す皆さん、こんはよにちうばんは!
久しぶりにスタジオ入りしてから3回目(3週目)にしてようやく歌唱の勘を取り戻して来ました。 私はまずスタジオで歌ったテイクをMTRに録音して、すぐにCDRに落としてからカーステで録音内容をチェックします。
それを何度も何度も聴いていると、今一な箇所が浮き彫りになって来て、それを次回の練習の修正箇所として録り直す。こんな事を繰り返すと上達していきます。
いや、「スタジオ録音時に聴いて、その場で修正しろよ!」と?。勿論、それもやってますが、後で冷静に客観的になって聴かないと発見できない極わずかなピッチ、リズムの修正が必要だと気付かない箇所があったりします。完璧主義者の嵯峨。 ^^)
「ピッチポジションが気に入らない」と言っても音痴になってる訳ではありません。
ピッチもリズムも外しているという訳ではなくても、その楽曲が魅力的に響くためのわずかなタメや(前ノリか?後ノリか?ジャストか?等)、12平均律の範囲内でも、わずかにシャープした方が良いケースやフラットした方が気持ち良く響く事があるので、そこにこだわっている訳です。それを聴き分けられる耳を持っているので、逆にやっかい者… (^_^;
で、今日知人の前で歌を聴いて貰ったら、「スゴイね、高音のロングトーンがきれいに歌えてて…」とベタ褒めされたのでこきげん斜めになって… 違う‥ 上機嫌になっております。しかし、こういうのは大変嬉しいのですが、この気持ちは実は長続きはしない。また、スタジオで今一箇所があると落ち込んでしまう。この繰り返し。この男はめんどくさい…(^^;
腰が重い理由にもなっている。へこみやすいと言うのか気にし過ぎと言うのか。
とにかく8時間スタジオにこもり(50分間位は食事休憩有)、踏ん張り歌唱もギターの勘も取り戻して来たので踏ん張り甲斐が出て来たのでさらに踏ん張ります。「踏ん張りマン」を目指して! ←何のこっちゃ。「ミノワマン」みたいに言ってるつもりか?
※ なんかブログ内からなぜかYouTube動画が貼れなくなりました。アメブロに問い合わせたらそういう事案が今発生してしまっているようです。仕方がないのでYouTube動画に飛べるURL?みたいのを貼りました。クリックするといちいちYouTubeに飛んでしまいますが、改善されるまでご了承下さい。<(_ _)>
さて、次回に続き良曲の多いジェネシス後編でございます。ジェネシスの初期・中期は、もうまんまプログレ音楽を象徴していると言っていい位の「楽曲」「アンサンブル」「音色使い」の名手と言っていいでしょう。ジェネシス=プログレ と言える程のクオリティの高さ。
前回は、「ファンタジー」や「夢の中の世界」みたいな心の内側を表現するような繊細な楽曲も少なくありませんでしたが、今回は徐々にスケールがデカくなっているような爽快感が増して来た楽曲が増えて来ていると感じます。
では、ドラマチック且つイマジネイティヴ&クリエイティブの頂点バンド!美しいメロディとよくできた曲構成とアンサンブルの完成度の高いジェネシスミュージックをどうぞ!
★ Firth Of Fifth / Genesis
私の兄は大のへヴィ・メタル好きなのですが、プログレも5大バンドやルネッサンス、キャメル、などの有名なプログレバンドはある程度聴きます。ジェネシスも一通りアルバムを聴いていたみたいで、そのジェネシスの曲の中で1番好きなのがこの曲だと言っていましたね。
そう、この曲はジョン・ウェットンも恐らくは好んで歌っていたと思います。プログレファンなら誰もが評価する曲でしょう。メチャかっこいい曲だしメロディアスでドラマチック。超超名曲!
