「KIKONO」体と一体になる帽子♪ | 「小江戸川越STYLE」

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「時が人を結ぶまち川越」
川越のヒト・コト・モノ、川越物語りメディア、小江戸川越STYLE。
川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真


かぎ針と毛糸から生まれる温もりの帽子。



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お店に立ちながら黙々と編み、手づくり帽子を作る光景がありました。。。



☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*



川越にまた素敵なお店が仲間入りしました。♪

それは新しいお店だけど、ずっと馴染みだった帽子のお店。

イベント出店で見るのもいいけど、

やっぱり、お店という空間に並ぶと

全然違う雰囲気になりますね。


今の寒い時期だと、

コットン、アクリル、ウール、アルパカ、

良い素材を使って丁寧に編んだ、温かく見た目も可愛い帽子たち。

ワンポイントのアクセントも忘れずに。♪


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店内には、色とりどりのたくさんの帽子。

帽子だけのお店かと思ったら、いろんな国のカゴも並んでいて。

まさに、店主の方がやりたいと思い描いていた、

夢のような空間になりました。(*^o^*)


川越の蔵造りの町並みが続く一番街から、

ガラス張りの素敵な脇道を入って進んで行く。

すぐに見えてくるのが、



「KIKONO(キコノ)」です。♪



物は人となりと同じで、

物の雰囲気を見れば作った人の雰囲気も分かったりする、

両者はきっと繋がっているんですよね。


この帽子は、最初見た時から優しい温もりだなって、

そして話してみるとやっぱりそういう方だった。(-^□^-)


イベントやお店で、いろんな物作りの作家さんがいるけれど、

「作家さん」と言うより、

生活の中で自然と作っている雰囲気が伝りました。

仕事というより、編む事が生活になくてはならないもの。


だから、作家さんと呼ばれると本人が

「いやあ、そんな大したものじゃないですよ」

そんな風に恥ずかしがって謙遜する。。。

静かで控え目で、

もっとアピールすればいいのに!と傍から見ていてハラハラするけれど、

でも

そういう方が作る物は風合いが優しいんですよね。

いろんな物を見てきて、それに気付いた今日この頃。(*^.^*)



この帽子と出会ったのが、

2013年の6月に川越の一番街で行われた「宵の市」だった。

ここから始まった川越の素敵ストーリー。♪



毎月第一土曜に開催される宵の市。


宵の市でさ、
幸町駐車場にたくさんのお店が出店した

雑貨マーケットが開かれます。

そこに出店していた時に初めて見たんです。


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(2013年 6月開催宵の市より)


お店をやられている方が

このマーケットに出店しているケースが多いのですが、

この時KIKONOはお店は持っておらず、

自宅でコツコツ帽子を手作りし、このイベントに出品している、というスタイルでした。


話してみると、帽子と同様優しい雰囲気で、

とても話しやすい。(*^o^*)


そして、翌月に開催された宵の市でも

この帽子の所へ。♪


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(2013年 7月開催の宵の市より)


この後、

真夏の時期は雑貨マーケットが開催されなかったり(屋外なので。。。)、

雨で中止になったりと曲折があり、

11月の宵の市を迎えました。


KIKONOが出店するのは知っていたので、

いつものように雑貨マーケットへ。


そして・・・


「実はお店始めたんです」


そんな告白をされたんです。(*^o^*)

すぐそこで、と。。。

びっくりしたのと同時に、KIKONOの帽子なら

そういう展開もあるんだろうなあと密かに思っていたので、

落ち着いて聞けました。(笑)

