1977年の台湾映画です。田豐さんが監督、プロデュースが王羽さん。
王羽さんが船に乗って街へやってきます。迎えに来た男性とホテルへ向かいます。孫越さんがサングラスして彼の様子を見ています。
部屋で男性と依頼内容について確認しますが、依頼人は対象となる人物の名前だけを伝え、あとは全て秘密のまま。報酬はいいけれど、王羽さんは違和感を覚えます。男性は多くを語らぬまま去ってしまいます。
すぐに訪問者が。孫越さんと嘉凌さん。孫越さんは目が不自由な男性を演じており、部屋先で歌を歌うふりをしていました。歌詞カードを見せるようにして手紙を渡して去っていきます。
手紙の指示通りの時間に飲食店へ行きます。後ろから追っ手が。
食事を注文した後、曾明昌さんが勝手に同席し、彼に絡んできます。曾明昌を殴り、翡翠の飾りを奪い取ります。
自分のテリトリーでトラブルがあった龍飛さん(不精髭)は怒ります。すると、王羽さんが翡翠を返しにやってきます。手下たちになだめられ、我慢する龍飛さん。
王羽さんは戻る途中、仲間に今回の仕事内容について確かめるように頼みます。彼を待っていたたくさんのチンピラたち。程天賜さん、茅敬順さん、柯受良さん、荊國忠さんなど。豪華だな襲われます。程天賜さんは襲いかかるときの動きもいいけれど、やられたときの反応もいい。主演の俳優さんがよりかっこよく見えるな~と思いました。チンピラたちは退散します。その様子を張翼さんともう1人の男性が見ていました。
部屋へ戻ると嘉凌さんがいました。彼女は歌手でもあり、娼婦でもありました。孫越さんは師匠とのことです。お金を払ってくれれば3日間一緒にいると言います。しかし、王羽さんはその申し出を断ります。
ホテルを出て、嘉凌さんの動きを探ります。彼女は王羽さんがついてきているのをわかっていて歩いていました。そして、先ほどの手紙に書かれていた場所に到着します。
部屋には田豐監督がいました。依頼に関わる依頼をしてきました。何が何だか。混乱する王羽さん。嘉凌さんは王羽さんの武器を勝手に持ってきていました。「これで満足に戦えないはず。」と言われ、ちょっとムカッとします。田豐さんは改めて依頼をお願いします。報酬がかなりいい。いいかもなと王羽さんは思います。
龍飛さんはイライラ。彼も新しい動きをします。
ノックなしで仲間が翼を連れて飛び込んできます。戸惑う王羽さん。翼も彼の依頼内容を知りたがり、関係をもちたがります。当たり障りなく話をして、翼に帰ってもらいます。仲間は「何もしていないけれど、翼は意外と依頼についてかなり知っている。」と話します。
仲間の男性は捕まり、王羽さんの仲間で龍飛さんの手下として入り込んでいたスパイも「女忍者」に出てきた場所で殺されます。
王羽さんの元に龍飛さんからの手紙が届きます。嘉凌さんは罠だと警告します。承知の上で龍飛さん宅へ乗り込みます。2人の遺体を見た王羽さんはキレ、暴れ出します。そして、全員を倒します。皆さん、アクションがすばらしかったです。
翼と苗天さんの息子は波止場でボスの苗天さんを迎えます。
食事をしている孫越さんを翼を脅迫し、嘉凌さんを呼び出す手紙を書かせます。嘉凌さんが待っていると翼が現れます。お互い、丁寧な接し方をしますが、嘉凌さんが攻撃すると翼もすばやく反応。しばらく戦いが続きます。が、捕まってしまいます。
王羽さんはスーツ姿で苗天さん宅に乗り込みます。「神腿」で高飛さんが住んでいた家です。息子と戦い、圧倒した王羽さんは中に入っていきます。苗天さんと翼が登場。王羽さんは嘉凌さんは返すよう言いますが、応じません。息子を殺そうとしたところ、ようやく取引に応じました。
嘉凌さんと一緒に帰ってきた王羽さん。苗天さんは違法薬物の取引で金儲けをしている悪党です。嘉凌さんは家族に関することで苗天さんをとても恨んでいるようです。
孫越さんの様子を見に行く嘉凌さん。翼にやられてすっかり弱っていました。枕元に気になる手紙があったので、こっそり取って、読みます。孫越さん、怪しい・・・。
今や本当に頼れるのはお互いだけ。嘉凌さんは手紙の内容を王羽さんに話します。彼女の父は薬物で全てを失って、亡くなりました。彼女は仇を取りたいと思っていました。
夜、迎えに来てくれた男性を捕まえ、真実を突き止めようとする王羽さん。「黑鷹的古刀」に出てきた場所です。ざっくり話してくれたので一緒に行動することにします。
薛漢さんと接触します。警察官かな。
田豐さん、苗天さん、孫越さん、そこに張紀平さんが加わり、ワルな雰囲気が漂います。悪過ぎるな。でも、とても仲がいいというわけではなく、お互いを出し抜こうとする動きもあったります。
苗天さん、張紀平さんが帰った後、田豐さんは孫越さん、嘉凌さんを呼びます。田豐さんは自分の周りにスパイがいると疑っていました。
嘉凌さんに取引の際に見張りをするよう命じます。嘉凌さんは王羽さんを伴って取引の様子を見ます。
すると、苗天さんの部下の翼が裏切ります。苗天さんは死を覚悟し、マントを下に敷いてお祈りをします。しかし、それは嘘で、拳銃を取り出そうとしていました。翼に気づかれ、ナイフを胸に刺されます。
3人だけになりましたが、荷物とお金と時間のことで揉め出します。田豐さんは拘束され、翼とノリヘイは組みます。
そこに王羽さんと嘉凌さんが飛び込んできます。王羽さんと翼の熱いバトルが展開されます。そして、嘉凌さんとノリヘイのバトルもかなりよかったです。むしろこっちの方が戦いとしては面白かったです。スピーディーに次々と繰り出される技。どちらもいい戦いを見せるべくがんばったんだろうな~。嘉凌さんとノリヘイは相討ちとなります。
薛漢さんが大勢の部下を連れてやってきます。
王羽さんは死闘の末、翼を倒します。武器を放り投げる王羽さん。終わり。
クールで強い役は王羽さんも気に入ったのではないでしょうか。スーツ姿が珍しかったです。&かっこよかったです。
嘉凌さんが自然なキャラでよかったです。過度に勝気な演出が多いことが多いので。アクションも光っておりました
派手さはありませんが、実力のある俳優さんたちが黃國柱さんの武術指導の下でいいアクションを見せてくれる作品です。
字幕があればもっと評価が高まるでしょう。
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