子どもに社会的役割があることに気付きました。それは大人に数々の出会いを作ってくれることです。子どもに感謝!
この本は、最近(2025/12/19)に発行された本で、冒頭に書いてある通り、日ごろあまり自治体とか地方自治に関心のない人向けに書いた本のようです国と地方(市町村など)の関係はわからなかったけど、この本である程度分かりました。憲法では「私たち市民の声を大切にすることが民主主義で大切」ということで、第八章の地方自治があるりますが、手抜きな感じです。(作成時間がなかったのかな?)では、私なりに大切と思ったメモとして、まとめた要点をご紹介します「自治体は何のためにあるのか」 ー地域活性化を問い直すーこの自治体とは・・・県と市町村のこと。憲法では第8章に「地方自治」が第92~95条のたった4条のみ。でも、国の役割とは違い、また市民が直接、首長や議員を選べ、市民の権利として、不適切な人を辞めさせることもできます≪事例紹介≫Ⅰ喰われる自治体、マネーロンダリングの流れ(P2~)この本の中で何度も出て来る福島県国見町の事例。簡単に言えば、国の政策で送りこまれたコンサルタントが、過疎化する田舎町に4億円もする不必要な「救急車リース事業」を法律に触れないように計画し、一部の企業の金儲けに利用された国はアドバイザー派遣,コンサルタン企業が好き (P23,80,146ほか)・国の政策を市町村にさせるのは違う(P184,202)Ⅱ 「地方創生」の結末 付け替えられる看板政策と忖度を迫られる自治体(P74~)・2014年6月の安倍晋三内閣から始まり、スローガンは、デジタル田園都市国家構想、コロナ禍対策、物価高騰対策と、何度も看板が付け替えられた・人口減少対策と言いながら、結果的に地方創生政策の10年で人口減少が一層加速した。(P94,206)Ⅲ 地域(市町村)の役割は、"稼ぐこと”?(P45~)自治体の本来の仕事は、そこで暮らす人たちの生活を維持すること。一定の水準で生活できるように調整するのが、国の役割。 (P197)国が自治体に「稼ぐ」ことを強要するのはおかしい。国の役割の放棄と、自治体への責任転嫁では?(P50)Ⅳ 2000年の分権改革と自治体の疲弊(P55~)ポイント切り替え期・この年、475本の法律が改正された・・・国と地方の関係の透明性、対等に、法治主義の徹底・平成の大合併、東日本大震災と原発事故。 日常的には行政資源に恵まれない地域も小規模だからこそ、きめ細かい対応で市民を守った。 除染範囲について、国からの示唆さによって除染範囲が狭められた。 ↑こうしたことは、国と自治体との関係で日常茶飯事。(P72)・国自体に行政執行組織がほとんど無いことも原因の一つ(P96,186)・国から毎年毎年新しい計画策定を求められ、自治体の作業量はハンパない。(計画統制P98,150) となると、自治体は国の情報を把握しているコンサルに作業をお願いする。 ↑すると、経費がかかり、国の意図も強くなり、市民の意見から遠ざかる。(P103)・できる→努力義務→義務。やがて、市民の義務に(P104,162、166)・責任があいまいな「融合」状態の現状。(P216,186)Ⅴ 太平洋戦争の前のような国の支配にならないために・徐々に強まる国の支配=要警戒・総務省から内閣官房・内閣府(首相直轄組織)に主体が変わるのはなぜ?(P95)・「恐れ」を口実に緊急事態法は危険(P124)・先の戦争では、地域の婦人会なども戦争への「空気」を作っていった。(P130) 市民自治によって、国からの圧力を避け、「地域の多様性」と「開かれている」ことが如何に大切か。(P168,208)・「いつの間にか」が怖い 国と市民の戦いですか?(P126) ・町内会(P137)・国の為政者のトップダウンは危険本来は国民の声を聞く立場のハズ (P169) 大事なのは、国家主権でなく、国民主権。自治・分権(P210)≪読んだ感想≫これまで無関心だった市の仕事ですが、国からのアレやれコレやれが多く、職員さんが大変忙しいことがわかりました (P179,187,190)地元茅ヶ崎市のことも市民活動センターの話も町内会の話も出てきて、引き込まれました(P134、137)そして、国と自治体との関係を市民はしっかり見て行く必要を感じました。何故かというと、「行政は市民の無関心をよそに市民に不利(人権面で)なことも国からの要請で静かに変えていくから」です。日々の関心こそが先の戦争の「空気」を作らない戦争予防だと思えました。日本の社会は貧しくなってきましたが、独特に発展した和文化は豊かです。資源のない日本は、「日本文化こそ資源」であり、それを見に海外から外国人が来るのです。また、基本自治体(市町村)は、二言目には「お金が無くて出来ません」と弁解しますが、市民は、それでも諦めずに、法を知って、やってほしいこと(権利)を主張していいと思いました≪著者紹介≫著者の今井照さんは『市民自治の憲法理論』(松下圭一著)を元に書かれたとあります。茅ヶ崎市の図書館にお願いして購入してもらいましたので、次はあなたが手に取って読んでくださいね
この本は、染谷明日香さん監修の性のことがわかりやすく解説されているおすすめ本です。『10代の不安・悩みにこたえる「性」の本』 | 学研出版サイト後ろのページにライン相談のQRコードや性のことがわかる解説動画も紹介されています。日本では、未だにまともな性教育を国も学校もし ないので、世界的にも人権後進国です。変えていくには、民間の意識をアップして、国を変えていくしかありません。一緒に「包括的性教育をして!」と言い続けましょう。巻末に小学生向けの本、中学生向けの本が4冊ずつ紹介され、小学生向けの本に「同意って何?」中学生向けの本に「オトコの子の性」があります。いずれも茅ヶ崎市の図書館にはありました。「オトコの子の性」というマンガで楽しく、わかりやすく解説されて本もあります。まずはここから入るといいのでは?アスカ先生の愛と寛容さを感じます。
