筆記具ファン/マニアの皆さま、こんにちは!Q太郎の部屋へようこそ。

 

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1.クロス セレクチップ軸にフリクションボール芯を入れたい!

前回のシェーファーに続き、今回は米クロス社のセレクチップローリングに挑戦です。

(※)油性ボールには、三菱のSK-8が適合します。”クロス互換””SK-8”で検索すると、容易に記事が見つかりますので、油性ボールユーザーの方はそちらをご参照ください。今回、Qがチャレンジするのは、ジェルインクのローラーボールの方です。

 

適応させるリフィルは、前回同様パイロットフリクションボールですが、UniボールSignoジェットストリームも同じ要領で出来ますので、お好みに応じてチョイスしてください。

 

2.リフィルの比較;クロスとフリクションボール

では、恒例の純正との比較から。上が純正のローラーボールリフィル、下がフリクションボールのリフィルです。


長さはほぼ同じ、形も似通っていますが、金属チップとインクタンクの間の細い管のサイズ(赤丸印のところ)が違いますね。フリクションボールの方が少し太いです。

フリクションボールのリフィルをそのままクロスの首軸に挿してみると、途中でつっかえます。ここの太さの違いで、入らないんですねー。

ということは、フリクションボールのリフィルを純正の太さまで細くすれば、ぴったりいくハズです。
この問題の部分は何と言ったら良いのでしょうか?正式名称はないと思うので、以降は、便宜上、「中継管」と呼びます。

先端から順に [金属チップ]-[中継管]-[インクタンク] という表現でご理解ください。

 

3.改造開始!

では、さっそく工作(改造)に移りましょう!

【手順1】 中継管の段差(出っ張り)をカットする
フリクションボールのリフィルを純正リフィルと比べると、中継管に段差(出っ張り)があることがわかります。

この段差(出っ張り)部分が挿入時邪魔になりますので、カッターナイフで切り落とします。

どこまでカットするかというと、写真の線のところまで。ちょっと難しいですが、ここまでカットしないと、金属チップが完全に首軸から出きりません。一段目の樹脂のラインに沿ってまっすぐカッターで切り落としてください。



【手順2】 ヤスリで削る
あとは、ヤスリで中継管を純正の細さまで削ればOKなのですが、コレ、かなり熟練を要します💦

最初のうちは、少し削って首軸にあてがい、また少し削って…を繰り返して、中継管が首軸を通る細さになるまで慎重に削ります。

切り粉を付けたまま首軸に通すと、引っかかったところに跡が着くので、それを目安にして少しずつ削っていきましょう。一度にたくさん削ると、中継管が折れたり、穴が空いてインク漏れを起こします。Qは、削り過ぎて3本無駄にしました(ToT)

コツを掴むまでは、なかなか難しいところもありますが、慣れてくれば、摘んだ感覚で、大体わかるようになります。

フリクションボールはインクの減りが激しいため、おいら、黒3本・青3本・赤3本作り溜めしました。完成品(黒)はこちら。

 

4.軸に挿入

Q、セレクチップローリングは、センチュリー ・ センチュリーII ・ ソバージュ の3本持っているので、全てにセットしてみましたが、どれもバッチリです。これで、クロスの軸にフリクションを装填できるようになりました。チップの太さが同じなので、ペン先のがたつきもありません。

 

5.おまけ

ちなみに、三菱のジェットストリーム、Signoも同じ手順で作成してみました。

(上がジェットストリーム 下がSigno)

 

6.まとめ

前回のシェーファーと比べ、ヤスリがけに慣れるまではなかなか大変ですが、高級軸にフリクションが使えるメリットは大きく、おいら毎日ガシガシ使ってます。ただ、純正ではありませんので、繰り返しになりますが、あくまで自己責任ということで。