1977年の台湾映画。王羽さんがプロデュース&監督&主演を務めています。
王羽さんは心に残るキャラを演じるだけでなく、斬新な映画を作るという才能もあったのですね。
飛んできた矢をキャッチし、上から降りてきた人型のサンドバックを遠くへ殴ったり、蹴ったりする様子から話が始まります。
侍たちが登場。中国に侵入しようとしています。向こうの将軍に刀をプレゼントして関係を作るところからスタートしようとします。そして、それを届ける優秀な武者を用意します。
優秀な武者の薛漢さんは侍たちと機関車に乗って移動します。(時代、おかしくね?)機関車に石炭を入れるのは荊國忠さん。
線路の横で機関車を狙う人々。爆薬を仕掛けて、停車させます。襲ってきますが、こちらには拳銃がある!くノ一の張盈真さんも大活躍!バンバン撃って撃退します
馬驥将軍に会い、丁寧にもてなされます。いい感じかなと思ったのですが、違う人たちは日本の下心がわかっており、関係を作りたいとは思っていませんでした。彼らが機関車を襲わせたのでした。別な将軍との関係を強固にするために姪の秦之敏さんに手紙と真珠と刀を持たせて遣いとして送り出します。雷峻大佐と余松照さんが一緒についていきます。
彼らを見送った男性は帰る途中、農民に扮していた忍者に襲われます。
護衛の茅敬順さん、大根(!!)が刺さって亡くなる。大根にナイフが隠してあり、それが胸に刺さってやられます。もう出番が終わりか~。
男性も殺されそうです。いきなり王羽さんが出てきて、大根をキャッチ。大根を投げ返して、刺客を殺します。男性は助かります。王羽さんは名乗らず、「国のために自分ができることは全てやります。」と一方的に宣言して去ります。
余松照さんが率いる姪っ子チームも侍たちに襲われます。ですが、王羽さんの投げた爆弾で侍たちは弱気になり、撤退します。
薛漢さんは王羽さんの腕を見込んで、仲間にならないかと誘います。彼は断ります。鉄砲で狙われ、小屋に逃げます。囲まれます。小屋を壊しますが、彼は既に去っていました。どうやって?
酒樓で器にビーナッツをバウンドさせて食べている王羽さん。そこにくノ一の張盈真さんが登場。王永生さんに彼を襲わせます。王永生さん、全身にナイフがしまってあります。王羽さん、箸でナイフをキャッチ。ナイフを避け続け、王永生さんを倒します。王羽さん、柱の側面を歩いてました・・・。悔しがる張盈真さん。
滝の近くで凹んでいる王永生さん。慰めに来てくれた張盈真さんに王羽さんは武術に全てをかけているファイターであり、かなり強いと話します。張盈真さんは日本にも強いファイターがいると反論します。
王羽さんを倒すために謎の大会が行われていました。薛漢さん、大会の運営者。
1回戦。巨刀流の金剛さん。お坊さんを演じていました。勝ちました。
2回戦。二心流の高飛さんと神爪門の龍世家さん。それぞれ鎌と人骨の手の形をした変な武器で戦います。鎌と一体化している鎖が龍世家さんの足に絡まったと思ったら、スイッチオンで爆発!!龍世家さんは脚を失い、胸を刺されて亡くなります。すごい鎌だな・・・
3回戦は柔道対柔術。屋外で柔道って、足痛そう。履物を履いてやってました。結果は柔術の謝興さんの勝ち。巨大な真珠を彼はゲットします。
4回戦は地火流の孫榮吉さんと金剛さん。孫榮吉さんがいきなり銃をぶっ放しますが、金剛さんが勝ちます。
5回戦は高飛さんと金剛さん。爆弾スイッチを押す寸前で彼を攻撃し、倒します。金剛、強し。
優勝者は金剛さんでした
王永生さんは王羽さんに勝てるのは日本人の龍飛さん(髭なし)だと話します。
張盈真さんは手下と彼に会いに行きます。彼は「自分は武者ではなく、殺し屋だ。」と言います。伊賀の忍者ですが、勝てばいいが信条らしく、銃をがんがん使います。映画の始めに出てきた銃口が多い熊手みたいな形をした銃もまた活躍してました。張盈真さんは龍飛さんに王羽さんの暗殺を依頼します。
秦之敏さん一行が客棧に泊まることになり、一般の客は出されます。1人だけ酔っぱらって動かない人が。王羽さんです。
薛漢さんたちは秦之敏さん一行に大会優勝者の金剛さんと殺し屋 龍飛さんを刺客として送り出します。
一行に激しい勢いで襲いかかる金剛さん。後ろに槍の上に(!!)片足ドヤ顔で立っている王羽さん。いつから?どうやって?
