不登校の子どもと話をする場合、
会話ではなく
対話をすることが大切です
精神科医の斎藤環先生が
講演でよく仰っていますが、
対話ができていれば、
状況は自然と好転していきます
会話は、
何らかの目的があってなされるものです。
親睦を深める
相手に納得してほしいことがある
逆に相手の考えを探る
などがそれにあたります。
一方、対話とは、
対等な関係でなされるもので
海に揺られる小舟のように、
どこに行き着くか決まっていないものです。
これは、
精神科医の斎藤環先生が
著書や講演の中でよく仰っています。
議論・説得・尋問・アドバイスは
議論しようとする側
説得しようとする側
尋問する側
アドバイスする側
の独り相撲です。
不登校の子どもに対し親が話したいことは
「学校に行かない理由は?」
「本当はどうしたいの?」
「将来のことどう考えてる?」
などの話題だと思います。
聞きたい気持ち、めちゃくちゃわかります
しかし!!
これは議論や尋問になりますので、
対話ではありません
このような核心をつく話題は
子どもをより苦しい状況に追い込みますし、
親の望む回答はほぼ100%得られません。
100害あって1利なしです
相手のことを教えてもらう
相手の世界を見せてもらう
という謙虚な気持ちで、結論を求めず、
話を続けていくことが大切です。
核心に迫るようなものではなく、
親にとって
今話すようなことではないこと
くだらないこと
を話題にするのがコツです。
例えば
今日あったこと
夜にあるテレビの話
新発売のお菓子の話
芸能人のゴシップ
夕飯のメニュー
なんでもいいです
子ども自身の言葉を聞いてあげてください。
話をまとめたり、
どこかに着地させようとしなくて構いません。
子どもの言ったことに対し、
「それで?」
「それってどういうこと?」
「これについてはどう思う?」
とどんどん話を広げていきます。
この作業の中で、
「あなたはそう思うんだね」
「私はこう思うよ」
と思いを出し合うことが大切です。
女性であれば、
お気に入りのカフェに大好きな友達と来て、
気付けば何時間もしゃべっていた
という経験はないでしょうか。
それを、子どもとやるイメージです
沈黙が気まずい
沈黙が耐えられない
という方は多いのでは?
しかし
沈黙を制するものはコミュニケーションを制します!!
相手が黙った時に、焦らないことです。
何か考えているのかもしれないし、
それで終わりなのかもしれない。
しゃべるでもなく
なにかを一緒にするでもなく
なんとなく一緒にいる時間も大切にしてみてください
話が弾むことだけが
コミュニケーションではありません!
こうして対話をしていると、
子どもは安心して、
ポロッと親の聞きたい話題を出すことがあります。
そうなれば
大チャンスの到来です
子どもが自分のことを話しだしたら・・
その時の対応はこちらに書いています。
子どもがどういう思いでいるのか
どう助けてほしいと思っているのか
何に困っているのか
子どもの方から話し出します。
それまで、
対話を続けてみてくださいね
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