今年もあと3ヶ月。今年の夏前にブログに残した様々なテーマも長く続いた酷暑のためかほったらかしになっていたが、そろそろ着手せねばならない。
今年も映像授業の作成業務がメインとなっている。最近は日本史の授業動画の校正をしているのだが、担当講師の説明を聴きながら、へえ、こんな切り口もあるのね〜、とかそれはあかんやろ、とか色々ツッコミいれながら仕事をしている。私も歴史の授業を毎週している身だが、毎回ここはよかった、ここはまずかった、こうしておくべきだった、と反芻することで同じ単元でも毎回新鮮に受け止めて授業できるのだと思う。このあたりは演劇の師より学んだことであり、感謝である。
担当講師は美術史が得意なようで、熱が入っていた。不空羂索観音像の説明は素晴らしい。不空=全ての人々に 羂索=救いの手をさしのべるありがたい観音様。合わせた御手の間に水晶があるなんて実際見に行かないとわからない。文化史はまだまだ奥が深く、一生のライフワークだな。
百万塔陀羅尼は知っているだろうか?私が大好きな称徳天皇が藤原仲麻呂の乱で亡くなった人たちのために作ったもので小塔の中には世界最古の印刷物である陀羅尼教が入っている。陀羅尼とはサンスクリット語でダーラニー=記憶されるべき呪文という意味だそうだ。となると、やはり道鏡だ。
この時代は何もない平和な時代と考える人がいればそれは間違いである。天変地異、王族、豪族入り乱れた戦乱の世であった。道鏡は大逆賊、称徳天皇は淫乱女と続日本紀には書かれているが、さあはたして。また奈良時代熱が再燃か。こんなものを買ってみる。
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市川雷蔵シリーズも再燃かな。