そして、槍を地面にめり込ませて、降ります。めちゃくちゃめり込んだ槍を引っ張り出し、汚れをはたいてから、金剛さんに渡します。なんかいろいろと変な流れでした。
少し戦いますが、勝てなさそうだと判断した金剛さんは逃げます。逃げた先で龍飛さんにバカにされ、怒ります。戦いますが、彼の方が強かった。額に銃を突き付けられ、観念します。がっかりする薛漢さん。自分が情けなくなった金剛さんは切腹します。
そして、薛漢さんが謝興さんに会いに行くと、切腹していました。介錯した男性に理由を訊くとムエタイの選手2人に戦いを挑まれ、負けたからだと言います。彼らは真珠を探していました。謝興さんが褒美にもらった真珠の出所は怪しいのかな。
柯受良さんと程天賜さんコンビは強いでしょうね。ちゃんと戦いの前の舞をするところがウケました。負けて、バカにされ、謝興さんはとても悔しかったようです。
客棧で薛漢さんたちが食事をしています。ムエタイの選手に謝興さんがやられたことにショックを受けていました。ムエタイ2人は中国側から真珠を報酬としてもらう約束で雇われたようです。近くでは王羽さんが食事していました。上からムエタイ2人が降りてきます。
薛漢さんはムエタイ2人に王羽さんが真珠のことを知っていると嘘を吹き込み、戦わせます。店内で戦い始めます。王羽さんは倉庫へ蹴飛ばされます。しかし、王羽さんは小麦粉などの穀物を投げつけ、彼らを攪乱します。食用油を撒いて、2人をすっ転ばせて、殴る。相変わらずの卑怯っぷりでした。
そこへ間髪入れず、龍飛さんが登場します。「王永生さんは爆弾付きナイフで2度目の対戦に向けてがんばっている。」そして、龍飛さんは「疲れているだろうから、別なときに戦おう。」と言って、王羽さんを返します。薛漢さんは怒ります。すぐに倒したいのに~。
夜、3つの箱の周りに侍たちが集まっています。張盈真さんがお祈りをして、封印を解きます。中には土の中に埋まったゾンビが。水?お酒?をかけると目を開けます。1人は李強さん。3人は薛漢さんのベルで動きます。龍飛さんの銃は効きません。しかし、鍵のようなものを手にすると攻撃が止まります。龍飛さんにゾンビを見せましたが、彼は気に入らず、帰ってしまいました。
翌日、泰之敏さん一行の前に3つの箱が置かれます。そして、3人のゾンビが襲いかかります。泰之敏さんが誘拐されます。
王羽さんは雷峻大佐から話を聞いて、ゾンビを追います。いくら殴っても、蹴っても彼らにはタメージなし。
王羽さんは逃げますが、アプデした王永生さんが襲ってきます。1つ1つのナイフが爆発する~前は王永生さん、後ろにはゾンビ。王羽さんはナイフを拾い、ゾンビを刺して、倒します。王永生さんはゾンビの1人に襲われ、一緒に爆死します。
別な場所でベルを鳴らしてゾンビを遠隔操作していた薛漢さんは勝ったと思っていましたが、王羽さんが現れたのでびっくり。薛漢さんは殺され、張盈真さんは拘束されます。龍飛さんが現れ、最後の戦いが始まります。龍飛さんは拳だけでは拳銃に勝てないだろうからと、戦いの準備時間を王羽さんにあげます。
勝負服に着替え、場所を広いところに変えて、スタートです。龍飛さんは熊手銃で彼を狙います。王羽さんは何で対抗するのでしょう。ところで、中国を侵略する当初の計画はどこへ行ったのでしょう・・・。
王羽さんは倉庫へ逃げます。龍飛さんは熊手銃に火薬を詰めます。大変そう。倉庫には王羽さんのマネキンが20体近く(!!)置いてありました。みんな、紐で動きます。すごく面白い設定だな。そして、鳩も飛び出してきます。混乱する龍飛さん。警戒しながら、また火薬を詰めます。そこをすかさず王羽さんが攻撃します。
龍飛さんは銃が使えなくなってしまったので、高飛さんが持っていたのと同じ鎖付きの鎌で戦うことにします。王羽さんは穀物かけ攻撃。
王羽さんは持っていた鍵を龍飛さんの銃に差し込み爆発させます。そして、熊手銃を打ち、彼を殺します。
雷峻大佐がきれいな服に着替えているのを王羽さんは取り押さえます。彼は造反者ではなく、味方の1人でした。偉い男性から王羽さんにはわからない秘密の計画があると言われ、王羽さんはそれ以上は関わりませんでした。
泰之敏さんは日本へ連れていかれていました。日本の将軍に剣の舞を見せて近づき、彼を殺します。そして、自らも刀で命を絶ちます。
最後、彼女について書かれた看板を見て秘密の計画の全貌を理解します。看板を投げ捨てて立ち去る王羽さんの姿で終わります。
「獨臂拳王大破血滴子」があまりにもインパクトのある作品なので、それと比べると少し常識的な気もしますが、武術大会で銃をぶっ放したり、槍の上に立っていたり、昼間からゾンビが活躍したりというのはやはり異常だと思うので、なかなか強烈な作品だと思います
キャストが豪華なのもすごいなと思うところです。