文藝春秋 2016(H28)9月発行の「告発 児童相談所が子供を殺す」山崎由貴子さん著のレビューです。余りにも大事なことで、内容も濃いので、読みかえしたくメモりました。タイトルは強烈ですが、山脇さんの子どもへの愛にあふれた一冊だと思いました。内容は、内部の人しか伝えられない貴重なもので、様々な現状(事実)から、本質的な課題を分析で、単なる児相批判ではありません。図書館でも借りられますのでぜひ、原文を手に取って読んでください。序章 私が目の当たりにした悲劇(P13~)第1章 なぜ虐待死は防げなかったのか(P29~)第2章 児童相談所とは何か(P43~)第3章 なぜ虐待はなくならないのか ―虐待の強制終了(P59~)第4章 なぜ虐待はなくならないのか ―力量不足の児童福祉司たち(P99~)第5章 なぜ虐待はなくならないのか ―児童養護施設に入れても続く問題(P159~)第6章 児童相談所が虐待をなくせない理由(P195)第7章 なぜ虐待は起きるのか(P205~)第8章 どうしたら虐待はなくなるのか(P229~)第9章 子どもと関わる上で重要な六つのこと(P243~)あとがき(赤は大事と思ったところ、水色は一時保護所、ピンクは性関連)P14 児童福祉司の業務内容① 子ども、保護者からの福祉に関する相談に応じる。② 必要な調査・社会診断を行う。(アセスメント)③ 子ども、保護者、関係者等に必要な支援・指導を行う。④ 子ども、保護者の関係調整を行う。P18 児童福祉司とは、児童相談所に配属された人間の職名で会って、精神保健福祉士や社会福祉士といった「士」のつく資格職とは異なる。子どもや相談に関する専門家でも何でもない。地方公務員試験を受けて役所に入った普通の公務員が人事異動でやってきて、簡単な研修を受けただけで、子どもの人生を左右する役職に就く。そして数年、そのポジションを務めたら、他へ異動していく。P23 児童相談所の構造的な問題 ・面倒な親と悲惨な状況に置かれた子どもがいると、迷わず面倒な親の側に立って子どもを見捨てる児童福祉司がいかに多いか。両方をいっぺんに指導しなくてはならない。 ・児童福祉司は“絶対的”な権限を持ち、その内容について、管理職(児童福祉係長など)に詳しく報告することすらない。報告せず、マスコミにもバレない。 ・児童心理司は、児童福祉司の要請が無ければ子どもに関われない。 ・ベテラン児童福祉司ほど自己判断に自信を持ち、報告や相談もしない。P120・児童心理司が相談を受けてアドバイスしても良いと思うが、児童福祉司のプライドの高さが、いつもそれを阻んでしまう。 ・中身を吟味せずに突っぱねると、虐待が悪化した時に逆に仕事が増えることをいつになったら児童福祉司は気づくのだろう。P50 相談を受けた子ども、保護者と直接対応するのは児童福祉司と児童心理司。虐待対策班はケースを持たず、家庭訪問、会議の同行、面接の同席。 地域の児童相談所の所長にあたるのが「相談援助課長」=児童相談センターの相談部門の統括責任者。児童相談センター所長は偉いので、児童相談の決定権者ではない。 相談に関する最終決定の場が「援助方針会議」。しかし、会議とは名ばかりで、議論はほぼされない。担当児童福祉司の判断はほぼ全て、何の議論もされないまま通ってしまう。 児童福祉司のプレゼンは最長でも3分、心理士は1分以内と決められ、そこで子どもと家族の人生が決定される。P52 一番の問題は人手不足ではない。児童相談所という職場で働きたい人がいないのだ。福祉や心理を勉強してきた人であっても虐待には関わりたくないのだ。P54 専門家の不足というレベルの話ではない。完全な素人が、児童福祉司として働いている。もはや、児童相談所について全く知らない人しか、児童相談所で働いてくれない。P55 電話相談の報告はすることになっているが、児童福祉司の個人的見解や印象で判断した報告で済んでしまう。P66 「泣き声通報は後回し」P75 虐待か否かの判断は、児童福祉司の体験が基準。P76 警察からの通告は「断れない」 警察の方が虐待の抑止効果は高い。P27 大人は子どもを救うための存在でなければならない。そして児童相談所は、子どもを救うためにこそ、存在するのだ。…全ての職員が鈍感でいる訳がないと思う。けれど、どうしたら良いのかわからない、自分一人では何もできない、そんな思いを抱えている職員もいるのだと私は信じたい。児童相談所の強大な権限は、すべて子どものためにあることをもう一度思い出して欲しい。P86 食事を与えないというしつけ・・・習慣化しやすく、子どもの心の傷が深まる。 「DVの目撃」の影響P91 親がアルコール依存症という理由では、子どもを保護しない。虐待と捉えない児童福祉司は多い。生活環境がどんなに酷くても。P93 ネグレクトは「とりあえず、食べてるから死なない」という判断で保護しない。栄養状態や心理面、生活環境、「大切にされていない」など、複数の虐待環境であっても。P111子どもに「何をしてほしいか」尋ねず、親の同意が取れない、一時保護所がいっぱいと、家に帰ること、我慢することを説得する児童福祉司。P116「家が汚いくらいで児童相談所に電話して来ないで欲しい」という児童福祉司。P118児童相談所は虐待の確証が無ければ動かない。子どもを保護する権限を持つのは、子ども家庭支援センターには無く、児童相談所だけ。「この程度で」と相談を受けない。P122「出来るだけ児童相談所に通告しないようにします」という子ども家庭児童支援センターの研修職員。P124児童相談所が実際に行っているのは、虐待防止キャンペーンで、児童虐待防止への恒常的な取り組みはずっとしていない。P129重要な見極めは「この家庭で子どもが育ってゆくのが良いことか」「この親に育てられることでこの子は健康に育つのか」親に子どもを育てる力や意欲がなければ、学校などで支え続けるのではなく、児童相談所に通報してほしい。P132生活保護家庭に虐待が多く、児童相談所より、生活保護担当の方がお金を握っているため、子どもの状況をつかみやすい。親は子供が保護されると保護費が減って自分の使えるお金が減るため、児童相談所に真実を語らない。 親が酒やギャンブルにお金を使い、月末に食べる物が無くなると子どもへの影響も 生活保護課との連携が子供を生命の危険から守ることにつながる。P133一時保護所:恒常的に満員なため、児童福祉司の判断に影響(なるべく保護しない)。P134子どもの将来の見通しと、一時保護を出た後の見通し(常にいっぱいで、一人ひとりへの丁寧な対応が出来そうにない状況)。