1977年の香港映画。
馬を走らせる茅瑛さんたち、馬車を走らせる王道さんの姿から始まります。
王道さんは功夫の得意な御者です。林小虎さんは彼から功夫を習っています。
林小虎さんが茶樓で邪魔をして店員とトラブルになります。店員をおちょくる小虎くん。そこへ王道さんが来ます。小虎くんは功夫を人を馬鹿にすることに使ってはいけないと叱られます。直後、聞江龍さんが王道さんの馬車を指名します。王道さんは自分の腕前の確かさを示すために鞭の扱いを見せます。
そこを茅瑛さんと蔣金さんが馬に乗って通りかかります。ちょっと気になるようですが、急いでいるので去ります。それぞれ別方向へ。
茶樓に入り、積み上げた小銭を鞭で取るというチャレンジをしますが、誤って鞭を王俠さんの手に当ててしまいます。どう見てもいい人には思えない彼。王道さんは必死に謝ります。王俠さんの手下は茅敬順さんと史亭根さん。
王俠さんは彼を殴ったり、蹴ったりします。反撃しようとしますが、GFが彼に戦いをしないようお願いする姿を思い出し、耐えます。王俠さんは手下2人と執拗に攻撃します。背後からナイフで襲うのを聞江龍さんが止めます。聞江龍さんは梁に小銭をめり込ませるすごい人でもありました。手下の蔣金さんが呼びに来たので王俠さんは引き上げます。
聞江龍さん、只者ではない
鞭で小銭を取った王道さんもなかなか。明日の移動時に彼の馬車に乗る約束をして、別れます。
王俠さんのボスは羅烈さん。街で強大な力を誇っていました。奥さんに頭が上がらないのですが、見えないところでは悪いことをしていました。自分のテリトリー内で自分が用意した鏢局から銀を強盗してお金を儲けようと企んでいました。強盗はマオさんたちです。羅烈さんと強盗を繋ぐ役として蔣金さんが出入りしていました。
小虎くんにGFさんへのプレゼント運びをお願いします。GFのお願いになぜ従ったかというとGFは遊郭にいたからです。彼女を足抜けさせるためにお金も環境も整えようと思っていました。
偉そうに彼女を扱う女主人をおちょくる林小虎さん。従業員の荊國忠さん&金龍さんもおちょくられていました。しかし、林小虎さんが逃げた後にみんなの前でいびられるGF。庇ってくれるのは王曼釧さんだけ。かわいそうでした。
マオさんは蔣金さんと合流します。思ったほど自分たちへの報酬が多くなくて、ちょっとイラッとするマオさん。とりあえず、帰ります。
王俠さんの元に高額のお金を運ぶおいしい話が転がり込んできます。
王道さんは遊郭に行くも女主人に嫌味を言われ、なかなか彼女を救い出すことができないでいました。お金を盗まないと、彼女を足抜けさせられないんじゃないのと強烈な一言。しかし、そうなのでした。
GFは彼が戦うのを我慢し、お金を一生懸命に貯めていることも知っていました。GFが自分を信じて待っていると思い、がんばる王道さん。
しか~し、一緒に過ごしていると王俠さんが割り込んできます。お金がないのが切ない・・・。女主人と王俠さんの態度に耐え切れず、彼は暴れ出します。王俠さんに背後から狙われたときにまたも聞江龍さんに救われます。王道さんは逃げます。
王俠さんは彼が残した小さな矢を羅烈さんに見せます。聞江龍さんは名の知れた殺し屋でした。羅烈さんはテリトリーを荒らされないよう王俠さんに指示します。
聞江龍さんは王道さんを助けた後、強盗を一緒にすることをもちかけます。最初はびっくりしますが、3年働いてもわずかなお金しか貯められなかった王道さんは彼女を救い出すために話に乗ります。
さて、マオたんは盗賊のボス 高飛さんの嫁でした。彼らは殺しをしないというポリシーをもっていました。手筈を整え、王俠さんが用意した鏢局からお金を奪う予定です。
王道さんたちは出発します。しかし、犯行直前になっても王道さんは悩んでいました。後ろから追いかけ、盗みます。
お金を盗んだ後、聞江龍さんは御者の薛漢さんや同乗していた人を殺そうとします。お金を盗むだけだと思っていたのに・・・。あまりに酷いやり方に王道さんは怒りを覚え、聞江龍さんと仲間割れします。戦いの結果、聞江龍さんを殺してしまいます。
薛漢さんは殺さないでくれたことを感謝しますが、王道さんは激しく動揺していて、お金を積んだ馬車ごといなくなります。
高飛さんたちの計画はダメになってしまいます。マオたんは王道さんのことを知っていたので、王道さんからお金を奪おうと計画を練り直します。
盗んだお金に頬ずりして、彼女を身請けする場面を想像する王道さん。追いかける高飛さん一味。マオたんの靴、ミニミニチェンソーみたいなのが付いてる。何でしょう?王道さんと高飛さんがお金を巡って戦います。坊主頭の高飛さんがかっこいい・・・。2人のアクションがどちらもよかったです!
