おはようございます^^
岡田です。
昨日に引き続き大人の童話シリーズ続けます。
これも昔に某SNSにて書いたものです。
むかしむかし、ある宿場町での話し。
一人目の旅人がやってきた、その男は大きな袋を背中に背負い、相当な疲れようだった。歩くのもやっとの様子である。
宿の主人は、「お疲れのようですね。ところで、その袋には何が入っているのですか?」と尋ねた。
男は答えた。
「ああ、この中身かい?この中には、私の大切な財産が入っているんだ。金貨や銀貨に、純金のランプに、幸せになれるといわれている壺などさ。周りの人があまり信用できないから、こうして旅に出るときには、いつもこの袋に入れているのさ。」
宿の主人は、答えた。
「それは大変ですね。でも凄いですね^^色々ご苦労されている事でしょう。ささ、早くお風呂に入ってゆっくり、されてくださいな。」
翌朝、その男は、重い足取りでその宿を後にした。
その日の午後、また大きな袋を背中に背負った男がやってきた。
宿に主人は、同じ質問をした。
その男は、答えた。
「ああ、これかい、これは、なにがあっても生きていけるように、一か月分の食料が入っているんだ。」
そういって、中身を見せてくれた。米や麦に野菜にたくさんの水が入っていた。
「この世界、いつなにがあるかわからないから、飢え死にしないように、いつも食料を持って、歩いているのだ。」
宿の主人は、「それは相当おつかれのことでしょう。ささ、早くお風呂に入って、ゆっくりされていってくださいな。」
翌朝、その男は、また大きな袋を背中に背負って、重い足取りで宿を後にした。
その日の午後、また次の男がやってきた。
やはり大きな袋を背中に背負っていた。だが、足取りは軽く疲れている様子もない。
宿の主人は同じ質問をこの男にもした。
男は答えた。
「ああ、これかい。袋をあけてみるかい?」そういって、袋の中を見せた。
宿の主人は言った。
「袋の中はからっぽですね。これから、なにかの仕入れですか?」
男は答えた。
「いや、からっぽではない。この袋には、夢と希望と愛がたくさんつまっているんだ。」
宿の主人は、不思議に思ったが、「ささ、先ずはお風呂に入ってゆっくりお休みなってください。」
その男は、よく朝、すがすがしい顔で、「一晩のおもてなしの気持ちがこの袋に入りました。目には見えないものですが、私にはとても大切な事の一つです。袋の中身が一つ増えました。ありがとうございます。」そういって、深々と頭を下げ、軽い足取りと爽やかな笑顔で宿を後にした。
それから数年後、その国の新しい王様の祝賀パレードがあった。
この宿場町にもパレードがくるというので、宿屋の主人は、楽しみに沿道で王様がやってくるのをまった。
新しく就任した王様は、中身の入ってない袋を持って泊まった三人目の男だった。
王様は、宿屋の主人を見つけると、声をかけた。
「宿屋のご主人。その節は大変お世話になりありがとうございました。あの日、あなたから頂いた真心というおもてなしが加わりました。旅を続けるうちに、あの袋は、目には見えない大切な物で満たされる事ができました。ありがとうございます。」
そういって、深々と頭を下げ、パレードに戻っていった。
数年後、その国は愛に満ち溢れ、人々は他人を思いやり、困った人がいたらたすけあい、長い間繁栄することができました。
今でもその国は実際にあるそうです。
心の綺麗な人にしか見えない王国らしいのです。
現代では、その国を見ることができる人は、少数になったといわれています。
しかし、その国を見ることができたひとは、笑顔が絶えず、人の幸せをいつも考え、行動する人のようです。
そんな人が周りにいたら、その人は、その国に行ったことがあるのかもしれません。
信じるか信じないかは、あなた次第です。
一人目の旅人がやってきた、その男は大きな袋を背中に背負い、相当な疲れようだった。歩くのもやっとの様子である。
宿の主人は、「お疲れのようですね。ところで、その袋には何が入っているのですか?」と尋ねた。
男は答えた。
「ああ、この中身かい?この中には、私の大切な財産が入っているんだ。金貨や銀貨に、純金のランプに、幸せになれるといわれている壺などさ。周りの人があまり信用できないから、こうして旅に出るときには、いつもこの袋に入れているのさ。」
宿の主人は、答えた。
「それは大変ですね。でも凄いですね^^色々ご苦労されている事でしょう。ささ、早くお風呂に入ってゆっくり、されてくださいな。」
翌朝、その男は、重い足取りでその宿を後にした。
その日の午後、また大きな袋を背中に背負った男がやってきた。
宿に主人は、同じ質問をした。
その男は、答えた。
「ああ、これかい、これは、なにがあっても生きていけるように、一か月分の食料が入っているんだ。」
そういって、中身を見せてくれた。米や麦に野菜にたくさんの水が入っていた。
「この世界、いつなにがあるかわからないから、飢え死にしないように、いつも食料を持って、歩いているのだ。」
宿の主人は、「それは相当おつかれのことでしょう。ささ、早くお風呂に入って、ゆっくりされていってくださいな。」
翌朝、その男は、また大きな袋を背中に背負って、重い足取りで宿を後にした。
その日の午後、また次の男がやってきた。
やはり大きな袋を背中に背負っていた。だが、足取りは軽く疲れている様子もない。
宿の主人は同じ質問をこの男にもした。
男は答えた。
「ああ、これかい。袋をあけてみるかい?」そういって、袋の中を見せた。
宿の主人は言った。
「袋の中はからっぽですね。これから、なにかの仕入れですか?」
男は答えた。
「いや、からっぽではない。この袋には、夢と希望と愛がたくさんつまっているんだ。」
宿の主人は、不思議に思ったが、「ささ、先ずはお風呂に入ってゆっくりお休みなってください。」
その男は、よく朝、すがすがしい顔で、「一晩のおもてなしの気持ちがこの袋に入りました。目には見えないものですが、私にはとても大切な事の一つです。袋の中身が一つ増えました。ありがとうございます。」そういって、深々と頭を下げ、軽い足取りと爽やかな笑顔で宿を後にした。
それから数年後、その国の新しい王様の祝賀パレードがあった。
この宿場町にもパレードがくるというので、宿屋の主人は、楽しみに沿道で王様がやってくるのをまった。
新しく就任した王様は、中身の入ってない袋を持って泊まった三人目の男だった。
王様は、宿屋の主人を見つけると、声をかけた。
「宿屋のご主人。その節は大変お世話になりありがとうございました。あの日、あなたから頂いた真心というおもてなしが加わりました。旅を続けるうちに、あの袋は、目には見えない大切な物で満たされる事ができました。ありがとうございます。」
そういって、深々と頭を下げ、パレードに戻っていった。
数年後、その国は愛に満ち溢れ、人々は他人を思いやり、困った人がいたらたすけあい、長い間繁栄することができました。
今でもその国は実際にあるそうです。
心の綺麗な人にしか見えない王国らしいのです。
現代では、その国を見ることができる人は、少数になったといわれています。
しかし、その国を見ることができたひとは、笑顔が絶えず、人の幸せをいつも考え、行動する人のようです。
そんな人が周りにいたら、その人は、その国に行ったことがあるのかもしれません。
信じるか信じないかは、あなた次第です。