盛岡散歩・あさ開酒蔵見学 | ゆるゆるな毎日

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水曜どうでしょうやマンホール、キリスト看板などの趣味に走りすぎた日々を綴っています。

鉈屋町の隣町の大慈寺町には

 

明治4年(1871年)創業の酒蔵のあさ開さんがあります。

創業者の村井源三さんは南部藩士でしたが、

 

明治維新を機にあさ開を立ち上げ、商人として再出発したそうです。

 

明治維新という新しい時代の幕開けと、

 

自身の商人としての再出発にかけて、

 

船が早朝に漕ぎ出す歌の枕詞の「あさ開」と名付けたのだそうです。

 

 

門を入ると、左手にステラモンテというレストランと物産館があります。

ステラモンテはイタリアンと中華が食べられる、

 

ちょっと面白いレストランです。

 

酒蔵のレストランですが、ビールもありますよ日本酒生ビール

 

 

地酒物産館の入口には酒蔵らしく杉玉があります。

とても古い木製の看板も飾ってあります。

 

 

中はもちろんあさ開さんのお酒がずらり。

ここでしか買えないお酒や、お得な飲み比べセットなどもあります。

 

勿論試飲もできますよウィンク

 

そうそう、蔵出しの大吟醸生原酒を、

 

その場で店員さんが瓶詰めして販売してくれるお酒もあります。

 

そして酒蔵見学をしたい場合は、こちらの店員さんに申し出ると、

 

時間によっては、すぐに案内してくれます。

 

ただ別の方や団体さんと一緒になることもあるようです。

 

私も一度見学させて頂きました。

 

その時の様子をちょこっとご紹介します。

 

 

まずは地酒物産館を出て道路を渡り、昭和旭蔵へ行きます。

昭和63年(1988年)竣工だそうですが、

 

白壁が美しい都市景観賞受賞した建物です。

 

 

入口には素敵な門があります。

ここにも杉玉がありました。

 

この門の由緒は伺わなかったのですが、随分古いように見えました。

 

移築したものかしら?

 

 

入口を入った左手には沢山の賞状やトロフィーが飾ってありました。

さらにその先には全国新酒鑑評会の金賞の賞状と

 

受賞したお酒が飾ってありました。

 

このお酒、なんと21回も金賞を獲っているそうですよわぁ

 

 

階段を上がると、まずは研究室がありました。

本格的な実験器具が揃っています。

 

右側にあるのはジムロート冷却器ですね。

 

お酒造りも今や科学的なデータに基づいているのかと感心しきり。

 

 

最初に手作り工程を見せて頂けます。

こちらは麹室。

 

蒸したお米に麹菌をかけて、手作業で米麹を造っているそうです。

 

なんと二昼夜かかるのだとか。

 

ちょうど麹菌が発酵している時で、ガラスが熱気で曇っていました。

 

 

南部杜氏がお酒を攪拌するのに使う櫂。

この先に櫂を持つ体験コーナーがあったので持ってみましたが、

 

とっても重くて、持ち上げるだけで大変でした。

 

 

こんな大きな釜もありました。

手作りの工程は本当に昔ながらの作り方だそうです。

 

 

こちらは槽場(ふなば)という名前の部屋で、ここでお酒を搾ります。

巨大な木の樽が今でも使われているのですね。

 

ここで絞ったお酒が原酒だそうです。

 

 

手作り工程の先は近代工程を見学できます。

 

まずは自動製麹室です。

先ほど見た手作業で二昼夜かけて作る米麹を、

 

24時間コンピュータが管理して自動で作れる機械だそうです。

 

技術って凄いと思いましたが、

 

昔から受け継がれた知識と技術があるからこそ、

 

この機械があるのでしょうね。

 

そして今でも手作業で作るお酒があるということは、

 

機械では作ることができない良い分部があるのでしょうね。

 

そんなことを思っていたら、丁度杜氏がお出ましになりました。

 

ほかの従業員の方と熱心にお話をされている姿を拝見。

 

見学者が杜氏のお姿を拝見できるのは滅多にないことだそうですチョキ

 

 

こちらは酒母(しゅぼ)室の巨大なタンク。

蒸米、米麹、水に酵母菌を入れて、酵母菌を増殖させています。

 

このタンクも24時間コンピュータ管理している

 

OS全自動発酵プラントだそうです。

 

なんでも中で攪拌している大型撹拌機は特許を取っているのだとかわぁ

 

 

一通り昭和旭蔵の見学が終わると、道路を再び渡って瓶詰め工場へ。

瓶詰め工場は地酒物産館のすぐ横にある建物です。

 

 

まずは瓶の洗浄を見ることができました。

この機械、1時間に5,000本の瓶を洗えるそうですよ。

 

自動で洗浄、殺菌、乾燥し、検瓶されて送り出されていくそうです。

 

 

瓶詰め工程。

夢中で見ていたから、物凄く曲がったアングルの写真が1枚だけ汗

 

 

清酒が詰められた瓶は、これまた自動で栓をされます。

打栓機のスペックは1時間に3,500本だそうです。

 

凄いなぁ。

 

酒蔵見学はこれにて終了。

 

そうそう、昭和旭蔵の館内は、

 

なんとも言えない甘いような香りが漂っていました。

 

麹の匂いかな?

 

 

特に申し込まなくても見学できるのがこちら。

瓶詰め工場の前にある湧水です。

 

石に「酒」という文字が刻まれています。

 

このお水があさ開の仕込み水です。

 

弱軟水の地下水で、蔵元名水と言う名前で

 

東京の一流ホテルでも使われているそうですよ。

 

 

そしてこの湧水の前から並ぶ鳥居。

昭和旭蔵の方へ続いています。

 

 

突き当りには小さなお社の八幡稲荷神社があります。

創業者の村井源三さんが商人を志した時、

 

事業繁栄の守り神の豊受姫大神をお祀りしたのが草創だそうです。

 

工場改修工事の際に現在の場所へ移したそうですが、

 

近くにあった銀杏の木をご神木として移したところ、

 

それまで中々成長しなかったのに、みるみる大きくなったそうです。

 

そして以前の場所でご神木だった柿の木は枯れてしまったそうです。

 

不思議なこともあるものですね。

 

それだけ霊験あらたかなのでしょうね。

 

 

そうそう、最初に紹介した地酒物産館ですが、

 

あまりお酒を飲まない私も楽しみなのがこちら。

大吟醸ソフトクリームですソフトクリーム

 

極上の酒粕入りということで、ミルク本来の甘みだけでなく、

 

お米の香りと甘さも感じるソフトクリームです。

 

大吟醸や酒粕ということでアルコールが心配になりますが、

 

お子様でもOKの美味しいソフトクリームですよきゃー

 

 

 

今回のおでかけ

★あさ開

  住所:岩手県盛岡市大慈寺町10-34

  電話:019-624-3111

  営業時間:9:00~20:00(レストラン定休日は17:30まで)

  酒蔵見学:4月~11月中旬 9:00~16:00(受付15:30)

         11月下旬~3月 9:00~15:30(受付15:00)

  入館料:無料(団体の場合は要予約)

  休館日:12月31日、1月1日

  駐車場:普通車 30台、大型バス 3~5台(無料)

  公式ウェブサイト:あさ開

 

 

 

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