戦後20万人とも言われる孤児を生んだ第二次大戦。

日本は、今も続くウクライナやパレスチナ・イスラエル戦争と同じ状態でした。

 

この本は、2020年に読んだ「駅の子」も孤児の実態を伝えてくれましたがこの本も戦争を考え、未来の日本を考える上で大事な一冊です。孤児を知ることで「親とは」「子にとって親の在り方」「「血がつながらなくても周囲の人が出来ること」を考えさせてくれます。

 

ピンクハート親は我が子の成長過程で、期待し褒め続けるのです。・・・えらいね、お利口だねと褒めたたえるのが親。母親の言葉は子どもの未来に向かって発せられている。その期待を愛というのかもしれません。

ブルーハート<戦争孤児>就職は、住み込みしかなかった。飯を食わせ寝かせてやっているのだと無給でこき使われた。勤め先をやめれば保証人もいない施設出身者は、さらに下層へと落ちた。P76

ハート児童憲章 昭和26年 日本国憲法の精神に基づいて定められた児童の権利宣言

 一 児童は人として尊ばれる。

 二 すべての児童は、家庭で、正しい愛情と知識と技術をもって育てられ、家庭に恵まれない児童には、これにかわる環境が与えられる。

児童憲章を黙殺する国への怒りが使命感を駆り立てた。(P337)

グリーンハートカナダは人種差別をまったくしないことを国是にしている国 (P214)

ピンクハート子供が目の前にいない時、どこでどうしているのか、たちどころに頭の中で想像できるか否かにあります。本来は母親が果たす役割です。絶えず心の中で心配し、愛情を持っていなければ出来ないことです。それは必ず、子供たちに伝わります。(P249)

ブルーハート昭和39年12月7日、佐藤栄作政権は入間基地でカーチス・ルメイ(アメリカ空軍少将:東京大空襲の立案・実行者)に、勲一等旭日大綬章を授与した。(P282)

やはり日本は非常の国であった。

 

星茅ケ崎の図書館にもありますので、手に取って読んでいただければ幸いです。私は読んだ後購入しました😊