JOC春季水泳で釧路の5選手全国へ
決勝進出、表彰台目指して頑張ります─。釧路市内の水泳教室に通う5人が、2月20日に札幌市で行われた第33回全国JOCジュニアオリンピックカップ春季水泳競技大会道予選会で標準記録を突破。27日から東京で開かれる全国大会への出場権を獲得した。出場を決めたのは釧路スイミングクラブ所属の十河大樹君(鳥取中1年)、舘翔汰君(湖畔小5年)、阿部和憲君(附属小2年)とJSS釧路スイミングスクールに所属する新井緋里さん(武佐小6年)、慶伊翔匡君(昭和小5年)の5人で、それぞれが「上位を目指して全力を尽くす」と大会での健闘を誓った。
釧路新聞
http://www.news-kushiro.jp/news/20110305/201103055.html
釧路新聞
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20日にオドラナイト第18夜
NPO法人浪花町十六番倉庫が主催する「ODORA NIGHT(オドラナイト)第18夜」が20日、釧路市黒金町14のホテル「釧路ロイヤルイン」で開かれる。2010年度末での法人解散に伴い、同倉庫自主企画イベントとしては今回が最後となる。今後は有志が引き継ぎ、次回は6月を予定している。開場は午後5時30分、開演は同6時。チケットは前売り1000円、当日1200円。問い合わせは同倉庫事務局080(1875)9054へ。
釧路新聞
http://www.news-kushiro.jp/news/20110305/201103057.html
釧路新聞
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子宮頸ガン予防ワクチン予約中止
2月から公費助成による子宮頸(けい)がん予防ワクチン接種事業を進めていた釧路市は4日、ワクチンの製造販売元が供給調整をした影響で、同日から初回接種の予約受け付けを中止すると発表した。再開の時期は7月の予定。同事業は小学6年から中学3年の女子が対象で、市健康推進課によると市の対象者は3149人。接種は3回必要で、3日までに初回接種を済ませた人は今後も対応するという。
釧路新聞
http://www.news-kushiro.jp/news/20110305/201103059.html
釧路新聞
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道議選に戸羽氏、正式出馬表明
4月に行われる道議選の釧路管内(定数2)に新人で無所属の戸羽俊州(とば・としひろ)氏(43)が4日、釧路振興局で記者会見し正式に立候補を表明した。同選挙区は当初、無投票と見られていたが12年ぶりの選挙戦となる。 記者会見で戸羽氏は「疲弊する道東を何とかしたい、との思いに駆り立てられ立候補を決断した」と思いを述べ、「無風が続く選挙区で12年ぶりの住民による選択を実現し、地域の活性化につなげていきたい」と決意を語った。
釧路新聞
http://www.news-kushiro.jp/news/20110305/201103053.html
釧路新聞
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スポーツ合宿誘致を強化
釧路市は2011年度、スポーツ合宿誘致推進策の一環として、受け入れにあたる市民団体を対象にした補助金を拠出することになり、2月定例市議会に提案している11年度予算案に必要額を計上している。体験教室や交流会など、合宿団体と市民との触れ合い事業を実施する際の金銭的な後押しをしようというもので、初の試み。「市民団体が動きやすいよう支援していきたい」と、さらなる誘致促進に期待を込めている。
釧路新聞
http://www.news-kushiro.jp/news/20110305/201103054.html
釧路新聞
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あすまで佐々木榮松画伯作品展
湿原の画家として知られる釧路市在住の佐々木榮松画伯の作品展が6日まで、道立釧路芸術館で開かれている。佐々木画伯専属のギャルリ一華(高野範子代表取締役)が主催し、初日の3日には今年10月で99歳の白寿を迎える画伯本人が来場して元気な姿を見せた。展示作品は、2009年のJR釧路ステーション画廊閉館以来お披露目の機会がなかった250号の大作「湿原のニンフ(精)たち=79年=」「夜の湿原(鶴眠る)=85―90年=」「湿原の沼(落日の白鳥)=80年=」など10点。
