技術日誌 -13ページ目

技術日誌

ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 小屋の扉の塗装がめくれあがってきました。古い塗装でよく見かけるような島状にめくりあがってきたのです。塗装から2年ほど経っています。再塗装することにしました。この塗料の缶には「発がん性がある」と書かれています。ちょっと嫌なので,今使っているステイン塗料を使うことにしました。色がほぼ同じです。まず,はがれている部分をサンダで削りました。

 

 恐れていることをやってしまいました。塗料がたれて,波板についてしまったのです。

 

 前に,「爪に着いたステイン塗料をシールはがしでとれた」という記事を書きました。波板にも使えるのではないかと思い,シールはがしのスプレーをかけてティッシュペーパーで拭いたところ,きれいに取れました。

 

 再塗装後です。サンダで削った部分も古い塗料と色があっていて,自然な形できれいになりました。

 パネルが完成したので取り付けました。パネルの手前の面はガレージ柱の外側の面に合わせました。パネルの右側は,1×2材を5 mm程に切ったもの3個を柱に沿わせた角材に取り付けました。そして,そこからパネル枠にねじ留めしました。

 

 パネルの左側はガレージの柱と柱の間なので,取り付ける場所を作る必要があります。1×4材を立てました。この1×4材は柱と柱の間にかけた桟に取り付けました。その際,パネルの面が,右の面と一致させる必要があります。右の面はガレージ柱の外側の面です。そのため,桟と1×4材との間にスペーサーを挟みました。スペーサーは2×2材を3 mmに切断したものを用いました。立てた1×4材は左側に付ける予定の波板パネルの右側を固定するのにも使います。

 パネルの横桟は,波板の裏表に薄い角材を配して挟むようにしています。前回は,裏表の薄角材の距離が離れないよう,木ねじを用いました。しかし,角材が薄いので,ねじが裏側まで届き,しかも突き抜けないようにするのが難しかったです。今回は,φ20の半丸棒を挟みました。これは波板のカーブにうまくなじみます。写真では表側に1本の木ねじで半丸棒を留めています。裏面からは,このねじの位置を避け,上下にずらした2本の木ねじで留めました。桟の厚さは5 mm,半丸棒の中心部の厚さは10 mmあります。16 mmの木ねじを用いると,波板の厚さの先まで入る勘定になります。この場合,反対側の桟まで届く必要はありません。またちょっとはみ出して,反対側の桟に刺さっても問題は全くありません。これにより横桟を安定に取り付けることができました。

 越冬加温ケースに置いていた白花のベゴニアの一部が長く伸びていました。それらを切り取り,形を整えました。切った芽は捨てるつもりでしたが,せっかくなので差し芽をしてみました。通常差し芽をするときは,切った芽の切り口近くを水の中で剃刀を用いてきれいに切ったのち,水に差して水を吸わせてからバーミキュラーライトに差します。ベゴニアは強そうなので,そのままバーミキュラーライトに差してしまいました。果たしていくつかから根が出てくるでしょうか。

 ステイン塗料は,使い捨てゴム手袋をはめて,ウエスに付けて木材に塗り込みます。ゴム手袋を外して手を見たところ,爪にステイン塗料が付いていました。ゴム手袋の先端が爪で傷ついて塗料が漏れたのでしょう。

 

 何か溶剤で除去しようと見まわしたところ,スプレー式のシールはがしがありました。これも溶剤なので効果があるのではないかと思い,ティッシュペーパーに吹き付けて爪を拭いたところ簡単に除去することができました。

 

 つくばエキスポセンター内に,だまし絵の展示がありました。遠近感の錯覚を利用したものもいくつかありました。写真は開いた障子の向こうから顔を出すと,障子大の顔に見えるというものです。また,二人が並ぶと一人が大きな人に見えるというものもありました。係の人は,「指定した位置から写真を撮ると面白さがはっきりわかる」と解説していました。人は2つの目で見ることにより,距離感がわかります。これらの展示は,距離感の情報がないときに,遠くほど小さく見えることを利用したものです。写真だと距離感はサイズの情報のみになります。障子は小さく書かれていて,遠くにあることを示しています。実はそこに立った人は近くにいるのに,周りの障子の大きさと比較して大きく見えてしまうのです。

