豚コレラ2019:NHKニュースのまとめ:その3(+3):追記あり。 | Just One of Those Things

Just One of Those Things

Let's call the whole thing off

科学オタクの主婦が危機感から一人でこねまくっております、危機管理シリーズ。おさまらないようなので急遽取り上げます。
 
去年のものですが・・・。「岐阜の豚コレラ ウイルスは海外から侵入か」、「アフリカ豚コレラ検出 中国から搬入のソーセージ 新千歳空港」、「豚コレラ拡大 打つ手なく悲鳴」より。
 
上記には、豚コレラとアフリカ豚コレラについての疫学等の参考情報を載せてあります。
 
豚コレラ 愛知 大阪 長野 滋賀 岐阜の5府県に拡大」、「豚コレラ 「岐阜県すべての養豚場に職員派遣 対策強化」~アフリカ豚コレラ 春節に合わせ水際対策」より。
 
報道のまとめ、「豚コレラ2019:NHKニュースのまとめ:その1」、「豚コレラ2019:NHKニュースのまとめ:その2」より。今回は、その3です。
 

----------------------------------------------------------
豚コレラでワクチン接種 輸出影響で慎重な考え 農相

2019年2月8日 11時23分 NHK

岐阜県など5つの府県で発生した豚コレラの拡大を抑えるため、養豚農家からブタへのワクチンの接種を求める声も上がっていることについて、吉川農林水産大臣は輸出への影響が見込まれることから、慎重な考えを示しました。
 
ブタの伝染病の豚コレラは、岐阜県に加えて大阪府や長野県など合わせて5つの府県に拡大し、岐阜県などの養豚農家からは拡大を抑えるため、ブタへのワクチンの接種を求める声が上がっています。
 
これについて、吉川農林水産大臣は8日の閣議のあと、記者団に対し「ワクチンは今の防疫対策では、豚コレラの感染拡大の防止が困難と考える場合にかぎって、緊急的に使用することになっている」と述べました。
 
そのうえで、「衛生管理を徹底しても豚コレラのまん延防止ができない場合の最終手段であると考えている」として、ワクチンを接種すると、輸出への影響が長期間に及ぶ可能性があることから、現時点では使用に慎重な考えを示しました。
----------------------------------------------------------
豚コレラ感染の愛知県養豚場 国基準の防止策でなぜ感染?
2019年2月8日 13時07分 NHK

愛知県内の2つの養豚場で豚コレラへの感染が確認され、5つの府県に広がった問題で、愛知県は去年12月から先月にかけて、2つの養豚場で立ち入り検査を行った時点では、国の基準に従った感染防止策が取られていたことを明らかにしました。県はこうした状況の中で、なぜ豚コレラに感染したのか詳しく調べています。
 
6日、愛知県の豊田市と田原市にある2つの養豚場で、飼育していたブタが豚コレラに感染していたことが確認され、出荷先の大阪府や長野県なども含め、5つの府県に感染が拡大しました。
 
愛知県はこの問題が発覚する前の去年12月から先月にかけて、県内のブタの飼育施設で立ち入り検査を行っていました。
 
6日に感染が確認された2つの養豚場も対象になり、豊田市の養豚場では先月24日に、田原市の養豚場では去年12月27日に検査を行ったということです。
 
その結果、いずれの施設でも業者が出入りする際の消毒など、国の衛生管理の基準に従った感染防止策が取られていることを確認したということです。
 
県はこうした状況の中で、なぜ豚コレラに感染したのか、詳しく調べています。
----------------------------------------------------------
豚コレラ 愛知 豊田と岐阜 本巣の養豚場 ウイルスは別
2019年2月8日 20時26分 NHK

豚コレラが5つの府県に拡大するきっかけとなった愛知県豊田市の養豚場で見つかったウイルスは、同じ業者が餌を運んでいた岐阜県本巣市の養豚場とは別のウイルスだったことが農林水産省の分析で分かりました。農林水産省は改めて感染経路を調べ直すことにしています。
 
農林水産省は、5つの府県に拡大するきっかけとなった愛知県豊田市の養豚場で見つかったウイルスと、それ以前に岐阜県内で確認されたウイルスを詳しく分析しました。
 
その結果、先月末に岐阜県本巣市と各務原市の養豚場で確認されたウイルスだけが、愛知県豊田市と岐阜県内のほかの6か所から見つかったウイルスと異なっていたことが分かりました。
 
