ヒロです。

すでに紅葉盛り。
 

 

さて、フラを習っている方々から同じような相談が届きました。
しかも、けっこう頻回です。

基本、相談はご自分のクムに話をしてください、とお返ししていますが、

この頃は、そうでもなく、ご自分のクムのことでの相談です。

 

「クムに色々買わされるのですが…」
「これって普通なんでしょうか?」

 

以前もブログで一度書いたことがありますが、あらためてまとめておきます。

 

せっかくフラが好きなのに、余計な負担で、フラが嫌いにならないように。

 


 

① 踊る曲を勝手に販売する問題

 

昔は、1曲500円でCDやカセットを売るクムが普通にいました。日本人の先生も然り。

 

でも今は、YouTube・Apple Music・Spotify でほぼ無料。

スマホさえあれば、AirDrop、LINE、共有リンク、なんでもできます。

 

今、音源そのものを“売る”必要はありません。

 

中にはCDしか聴けないという人がいると思いますが、無料で焼いてあげればいいのに。

 

(余談ですが、この前知人がMDデッキを探していたので、使っていないものを譲りました。時代ですね~。)

 


 

② 自主制作DVDの購入

 

「振り付け動画を作りました。1本◯千円です。」

——いまだにある DVD 商法。
一世代前の在庫処分なのかな?と思うこともあります。

ただし、“補助的に YouTube にあげて、不足分だけ DVD に入っている”
というパターンもあり、これは内容によっては悪いことではありません。

YouTubeだと大事なところが映っていなかったりするやつです。
 

本来は、レッスンで見せて、スマホで撮らせれば済む話。それなら無料では?
 

要は、レッスンが一番大切で、動画は補助ツール、ということ。

そこが逆転してしまうと問題です。だから、問題はご自分にもあるかもしれません。

 

YouTubeは広告収入が入るからで、著作権がどうこう、という話ではないですよね。

すでにそういう時代です。

 


 

③ 指定衣装の高額販売

 

衣装を指定すること自体は悪くありませんよね。

 

問題は——原価の2〜3倍で売られるケースが多いこと。

 

数千円のものが、日本人だけ3万円以上。それが、TemuやSHEINの同じものだったり。

クムのデザイン料や特別な工程が入っているなら理解できますが、
そうでないなら、ただの負担の押し付けです。


ハワイだから、特別なもの、という神話は既にありませんよ。


ハワイで作っているハワイのものや、フラ関係の商品は、輸入に頼っていますよね。自給率は低い。

日本だって、日本で作っている日本のものってどれぐらいありますか?

 

クムが持ってくるククイのレイは、ハワイから持ってきた、のかもしれませんが、そもそも中国製や東南アジア製です。

ハワイでククイのレイを作って、売っている人はいません。

 


 

④ 日本に存在しない植物のレイの指定

 

「この踊りには絶対この植物を使ってね」

と言われれば断れません。

 

しかし——

日本では存在しない植物を平然と指定してくる問題。

冬の日本でプルメリアなんて、物理的に無理。


ハワイでもティーを1000枚単位で安定供給している農家なんて存在しないのに、なぜか日本の生徒にはそれを課してくる。

レフア用意して。

プルメリア用意して。

 

これ、本当に謎です。

 

ハワイ人だってアジアの国から仕入れていますよ。

 


 

⑤ クム指定の楽器の上乗せ価格

 

ウリウリ、イプヘケ、プーイリ、ククイ…

「このメーカーで揃えてね」はよくある話ですが、クム経由だと店頭より高いことが珍しくありません。

 

クムから買う=敬意

という文化的背景もありますが、それは買ってあげることが敬意なのかな?

 

私はハワイのクムに頼まれて楽器を作るとき、ちゃんと説明します。

自分の大切な楽器だから。誠実に扱ってほしいからね。

 


 

⑥ イベント乱立で、生徒がチケット代を補填する構造

 

最近、深刻なのがこの問題。

日本ではハワイアンイベントが増えすぎて、
純粋に“イベントを見に来る一般客”が激減しています。

踊る人向けに、チケットを売る。

 

結果——

・空席が大量に出る
・チケットが捌けない
・出演する生徒が自腹で負担(補填)

 

ハワイからのゲスト費用やバンド代は理解できます。
しかし、イベントが多すぎて、レア感も価値も薄れてしまった。

 

ホールで踊るのに「1曲いくら」という時代、
この構造、本当に続けられますかね?