P135自由なおしゃべりもできない(ストレス)厳しいルール。職員は怒鳴ってばかり、フラッシュバックする子も。P137一時保護中にあえる人は、児童福祉司、児童心理司、医師のみ。子どもは児童福祉司のことが嫌い(上から目線、気持ちに寄り添わない、命令、説教、聞き流し)。しかし、将来のことなど、全ての窓口児童福祉司。大半の児童福祉司は一時保護所の子どもに会いに行かない。P138子どもの方針は、子どもの意志優先ではなく、大人同士の話し合いで決められてしまう。 保護所が満員であること(理由にならない措置理由)を親に言ってしまう児童福祉司。P140職権保護(子どもが保護を求めてきた場合、親の同意が無くても保護できる)=子どもの意志尊重。・・・児童福祉司はしたくないのが本音。満員だから。 P141虐待する親は、子どもへの執着が強い場合が多い。虐待することが楽しくなっていることも。手放したくないと、議員や弁護士に依頼する親も。(多様な親の存在)P142本来、児童相談所は、子どものためなら、親と敵対するのが仕事である。しかし、児童福祉司はどうにか敵対しない方向に進める。親からの苦情や怒鳴られることの精神的負担は大きい。 今後についての話し合いが進まない。方針が出せない。家庭裁判所への申し立て手続きで仕事が増える。➡この負担を他人が補えないか?P143 児童福祉司はいつだって子どもの言い分を真実と扱わない。 家に帰る(親の要求)ように子どもに説得する児童福祉司。「誓約書」の発行。P145虐待再発率の統計はない。調査し、公表すべき。再発しても親に注意するだけ。重要な判断の基準は、「殺されるか、殺されないか」P146非行への対応はパターン化、かつ、時代錯誤。助言、または児童福祉指導、自立支援施設P147子どもの問題は大人の問題。子どもが問題(非行)を起こす時は家庭全体に何かの問題がある。きちんと分析すれば、必ず言えて来る。児童相談所がすべきことを見極め、問題に取り組むことこそ必要。P148暴力が文化として根付いている家庭。暴力以外の表現を知らない子ども。P151愛情の注ぎ方、表現の仕方が間違っていた家族、具体的な愛情表現とは? 監視でなく、一緒に過ごすこと。彼の良いところをほめること。1対1の時間。P152風俗業界にしか居場所がない女の子 子どもの性的問題はエスカレートし低年齢化している(孤独に苦しみ、誰でもいいから愛してほしい、誰かに必要とされたいと思っている) 「今日から泊めてあげる」という成人が多数⇔家から逃げ出したい ニーズの合致P154大人と対等に扱われる/お金が稼げる/自分一人で生きていける・・・そう思う子ども。 「自分を大事にしなさい」という児童福祉司、だが「大事にされた経験を持たない」子どもたちは、自分に価値があると思えない、でも風俗業で初めて自分に存在価値を見い出す。P156大切なのは、子どもの心に寄り添って、非行に至った原因を一緒に振り返ることではないですか?P158多くの児童福祉司は感情に支配されて仕事をしている。自分の一言がどれだけ子どもを傷つけるかを想像もできないのだ。 性的虐待を受けた子どもの心の傷は、非常に深く、そして治療には、非常に長い時間がかかる。中には一生かかる子どももいる。しかし、現在の児童相談所では性的虐待の被害に対するケアが出来ていない。手法を知っている人間すらいない。性的虐待だけでなくあらゆる虐待被害児へのケアが出来ていないのが現状。 職員だけでなく、すべての大人が、子どもの安全を守るだけでなく、心の傷の癒し、幸せな大人になってもらうことを考えてほしい。P162子どもの安全のためには、親と敵対しなくてはならない。しかし、信頼関係も作らなくてはならない。この矛盾した役割を児童相談所だけで担わなくてはならないという構造的な問題。P165援助方針会議、子どもの継続的なケアは、「良い子」であればあるほど放っておかれる。施設生活に不満を抱く子ども。特に児相と親が敵対するケースでは親が施設に会いに来ず、子どもは強い不安を抱く。親が入所に同意していない場合は、親は会いに来れない。P166子どもの不満を聞き、不安や寂しさを解消してあげるのは児童福祉司と児童心理司の役目。定期的に会いに来てくれる人、不満を聴いてくれる人。(フレンドホームは、約束を破らない大人、子の役目を担える:松本加筆)P167問題が起きた時にだけ来る児童福祉司と児童心理司では、子どもは心を開かない。児童福祉司と児童心理司は、ただの「説教をしに来る人」になってしまう。P168児童相談所には、児童福祉司と児童心理司が施設に面会に行く風習や歴史が無い。しかし、子どもに会いに行くことで、児童相談所で働く喜びは倍増する。P169定期的に会っていれば、施設から急に呼ばれることも減る。子どもの成長を一緒に喜べるP170「もっと厳しく指導してください」「あの施設職員は、本当に力が無くて困る」また「大人のことを信頼できない子だから」と言う・・・定期的に施設に行かない児童福祉司。P171最終的には子どもと親が一緒に生活できることが児童相談所の目標。そのために、子どもがどうしたら安全に家庭で生活できるようになるかを考えるのが児童相談所。だから、子どもを家に帰す取り組みは、児童相談所の非常に重要な仕事。P172児童福祉司ほど、子どもの「会いたくない」という言葉、子どもに嫌われることに慣れている大人はいない。言いたいことだけ一方的に伝えることにも慣れている大人の代表。P173子どもは親への期待を、切ないくらいに捨てられない。愛してほしい。優しくしてほしい。時間が全てをなかったものにしてしまう。P176施設から家に帰った子どもに対する虐待の再発率は驚くほど高い。施設を出た後、ていねいに児童相談所が関わっていることはほとんどない。 施設から家に戻ったところ、虐待が再発し、子どもが死亡した事例がたくさんある。ある市では家庭引取の判断、その後の関係機関への情報提供などが担当者レベルでなされ、組織的対応がなされていなかったとの死亡検証報告にあった。 東京都では今でも「家庭引取の方向性への判断」は児童福祉司個人に委ねられているのか変わりない。P178親がどうして虐待をしたのか、その原因を分析することが必須なのである。