盛岡散歩・十六羅漢と五智如来 | ゆるゆるな毎日

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盛岡市茶畑にあるらかん児童公園の奥に、石像が並んでいます。

ここは明治17年(1884年)11月の大火で焼失した

 

龍宋寺の跡地で、

 

現在は十六羅漢像と五智如来像だけが残されています。

 

 

まずは公園の南東から時計回りに十六羅漢をご紹介。

注荼半託迦(ちゅうだはんだか)尊者。

 

 

阿氏多(あした)尊者。

 

 

 

伐那婆斯(ばなばし)尊者。

 

 

因掲陀(いんかだ)尊者。

 

 

迦諾迦伐蹉(かなかばっさ)尊者。

 

 

羅怙羅(らごら)尊者。

 

 

半托迦(はんだか)尊者。

 

 

諾距羅(なくら)尊者。

 

 

伐闍羅弗多羅(ばじゃらほったら)尊者。

 

 

迦理迦(かりか)尊者。

 

 

跋陀羅(ばっだら)尊者。

ニヤリと笑っているように見えるネコ?が膝にいます。

 

 

那伽犀那(なかさいな)尊者。

 

 

蘇頻陀(そひんだ)尊者。

 

 

戍博迦(じゅはくか)尊者。

 

 

迦諾迦跋釐堕闍(かなかばりだしゃ)尊者。

 

 

賓度羅跋羅堕闍(ひんどらばらだじゃ)尊者。

これで十六羅漢勢揃い。

 

全員字も難しければ読み方も難解

 

梵語の阿羅漢(アルハン)の略語が羅漢とのこと。

 

その羅漢とは煩悩を断って仏道修行をした人のことで、

 

お釈迦様の命を受けてこの世に留まり、衆生を導くそうです。

 

この像は南部藩四大飢饉と言われる

 

元禄、宝暦、天明、天保の大凶作の餓死者の供養のため、

 

祇陀寺十四世・天然和尚が石像を発願し、

 

南部藩の領内から供養喜捨を得て建立したそうです。

 

天保8年(1837年)10月に着工し、

 

嘉永2年(1849年)6月に竣工したということで、

 

発願から実に13年!

 

紫波郡の飯岡山から石を切り出し、

 

運ぶだけで半年も掛かったそうなので、

 

この場所に持ってきて、全て手作業で仕上げたことを考えると、

 

それだけの年月が掛かって当然なのかもしれませんね。

 

 

公園の東側には五智如来が鎮座しています。

ちなみに五智如来には尊像名が書いてありますが、

 

十六羅漢には刻銘がないため、

 

持っているものや手を触れている動物などで推定したそうです。

 

 

それでは五智如来像を一挙ご紹介。

大日如来。

 

 

多宝如来。

 

 

釈迦牟尼如来。

 

 

阿弥陀如来。

 

 

阿閦如来。

如来様の方が馴染みのある名前が多いので分かりやすかったです。

 

ご紹介した21体の石像は、盛岡市指定文化財です。

 

十六羅漢と五智如来があるらかん児童公園は

 

盛岡の町家が残る鉈屋町と盛岡八幡宮の間にあるので、

 

盛岡の町歩きの時に、たまに休憩に立ち寄っています。

 

夏場は木陰が涼しいので、

 

すぐ横にあるあさ開さんで買った大吟醸ソフトクリームを

 

ベンチで堪能するのも良しソフトクリーム

 

でも、これからの季節はちょっと寒いのが難点です雪

 

 

 

今回のおでかけ

★らかん児童公園

  住所:岩手県盛岡市茶畑2-1-26

  駐車場:なし

 

 

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