心配なのは、

こういうものに、出演できる人はお金の払える人だから、

となると、フラはお金が掛かる、ということになり、

気軽にスタートしたい、という人の敷居が高くなり

フラ人口のすそ野が広がらない。

高齢化が進んでいき、新規に習い事をやりたいという人口は少ない中で、

日本人のフラやハワイへの向き合い方は、手軽さを失う。
 


 

⑦ ホーイケをやりたがるクムのビジネスモデル

 

私の知っているクムで、日本で新規クラスを始めた方がいました。

最初は普通のレッスンだったのに、気づけば あっという間のホーイケ開催。

衣装もレイもアクセサリーも全部クム指定。
クム本人も来日。

ワークショップもやる。

 

するとどうなるか?

“すべての負担項目”が一気に揃う。

 

衣装
アクセサリー

楽器
レイ
チケット

 

クムが絶対、クムが全て。

 

でもそのクムは、これが、一通り終わり、しばらくすると飽きて来日しなくなり、
クラスは縮小。
もう日本に来てない。

 

これは、文化イベントではなく

完全にビジネスモデル化してしまっていた例ですが

ビジネスにならず終息してしまいました。

飽きっぽいからかな。

 


 

最後に

 

クムを敬うことは、ハワイ文化の核心です。

 

しかし、
生徒を疲弊させる構造は、文化の伝承とは程遠い。

 

私の今まで師事したクムは、生徒の生活を守り、
無理のない範囲で文化を伝え、
お互いに成長できる関係をつくってくれました。

 

「何か不安なことがあったら相談してね」

と言える関係こそ、本物の信頼関係です。

 

フラが持つ本来の喜びや美しさが、
お金の負担で曇ってしまうのは、本末転倒かもしれません。

 

文化を文化として伝え続けるために、
一度立ち止まって考えることも必要です。

 

きっと、読んでいる人の中には、
「また余計なことを言っている」と思う人もいるでしょう。

 

でも——
ご自分が置かれている状態から一歩離れて、自分の考えを整理する。

リセットボタンを押し、

再起動する。


これはとても大事です。

 

ハワイのクムフラの生活を養っているのは私達だから、

クムは私たちがお世話をしないと、ダメだから。

というプライドは、ご自分の正しい判断を鈍らせるかもしれません。

 

ただ、そんな自負に酔うのも、私にはどうでもよい。

 

私自身は、同じ歩調で共に歩いてくれるクムフラこそが先生であり、師匠であると、思います。

時には辛辣なことをいいながらも、必ず一緒に見守ってくれる、ということです。

 

ハワイのクムフラにも、本当に色々な考え方の人がいますから、それは良く肝に銘じて欲しいことです。

どちらが将来の自分にとって、良い選択になるかは、ご自分でお考えください。

相変わらず生徒募集をしています。

ご興味のあるかたは、ご連絡ください。

 

kalaokumukahi@gmail.com

 

ヒロです。

最近、毎日の慌ただしさの中で植物を眺める時間が、私にとって小さな“癒し”の瞬間になっています。朝ベランダに出てみると、昨日より少しだけ伸びている芽。葉の色がほんのり濃くなっている茎。日差しの向きに合わせて動いている葉っぱ。そのどれもが「今日も生きてるよ」「ちゃんと前に進んでるよ」って言ってくれているようで、とても優しい気持ちになります。  


🌱 “昨日より、ほんの少しだけ” 

植物は劇的には変わりません。突然大きく育ったり、急に花が咲いたりはしない。でも、昨日より今日、今日より明日。静かに、でも確実に変化しています。音楽も、フラも、仕事も、本当は全部同じだと思うんです。ひとつひとつの小さな積み重ねが、ある日ふと“形になっている”瞬間がくる。そのたびに、「あ、植物と同じだな」と感じます。  