どのような状況になると、親の虐待再発が高まるか、そのことを児童福祉司が十分理解する事は重要。 決意しても、努力しても、虐待を繰り返してしまう親はいる。P179東京都では、児童心理司は心理職として、心理学の専門知識があることが絶対条件。児童相談所の中では児童福祉司より地位が低い。(認められつつあるところ)P181印象だらけの児童福祉司の判断。児童心理司も「検査ツール」を使おうとせず、一度しか子どもに会わず、印象で判断する人、IQだけ測ればいいと思っている人も増え続けている 「この子は知的に低いので」で片づける。知能検査は瞬間的なものに過ぎない。P182知能指数を下げる要因が、環境である場合も多い。P184軽視される子どもの心理。児童福祉司の権限が強大で、児童心理司の意見が通らないことが日常。したがって、児童福祉司に追随した心理診断になりがちで、それがさらに存在感を低下させる。診断しても分析が出来ないから、「これでこの子を助けてあげられる」という達成感と爽快感を知らない。会議で協議の対象にされないのであれば、誰もが軽視できないようなプレゼンをするべきなのだ。P185児童心理司も子どもに会いに行かない。これも悪しき風習だ。昔は児童心理司が主導の「心理療法」が行われていた。心理治療の経験から多くを学び、子どもの心の回復の喜びを与えてもらった。P186今や児童心理司が、心理治療の効果を知らない以前に、やり方を知らない。 施設に訪問して子どもに会い続けることも、心理療法の一つとして重要。「この人は、自分のことをちゃんと心配してくれている」と感じてくれるだけでも意味がある。 「あなたのことが大事だよ」と子どもに伝え続けること。P190虐待を受けてきた子ども、心に傷を抱えた子どもは、夜眠れない、怖いことが起こる気がするなど、日常生活の中だけでは周囲の大人に気づかれないことが多い。そのため本人が症状を抱えたまま、苦しみ続けることになる。子ども本人はその症状の原因に気づいていない。 フラッシュバックはどの程度起きているのか、生活に支障を来していないか、問題行動に虐待のトラウマがどの程度影響しているか、回復には何が必要か・・・これを見極めるのが、児童心理司の仕事(役割)。 大事なのは、安全で安心できる、怖いことが起こらない毎日の生活。P192この本は心理のマニュアル本ではない。心理ケアの内容は、子どもそれぞれで違い、担当の児童心理司しかわからないはず。マニュアルに頼るしかない児童心理司は児童相談所には、必要ない。P197本当助けてほしい子どもの本心を察することができないと、子どもはさらに心を閉ざす。 子どもは、大人の本気度合いをすぐに見抜く。児童相談所の職員は、子どもに会う時には「何がなんでもこの子を助ける」という覚悟を持たなくてはならない。そうでなければ、子どもを傷つけることになりかねない。P198(非行の)子どもは(特に)、大人(児童福祉司)の本質を見抜く。反省のふりもする。P199現状の一時保護所は、子どもにとって厳しすぎる。今の子どもには、携帯電話を持てないことだけでも死活問題な上に、職員はいつも怒鳴っている。家庭で、ひどい虐待を受けてきた子にすらも。家に帰るのは本当は嫌だけど、一時保護所にいるよりも家の方がまし。➡児童福祉司は、子どもが家に帰ることを歓迎し、子どもは、再び虐待を受けても、一時保護所が嫌で、助けを求めない。 児童相談所に関わった多くの子どもは、大人になってからも「役所には頼らない」「相談しない」という気持ちが残り続けてしまう。彼らがやがて子育てに苦しんだとしても、絶対に児童相談所には相談しないだろう。P200母親の子どもの相談暦から「相談暦のある子」=マイナス要因として判断する・・・自分たちが救えなかった結果なのだ。 子どもにとって、児童相談所との関わりは強烈な記憶。だからこそ、「良い思い出」として残ってほしい。「何らかの意味があった場所」でなくてはならない。児童福祉司も児童心理司も子どもにとって頼れる存在、後々感謝してもらえることもできる。P201児童福祉司の心理・・・通報された虐待案件を「虐待」として持ちたくない。できるだけ早く終えたい。 要因1:児童虐待への取り組み強化により、管理職のチェックを受ける。放置できない。 要因2:親との敵対。苦情の増加。脅迫する親も。責められたくないという心理に。要因3:叩くのも怒鳴るのも虐待(児童虐待防止法)だが、それを「なかった」ことにしたい。命に関わる虐待でない限り、親の行為に「悪」を感じられていない人。相当程度の傷やあざや衰弱がない限り、虐待を悪と思えない。したがって、虐待としての指導をしない、早々に関わりを終える。P203児童福祉司は、虐待する親から、子どもを引き離すことに正義を感じていない。「殺されそうな子ども」以外には。これが児童相談所の判断基準。 歴史的には、児童相談所はそもそも戦争による孤児、貧困の救済のためにつくられた。虐待への取り組み強化は、後に厚生労働省によって追加された。「相談」に乗るために入ってきた児童福祉司にとって、「親への指導」の具体的方法や子どもの心理を知る方法も誰も教えてくれない。 ほとんど全ての児童福祉司は成功体験を持たない。そのため、意欲ばかり下がっていく。しかし、児童相談所、児童福祉司は、子どものために、そうあってはならない。児童相談所が変わる、ということは、児童相談所の職員が救われる、ということにつながる。P206虐待する親の心理・エスカレートする構造と分析 身体的虐待・・・赤ちゃんの泣き声に堪えられない親、知識不足。親の心理は単純。P208「痛い目に遭わせないとわからない」と思っている親。自分が殴られて育った親。 「自分の子育てを虐待と認めること=自分も虐待されてきたことを認めること」これを認めたがらない。暴力のエスカレート。親の不満のはけ口にされることも。P209「夫に似ている」「目つきが気に入らない」「何を考えているかわからない」夫婦間や親子関係の不具合からの要因が多く、親の怒りは向けやすい子どもに向かう。P211人間の暴力はエスカレートしてゆくとともに、罪悪感を失い、快感を伴うようになる。 いじめも同じ。集団リンチに発展すると、加害者たちは完全に正常な判断力を失う。 