岐阜県本巣市と愛知県豊田市の養豚場には、同じ業者が餌を運んでいたことから、農林水産省は感染の拡大と関係がないか慎重に調べていましたが、この2か所のウイルスは別のものだったことから、こうした感染経路は考えられないとしています。
 
農林水産省はこうした情報を基に改めて感染経路を調べ直すことにしています。
----------------------------------------------------------
豚コレラ 愛知の養豚場の1つで衛生基準満たさず
2019年2月9日 1時15分 NHK

愛知県の2つの養豚場で豚コレラの感染が確認され、ほかの府県に広がった問題で、1つの養豚場では、手の消毒方法など2つの項目について、国の衛生管理の基準を満たしていなかったことが分かりました。
 
今月6日、愛知県の豊田市と田原市にある2つの養豚場で、飼育していたブタが豚コレラに感染していたことが確認され、出荷先の大阪府や長野県なども含め、5つの府県に感染が拡大しました。
 
豚コレラをめぐっては、岐阜県内での感染拡大を受け、愛知県は去年12月から先月にかけて、県内のブタの飼育施設で国の衛生管理の基準を満たしているか立ち入り検査を行いました。
 
このうち豊田市の養豚場は検査対象となった35の項目すべてで基準を満たしていましたが、田原市の養豚場は33の項目のうち、手の消毒方法が不十分だったほか、豚舎ごとに必要な専用の靴が足りていないことが明らかになり、2つの項目で基準を満たしていなかったことが分かりました。
 
愛知県は当初、田原市の養豚場はすべての項目で基準を満たしていたと発表していましたが、確認が不十分だったとして訂正しました。
愛知県は、田原市の養豚場に改善を求めたほか、今回感染が確認された2つの養豚場の衛生管理の状況をさらに調べています。
----------------------------------------------------------
豚コレラ 愛知 豊田の養豚場は1月中旬ころに感染か
2019年2月9日 11時57分 NHK
 
ブタの伝染病の豚コレラが5つの府県に拡大するきっかけとなった愛知県豊田市の養豚場について、農林水産省は、出荷されたブタの状況から先月中旬ころに感染が始まった可能性が高いとみて、専門家の調査チームを派遣して感染経路などを調べています。
農林水産省は、豚コレラが5つの府県に拡大するきっかけとなった愛知県豊田市の養豚場への感染経路を調べています。
この農場では、先月14日に三重県の養豚場に出荷したブタは感染していない一方で、先月18日に大阪府に出荷したブタは感染していたことがわかっています。
こうした状況から、農林水産省は、豊田市の養豚場では1月中旬ころに感染が始まった可能性が高いとみています。
また、この養豚場で確認されたウイルスは、去年12月までに岐阜県内で発生した6つの飼育施設と同じウイルスであることがわかっていて、農林水産省は、これらの施設から野生のイノシシや人や資材の移動などを通じてウイルスが侵入した可能性が高いとして、専門家のチームを派遣して感染経路を調べています。
また、このチームは、愛知県がブタの移動自粛を要請したのが異常を確認した翌日になったことについて、対応の遅れがなかったかや、国の指針が守られていたかなど、詳しく検証することにしています。
----------------------------------------------------------
 
編集上の都合から、9日分のものをすべて取り上げました。
 
また編集上の都合から、日本農業新聞のものも取り上げます。
 
----------------------------------------------------------
岐阜に豚コレラ対策本部 養豚場を直接指導 農水省
2019年2月6日(水) 7:03配信 日本農業新聞

 農水省は5日、岐阜県内での豚コレラの発生・拡大を受け、新たな対策を明らかにした。国の関わりを強め、現場の防疫対応を強化する狙い。県内35カ所の全養豚場に対し、国の職員が直接、衛生管理などを指導する。岐阜市に対策本部を設置し、同省職員を常駐させることも示した。野生イノシシ対策として、防護柵設置などの支援に力を入れる。豚コレラ発生が長期化する中、国を挙げた対策で封じ込めを目指す。
 
 吉川貴盛農相は同日の閣議後会見で「岐阜県内の全ての養豚場に対し、指導経験が豊富な獣医師の協力を得ながら飼養衛生管理基準の順守状況を確認し、指導方法を点検する」とした。
 
