2012東京インターナショナルオーディオショウ
11月3日の土曜日、東京国際フォーラムで開催していた「2012東京インターナショナルオーディオショウ」に行ってきました。
インターナショナルオーディオショウはオーディオ製品の中でも特にハイエンド製品を取り扱っている大手メーカーや代理店が多く出展しているので、いわゆる「憧れ」のオーディオ製品を目にして、耳にすることが出来る貴重なイベントなわけです。
で、有楽町駅を降りて東京国際フォーラムに到着すると・・・おや?目新しい光景が・・・

東京国際フォーラムの屋外通路に新設されたソフトブース
去年まで無かったよね?この屋外のソフト販売ブース。
チラッと眺めて回りましたが、音質にこだわったCDやSACD等がずらっと勢揃いしています。
・・・イカンです!
あまりじっくりと見ていたらあっという間に散財してしまいそうです!!
ソフトブースを早々に退散してガラス棟へ。

東京インターナショナルオーディオショウ2012入り口ゲート
毎年恒例のこのゲートをくぐり、記名シートを受け取って名前や住所を記入。
コレを受付で渡してシール式の入場証と交換してコレにも名前を記入。
入場証を見えやすい場所に張って入場です。
まずはガラス棟4階から攻めることに。
向かったのはアメリカのスピーカーメーカーJBL等の輸入代理店として有名なハーマンインターナショナルブース。

ハーマンインターナショナルブースのMark Lebinson新製品
試聴エリアではオーディオ評論家の先生による試聴会が行われていてギッシリ。
鳴っていたスピーカーはJBLのフラグシップスピーカー「project EVEREST DD67000」。
後ろの方でチラッとだけ聴きましたが、確かに迫力とスケール感は凄味で溢れているんですが、会場のせいか人が多すぎるせいか聴いた場所が悪すぎたのか、低音が緩く広がり過ぎ。
なので、音を聴くのはさておき、展示されている製品を色々と見て回ることに。
で、気になったのが参考出展されていたMarkLevinsonのプリメインアンプ『No.52』。
左側がコントロール部で右側が電源部。
かなり重厚に作り込まれています。
でも、まぁ、オイラとしてはB.M.Cの「DAC1Pre」に照準が定まってしまっているのでアレですけど・・・。
MarkLevinson高いし。

ハーマンインターナショナルブースにてJBLのフラグシップスピーカー『DD67000』
で、同じくハーマンインターナショナルのブース。
入口の正面に鎮座召しましているJBLの旗艦「project EVEREST DD67000」。
さすが説得力のあるフォルム・・・と思うのですが、じっくり見ていると、なんだか全体の重厚感に比べ、ツィーターが組み込まれている箇所がなんだか・・・不釣り合いな感じ。
アルミダイキャストのハウジングらしいんですが、なんか安っぽいんだよなぁ。
表面のコーティングのせいかなぁ?
で、次はお隣のタイムロードのブースへ。

タイムロードのブースで鳴っていたシステム
タイムロードさんには女子オーディオ立ち上げからご協力をいただいていて頭が上がりません。
ていうか、それ以前にオイラはタイムロードで扱っているCHORDの「DAC64」の愛用者でもあり、最新版のDAC「QBD76HDSD」にも興味津々だったりします。
そんなタイムロードのブースではRaidho Acousticのスピーカー「S2」がPC+「QBD76HDSD」を使って鳴っていました。
透明度が高く分解能もしっかり。
DSDデータを再生していたのかな?詳しいことを聞くのは忘れちゃいました。
いずれにせよ、最近ではオーディオ業界でも高音質の音楽配信は無視できないだけの市場が出来上がりつつあるし、業界的にもCDの販売が見込めなくなっている中、音楽販売に新しい活路を見いだすしかないのでしょうが、確かに、DSDデータの高音質再生には興味があります。
・・・やっぱ「QBD76HDSD」なのかなぁ。
で、スピーカーの素性はなかなか良いようで、スマートな形の割にスケール感があり、低音の再生もしっかりしていました。
全体的にキリッとした透明度の高い音のため、部屋やセッティングによっては低音燃やせて聴こえてしまうかもしれません。
お次は、以前、女子オーディオイベントでもご協力をいただいたナスペックさんのブース。

ナスペックのブースで気になったオーディオラック
真っ先に気になったのが、展示されていた真っ赤なオーディオラック。
NorStoneというフランスのメーカーのオーディオラックらしいのですが、真っ赤な天板(アクリル?)と横から見ると「S」字になっているフレームが格好良くて仕方ない。
カタログを見ると、他に黒やグレー、ピンクや紫など、好みによってかなり選べるかも。
他にもハイエンドラインの製品やスピーカースタンドなどもあるようで・・・も少しこなれた価格帯の製品があれば女子オーディオにも使えるかも・・・とか。
ほかにもナスペックブースでは、

ナスペックのブースで気になったPro-Ject Audio Box

ナスペックのブースで気になったPro-Ject Audio Box
こんな小さなコンポーネントもあったりして、白と黒だけじゃないカラーバリエーションがあれば・・・これも女子オーディオで・・・とか。
で、ひとしきり女子オーディオ気分になった後は、ふたたび硬派オーディオです。

アキュフェーズのブースで鳴っていた新パワーアンプ『A-200』
日本人らしい実直で精密な音で世界中で評価されているアキュフェーズですが、また凄い純A級アンプを作ったようです。
個人的に使いたいかどうかはさておき、「絶対にイイ音するだろうなぁ・・・」と思いながら写真を1枚。
オーディオ雑誌で絶賛されるんだろうなぁ。
次はいつも3ブースぶち抜きで出展をしているステラ(ステラヴォックスから社名変更)&ゼファンのブースへ。

ステラ&ゼファンブースのステラ側で鳴っていたシステム
GOLDMUNDの取扱いを辞めたけれど未だウルトラハイエンド製品を中心に扱うステラ。
今回はTIDALというドイツメーカーのスピーカー「Agoria」が鳴っていました。
この音、今日イチだったかも。
低域の伸びがとても自然でスッと底の底まで伸び、センターでバッチリ聴いていたわけではないのに定位がバッチリ!
ステージの奥行きも広がりも壁の遙か先まで広がっていて、まさにスピーカーの存在が消えていました。
いやはや、ステラはGOLDMUNDに変わる新しい武器を手に入れた・・・という感じでしょうか。
まぁ、個人的には同じステラのVIVID Audio「G1 GIYA」が欲しくて仕方ないのだけれど・・・いつになったら買えるのやら。
次はガラス棟4階南端の部屋に出展しているロッキーインターナショナルのブースへ。