🌺 焦らなくていいということ

今の世の中は、“早く”“結果を” と言われがちだけど自然は、まったく急がない。水をあげすぎてもダメ。日光を当てすぎてもダメ。ちょっとずつ、ちょうどよく。植物はまるで「焦らないでね」「自分のペースで大丈夫」と教えてくれているようです。この“自然のリズム”は、私の音楽づくりにも、ハーラウの指導にも、いつのまにか影響しています。 



🌿 見えないところで準備している時間

植物は、土の中で根を張っている時間がいちばん長いですよね。見えないところで、しっかり準備しているからこそ、そのあとの成長が大きくなる。人も同じで、努力している時って自分では変化が見えにくいけれどその“見えない時間”こそ本当は一番成長している時期なのかもしれません。 


 🌈 今日も水をあげながら

植物と向き合う時間は、自分の心にも水をあげる時間。優しく、静かに、丁寧に。“育てる”って、植物だけじゃなくて自分にも、仕事にも、音楽にもすべてに当てはまる言葉。だから今日もまた、 私もすこし前へ進みます。  



緑の葉の植物のデコレーション


こんにちは、ヒロせきねです。 

 

先日、パウスカートショップとして イケポノイヤパナ公演 にブースを出させていただきました。 

そこでは、ハワイのクムフラたちと直接お話しする機会があり、衣装のこと、楽器のこと、そして日本のフラについて、いろいろなご相談をいただきました。 

 とても嬉しかったのが—— 

「ヒロのイプヘケとウリウリを使いたい」 とお声をいただいたこと。

ハワイのコンペの賞品として選ばれていたこともあるし、お忍びで使っているクムフラも多いからかな。

 

 自分の作った楽器が、ハワイのクムに選ばれるということは、本当に光栄で、作り手としてこれ以上ない喜びです。

 

 ■ ワークショップは “学びのチャンス” 

 

今回の公演では、公演だけでなくクムの ワークショップ がたくさん開催されていましたね。日本で本物のハワイ文化を学べる絶好の機会であり、参加されている皆さんの熱意も本当に素晴らしいと思います。 

 でも、その一方でいつも感じることがあります。初心者のかたが、ワークショップに出続けるだけでは、上達しない。もちろん、クムから直接学べることは尊い。けれど、ワークショップは “基礎がある人のための場” です。 

基礎だけを教えてくれるワークショップは存在しません。 

 なぜなら、クムは「その人の基礎力がある前提」でクラスを進めるから。だからこそ、ワークショップを最大限に活かすためには、日々の練習、基本姿勢、基礎の積み重ね が欠かせません。

 

 ■ 好きなことを “真剣に好きになる” ということ 

 

私はいつも思います。フラが本当に好きなら、イベントのたびにフラを追いかけるのではなく、自分の足でフラを深めに行くべきだ と。フラは文化であり、歴史であり、、知識であり、技術であり、哲学です。 「憧れ」や「雰囲気」だけでは、絶対に辿り着けない深さがあります。 

 だからこそ、はっきり言いたい。

 好きなことを、真剣に好きになるなら—— 是非、私のハーラウに来なてください。

真剣に学びたい人を、私は全力で受け入れます。 

 

 ■ 先生でも、学び続ける場所として 

 

近年、他のハーラウの先生やインストラクターの方からの問い合わせも増えています。フラを教えているからこそ、正しい知識・深い背景・正しいハワイ語をアップデートし続けないといけない。 

 だから、私は明言します。うちのハーラウは “先生” も受け入れます。レベルの高いところで学びたい、基礎から見直したい、フラの本質に触れたい——そう思う先生方にも、扉を開いています。 

 

 ■ ワークショップを“本当の意味で”活かす人になろう 

 

ワークショップは素晴らしい場です。でもそれを最大限に使えるのは、普段から鍛えている人だけ です。学ぶ意欲があるあなたなら、もっと成長できます。もっと美しいフラが踊れるし、もっと深くハワイを理解できるはず。そのための環境と指導を、私は提供したい。 

 

対面でもよし、リモートでもよし。

 

真剣に、フラと向き合って、触れることが大切だから。

 