虐待も、暴力の日常化で、暴力をふるうきっかけを探し、さらに理由さえいらなくなる。傷ついて、痛がって泣く子どもの姿を見るのが楽しくなる。(狭山の事件)P212こうした悪質な虐待は、改善の見込みはない。家庭復帰の見込みもない。P213心理的虐待 殴らない(傷やあざが残らない)代わり・・・「何となく気に入らない」 叩いてはいけないと、親が学んでくれたのは良いこと、しかし、言葉なら許されるということはない。 具体例:「閉め出し、閉じ込め、置き去り、無視」 親の育てられ方も影響。「きょうだい間差別」その理由を親自身が分かっていないことも多い。親の行き場のない怒り。P217ネグレクト 親自身が愛情を注がれた経験がない、放っておかれ、親(祖父母)が子育てに協力してもらえない、相談できないのもリスク要因。 特に、初めての子育てで、夜泣き、夫からの批難や、シングルマザーならさらに孤立や精神的負担が高まる。 「ほんの少しでいいから、子どもから解放されたい」・・・大阪での二児置き去り事件P219赤ちゃんの放置は致命的、迷わず児童相談所よりも110番通報を!P220親の養育能力とネグレクトは深く関係。自分が丁寧に育てられなかった人は育てられないP221虐待しながら妊娠する母親たち 幸せになりたくて「結婚する」「子どもを産む」。結果、子育てが大変で、やっぱり幸せになれない。出産してからそのことに気づく。そして、子どもを虐待してしまう。・・・その原因はその女性の過去にある。 彼女は過去の、不幸を嘆き続け、恨み続けている。つまり、今を生きていない。次々と妊娠するが結果は同じ、妊娠中が最も精神的に安定している。本来精神的な治療が必要なのだが、人に頼ろうとしないため、治療につながれない。P222隠される性的虐待 性的虐待には、「家庭内レイプ」と「DV型」があり、繰り返される「親から大切にされていない」ことが「何をしても良い存在」と認識されてしまう。きょうだい間レイプのベースには、親から子への虐待がほぼある。P224娘を犯す父、見て見ぬふりの母 成長の確認?継父の場合、始めから娘目的の結婚も。ロリコン、ジュニアモデル。親から子どもへの管理・支配が厳しい場合は要注意。P227「絶対に言ってはいけない」という呪縛。「自分が汚い」「自分さえ我慢すれば」お母さんに告白できない子ども。P228性的虐待の疑いがあったら即、保護しなくてはならない。家族を壊した罪悪感を持つ子どもの治療は、十分に長い時間をかけて行うべきもの。P230児童相談所の不祥事が報道されない理由 要因①児童相談所の実態が世間に知られていないこと要因②児童相談所が関わる相談内容が極秘事項だから(性的虐待の被害者は二次被害の可能性も) 児童相談所は、警察が関与しない限り、事件が起こっても、児童相談所の子どもは親への関わりの内容を公表しない。「判断に間違いはなかった」「異常はなかった」と答えて終わらせてしまう。判断のプロセスは一切明かされない。一時保護所からの(脱出)飛び降り事故も自殺未遂も行方不明者の数も全く報道されない。P232児童相談所は鉄壁に守られている。「子どもや家族の個人情報を守るため」という名目で 児童相談所が間違った判断をしたことも、上司が児童福祉司から一切報告を受けてなくても「判断に間違いはなかった」と発表する。良いはずがない。P233間違いを認め、批判され、そして二度と同じ間違いをしない組織にならなくてはならない。だから、児童相談所は良くならない。 働く職員も自分の仕事の仕方に疑問を抱かず、児童相談所のあり方に問題意識を持たない 本当に必要なのは、児童相談所の実情を広く世間に知ってもらい、児童相談所がどうあるべきか、どうあって欲しいか、批判され、意見されながら、変わっていくことだ。P234児童相談所は虐待死を防ぐ、虐待を防止する機能を果たしきれない。厚生労働省がどれだけ法改正を繰り返しても、現在の児童相談所は虐待の専門機関にはなり得ない。 それは、虐待の取組に特化した専門組織ではないから。 ・虐待をする親の心理と親への関わり方 ・虐待された子どもの心理 など、学ぶことは山ほどある。養成プログラムは必要。 警察には警察学校、家庭裁判所調査官も養成期間を経ている。P235「虐待初動班」「虐待対策・指導班」「家庭復帰班」で構成する提案 家庭復帰を急がない。突然の家庭訪問もP239現在の児童相談所の大きな問題は、児童福祉司の判断をチェックする機能が無いこと。「初動班」「対策・指導班」「家庭復帰班」とは別に「チェックに特化した班」も必要。 P240そうはいっても、実現は困難だろう、長い時間がかかるだろう。 児童福祉司・心理司養成プログラムの提案…新たに十分な内容のものを作る必要あり。 ・今までのような講義だらけの1ヶ月研修では不十分 ・児童心理司の専門家としての機能のフル活用 ・チェック機能ができることで、児童福祉司は自分で決めなくてはならないことが減り、やるべきことが明確になる(これまでは、やるべきことが不明確な中で判断と決定を迫られてきた) ・これにより、仕事がしやすくなり、成功体験が積めるP241一時保護所のあり方での優先事項は、・子どもの保護事由によって、一時保護所を分けること・子どもの必要なに応じて、プログラムを変えるべきP244子どもに関わる上で重要な6つのこと 児童相談所は、子どもにとって「最後の砦」でなければならない。 職員は、絶対的に子どもの味方でなければならない。そして、頼れる大人、救ってくれる大人でなければならない。1. 子どもの言うことを絶対的真実として扱う 子どもには子どもの、親には親の真実があり、必ずしも一致しない2. 出来ないことは出来ないとはっきり伝える 子どもに対して、あいまいな返事はすべきでない。3. 児童相談所の方針決定の理由は、子どもが納得できるまで説明する 納得できないと、子どもは助けを求めることを諦める4. 子どもの安全のためなら、親との敵対に臆しない 児童相談所で働く人間として絶対条件。揺らいではならない。 そこに「子どものためという正義がある」「親の脅し」は「子どもの日常」という想像力を持たなければならない5. 子どもの頃に会いたかった大人になる6. 親に代わって、子どもに愛を注ぐ (山脇さんの哲学?) 