1980年の台湾映画です。
暗闇の中、18ある武器の中でレベル7にあたる刀の話をする2人の姿。恐ろしい武器だと老人は若い男性に説明します。
龍宣さんは自分が所有しているたくさんの剣を真にふさわしい剣士たちに向けて、売り出すことにします。お気に入りの剣も手放すことにしました。
「DRAGON SWORD」は氷をスパッと切れる刀です。「ICY SWORD」は刺したものを凍らせる刀です。この刀は張鵬さんが競り落とします。
老剣士は誰も選ばなかった古い剣を選びます。しかし、その剣は針金を縦に細く切ることができるすごい剣でした。競り落とそうとした瞬間、凌雲さんが陸一嬋さんを伴って現れます。
葛小寶さん宅で会食が行われています。凌雲さんは先ほどの剣を競り落とし、後で年剣士にプレゼントします。機嫌を悪くしていた老剣士は機嫌をよくし、会食に参加します。凌雲さんは陸一嬋さんと先に帰ります。
その後も会食は続きます。老剣士が厠に行きます。具合が悪くなり吐いていると、後ろから凌雲さんが。殺されたようです。毒を盛られたか?
凌雲さんと陸一嬋さんが舟に乗っています。凌雲さんは老剣士を殺し、剣を隠したようです。GFは見抜いていました。陸一嬋さんは友達の余安安さんから話を聞いていました。余安安さんのBFは凌雲さんの仇でした。
凌雲さんは自分を救ってくれた親友の仇を討とうとしていました。親友は「DRAGON CLUB」のリーダーでした。「なぜそんなに秘密を話してくれるの?」と陸一嬋さんが訊くと、「君はもう死ぬからだ。」と凌雲さんは冷たく答えます。怖い。
余安安さんは箏の弦が切れ、不吉な予感を覚えます。BFで捕快の衛子雲さんは事件の情報が書かれた手紙をもらっていました。
余安安さんは両親が早くに亡くなったため、遊郭に入りました。それがなければ、衛子雲さんを結婚していたでしょう。どことなく儚げな印象があります。
衛子雲さんは余安安さんを訪ね、彼女の箏を聞いて、帰ります。余安安さんは陸一嬋さんのことを心配していました。
胡散臭い感じの鄭康業さんと馬場さんが現れます。犯罪を見逃してくれたら、お金をあげると交渉してきます。優秀な衛子雲さんは断固として断り、馬場さんと戦います。彼の見事な長刀攻撃をかわして、2人を逮捕します。
すると、部下たちが出てきます。彼は秘密裏に動いているつもりでしたが、部下たちは大きな仕事をしようとしているのを察知し、待機していたのでした。家族がいる部下に鄭康業さんと馬場さんを連行するという比較的簡単な仕事を頼み、残りの部下を伴って出かけます。
異国情緒あふれる格好の陳少龍さんが輿に乗って移動しています。彼は突然、輿から飛び降り、荷物と手下がいなくなっているのをチェックし始めます。衛子雲さんの部下たちが彼らを倒していたのでした。衛子雲さんが登場。陳少龍さんとバトり、かっこよく逮捕します。
しかし、鄭康業さんと馬場さんを連行したはずの部下2人が戻らないと知り、彼はとても心配します。
街中を捜索しますが、発見できません。彼はずっと勤務をしていたので休憩を取りに家へ帰ります。盲目の老人とすれ違います。衛子雲さんは老人のことが気になり、振り返ります。
老人は沼まで来て、「SHARP EYES」という名をもつ田野さんに戦いを申し込みます。激しい戦いを繰り広げますが、衛子雲さんが自分の管轄の地区で戦いをしないでほしいと2人を止め、戦いは延期となります。田野さんは衛子雲さんに剣術を教えようと提案しますが、固辞して去ります。
帰宅すると彼の帰りを待つ幼馴染の女性が。そして、訪問者として余安安さんが部屋で寝ていました。陸一嬋さんが行方不明になったことをとても心配していました。衛子雲さんは彼女ために陸一嬋さんを探し出し、行方不明の原因と考えられる男性を捜索することを約束します。
凌雲さん宅に葛小寶さんが訪れます。実は「DRAGON CLUB」のメンバーで一緒に活動していました。余安安さんと衛子雲さんの殺害を計画します。
茅敬順さんは余安安さんの暗殺を目論む年老いた刺客を演じていました。犬が届けた手紙を見て、行動を起こします。
衛子雲さんは熱を出して、体調不良に。彼の寝室で寝ていた余安安さんは看病をしようとして、部屋の外にたくさんの人が来ているのに気づきます。部下たちは取り押さえられ、張鵬さんと陳慧樓さんが怒って立っていました。
陳少龍さんの持っていた荷物は張鵬さんに向けての荷物だったようです。が、中身が石になっていたので2人は衛子雲さんを疑っていました。10日以内に真犯人を挙げると宣言して、引き取ってもらいます。部下たちに「安心しろ。」と宣言する姿がかっこよかったです。
熱にうなされる彼のためを看病していた邵佩玲さん。水を汲みに行った際、井戸に落ちて亡くなります。嘆き悲しむ家族。落ち込む衛子雲さん。実は茅敬順さんが余安安さんと間違えて井戸に突き落としたのでした。衛子雲さんは母親から結婚用にと渡された貴重な腕輪を彼女の埋葬費用に残して、家を引き払います。