 サンフランシスコのエクスプロラトリアムという科学館にも同様の展示がありました。そこでは,見る位置に縦の格子が設置されていて,必然的に片目で見るようになっていました。そのため,距離感は大きさのみで感じるようになります。実際にはひずんだ部屋で左側が狭く右側が広くなっています。しかし,狭い側が手前にあり,広い側が遠くにあります。見る場所からは左右が同じに見えます。これにより,見る場所からは直方体の部屋に見えます。左側が狭いのに,右と同じ広さが奥の方にあるように感じます。両目での距離感がないのがポイントです。したがって,左側に立った人は実は近くにいるのですが,遠くに大きな人がいるように感じてしまうのです。今回の展示でも,節穴から覗いて見るような片目で見る仕掛けをするとよかったと思います。

 2枚目の作製に取り掛かっています。枠材に関し,三枚組継ぎ加工,溝彫り,サンダ掛けを行った後,組み立てました。枠は角が直角の長方形でなければなりません。1枚目の時は,曲尺を当てて,直角を確認しました。今回はコーナークランプを用いました。締め付けるだけで直角にセットすることができます。このパネルについても今後,塗装,波板の差し込み,反対側の桟の取り付けを行うことになります。

 目覚ましラジオへの電力の供給は,常時はDCアダプタから,停電時は充電池から行う回路を構想していました。充電池は自然放電分を常に充電します。回路は簡単ですが,どのように実装するか考えていました。回路にケースを用いるのが常道ですが,簡単なので,ケーブル中に組み込めないか考えてみました。下図は構想時にメモったものです。ダイオード2つ,抵抗器1つ,DCアダプタ用コネクタ,電池コネクタ,ラジオの電池端子に接続するため,マイナス側にはミノムシクリップ,プラス側にはICクリップとなります。これらをどのように接続するかを考えると,ケーブル中に組み込めそうです。図中,下側のダイオードを囲っているのは熱収縮チューブです。リード線が他の部品とショートしないように入れます。また同じような形で全体を覆っているのは太めの熱収縮チューブです。このチューブから出ているリード線がDCアダプタ,電池コネクタ,ICクリップ(すべてプラス)につながります。マイナスは独立にDCアダプタ,電池コネクタ,ミノムシクリップにつながります。

 以前もこのような形でケーブルを作ったことがあります。そのとき,黒い熱収縮チューブを用いたため,ずっと後になって,何の膨らみかわからなくて分解したことがあります。今回は,その反省を活かして透明の熱収縮チューブを用いたいと思います。

 丸のこガイドを締め付けるのに木ねじを使っていますが,ガイドの合板が柔らかく,ねじの頭がだんだんとめり込んでしまいました。そのため,大型ワッシャーをかませるようにしました。これが飛び出るので,ワッシャーのための彫り込みを作ることにしました。
 それには,トリマーによる倣い加工を行うことにしました。丸く彫り込みを行いますが,倣い加工では,直径が3 mm広いテンプレート穴が必要です。ここでは,直径24 mmでした。5 mm厚の合板に穴を開けて使うことにしました。合板に直径が24 mmの円を描き,トリマーで描いた円まで削りました。2本の板を合板の端に置き,クランプで固定することにより合板を浮かせて加工しました。薄いので,慎重に穴を広げることで,きれいな円の穴を開けることができました。


 被加工剤の上に作ったテンプレートを当て,クランプで固定して,倣い加工しました。ここでは,倣い加工用ガイドとトリマビットの系の差の3 mmだけ径の小さな彫り込みができました。


 彫り込み深さは,ワッシャーを入れ,木ねじを締めたとき木ねじの頭が飛びださない量の3 mmとしました。この結果,ワッシャーを介して留めた木ねじの頭が,板の面より飛びださないようになりました。


 

 パネルをこれまで1つの温度計を付けてあったパネルを安定に保持するための台に付け替えました。この台の下側にはコンクリートを流し込み,安定に置けるようにしたものです。自作の照明も取り付けてあります。この台は元々1つ温度計のパネルを固定するためのものでしたので,ちょっとだけ狭く,2つ温度計のパネルはちょっとだけはみ出ています。このはみだしはそれほど不格好にはなりませんでした。左側の温度計の温度センサーは,加温室の影となり,日光が当たらないところにセットしました。また右側の温度計の温度センサーは加温室の中にセットしました。加温室の前面の断熱パネルは外した状態で,加温も止めてありますが,壁に囲まれているせいで,少し温度が高くなっています。