんですね。その連想が突拍子もない事もあるんですが面白い~!

 

 …はっきり言っておきますが、ラーメンだとかラーメンマニアだとか題材から考えてユーモアミステリじゃないか?と思われるかもしれません。でも笑えるミステリじゃなくてハードボイルドなんですよ(笑) しっかりとしたミステリです(笑)


 福岡が舞台で福岡の人間が登場するミステリなので、しゃべっている言葉が全て福岡なまりなんですね。私は福岡の人間なので楽しいんですよね~


 前作は福岡市内が舞台だったので登場するラーメンのお店も福岡市内のラーメン屋さんばかりでした。

 でもこの2巻目「はしご」では久留米・北九州・大牟田など福岡県内各地が舞台となっていて、それに伴って、登場するラーメン屋さんも色々なお店が登場します。福岡県内でも各地域でラーメンの特徴が違いますからね。そこも楽しいポイントなんですよね。

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