ご機嫌いかがでしょうか?
心理コンサルタントのふくよしです。
8月1日の気づきの心理学講座-基礎編-が定員になりました。
お申し込みありがとうございました。
定期的に開催する予定で考えていますので、よろしくお願いします。
さて、本題です。
人間は、相対的な世界に生きている。
人間は、主観的である。
だから、人生を豊かに生きたいならば、その世界を把握することが必要です。
つまり、真理ではなく、心理の世界を了解し、理解することです。
心理学的に思考するには、心理学の公理、そして原理、理論を理解することが必要です。
最近は、コンビニでは、『トイレあります』と当たり前のように、公衆トイレのように
気軽に貸してくれるようになりました。
一昔前では考えられないことです。おじさんだから古いことは知っている(笑
防犯上の問題もあったのでしょう。
緊急の時、従業員に頼んで、従業員専用のトイレを借りた方もいたのではないでしょうか?
これが、サービスの一環として、トイレもご自由に使って下さいとなったのでしょう。
しかし、ご自由にと言いながら、トイレを借りる時に、『従業員に一声かけてください』とあります。
なぜか?
これは、返報性の原理を利用した素晴らしいアイデアだと思うのです。
そして、3つの効果があります。
※返報性の原理とは、通常、人は他人から何らかの施しをしてもらうと、お返しをしなければならないという感情を抱くが、こうした心理をいう→詳しくはウィキペディアを参照下さい。
※あくまで、この理由で、『従業員に一声かけてください』ということになったのか、どうかははわかりませんので、心理的な効果についての説明です。
1つは、
公衆トイレのように、勝手に、自由に使える場合は、トイレを借りたという感情は持ちませんが、
従業員に、一声かけることで、コミュニケーションが生まれ(ニッコリ微笑まれると)、トイレを借りたとなるのです。
だから、自由に勝手にトイレを使った場合と違い、
返報性の原理が働き、そのお店(コンビニ)で、ちょっとした物を買って、トイレを借りたお礼に、お返しをしようとするのです。(そのような心理が、無意識に働くということです)
つまり、お店側からみれば、売上げがアップするのです
この返報性の原理の力は、想像以上に強いものです。
※参考までに、他の返報性の原理の実験からの予測になりますが、
買い物をするつもりではなく、トイレだけをするために入店した人が、トイレを勝手に自由に使ったケースとトイレを借りたと感じたケースそれぞれについて、トイレを使った後買い物をする確率は、
トイレを勝手に、自由に使ったケースは、100人中10~20人、トイレを借りたと感じたケースでは、100人中60~80人が買い物をすると予測されます。
そして、もう1つの効果は、トイレを借りたお礼に、きれいに使おうとするということです。(これも無意識に働くのです)
これも返報性の原理によるものです。
人間の心理とは面白いもので、勝手に自由に使える公衆トイレが汚くなる理由の1つでもあるのです。(他にもありますが、ここでは省略します。)
そして、最後の1つは、防犯上もいいでしょう。
そうそう、一番重要な効果を1つ忘れていました。
それは、心理学的に思考することができるようになれば、今までとは、世界が全く違って見えるようになるというものです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
心理学教育の必要性と心理学思考法を広める活動をしています。
よろしくお願いします。