 あなたの “本気” を待っています。一緒に、もっと深いフラの世界へ。 

 

イケポノイヤパナ公演でのヒロせきねとクムフラ

 

 

 ヒロせきね 

 Ka Lā o Kumukahi / 

パウスカートショップ / 

Hiliu

 

 

2025全日本フラ選手権が終わりました。
結果は、入賞できませんでした。


 

この全日本の大会、この数年を見ていると——

ハワイの日本校、ハワイのクムが監修しているハーラウがほとんど。
そして、ジャッジと深い関係を持つハーラウや、
ジャッジとつながりのあるクムフラのハーラウも多くあります。

その中で、私たちのように独立して活動している日本のハーラウは、ほんのわずか。

 

順位の全てはジャッジ次第、というコンペティションの定石は、この大会だけの話ではないけどね。

 


 

結局は、「いまハワイのクムフラとどのくらい強い関係を持っているのか」
——それが評価を大きく左右するのかもしれません。当然、忖度はあることです。

 

結果として、勝てると思うから出場してくる。それが最初からわかっているのかな。

入賞は5位までですが、ハワイのハーラウと関係のあるハーラウが、ぴったり5つ。
そして、その5つがすべて入賞していました。

 

逆に言えば、現時点で独立して頑張っているハーラウは、すべて落選していました。

 

これもジャッジの考え次第。

 

1人のジャッジは、審査の根拠であるコメントが、単語3つだけ。

残念ではありますが、仕方ないことです。

 

ジャッジが全てですので。

 


 

私たちのような少人数のハーラウが、この中でどう見られるのか。
毎年、考えさせられます。

 

ジャッジにも好みがあるのは当然のこと。日本のハーラウが、選ばれることは、ハワイの日本校を超える順位がないから、かなり厳しく、まあ無理ですね。

このコンペでは。

 

もしも、ハワイのハーラウや、イヤパナ(ハワイ語で、日本のことを、Iapanaというから、日本校、という意味)と名乗るハーラウが出ない、ガチの日本人のコンペなら、私達は何位だったのか、知りたい。

 

ちなみに、他のコンペティションでも、公平性をうたっていたとしても、入賞しているのは、ジャッジが監修するハーラウであり、全ての賞を総なめにしていている結果を散見します。

理由はまあいろいろあると思いますが、参加者全員にチャンスがないコンペティションに出たいとは思わないから、参加者が少なくなり、

コンペティション自体が成り立たなくなる。

だから、参加者を集めようとして、主催側はジャッジを頼りにして、ジャッジの生徒達をコンペティションに達させようとする。

その結果、息がかかるところが、入賞せざるを得ない、悪循環だと思います。

何もわからない人が、その結果をSNSで見たら、すごいねーと思うかもしれませんが、実際に会場に見て、その人達のフラを見たら、

 

このジャッジは正しいのか?

なんで?

と、

会場がざわめきますよね。
 

私は、控室にいましたので、分かりませんが、

今回は、何度かざわめいたでしょうか?

 

コンペティションを見に来ている観客の目は肥えていて、

衣装みたり、レイを見たり、踊りの善し悪しを、チェックしていて、プログラムに書き込んでいます。

ある程度の予想をつけていますから、予想通りとならなかったら、その理由を考えると思います。

なんでそうなるのかな?と。

私も観客だったら、そうします。

 

順位発表の際、場内は、歓喜と共に、ざわめきもあり、

何とも騒然とする、微妙な雰囲気を感じたことはありませんか?

 

これはハワイでも起こることだけど。

ハワイで行われているコンペティション、日本人がソロで出て、とてもうまくて、これは入賞するだろうと思ったけど、

結局入賞しなかった、という風景を何度も何度も見たことがあります。

 

ジャッジの点数は非公開。

私は自分のハーラウの点数だけもらうけど、その点数が他から比べてどうかの判断ができない。

 

ちなみに、私のハーラウでは、メリーモナークの観戦の時は、ハウマナ全員にジャッジングを宿題にしています。

予想と結果が相違すると、どうしてそうなるのかな?と、考えてしまう。

その解説がないので、疑問は残ったまま。

フラをまだまだ深く学んでないから?だとすれば、まだまだ、勉強が足りないこと。

長年、真摯に向き合い、教えを受けてきても、まだまだ足りない。

自分達の力不足は、絶対に否めない。

 