ロッキーインターナショナルで見たFOCALのDOMEスピーカーシステム
とにかく「丸い」スピーカーの2.1チャンネルのシステムFOCALの「DOME」スピーカーシステム。
これももう少しこなれた価格帯だったら女子オーディオ・・・というか、カジュアルオーディオとして人気が出そうな製品な気がします。
チョコっと置いておくのに可愛らしいし。
で、ガラス棟から通路を渡ってD棟へ。
5階のトライオードに人だかりが出来ていたので覗いてみると・・・
おぉ・・・845管を使ったトライオードのフラグシップパワーアンプになるのかな?「TRX-M845」でスペンドールのスピーカー「SP-100R2」を鳴らしていました。

トライオードのブースで鳴っていた新製品パワーアンプ『TRX-M845』
少し聴いていたら後ろからチョンチョンと肩を叩かれたので振り返ってみると、MEG常連のオーディオマニア、ジローさんがいらっしゃいました。
おぉっ!と、会釈をすると、その後ろからオーディオファンなら誰もが知っている(と思う)怪しい風貌の柳沢功力さんが登場。

Triodeのブースで講演をしていたオーディオ評論家の柳沢功力さん
「僕はこの部屋でやるのは初めてだから、このガラス張りの壁が音にどう影響するか分からないんだよね。あと、スペンドールのスピーカー、昔はイイ音の製品もあったんだけど、君(トライオードの社長を指して)がやるようになってからはチョットねぇ(笑)。まぁ冗談ですけど。まぁ、だからちょっと様子見しながら進めましょう。」と、カール・オルフの「カルミナ・ブラーナ~おお、運命の女神よ~」を1曲。
う~ん、特にガラス壁の影響では無いようですが、スペンドールのスピーカーってこんなに淡泊な音かなぁ。
コーラスの声がもっと前に出てきても良い(ステージは奥に定位しなきゃダメだけど)ハズなんだけど、全体が奥にたたずんでいる印象。
ちょっと残念な感じだったのでブースを後にして、隣のユキムのブースを覗き、コチラも混みまくりだったので向かいの小ホール程ある天井の高い部屋に出展しているAxissのブースへ。

Axissのブースでパッカリ開いていたB.M.Cの『CS2』
Axissはつい先日、MEGで開催された「ジャズオーディオ愛好会」でこのB.M.C製品を聴かせてくれました。
オイラも「DAC1Pre」によだれダラダラになりました(笑)。
今回は「CS2」の中身をパッカリと公開。
やっぱりこの超巨大なトロイダルトランスと、みっちりと並んだコンデンサー・・・美しい!(笑)
やっぱりこうやって中身を堂々と公開できるオーディオは素晴らしい!(笑)
で、そんなAxissのブースで寺島さんを発見。

Axissのブースで寺島さんとバッタリ
純銅の独特の形状をしたヒートシンクを採用しているDan D'Agostinoのパワーアンプを囲み、Axissの室井社長となにやらお喋り。
なんでも、先日のイベントの後、2次会の場で「B.M.Cのアンプが欲しい!」という寺島さんに、「後藤さんと同じものを使っても面白くないでしょう!オーディオを生業にしているんだったら同じ「ラベル(みんな酔っているので)」じゃダメでしょう!」ということで、B.M.Cと同じように中央にメーターが燦然と輝いているDan D'Agostinoのハイエンドアンプをご紹介したのだとか。
そうだそうだ、寺島さんはハイエンド製品を使わなきゃ(笑)。

Axissのブースで寺島さん達が囲んでいたDan D'Agostinoのステレオパワーアンプ
これがそのDan D'Agostinoの「MOMENTUM STEREO」。
真っ黒なモデル。
シルバータイプのモデルも格好良かったけれど、黒は更に締まって格好イイ。
「ほら、このメーターの針なんかブレゲですよ!」という言葉にちょっとグラッと来ていた寺島さん。
・・・寺島さん、買うのかな?
で、寺島さんに「じゃあ、また今晩!」と挨拶をしてお別れし、Axissブースでも一緒になったジローさんと一緒に他のブースを見て回ることに。
D棟からガラス棟に戻り、5階へ。
5階のブースで足が止まったのはノアのブース。

ノアのブースで鳴っていたシステムその1
Sonus faberのエントリーライン「Venere」シリーズのフロア型スピーカー「Venere2.5」が鳴っていました。
う~ん、期待していたほどの音じゃなかったなぁ・・・
ブランドイメージやこのフォルムから期待してたんだけど・・・
で、隣のもう1つのブースでブックシェルフ型の「Venere1.5」が鳴っていたので聴いてみると・・・ぬはぁ!こっちの方が全然素晴らしい!

アークのブースで鳴っていたシステムその2
音のまとまり、定位、奥行き共にペアで15万円とは思えなかった!
ジローさんも「価格設定間違ってるよね」と。
ステラのブースで聴いたTIDALのスピーカーのように「スピーカーが消える」様な音の出方ではなかったけれど、今回聴いた中では最もコストパフォーマンスに優れたスピーカーだったかも。
ノアのブースを出てオルトフォンのブースをチラッと眺め、次に足が止まったのはアッカのブース。

アッカのブースで鳴っていたシステム
うっはぁ~!
YG Acousticsの新フラグシップスピーカー「Sonja1.3」が朗々と鳴っていました。
約177cmの全長の存在感もさることながら、出てくる音の存在感が更に凄い!
この締まりまくった重低音がズッシリとどこまでも低く、低く沈んでいくのは圧巻です。
制動効きまくりです。
途中でジローさんのリクエストでボリュームをグッと上げてもらったけれど、低音が膨らんで破綻したりせず、揺るぎない低音再生には思わず舌を巻いてしまいました。
中~高域の透明感と分解能は当然のように素晴らしく、音の繋がりも自然で、楽器1つ1つ、1音1音の表情がとても豊か。
奥行き、広がり共に広くて文句の付けようがありません。
・・・1台229kgかぁ・・・値段もサイズも重さも最大級!
で、お次は再びMcINTOSHの代理店となったエレクトリのブース。