生まれた瞬間に「愛情で満たさなければならない器が発生する」と思っている この器に、親を中心とした周りの大人がたくさん愛を注いであげて、その器からあふれた分だけの愛を、子どもは周りの人に向けられるようになる。この器が満たされ、あふれなければ、子どもは人に優しく出来ないし、誰かを愛することも出来ない。P248子どもが問題を起こす時、その原因は家族にある。必要なのは、家族全体を立て直すこと。 子どもは家族を代表して、SOSを出している。 この子のことで悩んだ分だけ、家族は幸せになれる。 児童相談所にやってくる子どもには、愛されてこなかった子どもが多い。中には、これからもずっと親に愛を注いでもらえないであろう子どもがいる。そんな子どもには、親に代わって愛を注いであげる人間が必要だ。 児童相談所の職員は、子どもにとって通過点であるべき人間だ。 児童相談所と縁が切れることは、子どもにとっては良いことだ。 通過点である職員が、親に代わって愛を注ぐ人間になれるか?…間違いなく、意味がある。これこそが、児童相談所の果たすべき役割で、最も重要なのではないか。 大切なのは、子どもに「どうしたら褒めてもらえるかそ具体的に教えること」あとがき 困った時、苦しい時に頼る人を選ぶ力は、生きていく上で重要だ。 児童相談所で働いている人間は、何故か子どもに厳しい。事情を抱えて来た子なのに。「一週間で辞めるなんて、根気がない」と言うが、「一週間働けて、偉い」「次は10日間を目標に頑張ろう!」と言ったらいいのに子どもの心に手が届けば、必ずその感触は子どもに伝わり、大人の本気が伝われば、担当者は生涯子どもの心に残る人間になれる、そんな仕事が他にあるだろうか。児童相談所で働いている人たちすべてに、その子どもから与えられる幸福を感じてほしい。子どもは、可愛がられた分だけ可愛くなる。優しくされた分だけ優しくなれる。
ちょっとタイトル長めですが、今年(2025年)7月30日に発行されたばかりの研究者(三輪清子氏ほか7名)の子どもと社会への熱き想いが込められた一冊が誕生しました【新刊】社会的養護の子どものために、先生に知っておいてほしいこと。 | 理工図書株式会社「社会的養護」とは、実の親が子どもを育てられない状況の子どもを一時的に社会が育てることです。「子どもの福祉」の基本中の基本、これまで言葉にし難かったことが集約されています。この本は、具体的なエピソードが多くイメージしやすいので、あっという間に読めてしまいますので、ぜひ、手に取って読んでくださいませ~(茅ヶ崎市の図書館にはリクエストで購入していただけました)まず、著者はこの道の研究を長く、深くされてきた愛情深く子どもの研究をされてきた方ばかり。目次 (研究者:敬称略)第1章:社会的養護を受ける子どもの背景(P13)山口敬子第2章:学校で起こる子どもの「あるある」な行動(P29)三輪清子・加藤洋子・塩谷隼平第3章:先生と児童相談所の連携(P85)河野洋子第4章:先生と里親・養親との連携(P105)横堀昌子第5章:里親家庭の実子への対応(P129)山本真知子あとがき:上鹿渡和宏(P148)MOTO姉の押しページ★社会的養護に関わる児童福祉施設6種類ある!(P16) ★家庭養護(集団生活でなく、特定の養育者が継続的に子どもを支えること)が愛着や信頼の形成に大事(P17)★里親と養子縁組の違い(P18) ★社会的養護はレアケースでない(P22) ★社会的養護に至る過程(P25)・・・児童相談所との関わり ★エピソード(具体例)からの子どもの行動解説と著者の願い(P30~) 教育虐待(P62):親が気付いてないことも多いが、長期に及び、子どもを疲弊させてしまう恐れが大。★児童養護施設の詳しい解説(P68)・・・養護学校との違い ★ユウヤさんの例(P71)・・・なぜ、そのような行動をとってしまうのか、を考える ★児童相談所についての基礎知識(P86~)★里親応援ミーティング(中途養育の難しさを支援する)・・・大分県の実践(P95) (注)学校から児童相談所への連絡は、里親から行うのが一般的、里親の了解なしに連絡するのは避けましょう(P98)★色々な里親と求められる細やかな支援や環境・・・里親子を隠す理由、社会の理解不足・マイノリティ(P110~)★中高生の里親委託(P118) ★「この子はこういう子」という決めつけでなく、非言語のを察知する大人側の感度(P121)★「1/2成人式」などの配慮を要する行事、構造的な社会の理解を(P124)★里親の実子の了解や配慮、また影響。先生やカウンセラーの存在意義(P134~)★あとがき(上鹿渡和弘氏)「社会的養護は、一緒に生きてくれる人を見つける期間」(P148)問題点 ・家庭養育を基本とする諸外国と、施設養育偏重の日本・・・国連子どもの権利委員会から再三の指摘と勧告を受けている・今までは親へのケアがあまりできていない・急な分離による親子や家族関係への精神的ダメージが大きいこれからの社会的養育は「親を助ける」ことがポイント。「親子分離の前に親も子も一緒に助ける」
1年半前に平野さんの本を紹介しましたが、その後、憲法の勉強をする中でますます疑問を感じています。憲法では「公務員による残虐行為」を禁じています。(憲法第36条)死刑については、冤罪も少なくなく、代表的な「袴田巌さん」は、疑いだけで人生のほとんど、50年も牢屋に拘束されていました。検察側のでっち上げ証拠で。本当に恐ろしいことで、戦前戦中と変わらず、憲法で最も禁じていることです。(戦争の反省)死刑を支持する国民は未だ少なくないのは、やはり、憲法教育(人権教育)をしてこない国の怠慢とはっきり言えると思います。国民もそろそろ「お上(行政)が正しい」という意識を変えないと、いつ自分が巻き込まれるかわかりません。人が幸せに生きていくこと・・・それには何が必要なのか、 考え続けたいですね。