ハワイ人の血に入れ替えないとダメなのかも。
私の分からないところが、ハワイ人には分かる、ということですね。きっと。

 

どれだけ頑張ればいいのか、でも少しずつは前進していて、より本物に近づいているはず。

 

昔の日本のキンカメと言われるコンペこそ、日本人のハーラウが切磋琢磨してきたものと、記憶している。いまや、この全日本選手権は、全日本イヤパナ選手権の様相を呈する。それ以外に表現のしようがない。
 

真に取り組んでいるのに、その子の将来まで目を摘んでしまう可能性があるのに、それでも結局、そんなことはお構いなし。

目を摘まれたくなければ、イヤパナのハーラウへ移動せよ、というメッセージなのかもなと思いました。

 

とはいえ、若干の疑念がどうしても残る。

私は、私のクムが伝えてくれた通り、何も変えることなく再現してコンペティションに望んだわけで、

独創的なことをしていない。

クムのクムのクムからの知恵を踏襲しているにもかかわらず、コリオグラフィーで6点、7点が付く。

そうなると、はて、何がおかしいのか?

分からない。

 

今年、マウイのコンペティションで、クプナで1位を頂いた時ですが、対戦相手はマウイのクムがお世話をしているハーラウでした。

ジャッジペーパーを見た時、2名のジャッジの点数は高得点でしたが、もう1名のジャッジの点数はびっくりするくらい低く、恐らく、落とすつもりだったのかな、と思いました。きっと私たちが勝つより、マウイのクムのハーラウの方が喜ばしい結果だったからかもしれません。

私たちが勝ってしまったのは誤算かも。

審判は絶対的なので。

 

ジャッジ3人の合算、それも、非公開ということも、不透明で、誰かが忖度すれば順位は完全に変わる。

 

フラを「食べ物」にたとえるなら——

 

ジャッジが“味噌ラーメン”好きな人ばかりなら、“醤油派”の味は、なかなか評価されないかもしれません。

 

大人数で踊るハーラウは、ボリュームがあり、見た目にも派手で、「すごい!」と感じやすい。


もしそれを好むジャッジが多いなら、小さなハーラウは、最初から勝負になりません。


 

日本のハーラウをやめて、
ハワイのクムのハーラウに所属しただけで入賞できてしまう——
そんな話もよく聞くし、目の当たりにすることです。自分自身の成長を妨げることにもつながると思うのですが、そうした選択をする人が多いのも現実ですし、ハワイでもあることです。

これは、私が頑張る、頑張らない、の如何ではない問題だと思う。

 

それに、ハワイ人だから偉い、ということはありません。
逆に、日本人だからダメ、ということもない。

今のハワイ人の3割以上は日系の血筋を引いているのに、

日本は大好きなのに、内面では日本人を嫌うハワイ人もいるし。そんな姿勢には、どうしても違和感を覚えます。

 

でもこれは、モンゴルの力士や、海外出身の力士を応援する一方で、アンチに思っている日本人もいることも、周知の事実だから。

 


 

フラの系統は、大切にすべきものです。
他のハーラウに何を言われても、それは「系統が違う」というだけのこと。

私はクムから教わったことを、そのまま次の世代へつないでいるだけです。それが、私にとっての使命であり、フラへの敬意でもあります。
 

後述しますが、レイメイキングは私が伝えてもらったやり方を、私の生徒に伝え、それが日常的に生徒達全員が出来るようになっていて、その生徒達が持っているハーラウやサークルの生徒達がそのやり方でレイを作れるようになっている。

伝統や文化の伝播とはこういうことであって、それが私の目の前で起こっていることです。

 


フラダンス大会で演奏する人々

 

ジャッジにとって「どのようなフラが好まれるのか」よりも、
私は「どんな想いで踊っているのか」を大切にしたい。

フラの本質は、流行や点数では測れない。


 