エレクトリのブースで鳴っていたシステム
エレクトリのブースでは未だMcINTOSHの製品は置いておらず、MAGICOのスピーカー「Q1」をPASS Laboratoriesのパワーアンプ「Xs300」で鳴らしていました。
確かにMAGICOらしいシャキッとしたシャープな音で定位も良かったのだけれど、スピーカーの音離れはイマイチだったかな。
「スピーカーが鳴っている」という印象がどうしても強かった。
これもTIDALのスピーカーを聴いた後だったからなおさらなのかも知れないけれど。
で、そんなエレクトリのブースでどうしても目についたのがこの真空管アンプ。

エレクトリのブースで見つけたUNISON RESEARCHのプリメインアンプ『Sinfonia』
UNISON RESEARCHの設立25周年を記念して作られた真空管のプリメインアンプ。
見よっ!この造形美!!という感じの美しいフォルム、一目惚れですな。
思わず見ず知らずのお客さんと「この造形美、素晴らしいですよね!」と喋ってしまった。
エレクトリのブースを出て、隣のTADのブースへ。
先日の銀座での女子オーディオ課外講座でお世話になったのでご挨拶したかったんです・・・が、あまりの行列だったので諦めることに。
6階のフロアに移り、次に向かったのは女子オーディオに最初からご協力いただいているフューレンコーディネートのブース。

フューレンコーディネートのブースで鳴っていたシステム
ブースに入ると、ちょうどオーディオ評論家の藤岡誠さんが講演中でした。
システムの解説やオーディオの様々な話でなかなか音を聴けなかったので退散。
と、その前に、今後の女子オーディオで是非とも紹介したいスピーカーがあったので写真をパシャリ。

フューレンコーディネートのブースで見た人形スピーカー
去年も参考出品されていたけれど、ドレスに色が塗られましたか。
今度是非とも聴いてみたいスピーカー。
着せ替えパーツもあるらしいので(笑)、部屋の模様替えと一緒にスピーカーの衣替えも出来るという面白いスピーカーです。
でも、こんな成のスピーカーですが、実はスペック的にもしっかりとしたスピーカー。
・・・でも、このスピーカーが似合う部屋ってどういう部屋だろうか。
で、6階の一番端にあるエソテリックのブースへ。

相変わらず大盛況のエソテリックのブース
このブースも毎年大盛況なのだけれど、今年もまぁ・・・凄い人。
特に背の低いオイラは前が見えないよ(笑)。
あぁ、今年はAvantgardeの「TRIO Classico」を持ってきたのか。
TRIO Classicoは独特なフレーム形状だから普通のTRIOよりも見た目の迫力は強いですね。
まぁ、あまりの人の多さでまともに音質云々を聴ける状況ではなかったので早々に退散しましたが。
次に、7階のフロアに移って本日最後、DENONのブースへ。

DENONのブースで見たDALIのスピーカー
DENONと言えば、DALIの代理店でもあり、DALIが今年の2月に発表した「FAZON F5」、このデザインも秀逸で、是非ともじっくり聴いてみたいスピーカーなのです。
ペアで44万円という価格帯なので、なかなか女子オーディオでは取り上げづらいのですが・・・。
でも、こういうデザインのスピーカーがさりげなく置いてある風景って、良いと思うんですけどねぇ。
というわけで、一通り見て回ったので、ジローさんと有楽町駅にあるPRONTOでお茶をしながら、オーディオ話を色々。
その後、オイラはMEGで開催されるイベントに参加しようと思っていたので、一緒に吉祥寺へ。
吉祥寺で東急百貨店に入っている神田まつやで一緒に蕎麦を食べて解散。
ジローさんは自宅へ、オイラはMEGへと向かうのでありました。
尚、MEGで開催された大塚広子プロデュースイベント「メグの紅白ジャズ合戦」の模様は後日更新予定です。
インターナショナルオーディオショウはオーディオ製品の中でも特にハイエンド製品を取り扱っている大手メーカーや代理店が多く出展しているので、いわゆる「憧れ」のオーディオ製品を目にして、耳にすることが出来る貴重なイベントなわけです。
で、有楽町駅を降りて東京国際フォーラムに到着すると・・・おや?目新しい光景が・・・

東京国際フォーラムの屋外通路に新設されたソフトブース
去年まで無かったよね?この屋外のソフト販売ブース。
チラッと眺めて回りましたが、音質にこだわったCDやSACD等がずらっと勢揃いしています。
・・・イカンです!
あまりじっくりと見ていたらあっという間に散財してしまいそうです!!
ソフトブースを早々に退散してガラス棟へ。

東京インターナショナルオーディオショウ2012入り口ゲート
毎年恒例のこのゲートをくぐり、記名シートを受け取って名前や住所を記入。
コレを受付で渡してシール式の入場証と交換してコレにも名前を記入。
入場証を見えやすい場所に張って入場です。
まずはガラス棟4階から攻めることに。
向かったのはアメリカのスピーカーメーカーJBL等の輸入代理店として有名なハーマンインターナショナルブース。

ハーマンインターナショナルブースのMark Lebinson新製品
試聴エリアではオーディオ評論家の先生による試聴会が行われていてギッシリ。
鳴っていたスピーカーはJBLのフラグシップスピーカー「project EVEREST DD67000」。
後ろの方でチラッとだけ聴きましたが、確かに迫力とスケール感は凄味で溢れているんですが、会場のせいか人が多すぎるせいか聴いた場所が悪すぎたのか、低音が緩く広がり過ぎ。
なので、音を聴くのはさておき、展示されている製品を色々と見て回ることに。
で、気になったのが参考出展されていたMarkLevinsonのプリメインアンプ『No.52』。
左側がコントロール部で右側が電源部。
かなり重厚に作り込まれています。
でも、まぁ、オイラとしてはB.M.Cの「DAC1Pre」に照準が定まってしまっているのでアレですけど・・・。
MarkLevinson高いし。

ハーマンインターナショナルブースにてJBLのフラグシップスピーカー『DD67000』
で、同じくハーマンインターナショナルのブース。
入口の正面に鎮座召しましているJBLの旗艦「project EVEREST DD67000」。
さすが説得力のあるフォルム・・・と思うのですが、じっくり見ていると、なんだか全体の重厚感に比べ、ツィーターが組み込まれている箇所がなんだか・・・不釣り合いな感じ。
アルミダイキャストのハウジングらしいんですが、なんか安っぽいんだよなぁ。
表面のコーティングのせいかなぁ?
で、次はお隣のタイムロードのブースへ。