4月30日初版の「NO!」と言えるようになるための絵本Amazon.co.jp: NO!といえるようになるための絵本 : ドミニク・ドゥ・サン・マルス, 安發 明子, セルジュ・ブロック: 本いろいろなケースがわかりやすく出ています。イラストもあっさりし ていて、言葉も少なめ、なので、読みやすいです。「NO!」と言うのは簡単ではありません。相手をきずつけるかな?がっかりさせるかな?怒らせるかな?嫌われるかな?そんないろいろな気持ちがあって、なかなか言えないけど、イヤなら「NO!」と言おう。または、誰かに相談しよう。ちょっとした勇気。あなたを大切に思ってくれる人ならわかってくれるはず。そんなメッセージが書かれています。文:ドミニク・ドゥ・サン・マルス絵:セルジュ・ブロック翻訳:安發 明子私は、茅ケ崎市の図書館に買っていただきました。子どもと親にも共有してもらおうと。
「赤ずきんとオオカミのトラウマ・ケア」 自分を愛する力を取り戻す「心理教育」の本 白川美也子(精神科医、臨床心理士)著 こころとからだ・光の花クリニック院長 発行 アスク・ヒューマン・ケア 2016年初版福祉の専門家の方に薦められて読んだ本ですが、とても読みやすく分かりやすいです。振り返りのためにメモとして書きますが、ご自身で手に取って読んでください。茅ケ崎の図書館にリクエストしたら、提携している鎌倉市大船図書館からのが回ってきました。「オオカミにも暴力するにも訳があった」ことがわかり、それを深掘りしているので、犯罪者の背景の理解にもつながりそうです。 目次には1章 トラウマを受けた人に伝えたいこと2章 慢性的なトラウマが引き起こす症状3章 トラウマからの回復 7つのステップ4章 災害トラウマの特徴と身体からのアプローチ5章 支援者が知っておきたいこと特に3,5章は支援者が知っておいた方がいいことだと思いました。1章 トラウマを受けた人に伝えたいこと ① トラウマの記憶は冷凍保存(解離も自分を守る無意識の症状なのかも…。) ② フラッシュバックという症状(冷凍されていたいっぺんに解ける現象?) ③ 過去の傷を治すのでなく、「傷に影響を受ける今」を変える(固まるのも対処行動に一つ、もっと楽に) ④「今、ここ」を豊かにする(大きな過去と小さな今←文化やスポーツなどで、楽しい今を大きく育てるといい) ⑤「語ること」の意味(冷凍保存された記憶を語ることで整理=聴き手が重要。安全安心の場で記憶の再編集ができる) ⑥「助けて」と言えてますか?(ひとりぼっちだった自分。「支配ー被支配」の関係性に陥りやすい。つながりをつくる) ⑦「未来の安全」の確保(回復はらせん階段。自分を大切にしてくれる人とつきあえること)3章 トラウマからの回復 ①思い出すかどうかを選ぶのは、自分 フラッシュバックとは、冷凍保存された記憶が、何かのきっかけでいきなり溶け出す状態 過去と現実(今)の区別がつかないのを、記憶のボタンを自分で推せるようになることが大事 ②あのときの痛みを語る 記憶と感情がつながる。涙を流すことでつながる(悲しみの涙から安心の涙へ) ③自分の気持ちを受けとめられる(感情耐性) 感情には根っ子がある。賢者によって、オオカミさん自分の気持ちに気づき、言葉にしていく 過去と今の感情の区別、他人と自分の感情の違い、さまざまな気持ちがあることを知る ④「引き金(トリガー)」に気づく(症状統御) 突然やってくるフラッシュバック。「どうせ理解されない」と思ってしまう 大切なのは「これは症状が出たんだ」とわかり、対処できること フラッシュバックは解離されていた体験の再体験症状で、表情が急に変わったりするが対処法がある ⑤「大切な自分の価値」を認める(自己尊重) 自分のダメなところは書けるのに「良いところ」が見つけられない自分 まず、「自分が成し遂げたこと」「進歩したところ」を書いてみた ⑥「関係」を育てる(安全な愛着) オオカミさんが正直に賢者に気持ちを打ち明けてみた 人はみんな不完全な存在であることを知る。すると、心が楽になる ⑦人生という物語 ー意味を見出す オオカミという着ぐるみ(威嚇する手段=自分を守ってくれるもの)を脱いでみた あなたは大切な人 自分の足で歩く≪トラウマとアタッチメントの傷≫ 子どもは一人では生きていくことが難しい存在だから、重要な他者とのつながりが大切 「家庭という、子どもにとって逃れることができない個人生活における親との分離や不安定な生活環境」 「学校という、子どもにとって逃れることができない社会生活における教師からの𠮟責やいじめ これらが及ぼす影響は、子どもにとってとても大きい 「オオカミが着ていた着ぐるみ」は、子どもの中に「親からの暴力」をパーツとして取り入れ、「悲しみ」や「苦痛」を認識することを避けるための防衛手段で、着ることで現実から逃避、回避していたのだった。 4章の災害トラウマの特徴とアプローチは、「大人になった赤ずきんちゃん」が福祉士となあり、東日本大震災も抽象化して解説しています。今回、解説は省きますが、ぜひ読んでいただきたいです。5章 支援者が知っておきたい大切なこと 支援者(医療・福祉・保健・司法・教育など)や、家族が知っておきたいこと ①支援することの意味 「トラウマとなるような出来事とは?」・・・連続性が断ち切られた状態のこと。連続性には、過去から現在まで、自分が自分だというまとまりを感じられること(歴史的連続性)や、家庭や学校などで同じ人に繰り返し合えること(社会的・対人的連続性)などがある。 災害や暴力などで、連続性が断たれ状態を回復することが、有効な支援になる。=トラウマ記憶の上に上書きすること支援者が落ち着いて話を聴けるかは重要。驚いたり、目をそらしたり、意見したりするとネガティブな上書きとなってしまう。 支援者は支援の専門家であっても、当事者の人生の専門家ではない!(P115)当事者がこれからどういきていくかに真摯に関心を寄せ、ゴールの設定を助けること。 ②支援の大原則 「その人の強み」・・・資質、技能、環境、願いや関心を確認し合うことは、課題や問題に向かいがちだが、より重要。 生活支援の大切さ・・・食事・睡眠・日常生活・安全が守られているかなどの生活支援が優先。「できないには理由がある」できていくことに注目して「よくがんばっているね」と認めて、どうすればさらにできるようになるかを一緒に考えていくことがとても大切。 ③フラッシュバック・解離への対応・・・「今、ここ」に戻ってくるように促す。 ⑤支援者にとっての境界・・・当事者は、個として尊重された経験がなく、境界が破壊されているため、境界線を意識することが大切。支援者自身が自分の境界を守ること。時間や機会など。それは、当事者を守ることでもある。代理受傷に注意。その他、チームで活動する。私生活を大切にする。基本はシンプル(まえがきから) ①安全②信頼性と透明性③ピア・サポート④協働と相互性⑤エンパワーメント(声を与え、選択させる)⑥文化・歴史・ジェンダーへの配慮<私の感想>専門的な言葉も多く出てきたが、読み進めることができました。オオカミもトラウマを抱えていたという、まさに今犯罪起こす人の背景を解説しているような本でした。これは私のメモなので、是非手に取って、ご自身の解釈を加えてください。
