私こと山カフェも、今年で齢(よわい)77

すなわち「喜寿」を迎えることとなった。


人は母親の胎内から生まれると、戸籍と暦によって平等に一つ一つ歳を重ねて行く。

男も女も皆平等に。


女性の場合は、妙齢、三十路(みそじ)、四十路(よそじ)、 五十路(いそじ)、還暦と。。。

古~い!

今は、アラサー、アラフォー、アラヒィフなど洒落た言葉が使われている。


男性はどうだ!

中年からひとっ飛びに還暦に。

洒落た言葉など無いね。



一昨年、75才の誕生日になる少し前になって、

『後期高齢者医療被保険者証』

 とやたらと長たらしい名前の保険証が届いた。

本人が忘れていても、戸籍があれば忘れずに届けてくれる。

有り難いことだと国に感謝はする。

たが、後期高齢者という名前が頂けない。

デリカシーに欠ける名前だ!


『平成』からの改元では、万葉集の一節を取っ て『令和』 という美しい言葉が誕生した。

こういう美しいが作れる国なのだ。




前置きが長くなってしまったが、

人生を四季にたとえた言葉を思い出した。

青春・朱夏・白秋・玄冬


今年、『喜寿』を迎える私は、

まだ『白秋』?、すでに『玄冬』?

どっちだろう?


ー古代中国の思想よりー

四季を色で表すと

春は青、夏は朱(あか)、秋は白、冬は玄(くろ)

よって、四季を人生にたとえて、

青春・朱夏・白秋・玄冬

となる。

因みに、四季を陰陽で表すと

春・夏は『陽』で、秋・冬は『陰』



「時の名前」(著三枝克之)から引用すると、

こうなる。



「青春」とは
10才から20代前半にかけての生命エネルギー溢れる時期を春にたとえた言葉。


「朱夏」とは

体力もあり、経験も積み、心身ともに活発に活動できる時期を夏にたとえた言葉。



「白秋」とは

人間的な豊かや深みを増す時期を秋にたとえた言葉。



「玄冬」とは

人生の終盤を迎えようとする時期を冬にたとえた言葉。




なるほど、後期高齢者となった私は、

やはり「玄冬」の世代なのだ!


玄とは黒色、冬は『陽』ではなく『陰』

モノクロームのような人生???

谷崎潤一郎の「陰翳礼賛(いんえいらいさん)」の

世界が想い浮かびます〜笑

後期高齢者って、そんな暗い人生なの?



いやいや、四季を人生にたとえて、

玄冬→青春→朱夏→白秋

という順があるらしい。

即ち、高齢期は「白秋」という考えがあるという。


話を進めよう。

抜粋「老年期は実りの秋である!」

ー日本経済新聞掲載の一条真也著よりー


人生は冬から始まる。生まれてから幼少期は未来の見えない暗闇の中。そんな幼少期に相当する季節は「冬」であり、表す色は混沌の色「玄(くろ)」



やがて、大地に埋もれていた種子が芽を出し、山野が青々と茂る春を迎える。これが「青春」。

この青春の時期を過ごす人を青年という。


 青年が中年になると夏という人生の盛りを迎えます。燃える太陽のイメージからか色は「朱」。


中年期を過ぎと人生は秋、色は「白」が与えられ、 高齢期は「白秋」。


人生の始まりを春ではなく冬ととらえたところに老成した中国古代思想の奥深さを感じます。


高齢者は白秋、つまり実りの秋!です。




さらに、『団塊の世代』という言葉の提唱者である堺屋太一さんも同じことを言っている。


ー堺屋太一の言葉ー

『人生は玄(くろ)い、冬に始まり、

青い春と朱(あか)い夏を経て、白い秋に至る。

暗い冬で終わるのではない。』

玄冬・青春・朱夏・白秋

~東洋思想的には、高齢期は(玄冬ではなく)白秋とも・・・大いなる実りの秋!




四季を人生にたとえる時、1年の始まりを冬とするか、春とするかの違いのようだ。

どちらでも良い のだ。


私は昭和22年生まれ団塊の世代の一期生。

団塊の世代の我々が、下を向いて暗い人生をおくったら、お亡くなりになった堺屋太一さんはさぞ嘆くだろう。



私は、『白秋』と名乗りたい。

そして、『白秋日記』でもつけような!



暗い土の中で混沌のした人生のイメージを止めましょう!

高齢期は実りの秋!

実りの秋を楽しみながら、未来へのメッセージを落ち葉🍂にしたため、次世代に繋ぐ。


季節は巡るもの。

人生は次世代に繋ぐもの。

高齢者はこれで行きましょう!



最後に、数学者ありながら気さくで私たちをいつも元気に笑わせてくれた故 森 毅先生のお言葉を頂き、楽観主義でまいりましょう。


私達老人が、自然に楽しそうに華やいだ 雰囲気の中で暮らしていることが、将来、新たに老人になる若い人々に幸福感を与えることができるならば、「世のため人のため」となるでしょうから。

そのためには、不屈の楽観主義でまいろうではありませんか!


✨最後まで読んで下さり、ありがとうございました✨