タイムロードのブースで鳴っていたシステム
タイムロードさんには女子オーディオ立ち上げからご協力をいただいていて頭が上がりません。
ていうか、それ以前にオイラはタイムロードで扱っているCHORDの「DAC64」の愛用者でもあり、最新版のDAC「QBD76HDSD」にも興味津々だったりします。
そんなタイムロードのブースではRaidho Acousticのスピーカー「S2」がPC+「QBD76HDSD」を使って鳴っていました。
透明度が高く分解能もしっかり。
DSDデータを再生していたのかな?詳しいことを聞くのは忘れちゃいました。
いずれにせよ、最近ではオーディオ業界でも高音質の音楽配信は無視できないだけの市場が出来上がりつつあるし、業界的にもCDの販売が見込めなくなっている中、音楽販売に新しい活路を見いだすしかないのでしょうが、確かに、DSDデータの高音質再生には興味があります。
・・・やっぱ「QBD76HDSD」なのかなぁ。
で、スピーカーの素性はなかなか良いようで、スマートな形の割にスケール感があり、低音の再生もしっかりしていました。
全体的にキリッとした透明度の高い音のため、部屋やセッティングによっては低音燃やせて聴こえてしまうかもしれません。
お次は、以前、女子オーディオイベントでもご協力をいただいたナスペックさんのブース。

ナスペックのブースで気になったオーディオラック
真っ先に気になったのが、展示されていた真っ赤なオーディオラック。
NorStoneというフランスのメーカーのオーディオラックらしいのですが、真っ赤な天板(アクリル?)と横から見ると「S」字になっているフレームが格好良くて仕方ない。
カタログを見ると、他に黒やグレー、ピンクや紫など、好みによってかなり選べるかも。
他にもハイエンドラインの製品やスピーカースタンドなどもあるようで・・・も少しこなれた価格帯の製品があれば女子オーディオにも使えるかも・・・とか。
ほかにもナスペックブースでは、

ナスペックのブースで気になったPro-Ject Audio Box

ナスペックのブースで気になったPro-Ject Audio Box
こんな小さなコンポーネントもあったりして、白と黒だけじゃないカラーバリエーションがあれば・・・これも女子オーディオで・・・とか。
で、ひとしきり女子オーディオ気分になった後は、ふたたび硬派オーディオです。

アキュフェーズのブースで鳴っていた新パワーアンプ『A-200』
日本人らしい実直で精密な音で世界中で評価されているアキュフェーズですが、また凄い純A級アンプを作ったようです。
個人的に使いたいかどうかはさておき、「絶対にイイ音するだろうなぁ・・・」と思いながら写真を1枚。
オーディオ雑誌で絶賛されるんだろうなぁ。
次はいつも3ブースぶち抜きで出展をしているステラ(ステラヴォックスから社名変更)&ゼファンのブースへ。

ステラ&ゼファンブースのステラ側で鳴っていたシステム
GOLDMUNDの取扱いを辞めたけれど未だウルトラハイエンド製品を中心に扱うステラ。
今回はTIDALというドイツメーカーのスピーカー「Agoria」が鳴っていました。
この音、今日イチだったかも。
低域の伸びがとても自然でスッと底の底まで伸び、センターでバッチリ聴いていたわけではないのに定位がバッチリ!
ステージの奥行きも広がりも壁の遙か先まで広がっていて、まさにスピーカーの存在が消えていました。
いやはや、ステラはGOLDMUNDに変わる新しい武器を手に入れた・・・という感じでしょうか。
まぁ、個人的には同じステラのVIVID Audio「G1 GIYA」が欲しくて仕方ないのだけれど・・・いつになったら買えるのやら。
次はガラス棟4階南端の部屋に出展しているロッキーインターナショナルのブースへ。

ロッキーインターナショナルで見たFOCALのDOMEスピーカーシステム
とにかく「丸い」スピーカーの2.1チャンネルのシステムFOCALの「DOME」スピーカーシステム。
これももう少しこなれた価格帯だったら女子オーディオ・・・というか、カジュアルオーディオとして人気が出そうな製品な気がします。
チョコっと置いておくのに可愛らしいし。
で、ガラス棟から通路を渡ってD棟へ。
5階のトライオードに人だかりが出来ていたので覗いてみると・・・
おぉ・・・845管を使ったトライオードのフラグシップパワーアンプになるのかな?「TRX-M845」でスペンドールのスピーカー「SP-100R2」を鳴らしていました。

トライオードのブースで鳴っていた新製品パワーアンプ『TRX-M845』
少し聴いていたら後ろからチョンチョンと肩を叩かれたので振り返ってみると、MEG常連のオーディオマニア、ジローさんがいらっしゃいました。
おぉっ!と、会釈をすると、その後ろからオーディオファンなら誰もが知っている(と思う)怪しい風貌の柳沢功力さんが登場。

Triodeのブースで講演をしていたオーディオ評論家の柳沢功力さん
「僕はこの部屋でやるのは初めてだから、このガラス張りの壁が音にどう影響するか分からないんだよね。あと、スペンドールのスピーカー、昔はイイ音の製品もあったんだけど、君(トライオードの社長を指して)がやるようになってからはチョットねぇ(笑)。まぁ冗談ですけど。まぁ、だからちょっと様子見しながら進めましょう。」と、カール・オルフの「カルミナ・ブラーナ~おお、運命の女神よ~」を1曲。
う~ん、特にガラス壁の影響では無いようですが、スペンドールのスピーカーってこんなに淡泊な音かなぁ。
コーラスの声がもっと前に出てきても良い(ステージは奥に定位しなきゃダメだけど)ハズなんだけど、全体が奥にたたずんでいる印象。
ちょっと残念な感じだったのでブースを後にして、隣のユキムのブースを覗き、コチラも混みまくりだったので向かいの小ホール程ある天井の高い部屋に出展しているAxissのブースへ。

Axissのブースでパッカリ開いていたB.M.Cの『CS2』
Axissはつい先日、MEGで開催された「ジャズオーディオ愛好会」でこのB.M.C製品を聴かせてくれました。
オイラも「DAC1Pre」によだれダラダラになりました(笑)。
今回は「CS2」の中身をパッカリと公開。
やっぱりこの超巨大なトロイダルトランスと、みっちりと並んだコンデンサー・・・美しい!(笑)
やっぱりこうやって中身を堂々と公開できるオーディオは素晴らしい!(笑)
で、そんなAxissのブースで寺島さんを発見。