でも、正直に言えば、評価は受けたい。
生徒たちが積み重ねてきた努力に、少しでもご褒美をあげてほしい。

何ヶ月もかけて作り上げた、生徒たちの時間と心を、
誰かに「美しかった」と感じてもらいたい。

それが、次へ進む力になるからです。


 

以前、ジャッジペーパーに「もっと人数を出せ」と書かれたことがありました。
私たちは、今の人数で精一杯出場しているのに。

「人数が多ければ評価されるのか?」
そう思いましたが、やっぱりそうなのかもしれません。

それが加点になるなら、それも“今のコンペティションのフラ”なのだろう、と感じます。


 

生徒たちは、全員が自分のレイを作り、
衣装のアイディアもすべて自分たちで考えます。
一切外注しません。

 

コンペの数日前から、夜通しレイを編むこともあります。
でも、それを特別なこととは思っていません。

「いつでも、準備をしておくこと」——
それが、ハーラウの姿勢であり、私たちの日常だからです。


 

私の得意な楽器づくりも、
ただ作るだけではなく、「構造を理解し、どう改良できるか」を考える。
そうした積み重ねが、文化をつなぐ力になると信じています。


 

今回も、生徒たちは本当によく頑張りました。
ハーラウも少しずつ、前に進んでいるし、総合力では、間違いなく強くなっている。

今回の、結果は悔しいけれど、
ステージの上で見せた堂々とした姿は、本当に美しかった。

“フラはつなぐもの”——その想いは、しっかり伝えられたと思います。

 

一方で、
競う世界の中で生きている以上、
評価を受けたい気持ちは確かにあります。

その矛盾を抱えながらも、
私たちは「本物のフラ」を信じて、
これからも自分たちらしく、丁寧に歩いていきます。


フラ衣装のグループ写真

次のステージに向けて、また一歩。
変わらない想いを胸に。
私たちは、進みます。

 

フラ衣装のグループ写真

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みなさん、こんにちは。ヒロせきねです。

今週の日曜日、全日本フラ選手権が駒沢オリンピック公園で開催されます。


今年もこの大会に向けて、ハーラウの生徒たちは本当に一生懸命、練習を重ねてきました。レッスン後も自主練を続け、遠くから通う人も、生活の合間に時間をつくって、
何度も何度も踊りを磨いてきたその姿を見てきました。

一人ひとりが真剣にフラと向き合ってきた時間があり、
その積み重ねこそが、フラの源だと思います。

 

フラは「競う」ものではなく、「祈り」「感謝」「伝える」もの、とはいえ、
普段通りのフラをプレゼンテーションを見ていただくことが、
自分たちのフラを改めて見つめ直すきっかけにもなります。
ステージに立つその瞬間、これまでのすべての努力が花開くことを信じています。
是非応援してください🌺

 


そして、もうひとつ大きな出来事が。
今週の日本時間・土曜日の早朝(=金曜日の深夜)に、
グラミー賞のノミネート発表があります。

Hiliuのアルバム『Aloha for a Century』が、
「Best Regional Roots Music Album」部門にエントリー(出品)されています。


100年以上前のハワイ王国時代の楽譜をもとに、
当時の旋律や詩に込められた想いを、現代の音として蘇らせた作品です。
ハワイの先人たちが残してくれた「音楽の魂」を、
次の世代へと手渡すことが私たちの使命だと感じています。
どうかノミネートされますように…🌙✨

 

ノミネート発表は、YouTubeでストリーミングライブ放映されます。真夜中です。

 


そして、12月14日に表参道で開催される
Hiliuのクリスマスコンサートも、
おかげさまでチケットが完売となりました🎄
現在はキャンセル待ち受付中です。
今年はピアノや弦楽器、ウクレレのアンサンブルに加え、
クラシックバレエやフラの共演も予定しています。
どうぞ楽しみにしていてください。

 


フラも音楽も、私にとっては「生活の延長線」にあります。
生徒たちの努力、仲間の支え、感謝。
そのすべてがひとつになって、

この12月までの流れを導いてくれているように感じます。

この週末は、フラと音楽、
両方のステージで大切な節目を迎える特別な週。
感謝の気持ちを胸に、
ひとつひとつの瞬間を大切に過ごしたいと思います。

 