仕事を依頼した葛小寶さんは茅敬順さんの家へ来て、失敗したことを告げ、やり直すと言う彼を笑顔で殺します。
酒樓へやって来て大量の酒を飲む衛子雲さん。牢にいる部下たちにおいしい料理を運ぶこと、そして、行方不明になってしまった部下の家族にお金を届けることを店主にお願います。めちゃ優しい。ここでの衣装がかっこいい。
衛子雲さんは凌雲宅へ向かいます。部下の張鵬さんと陳慧樓さんが凌雲さんの脇に控えています。張鵬さんが襲いかかりますが、凌雲さんは彼を手荒に止めます。そして、衛子雲さんと一緒に飲みに出かけます。当惑する張鵬さんと陳慧樓さん。
舟の上で陸一嬋さんの行方を尋ねますが、凌雲さんはわからないの1点張り。帰宅途中、いきなりカラフルな爆発に襲われ、龍の絵柄がついた旗に囲まれます。6人の刺客に襲われます。
凌雲さんは盲目の老人と舟の上。老人は衛子雲さんをある武器の持ち主と同じ流派だと示唆します。そして、早く殺した方がいいと助言します。凌雲さんは刺客を放ったので大丈夫だと答えます。
大急ぎで余安安さんのところへ行き、舟の上でゲットした陸一嬋さんの爪を見せます。やはり凌雲さんの秘密を知り過ぎてしまったため、殺されたと判断します。自分たちにも危険が及ぶと考え、一緒に逃げることにします。そこに少年がやってきます。お金に短剣を忍ばせて彼女を刺そうとしますが、衛子雲さんに押さえられます。2人は大急ぎで逃げます。
凌雲さんが本宅に帰ると使用人が大量のお酒とお米が届いたこと、3人の訪問者が来ていることを知らせます。張鵬さん、葛小寶さん、龍宣さんは「DRAGON CLUB」の関係者でした。彼らは米の中に盗んだ金を入れて、凌雲さんの本宅に運び込んだのです。更に馬驥さんも加わります。実は盲目ではなかったようです。そして、凌雲さんより偉い立場。
衛子雲さんたちは山中で凌雲さん側の手下に襲われますが、田野さんが秒速で助けてくれます。親友に似ているから助けてくれたそうです。しかし、だからと言って友達にはならないと答える衛子雲さん。笑
彼らは洞窟に入っていきます。そこに父がいるというのです。
凌雲さんは衛子雲さん親子の過去とすごい武器の存在を知り、彼を倒すために馬驥さん指導の下で修行に励みます。ろうそくの間をぬって剣を振り回し、宙を舞う2人。
衛子雲さんは既に亡くなっている父のお墓参りを彼女として、今まで見たことがない奇抜なデザインの刀を取り出します。冒頭のシーンは洞窟に隠れていた父と衛子雲さんでした。これで凌雲さんと戦うつもりです。
凌雲さんは修行をつけてくれた馬驥さんを殺します。斬り付けてから丁寧に殺す理由を2つ述べていました。「自分は生まれつきのリーダーだから、自分の上に人はいらない。そして、財産に興味がない。」とのことでした。
衛子雲さんは自分と彼女の将来のためにフック剣を手に凌雲さんのところへ向かいます。
田野さんは父の親友かと思ったら、父にけがを負わされたことがあるからと、衛子雲さんを殺そうとします。と思ったら、彼が父の刀を使いこなせるか試すために嘘を言ったようです。本当は父は田野さんを助け、命を落としたのでした。手を斬り落とされた後にそんなことを話す田野さんでした。
凌雲さんの秘密基地。また張鵬さん、葛小寶さん、龍宣さんがやってきます。凌雲さんがリーダーを殺したのを知りつつも必要なお金の取り分をもらいに来たのです。龍宣さん、毒殺。張鵬さん、自分の刀で刺されて氷になって亡くなります。葛小寶さん、床が穴になっていて落下して亡くなります。
陳慧樓さんがのんびりしているところに衛子雲さんがやってきます。彼らの謀略を見抜きます。陳慧樓さんが後ろから襲ってきたところをフック剣で受け止め、倒します。
余安安さんが洞窟で待っていると田野さんがやってきます。
衛子雲さんは凌雲さんのところへ。正々堂々とした戦いをすることにします。凌雲さんの剣はしなるので、衛子雲さんのフック剣が絡まってもくにゃくにゃするばかり。苦戦します
なぜか田野さんが余安安さんを連れてやってきます。衛子雲さんは凌雲さんに圧倒され、そして、もう二度と余安安さんと一緒にはいられないだろうと言われ、ショックを受けます。
「離れたくない!」という思いが彼の力を倍増させます。凌雲さんの刀を持った自分の手を斬り落とし、凌雲さんがびっくりしているところにフック剣を刺して、倒します。
片手になってしまった衛子雲さんの元に余安安さんが駆け寄る場面で終わりです。
長くて、複雑な割にはあまり面白くなかったです・・・。人物の関係がわかりづらいし、なぜその人がそういうことをするのかというのも理解しづらかったです。
凌雲さんの過去を丁寧に掘り下げた方が悪役ながら共感をもっと得られたと思いますが、古龍さん=複雑なので「らしさ」はなくなってしまいますねう~む。なかなか難解な映画でした。