Axissのブースで寺島さんとバッタリ
純銅の独特の形状をしたヒートシンクを採用しているDan D'Agostinoのパワーアンプを囲み、Axissの室井社長となにやらお喋り。
なんでも、先日のイベントの後、2次会の場で「B.M.Cのアンプが欲しい!」という寺島さんに、「後藤さんと同じものを使っても面白くないでしょう!オーディオを生業にしているんだったら同じ「ラベル(みんな酔っているので)」じゃダメでしょう!」ということで、B.M.Cと同じように中央にメーターが燦然と輝いているDan D'Agostinoのハイエンドアンプをご紹介したのだとか。
そうだそうだ、寺島さんはハイエンド製品を使わなきゃ(笑)。

Axissのブースで寺島さん達が囲んでいたDan D'Agostinoのステレオパワーアンプ
これがそのDan D'Agostinoの「MOMENTUM STEREO」。
真っ黒なモデル。
シルバータイプのモデルも格好良かったけれど、黒は更に締まって格好イイ。
「ほら、このメーターの針なんかブレゲですよ!」という言葉にちょっとグラッと来ていた寺島さん。
・・・寺島さん、買うのかな?
で、寺島さんに「じゃあ、また今晩!」と挨拶をしてお別れし、Axissブースでも一緒になったジローさんと一緒に他のブースを見て回ることに。
D棟からガラス棟に戻り、5階へ。
5階のブースで足が止まったのはノアのブース。

ノアのブースで鳴っていたシステムその1
Sonus faberのエントリーライン「Venere」シリーズのフロア型スピーカー「Venere2.5」が鳴っていました。
う~ん、期待していたほどの音じゃなかったなぁ・・・
ブランドイメージやこのフォルムから期待してたんだけど・・・
で、隣のもう1つのブースでブックシェルフ型の「Venere1.5」が鳴っていたので聴いてみると・・・ぬはぁ!こっちの方が全然素晴らしい!

アークのブースで鳴っていたシステムその2
音のまとまり、定位、奥行き共にペアで15万円とは思えなかった!
ジローさんも「価格設定間違ってるよね」と。
ステラのブースで聴いたTIDALのスピーカーのように「スピーカーが消える」様な音の出方ではなかったけれど、今回聴いた中では最もコストパフォーマンスに優れたスピーカーだったかも。
ノアのブースを出てオルトフォンのブースをチラッと眺め、次に足が止まったのはアッカのブース。

アッカのブースで鳴っていたシステム
うっはぁ~!
YG Acousticsの新フラグシップスピーカー「Sonja1.3」が朗々と鳴っていました。
約177cmの全長の存在感もさることながら、出てくる音の存在感が更に凄い!
この締まりまくった重低音がズッシリとどこまでも低く、低く沈んでいくのは圧巻です。
制動効きまくりです。
途中でジローさんのリクエストでボリュームをグッと上げてもらったけれど、低音が膨らんで破綻したりせず、揺るぎない低音再生には思わず舌を巻いてしまいました。
中~高域の透明感と分解能は当然のように素晴らしく、音の繋がりも自然で、楽器1つ1つ、1音1音の表情がとても豊か。
奥行き、広がり共に広くて文句の付けようがありません。
・・・1台229kgかぁ・・・値段もサイズも重さも最大級!
で、お次は再びMcINTOSHの代理店となったエレクトリのブース。

エレクトリのブースで鳴っていたシステム
エレクトリのブースでは未だMcINTOSHの製品は置いておらず、MAGICOのスピーカー「Q1」をPASS Laboratoriesのパワーアンプ「Xs300」で鳴らしていました。
確かにMAGICOらしいシャキッとしたシャープな音で定位も良かったのだけれど、スピーカーの音離れはイマイチだったかな。
「スピーカーが鳴っている」という印象がどうしても強かった。
これもTIDALのスピーカーを聴いた後だったからなおさらなのかも知れないけれど。
で、そんなエレクトリのブースでどうしても目についたのがこの真空管アンプ。

エレクトリのブースで見つけたUNISON RESEARCHのプリメインアンプ『Sinfonia』
UNISON RESEARCHの設立25周年を記念して作られた真空管のプリメインアンプ。
見よっ!この造形美!!という感じの美しいフォルム、一目惚れですな。
思わず見ず知らずのお客さんと「この造形美、素晴らしいですよね!」と喋ってしまった。
エレクトリのブースを出て、隣のTADのブースへ。
先日の銀座での女子オーディオ課外講座でお世話になったのでご挨拶したかったんです・・・が、あまりの行列だったので諦めることに。
6階のフロアに移り、次に向かったのは女子オーディオに最初からご協力いただいているフューレンコーディネートのブース。

フューレンコーディネートのブースで鳴っていたシステム
ブースに入ると、ちょうどオーディオ評論家の藤岡誠さんが講演中でした。
システムの解説やオーディオの様々な話でなかなか音を聴けなかったので退散。
と、その前に、今後の女子オーディオで是非とも紹介したいスピーカーがあったので写真をパシャリ。

フューレンコーディネートのブースで見た人形スピーカー
去年も参考出品されていたけれど、ドレスに色が塗られましたか。
今度是非とも聴いてみたいスピーカー。
着せ替えパーツもあるらしいので(笑)、部屋の模様替えと一緒にスピーカーの衣替えも出来るという面白いスピーカーです。
でも、こんな成のスピーカーですが、実はスペック的にもしっかりとしたスピーカー。
・・・でも、このスピーカーが似合う部屋ってどういう部屋だろうか。
で、6階の一番端にあるエソテリックのブースへ。

相変わらず大盛況のエソテリックのブース
このブースも毎年大盛況なのだけれど、今年もまぁ・・・凄い人。
特に背の低いオイラは前が見えないよ(笑)。
あぁ、今年はAvantgardeの「TRIO Classico」を持ってきたのか。
TRIO Classicoは独特なフレーム形状だから普通のTRIOよりも見た目の迫力は強いですね。
まぁ、あまりの人の多さでまともに音質云々を聴ける状況ではなかったので早々に退散しましたが。
次に、7階のフロアに移って本日最後、DENONのブースへ。