ALOHA🌺

ヒロせきねです。

11月の「全日本フラ選手権」(駒沢)まで、残すところあとわずかになりました。すっかり毎年のことになりました。
今年もステージに立てることに感謝しながら、日々の練習に全力で取り組んでいます。今回はグループカヒコのみのエントリーですが、生徒たちと一緒に汗を流し、ひとつひとつ、仕上げていく時間は、とても尊いものだと改めて感じています。
最後の1日まで精一杯がんばります。
応援してくださる皆さま、本当にありがとうございます。
 

そして、もうひとつ大切なお知らせです🎄✨

📌 Hiliu Christmas Concert 2025
🌟 日時:12月14日(日)
 開場 11:30
 フラ・プレゼンテーション:12:00〜
 Hiliu Christmas Concert:13:30〜
📍 会場:ロビンクラブ表参道
💡 ミュージックチャージ:4,400円
🍽️ お食事:アラカルト(1ドリンク+1フードのご注文をお願いいたします)

今年1年の感謝を込めて、ハワイアンミュージックとクリスマスソング、そしてフラの世界をお届けします。
特別な時間を共有できればと思っています。

ぜひお友達・ご家族をお誘いの上、表参道へお越しください。
皆さんと一緒に、音楽であたたかいクリスマスを迎えられますように✨

チケットのご予約・お問い合わせは
メールまたはメッセージにてお気軽にどうぞ。

ヒリウ,クリスマスコンサート

Mahalo nui loa🌈
ヒロせきね

🎶 グラミー賞という舞台に立って

ヒロです。
今はグラミー賞の投票期間中。
今日はその「グラミー」について少しお話ししたいと思います。

音楽を続けていると、時折「夢のような瞬間」に出会うことがあります。
Hiliuにとって、そのひとつが、年に一度の「グラミー賞(GRAMMY® Awards)」という舞台です。



🌺 ハワイ王国から、現代へ

私たちはハワイ王国時代の古い楽譜をもとに、100年以上前のメロディーを現代に蘇らせる活動を続けています。
ただ懐かしむのではなく、ハワイ語の響きや自然のリズムを「いま」の音として紡ぎなおすこと——それがHiliuの音楽の原点です。

2025年、Hiliuのアルバム『Aloha for a Century』が、
グラミー賞「Best Regional Roots Music Album(最優秀リージョナル・ルーツ・ミュージック・アルバム)」部門の一次審査(For Your Consideration)にエントリーされました。
Hiliuとしては、これが4回目のエントリーです。

まだこれは“スタートライン”に立ったという段階。
ここから全世界のグラミー会員の皆さんに聴いていただき、その中から5組に選ばれれば「ノミネート」となります。
ハワイ語で歌う私たちの音楽が、世界中のアーティストと並んで評価されることに、心から感謝しています。

🌴 音楽は「競争」ではなく「分かち合い」

グラミーに名前が並ぶことは特別なこと。
けれど、Hiliuにとってそれは「通過点」であり、音楽で人と人を結ぶ「新しい出発」だと思っています。
ハワイの文化、言葉、そして自然への祈りの歌を次の世代へつなぐための旅であり、
その道の途中で、世界中の音楽家や仲間と出会い、語り合い、音で心を交わす時間は何よりも尊いものです。

💫 真の「受賞」は、聴いてくれる人の心の中に

グラミーは「競う場」ではなく「分かち合う場」。それぞれの音楽に、それぞれの物語があります。
この投票期間を通じて、たくさんの音楽家やプロデューサーと心を通わせることができました。
その時間そのものが、すでに私にとっての“受賞”のように感じています。

Hiliuの音楽を聴いて、少しでもハワイの風を感じてもらえたなら——
それが、私たちにとって最高の喜びです。

これからも祈りを込めて。
そして、Hiliuの音が誰かの心に届きますように。

With aloha,
ヒロせきね

ヒロです。

私がフラを教えるということは “心”を育てること。といえます。


そして“心”を通して、踊りの奥にある「祈り」や「文化」を伝えることです。残念ながら、フラの中に『癒し』の要素はありません。


ヤシの木と青空


🌈「厳しさ」と、愛と信頼

私の教室では、甘やかしません。
なぜなら、“本物”を求める人のための道だからです。

厳しさとは、できていない部分を指摘することではなく、
「あなたには、もっとできるはずだ」と信じて向き合うこと。
本当の厳しさには、常に“愛”と“誠実さ”が必要です。