釧路新聞
http://www.news-kushiro.jp/news/20110305/201103058.html
釧路新聞
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タンチョウ越冬地 関東にも 環境省計画
■20年かけ道内から拡大
境省は4日、タンチョウの生息地を徐々に広げ、20年かけて関東地方での越冬を目指す「タンチョウ生息地分散アクションプラン」の素案をまとめ、釧路市で開いたタンチョウ保護増殖分科会で報告した。計画は4月から始まる。タンチョウの分散は1995年に検討が始まったが、具体化するのは初めて。
乱獲や湿地開発で一時絶滅が疑われたタンチョウだが、62年の冬季給餌(きゅうじ)開始後は増加している。2005年度には1千羽を突破、現在、道東に400つがい、約1300羽まで回復。夏の営巣地は十勝や網走、宗谷の各地方にも広がった。冬は給餌場に依存するため、ほぼ全個体が釧路で越冬。過密による弊害や、鳥インフルエンザや自然災害が発生すると一気に個体数が激減する危険性もあった。
プランでは、全体を5年ごとの4期に分けて計画を策定。2011年度からの第1期は、冬に7割のツルが集まる3大給餌場(伊藤サンクチュアリ、鶴見台、阿寒国際ツルセンター)の給餌量を1割削減。飛来数100羽を越える給餌場2カ所でエサを減らす。代わりに他の25カ所の給餌場ではエサを増やして誘導する。また、道内や東北の動物園での分散飼育を試みる。
第2期は、十勝での定着を進め、道央や道南でも給餌場を複数設置する。動物園での飼育個体を配置して群れを誘導する。第3期では同様の手法で東北に繁殖地を確保。第4期は関東に繁殖地を設け、最終的には給餌に依存しない個体数1千羽以上を目指す。
同省釧路自然環境事務所は「現在のペースでは20年後には個体数が倍となる。時間はあまりなく、計画を達成させたい」としている。
朝日新聞
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001103050003
境省は4日、タンチョウの生息地を徐々に広げ、20年かけて関東地方での越冬を目指す「タンチョウ生息地分散アクションプラン」の素案をまとめ、釧路市で開いたタンチョウ保護増殖分科会で報告した。計画は4月から始まる。タンチョウの分散は1995年に検討が始まったが、具体化するのは初めて。
乱獲や湿地開発で一時絶滅が疑われたタンチョウだが、62年の冬季給餌(きゅうじ)開始後は増加している。2005年度には1千羽を突破、現在、道東に400つがい、約1300羽まで回復。夏の営巣地は十勝や網走、宗谷の各地方にも広がった。冬は給餌場に依存するため、ほぼ全個体が釧路で越冬。過密による弊害や、鳥インフルエンザや自然災害が発生すると一気に個体数が激減する危険性もあった。
プランでは、全体を5年ごとの4期に分けて計画を策定。2011年度からの第1期は、冬に7割のツルが集まる3大給餌場(伊藤サンクチュアリ、鶴見台、阿寒国際ツルセンター)の給餌量を1割削減。飛来数100羽を越える給餌場2カ所でエサを減らす。代わりに他の25カ所の給餌場ではエサを増やして誘導する。また、道内や東北の動物園での分散飼育を試みる。
第2期は、十勝での定着を進め、道央や道南でも給餌場を複数設置する。動物園での飼育個体を配置して群れを誘導する。第3期では同様の手法で東北に繁殖地を確保。第4期は関東に繁殖地を設け、最終的には給餌に依存しない個体数1千羽以上を目指す。
同省釧路自然環境事務所は「現在のペースでは20年後には個体数が倍となる。時間はあまりなく、計画を達成させたい」としている。
朝日新聞
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001103050003
自治再考:市町村のかたち/7止 第三セクター /北海道
◇行政のツケ、住民に
釧路市の釧路西港区の一角に「企業立地用地分譲中」と書かれた看板がポツンと立っている。枯れ草ばかりが目に付く空き地が広がる。第三セクター「釧路振興公社」が75~84年に、北電の火力発電所建設用地として24ヘクタールを取得したが、計画は頓挫。約30年間、“塩漬け”状態が続いている。