で、王道さんにやたら優しいマオたん。彼の真面目な姿に心打たれたようです。なぜか高飛さんと結婚した理由まで披露してくれます。盗賊一味の前ボスがマオたんの父だったようで、高飛さんは入り婿状態のようです。だからか、マオたん主導で物事が運ぶのは。
薛漢さんは王道さんと顔見知り。そのために仲間だと疑われ、史亭根さんに殴られていました。林小虎さんは王道さんが犯した罪を知り、ショックを受けます。
マオたん&高飛さん夫婦は羅烈さんのところへ行って交渉をします。マオさんは王道さんが奪ったお金は全部彼にあげて、この件は終わらせましょうと話をします。羅烈さんアップのシーンで茅敬順さんがまたいました~。
しかし、羅烈さんは交渉に応じず、鎖がついた首輪を高飛さんの首にはめて振り回し、遂には首を取ってしまいます。マオたんには手錠&首輪攻撃をします。ミニミニチェンソー、力及ばず・・・。殺されてしまいます。ボスたちが殺されたことを知った蔣金さんと王圻生さんはショックを受けます。
王道さんはお金を「小子命大」に出てきた建物に隠し、GFとのステキ生活を妄想していると、蔣金さんと王圻生さんがやってきます。
お金を奪いに来たと思い、鞭でびしびし叩きます。マオたんたちが王道さんを身逃すように交渉しに行って羅烈さんに殺されたことを知ります。王道さんは必要な分だけお金を取り、後は自分たちで使って泥棒生活を止めるよう言って去ります。新しいボスになってほしかったのですが、それは無理でした。
心配する小虎くんを振り切り、王道さんは王俠さんのところへ向かいます。遊郭に到着!
王俠さんをようやく倒し、GFさんと一緒になれるかな~と思った瞬間、羅烈さんがあの首輪をGFさんに引っかけ、首を刎ねてしまいます。王道さんたち、全く幸せになる瞬間がなかった・・・![]()
ラストバトルになだれ込みます。首輪を使って彼に襲いかかる羅烈さん。これは血滴子なのか。王道さんも負けじと長い鎖を鞭のように使って羅烈さんの首に鎖を巻き付けます。そして、建物の向こう側に跳んでいって、お互いが首吊り状態になります。王道さんは羅烈さんにキックをして、羅烈さんに止めを刺します。が、彼もまた首吊り状態。足元にGFを身請けするための大金がこぼれ落ちていくシーンで終わりです。
どうしてマオたんが王道さんにあんなに親切だったのか、どうして王俠さん&羅烈さんは殺したいほど王道さんを憎んでいたのか、その辺がちょっと納得できませんでした。動機が弱いような。聞江龍さんが裏切ってGFを連れて行って、聞江龍さんと戦うのならば、納得いくのだけれど。
それでもアクションはレベルが高く、最後のシーンも工夫されていて、印象に残りました。がんばってもがんばっても報われなかった王道さん・・・。悲しい映画でした![]()