ギターのスティーヴ・ハケットはジェネシス脱退後にジェネシスの往年の名曲を再録音した「ジェネシス・リヴィジテッド」を1996年に発表。イギリスでは久々にチャートインした。そのアルバムの中でジェネシスのいい曲ばかりを凄い良いメンバーで再録。ジョン・ウェットンが本家以上の歌唱を聴かせ(個人の感想)改めて曲の良さが引き立った。
これを聴かずして一生を終えたら後悔にまた後悔する危惧が… ^^) まずはオリジナルバージョンで。次に再録のウェットンヴォーカルヴァージョンをどうぞ。どちらもスゴいです。
★ Firth Of Fifth / Steve Hackett & John Wetton
もう言う事なし。これほどの名曲は滅多にない。
ウェットンが歌うとさらにスケールがデカくなり素晴らしい! ウェットンによる再録やライヴは本家を超えたと感じたのは私だけではないはず。(^^)
★ Dance On A Volcano / Genesis
いよいよ演奏形態的にプログレプログレしている「A Trick Of The Tail」からの彼らの代表曲の1つ。カッコイイなあ。世にカッコイイ曲は様々あるけれど、プログレ枠ではカッコ良さ頂点ですね。ライヴではよくやっていたし、ハケットソロのライヴでも披露。ライヴでやるとメチャカッコイイ。変拍子がいい意味で発揮発散されている。
どういう発想でこういう曲が思いつくのか?摩訶不思議。イマジネーションの川から釣って来たのか? 笑
★ Squonk / Genesis
上記曲に並ぶカッコ良さ。この時期は繊細な内面を表現するより、ライヴで爽快感を感じる曲が増えて来ましたね。イエスやクリムゾンでも活躍したドラマーのビル・ブルフォードがこの時期に参加しているライヴビデオが出ているので、未聴の方はぜひお勧めです。フィル・コリンズとのダブルドラムの掛け合いもスゴいです。
ハケットの再現ライヴも良かったなあ。ハケットのジェネシス再現ライヴは本格的で見応え十分。感動します。
★ Ripples / Genesis
さて、ここで初期ジェネシスに通じるファンタジーとロマンの世界を。いい曲です。そしてどこか孤独を表現しているようなリアリティもあるこの感じは、ある意味アランパ―ソンズの初期にも通じる感じか?
サビになると空に広がるような爽快感も味わえ、フィル・コリンズのヴォーカルがガブリエルよりもアクが少ない分、逆にスケールのデカさが上手く表現されているように感じる。フィル・コリンズは歌唱に幅があって器用ですね。言わずもがなですが、改めて一流ヴォーカリストと感じる。
★ Los Endos / Genesis
この系の締めはやはりこの曲で決まり。 ^^) キャメルのような演奏主体のフュージョンプログレ風から、いかにもプログレ風の展開となり、上記 Dance On A Volcano や Squonk の一部がまた上手く溶け込ませ(各曲の良いとこ取り)メドレー風になる構成力がスゴい! こんな曲を作れる今時のプログレバンドは皆無。出て来たら大騒ぎになる。 ^^)
★ Afterglow / Genesis
以前から何度か言及していますが、プログレの代表曲ばかりかロックの代表曲では? と思えるほどの感動する名曲。ラストの盛り上がりはカンサスのウォールに匹敵する。(これも以前に言わさせて頂いた。笑)
この曲ラストのコード和音感は何と美しいことか!!このようなコード和音感に最高の高揚感、感動を覚える。シンセ音の響きも最高レベル。いいバンドってどのフレーズにどの音色を割り当てるか?の判断力が高いんですよね。「なんで、ここにこの音使う?」ってバンドもありますからね。←それは言うな…(^^; どこかの知事か? いや、具体例は控えてるので
このライヴバージョンはドラムのおかずがメチャ気持ちいい。特に3分38秒付近のタマの連打が超々気持ちいいですよー! ^^) こんなドラマチックなおかずも珍しい!