今度お店に行きますよ、と

宵の市の後にお話しを伺いに行ったんです。


そういう文脈があって、川越の新しいお店

「KIKONO」。


KIKONOが、初めてイベントに手づくり帽子を出店したのが、

去年の冬、都内のカフェで行われたイベントだった。

それから今年は宵の市を始め、

いくつかのイベントに出店。


「お店やれたらいいなと話していて、

そんな話しをしてたら急に物事が動き出したんです。

ついこの前の9月に。

言葉にすると叶う、自分でも驚きました」



イベントの時は、全体を伝えようとするので、

一つ一つの出店者さんを

なかなか詳しく伝えられない。。。KIKONOもそうだった。

今回はじっくり掘り下げます。♪


それは、

「体と一体になる帽子」。


どうぞ。。。


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*



この通りに、この帽子がある事の融合が素敵だと思った。。。



考えてみたら、一番街は川越最大の観光地だけれど、

飲食以外で

自分で手作りをして自分で販売しているお店ってほとんどないなって。

それが貴重だし新しい。♪


右に左に脇道があちこちにある一番街、

気になった道を入ってみる、ワクワクしながら散策の楽しみがありますね。

そして・・・

この脇道は他とは違う雰囲気。


「えぷろん亭」、「蘭山記念美術館」の横から

菓子屋横丁の方へ抜ける脇道。


コンクリート打ちっぱなしと一面ガラスに挟まれた脇道は、

透明感があってスタイリッシュ。

一番街にこういう脇道がある事が、むしろいいなといつも思う。(*^o^*)


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この通りには、いくつものお店が並んでいます。

見上げると、天井もガラス張り。(-^□^-)

白磁器の「韓じき」さんを過ぎて、「kiraku」さんの手前に、

2013年10月にオープンしたのがKIKONOです。



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ハンドメイドの帽子といろんな国のカゴを扱うお店。

帽子はこの場所でも編んでいます。(-^□^-)


今の時期お店には毛糸の暖かい帽子が並んでいて、

夏には、先ほどの宵の市の写真にもあった

木材パルプの涼しい帽子がたくさん並ぶ予定。♪



手づくり帽子。

まずは触ってみてください、

毛糸の触感ってモコモコをイメージするけど、

触ってみると肌触りが滑らかで柔らかい。♪


そして、気になった帽子を被ってみてください、

被ってる感がなく体と一帯になるような感覚。(*^o^*)

これがKIKONOの一番の特徴。

見た目の風合い、触った感触、いろんな優しさがあるけれど、

被ってる事を忘れるくらいの一体感。

本当に優しい物って、体の一部になるものだと思う。


触っても被ってもチクチクしない帽子を、

KIKONOの住吉さんは、


「被り心地は大事にしています。

チクっとしたら取りたくなっちゃいますよね。

快適に被ってもらいたいんです。

自分は一日中被っているんですけど、全然痒くならないですよ」


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冬の帽子作りでなにより大事なのは毛糸選び。

「いい毛糸使いたい」と、

浅草橋の問屋で直接買い付けて来ている

イタリア産毛糸などを使用しています。♪


その毛糸を使用して、かぎ針でコツコツ編んでいく。

編み方は数え切れないくらいあるそうで、

だから帽子は一つ一つ違います。♪


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こういう編み物って、出来上がるまで結構時間かかるんだろうな、と思ったら


「だいたい一日で作ってしまいますよ」


と。。。

作り始めると終わりまでやりたくなってしまうそう。


分からない所、できない所があると

分かるまでやってしまう。

今日はここまで、明日はここから、という


「途中で中断するのがイヤなんです。やめると気になっちゃう。

ついのめり込んでしまうんですよね」


普通の人なら編み物は、

1シーズンに一つできればという感じではないでしょうか。。。

それを一日で作ってしまう。


それほどの気持ちがあるからこそ、

ここにお店があるんだろうなって。

お店を始める方ってやっぱり、

のめり込む面があるんだなと

改めて思いました。。。(-^□^-)



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(木材パルプの帽子も、4~5時間ほどで作ってしまうそう。!)



お店にいる時も、帽子作りをしている。

冬の帽子の編み物だと、お店で編んでいると、

「自分もやった事あります」と話しかけてくれる方が多いそう。

でも、木材パルプでできた夏の帽子まで編んでいる事を知ると、

「こういうものまで作るんですね!」と、

みなさんにびっくりされるそう。


冬でも夏でも、

とにかく「編む」という行為が、体の芯から好きな方なんです。(*^o^*)

いや、好きという感覚以前に、

体に染み込んでいる

生活になくてはならないもの、かもしれません。。。



編んだ後の帽子のさりげない装飾も、

雑貨屋さん巡りが大好き!と言うだけあって、

とてもセンスがあって可愛い。♪


フランスのボタンを、ちょっとしたアクセントにしたり。


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夏の帽子には、紐やリボン、コサージュを飾ったり。♪



ここでは、並ぶ帽子から選ぶのもいいし、

オーダーメイドでオリジナルの帽子も作ってくれるそう。(-^□^-)

