第422話

こんばんは
菊水千鳳です


  ~短編日記7話目~
 
京都 醍醐寺展~真言密教の宇宙》のお言葉短編日記集は
今回が最終回となります。

 前回の日記(曼荼羅、薬師如来のお言葉)の続きで、
今回は《醍醐寺の歴代の僧侶達からのお言葉》をご紹介します。 


⭐⭐⭐⭐⭐

満済(まんざい)
南北朝時代
展示No.96 
醍醐寺展のホームページより↑


満済さんが描かれているこちらの掛軸を観ていたら
前回と同様、掛け軸の方から声が聴こえてきました。

まるで映画ハリーポッターの
額の絵が話すように話し掛けてきました。 (絵は動きませんでしたが^^;)

この方は醍醐寺の第73代座主を務めた方です。
座主(ざす)とは 住職最上位の別称。一般には天台宗を代表する僧侶への敬称とあります。(Wikipediaより)
醍醐寺は真言宗醍醐派の総本山ですが、座主という言葉を使われていました。



満済(まんざい)さん 


【 ワタシは昔の人ではあるが

  ……不思議よのぉー

まるでこの時代を見にきているようだ


(絵に)心が入っている

心が
こうした話しをする事ができる


ワタシも驚きである

まさかこのような所に来て
絵になり飾られ
多くの人に見られることは

満更(まんざら) 悪くない

これもひとえに
修行の成果なのだろう

よく見えるは
お主たち皆ㅤ足がついておる

ワタシにはㅤ今 足が無い(笑)

つまり肉体が無い


しかしワタシの意識はここにある

冷たさ 熱さは感じないが
このような機会をもって
人の目に触れ 知られることは
良かったことだと思っておる

僧侶としての力は
まだ健在である

そんなところで
いかがかな?】


ここで、俺とSさんは顔を見合わせながら質問が無いか考えてみました。

Sさんが
『生まれ変わらないんですか?』と聞いてみました。



満済さん

【 その質問は正しい

生まれ変わるものもいれば
そうでないものもいる

絵に描かれたものは
として残りやすい

絵に刻まれた心は
たとえ転生しても
そこに残ることがある

おわかりかな?


これは転生に関係なく
がそこに残ること

その条件として
その人の 想い・念・描かれた状況…
そのような段階で一致したとき
そこに宿ることがある】


こう言い終え、
更に
満済さん 

【 面白い質問だったぞ

そのうち醍醐寺に行くことになると思うからㅤよろしく】


俺たち
『 こちらこそ、よろしくお願いします (( ・∀・ ))✨』



満済さん 

【 こりゃ  どうも】

そう言うと、持っていた扇子で
御自身のツルピカの頭を ポンっ☆と 叩かれました(笑)
(絵では数珠を持っていますが、この時は扇子を持っていました。)


そのうち醍醐寺に行くの
楽しみだなー♪


満済さんの絵と別れ際に、
俺の心に寂しい気持ちが沸いてきてしまいました。
せっかくお話が出来たのに、この時間の関係上 もうお別れしなければならなかったので…。

僅かでも、時を越えて魂に触れた不思議な感覚…
魂って繋がるものなんだ🎵と…
切なさだけでなく、繋がりや勇気を貰えた気がしました。

(沢山の展示物があるため、一つ一つの仏像、仏画の霊視を事細かに時間をかけすぎると、トータルしたら大変な時間になってしまいます💦  
なので、キリの良いタイミングで霊視を終了しないといけません。)
 

⭐⭐⭐⭐⭐

観賢(かんげん)
室町時代 15世紀
展示No.77 


観賢さん

【 もう(ワシの姿は)見えなくなって…
劣化してしまった】

こちらの絵は、残念ながら劣化が激しく、輪郭が認識できないほどでした。


⭐⭐⭐⭐⭐

仁海(にんかい)
室町時代 15世紀
展示No.78 


仁海さん

【 雨が降りㅤ人はたいそう喜んだ】


説明書きによると、この方は雨乞いで雨を降らせ、民衆を救ったようです☂すごい


⭐⭐⭐⭐⭐

勝覚(しょうかく)
室町時代 15世紀
展示No.79


勝覚さん

【 なにも そこまで…
絵に描かなくても
よいものを  のぉ…】

73歳でお亡くなりになられた方で、
痩せたおじいさんの絵でした。
描かれたのは、晩年のお亡くなりになられる少し前の状況のようでした。 

【年寄りならではの風格も良いが どうせ描かれるならば もっと若い頃の姿が良かったのに…】との想いが伝わってきました。
(若い頃はカッコ良かったのかもしれませんね。( •̀∀•́ )✧)


📒 以上で、醍醐寺展日記を終了します。

次回の醍醐寺展は福岡で開催されます。
行かれるご予定の方は、短編集をお読みいただければ、何かと参考になってくれたら嬉しい( 〃▽〃)です。


ㅤいくつかの仏像や掛け軸に
【醍醐寺に 来ることになるから~】と言われたので、次に京都へ行く時は(意図的に(笑))お伺いしてみたいと思います。
 
醍醐寺は歴史が古く、今回の展示会ではお会いできなかった仏像、建造物なども魅力満載(゜v゜*)✨

またその時にでも、醍醐寺のことをご紹介できたらと思います。

ご覧頂きありがとうございました。


醍醐寺展の過去日記
は、こちらからもご参照できます。

また、過去日記Part2
     
は、こちらからどうぞ☆