 国による現地指導は、小里泰弘農水副大臣が6日に岐阜、愛知両県に入り、総括担当者として陣頭指揮を執る。同日から岐阜市に現地対策本部を設置し、同省の担当者4人を常駐させる。同省は、国が直接指導することについて「一つの県で解決できない点は、オールジャパンで取り組む必要がある」(動物衛生課)と説明する。
 
 22日までに岐阜県内の全農場を回る計画。同県の獣医師の指導方法も点検し、今後の指導の充実につなげる。
 
 野生イノシシによるウイルス拡散を防ぐため、防護柵の設置を加速させる。これまで、鳥獣害対策として同省が補助事業を設け、設置費の半額を県に助成していたが、総務省の特別交付税も活用し、国の助成を10分の9に引き上げる。県の負担額を減らし、防護柵の設置を促す。2019年度予算で予定していたイノシシ捕獲活動の経費支援も、前倒しを決めた。県に対し、猟友会の協力を得て捕獲した場合、経費を全額助成する。
 
 中国でまん延しているアフリカ豚コレラ対策も強化する。直行便がある国内全23空港に通訳を配置。検疫探知犬などが輸入禁止の肉製品を発見した際に渡航者への指導に協力し持ち込みを防ぐ。
----------------------------------------------------------
 
時事通信が、「農水副大臣、岐阜県を非難=現地に対策本部、直接指導へ-豚コレラ」という報道を挙げておりましたが、んー。どうしますか。
 
----------------------------------------------------------
農水副大臣、岐阜県を非難=現地に対策本部、直接指導へ-豚コレラ
2019年2月6日(水) 20:37配信 時事通信

 家畜伝染病「豚コレラ」が岐阜県を中心に各地へ広がっている問題で、農林水産省は6日、岐阜市に現地対策本部を設置した。
 
 総括担当者の小里泰弘農水副大臣は記者団に対し、「(国が定めた衛生管理基準が)守られていれば、ここまでの感染拡大はなかった」と述べ、県の対応を非難した。
 
 同省は、県の初動対応の遅れや監視態勢の不備が感染拡大の一因とみて、自ら直接指導に乗り出す。
----------------------------------------------------------
 

防疫措置が始まった農場 殺処分対象は計1万6000頭規模です。これら、すべてご供養済みです。

 

----------------------------------------------------------
豚コレラ 1府4県 愛知の子豚出荷で拡大 殺処分1・6万頭規模
2019年2月7日(木) 7:07配信 日本農業新聞

 豚コレラの発生が6日、愛知県の養豚場で確定し、同農場から子豚を出荷していた長野県、岐阜県、滋賀県、大阪府の農場でも検査の結果「陽性」が確認された。岐阜県以外の養豚農家での発生は、昨年の9月以降で初めて。豚コレラが1府4県に拡大した。それぞれの養豚場で殺処分などが始まり、対象は計1万6000頭規模に上るとみられる。
 
 吉川貴盛農相は同日の農水省豚コレラ防疫対策本部で「極めて重大な局面を迎えている」と危機感を示し、「何としてもこれ以上の感染拡大を防ぐ」と述べた。まん延防止対策に全力を挙げるよう指示した。
 
 飼養施設で8例目の発生となった愛知県豊田市の養豚場は、6640頭を飼養していた。4日、食欲不振などの豚がいると、県に通報。5日に行った県の検査で陽性反応があり、農研機構動物衛生研究部門で精密検査したところ6日に豚コレラと確定した。同農場から半径3キロ未満の移動制限区域には養豚場はない。3~10キロの搬出制限区域には、6戸が約1110頭を飼育している。
 
 同農場からは今年、田原市の関連農場を含めた5府県5農場に加え、三重県の農場へ子豚を出荷していた。三重県へは1月14日に80頭を導入したのが最後で、豚コレラの陽性反応は出ていないが、その他の農場は全て陽性となった。静岡県内のと畜場に、愛知と岐阜の陽性が確認された農場から出荷があったことも分かった。静岡県は、検査については国と協議中としている。
 
 陽性を確認した5府県では、対策会議を開催。長野県では8例目の愛知県豊田市の農場が4日に異常通報したにもかかわらず、5日に子豚80頭を出荷していたことを明らかにした。同県は宮田村の養豚場で6日、約2300頭の殺処分を開始。岐阜県、愛知県、滋賀県、大阪府の農場でも処分を進めた。9日までの防疫措置完了を目指す。
 