DENONのブースで見たDALIのスピーカー
DENONと言えば、DALIの代理店でもあり、DALIが今年の2月に発表した「FAZON F5」、このデザインも秀逸で、是非ともじっくり聴いてみたいスピーカーなのです。
ペアで44万円という価格帯なので、なかなか女子オーディオでは取り上げづらいのですが・・・。
でも、こういうデザインのスピーカーがさりげなく置いてある風景って、良いと思うんですけどねぇ。
というわけで、一通り見て回ったので、ジローさんと有楽町駅にあるPRONTOでお茶をしながら、オーディオ話を色々。
その後、オイラはMEGで開催されるイベントに参加しようと思っていたので、一緒に吉祥寺へ。
吉祥寺で東急百貨店に入っている神田まつやで一緒に蕎麦を食べて解散。
ジローさんは自宅へ、オイラはMEGへと向かうのでありました。
尚、MEGで開催された大塚広子プロデュースイベント「メグの紅白ジャズ合戦」の模様は後日更新予定です。
2012年10月27日 吉祥寺MEG『ジャズオーディオ愛好会』 B.M.C編
昨日の27日土曜日、吉祥寺MEGで毎月恒例のイベント「メグ・ジャズ・オーディオ愛好会」が開催されました。
今回はオイラが愛用しているパワーアンプのメーカーB.M.Cの特集ということで、行かないわけにはいきません!
ちなみにオイラのB.M.C導入記はコチラとコチラ。
イベント開始40分前にはMEGに到着。
店内を覗いてみると、機材のセッティングがおおよそ済んでいるようで、B.M.Cの機器で駆動されているAvantgatde DUOが鳴りまくっていました。
MEGオーナーの寺島さんとジャズ・オーディオ愛好会会長の中塚さんにご挨拶。
おぉ!後席にはジローさんも!
皆さんにご挨拶を終え、せっかくだからド真ん前の席に座ろうかな・・・と思ったものの、なんだか気が引けて(笑)その隣の席に陣取ることに。
で、改めて鳴っている音を聴いてみると、普段のMEGの音とは全く違う!
奥行き、幅共にとても広がりがあり、鮮烈!
ジャズっぽい、黒くドッシリとした音か・・・?といえば違うんだけれど・・・ヤバイ、これは久しぶりに「オーディオ楽しい!」と、軽くではあるけれど感激してしまう音でした。

寺島さんが目配せをしてきたので言ってみると、
寺「後藤さん、これ(アンプ)持ってるんでしょ?どうよ?」と。
後「そうですねぇ、ウチで使っているのはアンプだけで、今日みたいにトランスポートやDACプリはB.M.Cじゃないので一概には言えないんですけど・・・今日の音はイイですねぇ。なんだか「オーディオ楽しい!」っていう音で。」
寺「そうなんだよねぇ。低音がどうとか、そういう音じゃなくて、オーディオの楽しさって言うのかねぇ、素晴らしいんだよねぇ。欲しくなってきちゃったよ!」
おぉ!?
ここに新しいB.M.Cオーナー誕生か!?(笑)
それにしても、マズイじゃないですか・・・こんな音を聴いたら・・・DAC1 Preが欲しく鳴っちゃう!!
ムズムズするぅ~~~っ!!
特に、現在私の家のオーディオはプリアンプが故障していて、ここ最近オーディオを楽しめていないのです。
そんな中、こんな音を聴かされたら・・・・・ヤバイ事この上ない!!
しばらくしてオーディオ評論家の林正儀さんも高校教師時代の教え子(オーディオマニアに育てた?)とその後輩の青年を引き連れて到着。
気付けば開始前に席のほとんどは埋まり、さすがMEGのジャズ・オーディオイベントは盛況だなぁ・・・と実感いたしました。
ちなみにB.M.Cに興味津々になった寺島さん、イベント前にもかかわらず林さんと真剣にB.M.Cの製品群の前に陣取ってあれやこれやと話をしていました。

さて、今回のイベントで使用されるB.M.Cの製品はコチラ。

B.M.C CD Player 『BDCD1.1』
今回はこのBDCD1.1をCDトランスポートとして使用します。
トップローディングのベルトドライブ式で、ベルトドライブ式と言えば日本ではC.E.C.が頭に浮かんできますが、このC.E.C.のベルトドライブ式CD機器はB.M.Cの社長カルロス・カンダイアス氏が開発をしていたとのこと。
本日の講師である輸入代理店Axissの室井社長はイベント中、「内周と外周で回転数を変えなければいけなかったり、選曲時に特殊な回転制御をしなければいけないCDプレイヤーをベルトドライブで開発するのがどれだけ大変なことか!」と熱く語っておりました。
ちなみに、このBDCD1.1はスーパーリンクという独自のデジタル出力を持っており、「データ」「Bit Clock」「L/R Clock」「Master Clock」の4つの信号に分けて(そもそも内部的にはこれらの信号が別々に扱われている)4本のBNCケーブルで外部出力ができます。
これによって、トランスポート→DACの転送時に信号の合成、分解が不要になり、さらにMaster ClockでトランスポートとDACの時間軸を一致させることでジッター(時間軸歪み)を極限まで低減させられる・・・というわけですが、このスーパーリンクでの信号を受けられるDACはB.M.CのDACだけなので、スーパーリンクを活用としたら使用機器をB.M.Cの製品群で固めることが必要になります。

B.M.C DAC&Pre 『DAC1Pre』
上記のスーパーリンクを受けられるDACと、音量調整機能が一緒になったのがこのDAC1Pre。
今回のイベントに参加してスゲェ欲しくなった・・・。
このDAC1Preの最大の特徴が、B.M.Cの最大の特徴にもなっている「電流伝送方式」でボリュームを調整していること。
通常のプリアンプは内部で信号を電圧←→電流に切り替えながら制御しているところ、DAC1PreとB.M.CのDIGM機能対応のアンプに接続をすることで、全ての信号を電流のみで制御し、音量に関してもパワーアンプのゲインを直接コントロールすることにより、大ボリュームでも小ボリュームでもソースの信号をロス無くスピーカーまで伝えることができる・・・と言う仕組みです。
ちなみにBNC、RCA、AES/EBU、Toslinkの4系統のデジタル入力にも対応し、USBポートもあるので、ハイエンドPCオーディオにも活用できそうです。
が・・・・そんなことはさておいて、とにかくこの、完全電流駆動方式のプリ機能が欲しい!
これで我が家のAMP S1を駆動したい!!!

