ヴァシーム・カーン「チョプラ警部の思いがけない相続」
インドのムンバイ(旧ボンベイ)を舞台にした警察ミステリー。退職した元警察署長と、赤ちゃん象のコンビの、インドならではのミステリーです。
ヴァシーム・カーン「チョプラ警部の思いがけない相続」
ヴァシーム・カーンさんは1973年ロンドン生まれ。就職後、インドのムンバイに赴任して10年間暮らす。ロンドンに戻り、2015年デビュー。
カーンさんのご両親がパキスタンからロンドンに移住されて、カーンさんがロンドンでお生まれになったそうです。
前述のとおり、インドのムンバイが舞台。ムンバイは地図でいうと、インドの半島(?)の西側の海岸にあるインド第二の都市です。
主人公はムンバイ警察のサハール署の警察署長のチョプラ警部。年齢は50代。
とにかく真面目な性格で、仕事ぶりも真面目で実直。部下からも慕われている。最近、心臓病が見つかり、早期退職を決めた。
その退職の日に、スラムで暮らすティーンエイジャーの少年の死体が見つかる。
事件現場は、スラム街のはずれ、下水などが貯まった汚い湿地帯で、少年はその湿地で溺死していて、遺体のそばにウイスキーの瓶が転がっていた。
事故死と判断されたが、チョプラ警部は疑問を持ち、警官を退職したにも関わらず個人で調査を始める。
そして、その退職の日に、親戚のおじさんから赤ちゃん象を譲ると手紙が届き、退職して警察署から帰ると、赤ちゃん象がマンションの裏庭にいる。チョプラ警部は、ガネーシャと名付けた赤ちゃん象をつれて調査に出かける。
退職して一人でコツコツ調べていくんですけど、インドの街の現在が描かれていて興味深いです。
事件自体はシリアスなんですけど、とにかく真面目なチョプラ警部が、赤ちゃん象ガネーシャを連れてトコトコ街中を歩きまわる姿を想像するとついついニンマリしてしまうんですよね(笑)
チョプラ警部がとにかく真面目だけに色々と面白い!
チョプラ警部と赤ちゃん象のガネーシャのコンビの作品は続編が何冊か出ているそうで、読んでみたいな~
おとなのお戯れ
8月31日、波田陽区さん、ルーシーさん、コガ☆アキさん、尾澤功さんのトークライブ「おとなのお戯れ」へ行ってきました!
今回の会場は、福岡の冷泉町にある「冷泉サロン」。開演は夜七時。
会場に入ると、何故か、深瀬智聖ちゃんが飲物を運んでいる。知り合いのラジオリスナーさんのぴーやん2号さんがいらっしゃったので、「何で智聖ちゃんがいると?」とうかがったんですが、分からないとの事。
ライブが始まってお三人さんが登場!
何とこの会場のお店が、智聖ちゃんと智聖ちゃんのダンナさんが関わっているお店だそう。
波田陽区さんの師匠の間寛平さんからのお菓子の差入れを頂く!
ライブが終わったのは9時過ぎ。
今回も面白かった~!
終わった後はお三人さん、尾澤功さん、深瀬智聖ちゃんのサインをいただきました!ありがとうございました!
堀田あきお&かよ「手塚治虫アシスタントの食卓」
手塚治虫先生のアシスタントをされていた堀田あきお先生が当時の思い出を描いた漫画です。
堀田あきお&かよ「手塚治虫先生のアシスタントの食卓」
堀田あきお先生は昭和31年北海道生まれ
堀田かよ先生は昭和37年群馬県生まれ
堀田あきお先生が漫画家デビュー前、昭和53年~55年に手塚治虫先生のアシスタントをされていました。その当時の手塚プロでのアシスタントの仕事や手塚プロでの色々なエピソードを食事にからめて、漫画でつづられています。
手塚治虫先生の漫画の制作の現場ですから、かなりの修羅場なんでしょうけど(笑)、和気あいあいとした雰囲気があって良いんですよね~
手塚治虫先生のアシスタントとして数百倍の倍率で合格された方々なので、もともとが漫画の才能がある方々ばかりだからなんでしょうけど(笑)
堀田あきお先生は、漫画を初めて描いた原稿で手塚治虫先生のアシスタント募集に応募されたそうで、デビューが決まって、手塚プロをやめるまでの、まさに漫画家修行期間という時期が描かれています。この漫画はまさに堀田あきお先生版「まんが道」的な感じでもあります。
とkに印象的なのは、アシスタントの方の送別会に手塚治虫先生が出席されて、二次会で行った赤坂のバーで、お店のピアノを手塚先生が弾かれてコンサート状態になったエピソード。
そして、これまでも色々な本などで見聞きしていますけど、手塚先生の仕事ぶりにも改めてすごいな~と。