 同省は、感染時期の特定を進める。関連農場を含めた5府県5農場は、感染経路が想定できるとして、制限区域は設けない。同省動物衛生課は、「野生のイノシシへの広がりを防ぐためにも、まずは陽性を確認した各府県の農場の封じ込めを最優先に行う」という。
 
 豚コレラは豚やイノシシの病気で、人には感染しない。
 
 大阪府で「陽性」が確認された当該農場では、5日夜から対応に追われた。農家は「とても困っている。涙が止まらない。大切に育ててきたのに」と声を詰まらせる。「今後どれだけお金がかかるのか、国はちゃんと補償をしてくれるのか。このままでは最悪廃業になる」と、苦しい胸の内を明かす。
 
■官房長官 迅速な防疫指示
 
 政府は6日夕、首相官邸で豚コレラ関係閣僚会議を開き、感染拡大防止へ対応を確認した。菅義偉官房長官は「政府と関係自治体が緊密に連携し、さらなる感染の拡大を防がなければならない」と強調。迅速な防疫措置などを関係閣僚らに指示した。関連農場で飼育する豚の移動自粛の徹底などを進めていく方針を確認した。
 
 菅官房長官は、今後の対応として(1)迅速で徹底した防疫措置の実施(2)関係自治体との連携強化(3)消費者への積極的な情報発信──を指示した。関係省庁が連携し、自治体のニーズ把握と迅速な対応などに取り組むことを確認した。
 
 会議には吉川貴盛農相をはじめ、麻生太郎財務相、石田真敏総務相ら関係閣僚と、愛知県の大村秀章知事、岐阜県の古田肇知事ら自治体の首長が出席した。
----------------------------------------------------------
 
自衛隊も乗り出したのですが・・・。
 
----------------------------------------------------------
豚の断末魔に戸惑い 自衛隊が殺処分支援完了へ 隊員のメンタルに配慮
2019年2月8日(金) 20:59配信 産経新聞

 豚コレラをめぐる豚の殺処分の支援で延べ千人余りの隊員を3県に出動させていた自衛隊は9日にも支援を終え、隊員を撤収させる。豚コレラの発生は平成4年以来のため隊員にとって支援は未知の任務で、豚の断末魔の叫びに戸惑う隊員もいた。東日本大震災での対応の教訓で隊員の精神的負担を和らげるメンタルヘルスも重視した。
 
 豚コレラの感染は5府県に広がり、このうち自治体だけでは対応できない愛知、岐阜、長野の3県の知事から自衛隊に災害派遣の要請があった。これを受け、陸上自衛隊の第10師団(愛知)や第12旅団(群馬)を中心に延べ1055人の隊員が6日から出動し、24時間態勢で支援活動にあたった。
 
 活動内容は(1)豚舎内での豚の追い込み(2)殺処分した豚や餌などを埋却地に運搬して処理(3)養豚場の消毒支援-で、隊員に最も負担が大きかったのは豚の追い込みだった。獣医師が注射や電気ショックにより殺処分するにあたり、豚を集めたり、暴れないよう押さえたりすることが求められた。
 
 ある自衛隊幹部は派遣された隊員から、「命あるものを処分せざるを得ないのは心苦しく、たとえようのないむなしさの中、心を無にして臨んでいる」との報告を受けた。愛らしい子豚を正視できない隊員や、豚舎に悲鳴が響き渡るのに悩まされる隊員もいた。
 
 こうした経験は隊員に無力感を抱かせかねない。東日本大震災では多数の遺体を収容した隊員が精神的に消耗しないよう一日の活動を終えた後、隊員同士で苦しみや痛みを共有する時間を設けた。それを教訓に今回も同じような時間を取り、心理カウンセリングが専門の隊員も派遣した。
 
 自衛隊が派遣されていた3県のうち岐阜、長野両県は8日に支援を終了し、愛知県についても早ければ9日に終える見通しだ。
----------------------------------------------------------
 
報道を見られた方はご存知かと思いますが9日中に自衛隊の殺処分支援は全て終了しました。
 
追加、PTSDでのメンタルが一日も早く完治するように、ご祈願も行いました。
 
問題は完成経路がどうなっているか、です・・・。
 
一段落したので、連日の取り上げはここまでとします。新たな感染や感染経路等がわかりましたら取り上げることにします。
 
次に、究極に溜まりに溜まったネイチャーを取り上げます。
 
 

ペタしてね