B.M.C LEF Balanced Stereo Amp 『CS2』
B.M.Cの新顔。
オイラが使っている『S1』にゲインコントロールによるボリューム調整機能を加えたプリメインアンプとして使えるヤツです。
これからB.M.Cの製品を買っていこうと思っている人には超有力な製品になるのではないでしょうか?
ちなみに、この製品の発売に伴い、『S1』と『C1』は在庫のみの販売になるそうです。
今回はこれをDAC1Pre側でゲイン制御し、『S1』と同様に使用します。
今回はこれらの機器でMEGのAvantgarde DUOを駆動します。
で、いよいよ中塚会長の号令でイベントが始まりました。

メグ・ジャズ・オーディオ愛好会会長 中塚さんの挨拶。
今回は前述の通りB.M.Cの輸入代理店になっているAxissの社長、室井利夫さんが講師として製品を様々な角度から紹介してくれます。

輸入代理店Axissの室井社長
室井社長、開口一番に何を言うかと思ったら「いやぁ・・・私も色々とイベントに参加をさせていただきましたけど、今日は皆さん・・・雑ですねぇ!」。
コレには会場大爆笑。
「いや、私もこういう雰囲気、イヤじゃないんですけどね。普段のオーディオイベントだと、クラシックのお客さんなんかが非常に多いので・・・」
この一言で「あ、室井さんって取っつきやすい人かも」と、一気にお客さんと室井さんの距離が縮まりました。
その後、「技術についてはそんなに詳しくない部分もあるので・・・」と言っていた室井社長、B.M.Cのスーパーリンクや電流駆動について詳しく、ディープにお話しして下さいますが、音楽が流れない時間に耐えきれなくなった寺島さんから「技術の話も良いんですけどねぇ、そろそろなにか(曲を)かけませんか?」と声が出たり(笑)。


その後、新録のユニークな曲から1950年代の録音のものまで色々とかかりましたが、もう、聴く度に欲しくなって来ちゃうんだよ・・・・『DAC1Pre』・・・。
途中、ジローさんから「高域で頭打っちゃってるって言うか、歪みを感じる。」とか「ウチのデジタルアンプの方が・・・」というツッコミが入ると、その都度寺島さんが反論(?)してみたりと、いつもの丁々発止がとても楽しい。
にしても、こういう「雑」なやりとり、室井社長はハラハラしながら、あるいはイライラしながら聞いていたかな?顔には出さしてなかったけど(笑)。
ちなみに、「高域で感じる歪み」に関しては、頭の位置を壁際から離して聞いていたら感じなくなったそうです。
そんなわけで、まずは前半戦終了。
ここまでの感想は・・・・・パワーアンプ単体で使っても相当なポテンシャルのあるアンプだというのは一聴して分かりますが、この組み合わせで聴くと、中~高域のヌケ、解像度、ステージの広がり共に段違いに向上していて・・・・・
・・・・・『DAC1Pre』欲しい・・・・・・・・・
ちなみに、『S1』を使っていて「これってこんなもの?」と思っていた以下の現象に関しては、他のロットの製品でも発生している現象で、故障や動作の問題になるようなものではないとのことでした。
・電源投入後のカウントダウンが終わり、ゲイン値が0~66まで上昇する際に、右側のメーターだけが反応して振れる。
室井社長に確認したところ、「あぁ、これですね、今日持ってきたCS2でも発生するんですよ。メーターが敏感なんでゲイン上昇に反応しちゃってるみたいなんですけど、最終的にそれをキャンセルしてスタンバイ完了になるんですよ。」とのこと。
なるほどぉ。
まぁ、故障じゃなくて良かった。
故障なんて事になったら、またあの40kgのアンプを箱詰めして2階から下ろして・・・とか、気が重くなるところでした(笑)。
で、休憩時間をはさんで後半戦へ。
中塚会長から、高音質CD制作でお馴染みのティートックレコーズが10日に発売した3.11の被災各地で録音をした作品『未来への扉』の紹介。

今CDのために書き下された「未来への扉」を5県12会場で録音し、1枚のCDに納められています。
被災地から世界への感謝の気持ちを歌う・・・ということで、利益は全て「国連人口基金」、「認定NPO法人アジア教育友好協会」、「NPOピースウィンズ・ジャパン」、「FREE THE CHILDREN JAPAN」、「認定NPO法人世界の子供にワクチンを日本」の5団体に寄付されるそうです。
「3.11被災地への寄付」ではなく、「3.11被災地からの寄付」ということで、ご興味のある方は是非。
CDは全国CDショップやAmazon
等で購入できるそうです。
さて、後半戦はアクセサリー特集です。

