日本語アレコレの索引(日々増殖中)
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下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【17】
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mixi日記2016年月日から
テーマサイトは下記。
【ポイントが断然貯まる!】
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==============引用開始
意味は通じるのでどうでも良いことかもしれませんが、正しい使い方ですか。
お暇な方、ご見解を。
==============引用終了
なんと申しましょうか。
「意味は通じるのでどうでも良いことかもしれません」……そんなことを言ったら、このテの質問のほとんどは無意味になるのでは。
「正しい使い方ですか」……よく目にする書き方だけど、「正しい使い方」ってどういう意味なんだろう。それは聖人君子か言葉の神様に訊いてほしい。当方にわかるのは、せいぜい「間違いか否か」。
「お暇な方、ご見解を」……このところあまり暇じゃないし、「見解」なんて大層なものは持ち合わせないので、書きようがない。
ということで、どうするべきか考えているうちに締め切られてしまった(泣)。
とは言え、「断然」の使い方は興味深い話なので、少し考えてみた。
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==============引用開始
デジタル大辞泉の解説
だん‐ぜん【断然】
一[ト・タル][文][形動タリ]態度のきっぱりとしているさま。また、最後まで押しきって物事をやり遂げるさま。
二[副]
1 きっぱりと心を決めるさま。「私は―反対だ」
2 (あとに打消しの語を伴って)決して。絶対に。「―認めない」
3 ずばぬけて。なみはずれて。「―彼がトップだ」
「政府はナゼ―たる政略を施されんのか」〈鉄腸・花間鶯〉
大辞林 第三版の解説
だんぜん【断然】
一( 副 )
①自分の意思・態度を明らかにするさま。 「私は-あの人に投票するわ」 「何といわれようと-断る」
②(後に打ち消しの語を伴って)強い確信や意思をもって否定する気持ちを表す。 「 -許さない」
③程度の差が明らかであるさま。なみはずれて。 「こっちの方が-得だ」
二( トタル ) [文] 形動タリ
きっぱりとした態度をとるさま。 「 -たる処置をとる」 「 -たる決心/家 藤村」
==============引用終了
考えなければばらないことがいくつかある。
●「全然」と「断然」は対応するのか
「全然」に関してはずいぶん前に一応の結論を出したつもりだったが、その後もいろいろな説を目にする。
341)【「全然」「まったく」「とても」知恵袋】
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「全然」はいくつかに分けて考えるべき。それに「断然」がどう対応するか。
1)「全然+否定形
これには「断然+肯定形」が対応する(はず)。
→全然おいしくない⇔断然おいしい
全然わからない⇔断然わかる
2)「全面的」系の「全然」
全然ダメ
全然違う
全然別(のこと)
→断然ダメX/断然違うX/断然別のことX
全滅なのは当然で、「断然」は否定的なことには使いにくい。
「断然いい」「断然すばらしい」etc.……なら問題がない。
3)「very」系の全然
このテの「全然」は基本的にX。微妙なのは「全然つまらない」あたりか(2)かも)。
いずれにしても「断然おもしろい」あたりが対応する。
●「断然」の後ろに来る言葉
このあたりのことがWeb辞書には記述がない。「断然」は副詞なので、原則的には用言しか来ないはず。ところがさぁ。
1)形容詞
これはフツー。「断然おもしろい」「断然おいしい」etc.……いくらでもある。
2)形容動詞
やや微妙になる。「断然得意だ」「断然得だ」あたりは形容動詞なんだろう。
3)名詞
↑の「得意だ」「得だ」あたりも名詞と考えることができそうな気がする。まぁ形容動詞と考えようか。
「断然美人だ」「断然反対だ」「断然トップ」あたりは、どう考えても名詞だろう。こうなると「原則的には用言しか来ないはず」なんて言っていられない。
例によって、用言のことが多いが、体言のときもある」くらいにゆるく考えて薄笑いを浮かべるしかなくなる。
【「主に」の品詞と働き】
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少し俗語っぽい気がするが、キャッチなどではよく見る。「男は断然40代」「この夏は断然ショートヘア」……なんて軽薄な(笑)。
4)動詞
これが本題なんだろう。
「断然」の後ろに動詞が来るか否か。
辞書の例文のなかで動詞が来ているものを抜き出す。
「断然認めない」「私は断然あの人に投票するわ」「何といわれようと断然断る」「断然許さない」
これを見る限り、動詞が来ないとは思えない。
ただ、いろいろ制約がある気がする。当然のことだが、「断然」のあとに来る動詞には(強い)意志が感じられる必要がある。
「断然貯(た)まる」……微妙すぎる。
類似の表現がいくつかありそう。
「断然増える」「断然育つ」「断然伸びる」「断然痩せる(ウーム)」
イマイチわからない(泣)。