※ この動画は音量が小さいので、大きめにしてお聴きして下さるとドラムのオカズの良さが引き立ちます。<(_ _)>
★ Afterglow / Steve Hackett (feat. John Wetton)
以前もご紹介しましたが、このテイクも完璧。ジョン・ウェットンが歌う事でさらにスケールがデカく感じる。超名曲は超1流ミュージシャンがやると極上の作品になります。この曲は、そして3人が残った本家のジェネシス後期ライヴでも披露されていますからね。不滅の名曲です。
★ Snowbound / Genesis
1975年にヴォーカルのピーター・ガブリエルが脱退。1977年にはギターのスティーヴ・ハケットが脱退し、ジェネシスは3人になってしまう。初期の2枚看板を失ったジェネシスだったが、そして3人が残ってもジェネシスは見事にジェネシスらしさを保つと同時にフィル・コリンズ色が濃くなって行きポップになって来た。
これをソフトランディングで後々の路線変更を狙っての過渡期と見るのはちょっと浅い見方かもしれません。自分的には3人にも往来のジェネシス愛が残っており、自然と音楽性が変化して行き、往来との上手いミックス感が現れた証がこのアルバムのように解釈しています。
ピーター・ガヴリエルが脱退して結構経ちますが、まだプログレ的ドラマチックな良さが残っていて、いい曲が含まれているアルバム。ジェネシスブランドはもう世界トップを継続中と言った所か? ^^)
冒頭のキーボードの寂し気で深さも感じる音色とフレーズはたまりませんね。 ^^) サビもドラマチックで嘘がない。名曲です。
★ Down and Out / Genesis
これまたスケール感が半端ない。大音量で聴けば広大な宇宙を旅するかのような異世界へ!←レコードの叩き帯か? 笑 こんなベタな叩き帯って、昔よくあった。 ^^)
いやあSFか何かを想像させられるような広大な世界観のイメージですね。恐るべしジェネシス! モンスターバンドでしょう。ラストのメロディアスなコード展開などは明らかに後のポンプバンドに影響を与えてる音楽性だというのがわかる。ペンドラゴン、ジャディス、IQのような感覚。
★ Ballad of Big / Genesis
このアルバムも他アルバムに漏れずいい曲が多いですねー。Aメロで「えー、このリズムフレーズ…これはジェネシスらしくないかも…?」と思いきやサビでいきなりドラマチックに! いい意味で意外な展開にビックリ!このサビ最高!本物のいい音楽と感じる。
★ Follow You Follow Me / Genesis
この曲はポップな側面が強いんですけど好きなんですよね。サビは同じメロディーの繰り返しなんですけど、バックコードが変化する事でスゴくメロディアスでドラマチックに感じる というプロフェッショナルな曲構成効果ですね。これぞプロ!という。
いよいよジェネシスもキャッチーな産業ロックに変化か? いやいや、それが逆に成功した例かと。私の場合、あまりにキャッチーになると軽々しく感じて深みを感じなくなるし、わかり安い歌メロは取っ付きやすく万人ウケするのはわかるのですが、あまりにインパクトのあるフレーズが繰り返されるとすぐに飽きてしまうんですよね。
ですが、この曲はそのギリギリ一歩手前で踏みとどまり、プログレ的イマジネーションも保っているという気持ち良さを感じる。飽きが来ないんですよね。キャッチーでもありイマジネイション豊かな名曲!
★ Fading Lights / Genesis
インヴィジブル・タッチでジェネシスは終わったと感じ、ジェネシスは聴かなくなった。イエス(Owner of a Lonely Heart )やカンサス(Play The Game Tonigh、Fight Fire With Fire)は、シングルでもポップス風プログレを当時やっていたが、ジェネシスは完全にポップスそのものになってしまったと。ダンサンブル的要素が…
インヴィジブル・タッチはキャッチーで親しみやすい良曲とは思うけどプログレ要素がない。「何もジェネシスがやらなくても…フィル・コリンズのソロアルバムで出せばいいのに」と。しかし、そうは言ってもこの辺のアルバムは聴き込んでいないので、またちゃんと全曲聴いてみようと思います。他のこの時期のアルバムも。
で、聴かなくなったジェネシスが久しぶりに新譜を出したという事で聴いてみたら、当時のサーガの曲やカンサスのアンディ、ELOのレター・フロム・スペインのようなロマンがあるじゃないですか!!(または、カーズのドライヴとか)と感じてCD買いました。 ^^) 要はメロディアスなプログレポップになって帰って来たみたいな感覚ですね。
当時よく聴きました。これならポップス化でも大歓迎です。やはりイマジネーションと深みと哀愁。これは外せません。 ^^) 欲を言えば、アレンジがやや平坦に感じた。カーズやELOってこの辺のアレンジが完璧なんですよね。リズムマシーンの使い方かなあ?でもメチャいい曲ですよ。コード進行とそれに噛み合う歌メロ!名曲です!!
ソロは好きなアイテムが多過ぎて無限地獄ですが、(笑) 一部をどうぞ!