同市は事業用地や企業誘致用地の確保を目的に、60年に同振興公社、73年に「釧路市土地開発公社」を設立。土地の値上がりが当然だった高度成長時代に、行政に代わって土地の取得を重ねたが、90年代前半のバブル崩壊で一変した。両公社は売れない土地を抱え、借入金の金利が雪だるま式に増えた。2月末時点で計約80ヘクタールの土地が売れ残り、帳簿上の価格と実勢価格の差を示す「含み損」は約90億円に達している。
◇ ◇
同市は昨年2月、両公社を解散させる方針を決定。10、11年度中に解散手続きが行われる。両公社の借入金は総額約131億円。「もはや、放置すれば行政がつぶれかねない」(蝦名大也市長)段階だった。
処理を可能にしたのは、「第三セクター等改革推進債(三セク債)」。国が第三セクター処理の財源を確保するため、09~13年度の時限措置として創設した。同市はこれを活用し、両公社の借入金肩代わりなどに約146億円を費やす。三セク債の返済は15年間となる見通しだ。
市財政健全化推進室は「処理費用は、市職員の総人件費抑制や事務経費見直しで捻出する」と説明する。しかし、市は今後16年間で累積収支不足約119億円を抱える見込みで、15%程度の手数料・使用料値上げ、約600項目の事務事業の見直しなどを断行する。両公社の処理は結果的に市民生活に影響を与える。
◇ ◇
江別市も昨年9月、借入金が42億円に上る市土地開発公社の解散を決めた。市は三セク債約27億円や土地開発基金約11億円などで、公社保有地約16ヘクタールを引き受けるが、地価下落の影響で8億3900万円の債権を放棄。今後15年で三セク債を返済したい考えで、財政調整基金を取り崩すなど赤字回避のため苦しい財政運営を強いられる。道内では稚内市、白老町、余市町も三セク債を利用する。
なぜ、ここまで事態が放置されたのか。96~02年に釧路市長を務めた綿貫健輔氏は「(三セク債のような)国の“徳政令”でもない限り、どうしようもなかった」と弁明する。釧路公立大学の下山朗准教授(地方財政論)は、官独特の「腫れ物に触らず」の体質を挙げ、釧路市について「将来の市の事業計画を楽観し、『何とか土地を有効に使おう』と次へ次へと先送りを続けた」と批判。「法的に問題がないからと、外から見えない、見せない体質があった」と指摘する。
実際、蝦名市長が両公社の問題を正確に把握したのは就任から半年ほど後の09年夏。「両公社の実態を調べさせたら驚く数字が出てきた。帳簿上は簿価と負債のつり合いも取れているし、『ブラックボックス』だった」と明かす。
社会状況の変化に機敏に対応できなかった行政のツケは、「隠れた借金」として数十年を経て住民に回ってくる。=おわり(この企画は、岸川弘明、和田浩幸、山田泰雄、横田信行、中川紗矢子、坂井友子、佐藤心哉、堀井恵里子が担当しました)
毎日新聞
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110305ddlk01010226000c.html
釧路市の釧路西港区の一角に「企業立地用地分譲中」と書かれた看板がポツンと立っている。枯れ草ばかりが目に付く空き地が広がる。第三セクター「釧路振興公社」が75~84年に、北電の火力発電所建設用地として24ヘクタールを取得したが、計画は頓挫。約30年間、“塩漬け”状態が続いている。
同市は事業用地や企業誘致用地の確保を目的に、60年に同振興公社、73年に「釧路市土地開発公社」を設立。土地の値上がりが当然だった高度成長時代に、行政に代わって土地の取得を重ねたが、90年代前半のバブル崩壊で一変した。両公社は売れない土地を抱え、借入金の金利が雪だるま式に増えた。2月末時点で計約80ヘクタールの土地が売れ残り、帳簿上の価格と実勢価格の差を示す「含み損」は約90億円に達している。
◇ ◇
同市は昨年2月、両公社を解散させる方針を決定。10、11年度中に解散手続きが行われる。両公社の借入金は総額約131億円。「もはや、放置すれば行政がつぶれかねない」(蝦名大也市長)段階だった。
処理を可能にしたのは、「第三セクター等改革推進債(三セク債)」。国が第三セクター処理の財源を確保するため、09~13年度の時限措置として創設した。同市はこれを活用し、両公社の借入金肩代わりなどに約146億円を費やす。三セク債の返済は15年間となる見通しだ。
市財政健全化推進室は「処理費用は、市職員の総人件費抑制や事務経費見直しで捻出する」と説明する。しかし、市は今後16年間で累積収支不足約119億円を抱える見込みで、15%程度の手数料・使用料値上げ、約600項目の事務事業の見直しなどを断行する。両公社の処理は結果的に市民生活に影響を与える。
