盛岡散歩・時鐘の鐘楼 | ゆるゆるな毎日

ゆるゆるな毎日

水曜どうでしょうやマンホール、キリスト看板などの趣味に走りすぎた日々を綴っています。

盛岡城跡公園のすぐ北にある鶴ヶ池。

 

盛岡城の内堀の名残で、下曲輪の土塁の上には鐘楼があります。

夏は涼しい風が吹き抜ける場所にある鐘楼には

 

藩政時代の時鐘が吊るされています。

 

 

鐘楼の下まで行くと、時鐘がよく見えます。

この時鐘は岩手県の指定文化財で、

 

正式名称は「時鐘 奥州路磐手郡盛岡県城北更鐘」と言います。

 

 

下には説明板が設置されています。

この時鐘は延宝7年(1679年)11月、

 

四代藩主・南部重信公の子・行信の発願によって鋳造された鐘で、

 

盛岡城下に時を報せるために

 

十三日町(現:南大通一丁目)の久昌寺前と、

 

三戸町(現:中央通一丁目)の日影門外の外堀に設置されました。

 

 

現在の久昌寺の写真は撮り忘れてしまいましたが、

 

横には以前紹介した十六羅漢のらかん児童公園があります。

この辺りに時鐘があったのかな?なんて思いつつ散策していました。

 

 

もう1カ所は、こちらも以前郵便マークの窓で紹介した

 

盛岡中央郵便局。

こちらの裏手にあったということなので、写真では右側だと思います。

 

 

盛岡中央郵便局の裏手は路地になっています。

個人的に、この少し曲がりくねった路地が土手の名残なのかな?

 

と思っていました。

 

この辺りにあった時鐘が、現在、鶴ヶ池のほとりにある時鐘です。

 

 

 

土塁には階段があります。

鐘楼の手前まで上ることができます。

 

 

鐘楼の軒から覗くと、文化財の時鐘がよく見えます。

これが奥州路磐手郡盛岡県城北更鐘です。

 

設置されていた場所が分かるように

 

「城北」と名称に入っているのですね。

 

 

土塁の上なので鶴ヶ池が一望でき、たまにここで一休みしていました。

 

ボーッと鶴ヶ池を眺めていたので、

 

ここからの眺めをほとんど撮っていないことに気が付きました。

辛うじて1枚だけ発見。

 

ここ、風が吹き抜けて気持ち良いんですよ。

 

 

鶴ヶ池越しに見た鐘楼。

夏なので葉っぱが茂ってしまって、時鐘は全く見えません汗

 

でも土塁の上に鐘楼があるのはよく分かります。

 

 

在りし日の鶴ヶ池のしだれ柳越しの鐘楼。

この景色、好きだったなぁ。

 

このしだれ柳は昨年の台風で倒れてしまい、撤去されてしまいました。

 

 

撤去後、景色が変わってしまい、悲しくなりました。

今ではこの景色の方が普通なのかな。

 

しだれ柳が無くなって、鐘楼がよく見えるようになりましたが、

 

やはり私の中では何か物足りなさを感じる風景です。

 

 

私の記憶の中のここからの景色はこれ。

もう気軽に行けなくなってしまった場所だけに、

 

シダレヤナギのある景色が記憶の中に残り続けるように思います。

 

 

 

 

今回のおでかけ

★時鐘の鐘楼

  住所:岩手県盛岡市内丸3-6

  見学料:無料

  駐車場:なし

  公式ウェブサイト:岩手県指定文化財 時鐘 奥州路磐手郡盛岡県城北更鐘(盛岡市)

 

 

 

本こちらもどうぞ本

  

  変わりゆく盛岡・鶴ヶ池のしだれ柳

  盛岡散歩・十六羅漢と五智如来

  盛岡散歩・盛岡城跡公園 その1

  盛岡散歩・盛岡城跡公園 その2

  盛岡散歩・惣門跡と鉈屋町の街並み

  盛岡散歩・五百羅漢の報恩寺

  盛岡散歩・盛岡城日影門跡

  盛岡散歩・盛岡城彦御蔵

  盛岡散歩・四ツ家惣門跡