★ Spectral Mornings / Steve Hackett
ハケットを象徴するギターの超名曲! 超カッチョいい!! ←言い方がカッコ良くない。←またそれ?同じネタ…
この曲、実は10歳代の頃に楽器店でこの曲を本物そっくりにお客さんが弾いていてビックリしたことがあります。この曲を知った上での話ですが、ディレイを本物風に掛けていてニュアンスが本物ソックリ!で、カッチョいい!!って。(またか)アレ、何だったのだろうか? 今、楽器店行ってもそんな人絶対いないよね。 ^^) 絶対とは言えないか。
で、この曲のハケットのフレーズや弾き方に脱帽。元々速弾きやライト・ハンドよりもチョーキングやロングトーンで聴かせるギタリストが好きだったので、ラティマー、ハケット、ギルモアタイプは大好きなギタリストです。
もうイントロだけで泣きそうです。なんてメロディアスでロマンがありカッコイイ曲なんだろうか! 無駄なフレーズの速弾きをするギタリストを五万と聴いて来たけど(無駄って言うな!まあ主観です)、こんな音数が少ないのにこんなに説得力のある表現って…
いつか、メタルのテクニカルギタリストが「ジャーニーの Who's Crying Now (だったかな?)のギターソロが退屈過ぎる」と発言した事に対して、ゲイリー・ムーアが「わかってないな。あの曲に対するニール・ショーンのソロフレーズは完璧だよ。ギターソロとは曲の良さを引き立たせるためのもので…云々」(うろ覚え)と言う様な事をインタビューで見た。さすがゲイリー・ムーア!と感銘を受けましたね。
速弾きテクニックをひけらして曲の良さを引き立たせられなければ本末転倒。まあ、基本中の基本ですが、テクニカルな速弾きギタリストには陥りやすい欠点ですね。ハケットの曲に対するフレーズの的確さは非常に魅力的。音色や曲調、フレージングを含めて凄く好きなギタリストで高く評価しています。
★ Jacuzzi / Steve Hackett
この曲も昔から好きでしたね。曲調や雰囲気はキャメルにも似た感じも。気持ちの良いコード進行とフレーズ。アンサンブルもいいですねー! 若いハケットが観れる動画を選んでみました。これぞプログレ!
★ Walking Away From Rainbows / Steve Hackett
ハケットのアルバムの中で、私が最高傑作と思い一番好きなアルバム「Guitar Noir」から。この曲はノスタルジーそのもの。いつだったかなあ?若い頃に車で遠出の旅をした時にこのアルバムを車内で掛けまくって様々な風景を見て走っていたら気持ち良かったですねー! 忘れられません。
ハケットのソロアルバムにはガットギターの曲も多くて名曲も沢山ありますが、この曲が1番好きですね。美しさや悲しさ(?)などの内面的表現が最高レベル。いわゆる表現者=アーティストの頂点を極めていると感じる。
★ Lights on the hill / Anthony Phillips
初期ジェネシスのメンバーで、偉大なギタリストであるスティーヴ・ハケットに影響を与えたと言われるセンスの塊である音楽家。この人のソロアルバムは何十枚も出ていて買って聴くだけでも大変です。おまけにリマスターも繰り返しているのでコレクター泣かせ…(^^; それら殆どを聴いて来たつもりですが、それでもまだ何枚かは未聴だと思います。
ライフワークと言える日記を音楽で表現しているかのような「Private Parts & Pieces」シリーズが沢山出ているし、ルームコンサートみたいな質素なものから映画音楽みたいな大作まで、とにかくアイデアも豊富ながら、根底にあるのはリラックスした癒し系のゆったりした音楽。本人の人間性が色濃く出た音楽で、ロマンもありメロディアス。
ちょっとプロダクションは甘い感じもありますが、プライベイトミュージックという感じからすると、むしろそれも味のように感じるから不思議。ノスタルジックでどこか懐かしい綺麗な風景さえ思い浮べられるその良質な音楽は人生を豊かにしてくれる。音楽ってここまで表現出来るんだという表現者=アーティスト!素晴らしい!
★ I Want Your Love / Anthony Phillips
この人は歌モノもいいですよー! 過去にメロディアスな英国音楽をご紹介して来ましたが、この人もまた本命。どこまでもメロディアスと哀愁漂うのはやはり人間性でしょうね。本人に夢見るような内面性がなければ、このようなドリーム曲は作れないし表現できないはず。
自分でも歌を歌う人ですが、この曲はゲストの方に歌って貰っていますね。いい曲です。
★ Cathedral of Ice / Anthony Phillips
このようなシンセを使ったインストモノも多いですね。単なるニューエージ・ミュージックではなく非常に有機的で人間味がある。癒し系なシンセモノとしても聴けると思いますが、そこにもロマンを感じます。 ^^)
退屈で平凡なインストモノとの違いがわかるかは感性次第か?
次回は、5大プログレバンドの違うバンドに行きます。ラストです。<(_ _)>
またお楽しみに― ヽ(^。^)ノ