◇ ◇
江別市も昨年9月、借入金が42億円に上る市土地開発公社の解散を決めた。市は三セク債約27億円や土地開発基金約11億円などで、公社保有地約16ヘクタールを引き受けるが、地価下落の影響で8億3900万円の債権を放棄。今後15年で三セク債を返済したい考えで、財政調整基金を取り崩すなど赤字回避のため苦しい財政運営を強いられる。道内では稚内市、白老町、余市町も三セク債を利用する。
なぜ、ここまで事態が放置されたのか。96~02年に釧路市長を務めた綿貫健輔氏は「(三セク債のような)国の“徳政令”でもない限り、どうしようもなかった」と弁明する。釧路公立大学の下山朗准教授(地方財政論)は、官独特の「腫れ物に触らず」の体質を挙げ、釧路市について「将来の市の事業計画を楽観し、『何とか土地を有効に使おう』と次へ次へと先送りを続けた」と批判。「法的に問題がないからと、外から見えない、見せない体質があった」と指摘する。
実際、蝦名市長が両公社の問題を正確に把握したのは就任から半年ほど後の09年夏。「両公社の実態を調べさせたら驚く数字が出てきた。帳簿上は簿価と負債のつり合いも取れているし、『ブラックボックス』だった」と明かす。
社会状況の変化に機敏に対応できなかった行政のツケは、「隠れた借金」として数十年を経て住民に回ってくる。=おわり(この企画は、岸川弘明、和田浩幸、山田泰雄、横田信行、中川紗矢子、坂井友子、佐藤心哉、堀井恵里子が担当しました)
毎日新聞
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20110305ddlk01010226000c.html
【拙文】古いアナログ新しいデジタル
釧路の霧笛が民間へ譲渡された事は喜ばしい事だ。
霧笛が保存されるのだから自分が声を発する余地は残して貰えた。
皆さんに「黒電話」を思い出して貰いたい。
とは言っても生まれた時から「プッシュホン」だったなんて読者が居るかも知れないけれど。
自分の黒電話の体験は祖父母の家である。実家ではプッシュホンであったが祖父母の家は黒電話。
ジーコ……ジーコ……とダイヤルリングを回して電話を掛ける機構、そしてその「間」が良いものであった。
黒電話を知らない世代も最後の1プッシュが出来ないなんて想いを体験した事があるだろうが、黒電話にはリングの戻りが「間」となってやっぱり掛けられず受話器を置くなんて体験は青春の1シーンだった。
話が逸れた。そんな良い点のあった黒電話だが「実用」としては電話帳メモリーは出来ないし、リングの機構や物理ベルを内蔵していた為にプッシュホンより大型で重く、FAX送受信も不可能で、現代人から見れば無い無いだらけの電話機である。
それに現代のプッシュホンは電話帳メモリーどころか、インターネットへ接続してSkypeサービスを扱えたり、高画質のTV電話まで無料で出来てしまうのだから技術の進歩は凄まじいものだ。
無い無いだらけの黒電話だが唯一と言って良い「実用」の利点がある。実は黒電話って「停電時」でも利用出来てしまうのだ。
黒電話が当たり前だった高度経済成長期以前の方々からすると当然知っている利点であり、むしろ逆にプッシュホンが停電時に利用出来ない事を知らないのかも。
プッシュホンが登場した初期はリング機構をプッシュボタンにしただけなので利用出来たが、現在のプッシュホンの多くが停電時に利用出来なくなっている。
その理由はプッシュホンの最新型であるIP方式を利用したプッシュホン(光電話サービス)で説明出来る。
IP方式等のデジタルな電話は人間が発したアナログの音声をデジタルデータへ変換してインターネット送信をし、今度は相手方でデジタルデータをアナログの音へ変換する事で電話通信が可能となるのだ。
この「変換(エンコードまたはデコード)」と言う作業に電力供給が必要であり、停電時は全く通信が出来なくなってしまう。
IP方式の電話で無くともデジタル技術を使ってノイズ音を取り除いたり、カラーFAX送受信出来る様なプッシュホン(NTT Lモード対応電話機など)が多くなっているので停電時は利用出来なくなっている。
つまり、黒電話などのアナログは緊迫した状況下で最も強みを発揮し、逆に電力供給が必須のデジタルは災害などが起きた場合に相当弱い。
ここまで説明すれば、GPS(デジタル)があるから霧笛(アナログ)を撤去しても良いと言う論調に疑問を感じて戴けるのでは無いだろうか?