例えば、

お店に並ぶ帽子を参考にイメージを膨らませて、頭のサイズを測り、

「こういう形で、こんな色で、つばの広さは、

深さはこのくらい、飾りはこのボタン」など、

いろいろ参考にして相談しつつ作ってくれるそうです。


手づくり帽子、人に贈るときっと喜ばれるでしょうね。♪

一目見ただけで、そこには編んだ「時間」を感じるじゃないですか。

たくさんの時間を感じさせるものは、

たくさんの思いも伝えられるはず。



KIKONOを見渡すと、

KIKONOと繋がるお店から、このお店のテイストが分かります。

宵の市にも出店している革の「TФK(テフカ)」と仲良くて、

三番町交差点近くにある「Utakata」で買った帽子掛けがありました。(*^o^*)

どちらも温もりのある優しい物とお店です。


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(「Utakata 」からやって来た帽子掛け♪)



そして、KIKNOで扱うカゴも、

このお店らしい、丁寧な手仕事によって作られたものでした。

フィンランド、エストニア、モロッコ、など

その国の天然素材を使って、現地の人による

伝統的な技法で編まれたカゴたち。


そう、帽子とともに置くのはやっぱり、

手で編んだものなんです。(-^□^-)


国や地方で、作り方がまったく違っていて、

生活が違えば

当然バッグの作り方も違いますね。♪


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無類のカゴ好きと自分で語る住吉さん。

10代の頃からカゴが好きで、

今では部屋中にカゴが溢れているそう。。。(笑)


特に鮮烈な記憶として、

3回行ったフランスで、現地の人たちが

マルシェに持って来て手に下げていたカゴ。


マルシェを見回すと、同じようなカゴを下げて買い物に来てる人がたくさんいて、

その光景が好きだった、と。(*^o^*)


KIKONOのカゴは、そんな光景を彷彿とさせる

どこにでも持って行きたくなるカゴでしょうね。♪


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これからは日本のカゴとして、

長野、東北のバッグも入れていきたいそう。

竹、アケビの蔓、篠竹(シノダケ)、根曲がり竹、などなど。


「日本にも、手づくりで大事に作ってるカゴがある」


自分がカゴ好きというだけあって、

こののめり込み方も凄いです。



もともと物作りが好きだったという住吉さん、

縫い物でもフェルトでもなく、

なにより編む事が好きで、編む事が自分にとって自然な事だった。

そんな話しを、お店で編み編みしながら、

これまでの編み物の話しを聞かせてくれました。。。


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☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*



「手先で作るものがもともと好きで、

編み物は小学校の頃からやっていました。

手袋にマフラーに。

自分で勉強したり、

編み物好きな母に教えてもらったりしながら作っていました。


その時から『大きくなったら、手に職を』と思っていて。


中学、高校になっても途切れずに作り続けて、

冬になると毎回編む、という生活パターンでした。(笑)


作り始めると、終わりまでやりたくなるんですよね。

分からない所があると分かるまでやりたくなっちゃう。

だから作るのは当時から早かったですね。一日で作ってました。


仕事を始めても編み物はやめないで作っていて、

イベントに誘われて、出店して販売するようになっていきました。


そして、お店やりたいなと言葉にしたのが

この前の9月だったんです」



☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*



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ずっと身近にあって、ずっと続けていて、

傍にある事が自然だったのが編み物だった。


お店で黙々と編み続ける住吉さん。


聞いてみたら、あの編み物は

オーダーメイドの帽子を作っているんだそう。

これから寒くなるから子供用に、とオーダーをもらって、

頭のサイズを測り、形や色を選んでもらった。


黙々と編んでいるようにみえて・・・


「ここは丸みを持たせたり」


ずっと、考えながら編んでいたのでした。。。(*^o^*)


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川越に素敵なお店がまた一つ増えて、

お店巡りの楽しみが増えますね。♪

なにより、この場所でっていうのが嬉しいです。

あの一番街に、手づくり帽子とカゴのお店。

新しい川越を感じさせます。(-^□^-)


店内では、これから

帽子作りのワークショップも考えているそうです。!

テーブル置いて、みんなで帽子作り。

お店から眺める外の景色が、またいいんですよね。

人が集まる場にもなるといいですね。♪



優しく温かく、

手づくりの温もりをかぎ針と毛糸に込めて。。。

「KIKONO(キコノ)」

川越市元町2-2-1 Fギャラリー内

平日10:00~16:30

土日10:00~17:00

月・水休


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