再びQueenネタです^^
まずは,クイーンについて何度か書いてきたので,ちょっと過去記事をまとめておきます。
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さて,今日は,映画「ボヘミアン・ラプソディ」で重要な曲となっていた,Doin' Alright(ドゥーイン・オールライト)に関わってです。
この曲は,クイーンの前身バンドといわれる,Smile(スマイル)が出した曲の一つで,ボーカルとベースのTim Staffell(ティム・スタッフェル)とブライアンの共作となっています。まずは,当時のスマイルの演奏でお聴き下さい。
映画の中では,スマイルがこの曲を演奏したあと,ティムが他のバンドHumpy Bong(ハンピー・ボング)に加入するためにスマイルを辞める場面があります。そこでフレディが,しょげるブライアンやロジャーに声をかけ,この曲を歌って見せることで自分の存在を売り込み,クイーンの結成へとつながっていました。
しかし,実際には,フレディは,すでにスマイル結成前にアートスクールでティムと出会っており,教室内で二人で一緒にハモって歌うほど意気投合していたそうです。
また,フレディとロジャーは,一緒に露店経営をし,周囲には「おかまの二人組」なんて呼ばれたりもしていたそうです。実際にそのような関係にあったわけではなく,それだけ親しく見える二人だったということで。
スマイルは,Doin' Alright他数曲のレコーディングを残しましたが,すぐには発売に至りませんでした。そのアルバムは,クイーンの人気にあやかり,1982年に日本でだけ発売されています。アルバム・タイトルは,Gettin' Smile(ゲッティン・スマイル)。帯には「ロック史の秘密のベールがまた一枚はがされた」なんて書かれていました(笑)
秘密だったんですねぇ。
ちなみにティムは,ハンピー・ボングが1枚のシングルを出し,一度のテレビ出演でバンドが解散した後,モーガンというバンドでアルバムを2枚制作しています。その後は音楽業界からいったん離れ,「きかんしゃトーマス」の列車制作者として名をあげています。
おっと,このペースだと延々と長くなりそうなので,ここからは端折っていきましょう。
ティムがスマイルをやめ,ブライアンとロジャーとフレディが,ジョンを迎えてクイーンを結成という流れは映画でもありました。そこで,1stアルバム,Queen(邦題:戦慄の王女)の制作に入るわけですが,彼らは,スマイルで録音したDoin' Alrightの歌詞を少し変え,Doing All Right(ドゥーイング・オール・ライト)と言葉遊びのようにタイトルを変えて録音しています。
この曲がよっぽど気に入っていたのか,他にアルバム作りに必要な曲がなかったのか。。。
しかし,クイーンのアレンジは,静と動が劇的に入れ替わるアレンジに変わっています。
ということで,今度は,クイーン・バージョンでお聴き下さい。
再び音楽業界戻ったティムは,2003年にアルバム「aMIGO(アミーゴ)」でDoin' Alrightを再録して発表しています。ここではブライアンがギターとボーカルで参加しています。
それではこれも聴き比べてみましょう。
そして,以前も書きましたが,今回の映画「ボヘミアン・ラプソディ」のために,再びスマイルの3人がこの曲を収録するために集まり,あの映画内の音源となったのです。
それでは,最後に映画のサントラから,スマイルによるDoing All Rightを。
4回目となればもう一緒に歌えますね,
どぅ~~~いんお~~ら~~~い♪