そもそも霧笛は高濃度の霧が海上を覆った時、船舶同士の事故(海難)や災害が起きそうな、言うなれば準天候災害時に吹鳴されるものである。
緊迫した状況下で強みを発揮するアナログを撤去するなんて、本当にアナログとデジタルの特性をしっかりと理解して行われたと自分は思えない。
例えばゴムボートなどで海洋レジャーをして遊んでいた人達が強い風や波に煽られて流され、更に視界は濃い霧に覆われて陸地の方向が全く分からず遭難してしまった場合に、GPS受信機なんて持っていないし、携帯電話もバッテリーが無くなれば使えなくなる。
そんな事態に陥った時、霧笛があれば陸地の方向を知る事が出来て生命の危機を脱せる。
GPSがあるから霧笛を撤去すると言う論調は、自動車事故なんて簡単に起きないからシートベルトやエアバッグなんて要らないと言う論調と同じだ。
誰もがそんなシートベルトやエアバッグ不要論を聞けば反論するはずであり、シートベルトやエアバッグはアナログ方式のものであるからこそ安心なのだ。
自分は海技士であり現代に生きるエンジニアの一人である。
アナログからデジタルへ変換するフーリエ変換と言う数式から始まるデジタル時代全盛の現代はエンジニアとして物凄く楽しいものであるし、あらゆる技術の進歩へ大きな期待を寄せ、更にその努力を高く評価する傾向を持っていると自覚している。
しかし、先進性が高いから絶対に良いと言うわけでは無い。
エンジニアのみならず現代人は「適材適所」と「温故知新」を忘れてはならないと霧笛の報道から感じた。
霧笛が保存されるのだから自分が声を発する余地は残して貰えた。
皆さんに「黒電話」を思い出して貰いたい。
とは言っても生まれた時から「プッシュホン」だったなんて読者が居るかも知れないけれど。
自分の黒電話の体験は祖父母の家である。実家ではプッシュホンであったが祖父母の家は黒電話。
ジーコ……ジーコ……とダイヤルリングを回して電話を掛ける機構、そしてその「間」が良いものであった。
黒電話を知らない世代も最後の1プッシュが出来ないなんて想いを体験した事があるだろうが、黒電話にはリングの戻りが「間」となってやっぱり掛けられず受話器を置くなんて体験は青春の1シーンだった。
話が逸れた。そんな良い点のあった黒電話だが「実用」としては電話帳メモリーは出来ないし、リングの機構や物理ベルを内蔵していた為にプッシュホンより大型で重く、FAX送受信も不可能で、現代人から見れば無い無いだらけの電話機である。
それに現代のプッシュホンは電話帳メモリーどころか、インターネットへ接続してSkypeサービスを扱えたり、高画質のTV電話まで無料で出来てしまうのだから技術の進歩は凄まじいものだ。
無い無いだらけの黒電話だが唯一と言って良い「実用」の利点がある。実は黒電話って「停電時」でも利用出来てしまうのだ。
黒電話が当たり前だった高度経済成長期以前の方々からすると当然知っている利点であり、むしろ逆にプッシュホンが停電時に利用出来ない事を知らないのかも。
プッシュホンが登場した初期はリング機構をプッシュボタンにしただけなので利用出来たが、現在のプッシュホンの多くが停電時に利用出来なくなっている。
その理由はプッシュホンの最新型であるIP方式を利用したプッシュホン(光電話サービス)で説明出来る。
IP方式等のデジタルな電話は人間が発したアナログの音声をデジタルデータへ変換してインターネット送信をし、今度は相手方でデジタルデータをアナログの音へ変換する事で電話通信が可能となるのだ。