本気で学びたい人には、必ず伝わります。
そして、そうした人こそが、舞台の上で“心を動かす踊り”を踊れるようになります。


🌿他では学べない「本質」へのアプローチ

私の教室では、ただ踊るだけでは終わりません。

  • 曲の背景にあるハワイ王国の歴史

  • 歌詞に込められた哲学

  • 言葉と動きの関係性

  • ステージでの表現力と構成力

こうした“フラの本質”を、客観的な事実と共に、体系的に学ぶことができます。

さらに、音楽家としての経験を活かし、
メレの解釈から、リズムの捉え方、身体の使い方まで、
音楽とフラの両面からのアプローチを行っています。

「なぜこの振付になるのか」「なぜこの言葉をこう表現するのか」
その“なぜ”を一つひとつ丁寧に紐解きながら、
あなたの中に眠る“本当の表現力”を引き出していきます。


🌕「心で踊る」フラを学びたい人へ

もし今、あなたが
「もっと深く学びたい」
「本質を知りたい」
「技術だけでなく、心を育てたい」
そう感じているなら、ぜひ一度、教室に来てください。

厳しさの中にある“優しさ”と“導き”を通して、
あなたの中にあるフラの魂を、一緒に磨いていきましょう。

“本気で学びたい人のための場所”
“文化を継承する覚悟を持つ人のための道”
があります。


フラは「踊り方」ではなく「生き方」です。
そして、心が磨かれるほど、踊りは美しくなる。

あなたの中にある“本物”を、共に見つけましょう。


現在、東京を中心に、
経験者・指導者志望の方を対象としたクラスを開講しています。
見学や体験レッスンもお気軽にお問い合わせください。


それから、ボイトレをスタートしました。既に枠が埋まってきておりますので、ご興味のある方はお早めにご相談ください。


Hiliuボイストレーニングレッスンの案内

Me ke aloha,
ヒロせきね

Aloha 皆さん 

 先日、マウイでのコンペティションが無事に終了しました。結果は正直に言うと残念で、応援してくださった方々に良い報告ができなかったことが悔しい思いです。 


 多くの学びと課題 

今回の挑戦は、練習から本番に至るまで本当にたくさんの学びがありました。チームで踊る難しさや準備の大変さはいつも通りですが、本番でのハプニング……すべてが自分たちの糧になったと感じています。

舞台に立つことで、自分たちの今の立ち位置をあらためて知ることができました。 

 一方で、正直な気持ちを言えば、「勝てないことを続けていても、モチベーションが続かない」と感じる瞬間もあります。どんなに努力しても結果に結びつかないとき、なぜ挑戦を続けるのか、自分自身に問いかけてしまうのです。 

 でも、人為的なミスであれば、まだ希望があります。練習方法を工夫したり、準備の仕方を見直すことで改善できる部分はたくさんあります。修正できるものがあるということは、次へと進むための力になると信じています。 


マウイの海辺で微笑む男性

 過ごした時間 

結果は残念でも、今回の挑戦を通して生徒たちと共に過ごした時間は何よりの宝物です。限られた時間の中で、懸命に練習を重ねてくれました。みんなの努力と真剣な姿勢に心から感謝しています。 このたくさんの経験を通して得たものは、必ず次の何か繋がると信じています。 


マウイのビーチで植物を観察する人々

 次の挑戦へ

そして次は、11月の全日本フラ選手権。マウイでの経験と悔しさを胸に、また新たな挑戦に向けて一歩を踏み出します。簡単な道ではありませんが、この挑戦を重ねることこそ、生徒たちを成長させてくれる思います。応援してくださった皆さん、本当にありがとうございます。これからも見守っていただければ嬉しいです。 

 まずは生徒の皆さんに感謝です。


マウイの黒砂海岸と男性