多くの弊社水槽ユーザー様の方に、アカクラゲをお配りしましたが、状態は如何でしょうか？
昨年の１１月末に遊離し始めた自家繁殖のアカクラゲは、２月に水槽（ＲＣ－０２）デビューして、丸２ヶ月が経ちました。
やはり、サポート時には、同じ水槽で飼育していると、比較し易く、飼育条件もお聞きし易いですね、ただ、磯遊びや海水生物を飼育された方は、少ないように感じています、船舶の通過による急な波など、危険な面も有りますので、十分注意しながら、フィールドデビューが可能なら、更に楽しくなるかも知れません。
水槽表面の汚れですが、光が当たると、藻類が繁殖するので、必ず、水槽内面は曇ってきたり、汚れたりします。
水族館等では、水槽が奇麗なのに、自分の水槽はなぜ直ぐ曇ってくるのか？と質問される方や、水の濁りに気付かれない方が見受けられます。
多くの水族館では、水槽の内面、特に正面は毎日曇りが無いように清掃されています、パンチング板の裏（ＲＣ－０２は右横ですが、後ろ側に設置されている場合の方が多いように思います）なども、直接お客様には見えませんが、ちゃんと清掃されています。
この写真は、今回のアカクラゲの配布待ち水槽です、このように丸２ヶ月が経ちすごく汚れているのが解るかと思います。
RC-02水槽のLED照明器具は比較的弱めで、ガラス面の掃除が少なくても済みますが、やはり、２ヶ月もそのままにしていると、藻類やバクテリアによるバイオフィルムが形成されて、ガラス面の透明度がかなり落ちて見辛くなります。
こちらは掃除後です、アカクラゲの場合は、触手が長く見えにくいにので、このままの状態で掃除する事は無く、一旦全てをお玉で掬い、ボールに移したうえで、メラミンスポンジ棒で掃除をします。
ミズクラゲなら、ここまで汚れると別ですが、少し曇った段階では、このままメラミンスポンジ棒で曇ったところだけを掃除しています。
掃除も終わりましたので、販売用に生体が解り易いような撮影を行いました、観察画像の撮影には、後ろ側を黒くしたり白くしたりして、照明器具も高輝度ものに変えて、絞りを絞って、コントラストを上げてげて撮影しています。
弊社水槽ユーザー以外の方は、水槽の大きさや構造が解りませんので、４０ｃｍ以上の水槽をお使いの方は、１セット４個体にさせて頂きたいと思います、残り物には福が有る！
【動画】YouTube
BGM: Abracadabra | YouTube 音樂庫(香港)
https://www.youtube.com/watch?v=U1fhawyP1hA&feature=autoshare
今回は、水替えはしていませんので、多少の浮遊物は残っています。
水替えをしなかった理由は、沈殿物等の有機物は取り除いていますので、汚れの色の主は藻類です、循環を強くすると、壁面清掃で茶色くなった水が、多少藻類などが凝集して少し荒い塊になります、それと同時に、メッシュ籠も茶色く詰まり、気泡が混じり、更に凝集しやすくなるので、金魚アミで掬い取ります、すると徐々に濁りが薄くなります、水流を最大にして、メッシュ籠の詰まりを掃除しながら、メッシュ籠に汚れが付かなくなったら終わりです。
海水の循環量を最低にしてから、クラゲを戻します、アカクラゲは拍動が強いので、水面に溜まりますので、自由な方向に動けるように、水流を調整して下さい。
そう言えば、フィールドでは若アカクラゲが一杯います、傘径８ｃｍ位で飼育にはちょうど良いサイズでしたが、まだ一杯稚クラゲが居るので放流しました。（卵を捕獲するには早過ぎますね）
でも、ちょうど皆様のアカクラゲは色素胞の色が濃くなり、どんどん大きくなり始め、変化が有り楽しめる時期ですよね！
アカクラゲの餌に付いてですが、口の大きなクラゲは、そのクラゲのサイズに合わせて、餌を大きくしないと取り込めない事が多いです。
アカクラゲも、口腕が長くしっかりしていて、大き目な稚魚を捕まえている所を良く見たので、餌のサイズは徐々に大きくした方が良いと思っていました、確かに大きくても口腕でしっかり捕まえています。
色々実験した結果、アカクラゲの場合は、出来るだけ、細かくみじん切りにした方が、胃腔に溜まりやすい事が解りました、ただ、その分排泄物も小さいので、パンチング板の外側に沈殿しやすくなったり、餌が浮遊するのでメッシュ籠が詰まりやすくなるので、良く洗浄して下さい。
長くなりましたので、（その２）を書きます、よろしくお願い致します。
【JellyClub】
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