この「変換(エンコードまたはデコード)」と言う作業に電力供給が必要であり、停電時は全く通信が出来なくなってしまう。
IP方式の電話で無くともデジタル技術を使ってノイズ音を取り除いたり、カラーFAX送受信出来る様なプッシュホン(NTT Lモード対応電話機など)が多くなっているので停電時は利用出来なくなっている。
つまり、黒電話などのアナログは緊迫した状況下で最も強みを発揮し、逆に電力供給が必須のデジタルは災害などが起きた場合に相当弱い。
ここまで説明すれば、GPS(デジタル)があるから霧笛(アナログ)を撤去しても良いと言う論調に疑問を感じて戴けるのでは無いだろうか?
そもそも霧笛は高濃度の霧が海上を覆った時、船舶同士の事故(海難)や災害が起きそうな、言うなれば準天候災害時に吹鳴されるものである。
緊迫した状況下で強みを発揮するアナログを撤去するなんて、本当にアナログとデジタルの特性をしっかりと理解して行われたと自分は思えない。
例えばゴムボートなどで海洋レジャーをして遊んでいた人達が強い風や波に煽られて流され、更に視界は濃い霧に覆われて陸地の方向が全く分からず遭難してしまった場合に、GPS受信機なんて持っていないし、携帯電話もバッテリーが無くなれば使えなくなる。
そんな事態に陥った時、霧笛があれば陸地の方向を知る事が出来て生命の危機を脱せる。
GPSがあるから霧笛を撤去すると言う論調は、自動車事故なんて簡単に起きないからシートベルトやエアバッグなんて要らないと言う論調と同じだ。
誰もがそんなシートベルトやエアバッグ不要論を聞けば反論するはずであり、シートベルトやエアバッグはアナログ方式のものであるからこそ安心なのだ。
自分は海技士であり現代に生きるエンジニアの一人である。
アナログからデジタルへ変換するフーリエ変換と言う数式から始まるデジタル時代全盛の現代はエンジニアとして物凄く楽しいものであるし、あらゆる技術の進歩へ大きな期待を寄せ、更にその努力を高く評価する傾向を持っていると自覚している。
しかし、先進性が高いから絶対に良いと言うわけでは無い。
エンジニアのみならず現代人は「適材適所」と「温故知新」を忘れてはならないと霧笛の報道から感じた。
ひき逃げの釧路市主査を懲戒免職
【釧路】釧路市は3日、自家用車を運転中に人身交通事故を起こし、被害者をそのままにして逃走したとして、市総務部主査の男性職員(54)を懲戒免職処分とした。
市などによると、男性職員は昨年11月、市道交差点で自転車と衝突、乗っていた男性と女性にけがを負わせたまま走り去った。
被害者がナンバーを見ていたため、釧路署が任意で取り調べ、今年1月に釧路簡裁が罰金70万円、免許取り消し4年の略式命令を出した。男性職員は2月中旬に上司に報告し、市の調査に「報告するか迷った」と話したという。
北海道新聞
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/275692.html
市などによると、男性職員は昨年11月、市道交差点で自転車と衝突、乗っていた男性と女性にけがを負わせたまま走り去った。
被害者がナンバーを見ていたため、釧路署が任意で取り調べ、今年1月に釧路簡裁が罰金70万円、免許取り消し4年の略式命令を出した。男性職員は2月中旬に上司に報告し、市の調査に「報告するか迷った」と話したという。
北海道新聞
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/275692.html