今日3/23のサンデーモーニングで、初めて「祝賀資本主義」という言葉を松原耕二さんから聞いた。どういう意味なのか、東京新聞と朝日新聞の記事を見つけたのでシェアします。祝賀資本主義「祝賀」という「例外状態」に便乗し、通常ではありえないような決定プロセスで膨大な公的資金が投入される。国民も「祝賀」ムードに熱狂し、一流選手の全力プレイに感動することで、厳しい追及を放棄する。そして、大きなツケを税の支払いによって負担することになる。さらに、オリンピック成功のためにセキュリティーが強化され、関連産業が成長する。 経済思想家の斎藤幸平は「東京五輪失敗の根本原因はコロナではない」国民は膨大な負担を強いられながら、コロナ感染爆発で自宅待機を強いられる一方で、IOCの幹部や一部企業の特権層が利益を独占する。東京五輪 祭りの代償 「祝賀資本主義」にNOを 中島岳志:東京新聞デジタル万博「祝賀資本主義としても失敗」 盛り上がらぬ機運に斎藤幸平さん [大阪・関西万博2025]:朝日新聞 から開幕まで約1カ月となった大阪・関西万博。前売り券の販売は、目標の6割弱(5日時点)にとどまる。機運は盛り上がらない。「1970年の大阪万博は日本や世界がこれからどうなっていくのか、どんな道に進んでいくべきかを考えるという意味がありました」「2025年のいま、世界は気候変動や戦争、AI(人工知能)の急速な発達など、様々な問題や課題を抱えていますが、今回の万博がこうした大きな問題に向き合っているとは思えません。そういう大きなテーマへの言及はあっても、『お飾り』や『ウォッシュ(見せかけ)』になっているようにみえます」「気候変動への対応を考えれば、本来、こういうイベントをやるべきではない。たった半年間のために木材を切って持ってきたり埋め立て地を開発したり、そういう行為が気候変動対策と矛盾しています」確かにイベントは「やった感」「達成感」はあるが、それがやりっぱなしで次に続かないことの方が多い。税金が使われた先を国民はよく考える必要があるだろう。
茅ヶ崎の社会教育を考える会に入会して1年。昨日は初めて総会に参加した。西山正子さんが1月24日に突然亡くなって、今後どうなるのか手さぐりの中、様々な意見交換がなされた🙂私がこの会を知ったのは、東京の里親で、10年近く前に教えてくれたのだが入るきっかけがなかった。3年ほど前に友人を介して参加したが、開かれた居心地の良さにほぼ毎月参加している。また、参加されている人生の先輩方が温かく、思いを持って参加されているのがいい😊私がこの会でハマっているのが「憲法勉強会」で、憲法は知れば知るほどおもしろい。これまで約10年間、切り貯めてきた新聞記事の事件のそのほとんどが憲法の「基本的人権」と「戦争」に関わっていて、何で国民が人権意識が低いのか」を考えずにはいられないのだ🤔集めた記事は、殺人やパワハラ、セクハラ(性被害含む)、DV、虐待などで、根本には「人権無視・軽視」がある。被害者にも加害者にもその意識が薄く、知っていれば、加害者も躊躇し、優しくなれるのではないだろうか?まずは、渦中にある被害者が気づき、加害者に対して早い段階で「私は人権被害を受けている」と伝えることから始めると良いと思う。というのは、「加害者はもっと人権への意識が薄い」と思われるからだ。「茅ヶ崎の社会教育を考える会」で学んでいる「日本国憲法」は、第三章に「基本的人権の尊重」があるが、私も含めほとんどの日本で生活をしている人(外国籍の人も含む)はコレを知らないのではないか?とてもモッタイナイことだ😀私は2025年度の活動に「人権を守ること」を据えて、皆さんと考え、伝え、今幸せを感じられない人に希望や笑顔になってもらえるよう、楽しく活動していきたい🤗🧡💗💖
熊本の有名な児童養護施設で性的虐待が長年行われていたという事件。子どもがどんなに訴えても警察も児童相談所も隠蔽していた現実があったとのこと。蓋をあけたら熊本の市議会議員さんなどと深い繋がりのある施設長で家族経営だったことが大きな要因になっているとのこと。児童養護施設の職員による入所児童への性的虐待 大西熊本市長 被害者支援に取り組む考え(TKUテレビ熊本) - Yahoo!ニュース【村上 博 議員】 「私の下には被害を受けた方々からの声が届き続けています。先月には複数の方が本当に意を決してだろうと思いますが警察に相談されたのです。市の調査は十分だったとは到底思えない」 市民連合の村上議員によりますと、この問題は市内の児童養護施設で当時職員だった男性が、女子児童を自分の太ももの上にのせたり、夜、女子児童の布団の中に手を入れ体を触るなどの性的虐待が行われたとされるものです。 大西市長は市社会福祉審議会の児童福祉専門分科会・審査部会に諮り施設への行政指導など必要な措置を講じたとする一方、次のように述べました。【大西市長 答弁】 「これまで訴えがあった子どもに対し調査結果や市の対応について説明が十分ではなかったことを踏まえ、今後子ども自身が自分の権利が守られたと感じることができるよう適切に説明してまいります。その上でなお訴えが続く場合は子どもの思いをくみ取り、丁寧に寄り添うとともに改めて部会の意見を聞き必要な対応を検討してまいります。(被害児童の)傷ついた心が回復するためには相当の時間が必要となる場合も多いと認識しており、心のケアなどさまざまな支援に努めてまいります」 【村上 博 議員】 「性的虐待を受けたとされる子どもたちは、既に大人に成長しています。子どもの頃には気づかなかった男性職員の行為を思い出すと言葉にできないほどの苦痛を感じるといいます」 村上議員は市に対し被害調査の徹底を求めました。