B.M.CとAvantgarde DUOとの組み合わせはそのままに、ケーブルを換えたりインシュレータを使用して、音がどのように変化するかを試します。
Axissと言えば、ハイエンドオーディオケーブルメーカー「Transparent」の代理店でもあります。
どのくらいハイエンドかというと、一番高価な「OPUS MM2」というシリーズのスピーカーケーブルは、2.4mのペアで430万円だったりします。
もはや「おバカ」を軽く通り越してしまっているレベルです。
このTransparentのケーブルの特徴は、やはりケーブルに付いている黒い箱でしょう。
この箱の中にはネットワークが仕込まれており、ケーブルに電気が通ると発生するノイズや、ケーブルがアンテナのようになり外部から受けてしまうノイズを除去する仕組みになっていますが、ブラックボックスなのでどんな回路が入っているのかは不明です。
このTransparentのケーブルは私自身も愛用しており、プリアンプ→パワーアンプのケーブルには「Music Link Ultra」を、パワーアンプ→スピーカーには「Reference XL」を使用しています。
前半戦ではB.M.Cの各機器、スピーカーとの接続にTransparentの「Music Link Super」と「Music Wave Super」を使用していましたが、後半戦は1ランク上の「Music Link Ultra」と「Music Wave Ultra」を使用して鳴らしてみることに。
この際、一番エントリーラインの「Music Link Plus」や「Music Wave Plus」で鳴らしてみましょうか・・・という室井社長に対して、「安い方はいいから高い方を聴きましょうよ!」という声が盛大だったので(笑)、「Plus」の試聴はやめて、いきなり「Ultra」で聴くことになりました。
ケーブルを「Super」から「Ultra」に換えると、解像度と全音域の音の繋がりが素晴らしく、いがらっぽさや尖った感じは皆無になりました。
コレには隣に座っていたMEG常連のS藤さんは「換える前の方がメリハリがあって良かったなぁ」とポツリ。
そういう意味では、SuperよりもUltraの方が色付けがないのかも。
しかしもう、ここまで来るとどちらが良いではなくて、完全に好みのレベルでしょう。
そしてお次は電源ケーブルの交換です。
前半戦はなんと!B.M.Cの製品に最初から付いているダメ電源ケーブル(笑)が全ての機器に接続されていました。
どのようにダメかというと、要するにオーディオ専用の電源ケーブルではなく、パソコンを買うと付いてくるあの黒い電源ケーブルなので、ノイズ対策などはほぼ皆無。通電すればOKと言う代物です。
このダメ電源ケーブルをオヤイデの電源タップに繋いで使用していました。
で、本当はそれら全ての電源ケーブルをTransparentのものに変えて試聴したかったところですが、今回はTransparent最高の電源アイソレーター「PIMMX」1台を使って各機器に給電し、音の違いを確かめてみることに。
残念ながら電源ケーブルはそのまま(涙)。
まずはPIMMXからBDCD1.1とDAC1Preに電源を供給してみることに。
なにせPIMMXは2つしか給電用のコンセントがないので、全ての機器に同時に給電することは出来ません。
で、音は変わったのか?
変わりました。
盛大に変わったわけではありませんが、無音状態からの音の立ち上がりがよりスムーズになり、デジタル臭さが影を潜めて耳にスーッと入ってくるような音に変わりました。
このあたりは特にボーカルの「声」でより顕著に感じることができ、声が出る直前の息づかいが更にリアルになりました。
1950年代の作品でも、まるで現在進行形でレコーディング現場のフィードバックを聴いているような錯覚に陥ります。
次は「CS2」に給電。
個人的にはさっきの変化の方が大きかったかな。
今回は声よりもピアノのタッチが際立ってきたようです。
そして「DAC1Pre」と「CS2」に給電。
今回の試聴ではコレが一番良かったかも。
コレを聴くと、さっきの「BDCD1.1」と「DAC1Pre」に給電したときは、ジャズらしい「インパクト」が若干薄くなってしまっていた感じがします。
今回の場合は、楽器や声のメリハリが出つつ、それぞれの音の繋がりが非常にスムーズ。
寺島さんも思わず「これが一番イイね。」とニンマリしていました。
いよいよ後半戦最後の製品。
インシュレータやオーディオラックを製造しているメーカー「finite elemente」の最上級インシュレータ「CERABASE classic」と、エントリーモデルの「CERABASE compact」。
セラミックのボールをステンレス削り出しのトップとベースで挟み究極のメカニカルアースで排振するという代物。
「CERABASE classic」はやや大型で、4個使用時には耐荷重500kgにもなり、オーディオラックの下に敷いて使う人も多いのだとか。
今回は「CERABASE classic」を「CS2」の下に敷き、「CERABASE compact」を「BDCD1.1」に3点支持で使用(寺島さんのリクエスト)。
音の粒立ちが良くなって、寺島さんが好きな「ゾリッ!」っとした感じが試聴で使用したCDソースに潜んでいたことに初めて気付きました。
やはりインシュレータ、効きますねぇ・・・。
でも・・・やっぱりインシュレータではなくて「DAC1Pre」だなぁ・・・・
イベント終了後、笑顔のジローさんから「マズイの聴いちゃったねぇ」と声をかけられましたが・・・確かに、これはマズイ!!
いよいよ今週末は国内最大級のハイエンドオーディオイベント「インターナショナルオーディオショウ」が東京国際フォーラムで開催か・・・
・・・・いよいよヤバイなぁ・・・
・・・でも、まずはその前に壊れたMcINTOSHの「C45」を修理に出さないと・・・
今回はオイラが愛用しているパワーアンプのメーカーB.M.Cの特集ということで、行かないわけにはいきません!
ちなみにオイラのB.M.C導入記はコチラとコチラ。
イベント開始40分前にはMEGに到着。
店内を覗いてみると、機材のセッティングがおおよそ済んでいるようで、B.M.Cの機器で駆動されているAvantgatde DUOが鳴りまくっていました。
MEGオーナーの寺島さんとジャズ・オーディオ愛好会会長の中塚さんにご挨拶。
おぉ!後席にはジローさんも!
皆さんにご挨拶を終え、せっかくだからド真ん前の席に座ろうかな・・・と思ったものの、なんだか気が引けて(笑)その隣の席に陣取ることに。
で、改めて鳴っている音を聴いてみると、普段のMEGの音とは全く違う!
奥行き、幅共にとても広がりがあり、鮮烈!
ジャズっぽい、黒くドッシリとした音か・・・?といえば違うんだけれど・・・ヤバイ、これは久しぶりに「オーディオ楽しい!」と、軽くではあるけれど感激してしまう音でした。

寺島さんが目配せをしてきたので言ってみると、
寺「後藤さん、これ(アンプ)持ってるんでしょ?どうよ?」と。
後「そうですねぇ、ウチで使っているのはアンプだけで、今日みたいにトランスポートやDACプリはB.M.Cじゃないので一概には言えないんですけど・・・今日の音はイイですねぇ。なんだか「オーディオ楽しい!」っていう音で。」
寺「そうなんだよねぇ。低音がどうとか、そういう音じゃなくて、オーディオの楽しさって言うのかねぇ、素晴らしいんだよねぇ。欲しくなってきちゃったよ!」
おぉ!?
ここに新しいB.M.Cオーナー誕生か!?(笑)
それにしても、マズイじゃないですか・・・こんな音を聴いたら・・・DAC1 Preが欲しく鳴っちゃう!!
ムズムズするぅ~~~っ!!
特に、現在私の家のオーディオはプリアンプが故障していて、ここ最近オーディオを楽しめていないのです。
そんな中、こんな音を聴かされたら・・・・・ヤバイ事この上ない!!
しばらくしてオーディオ評論家の林正儀さんも高校教師時代の教え子(オーディオマニアに育てた?)とその後輩の青年を引き連れて到着。
気付けば開始前に席のほとんどは埋まり、さすがMEGのジャズ・オーディオイベントは盛況だなぁ・・・と実感いたしました。
ちなみにB.M.Cに興味津々になった寺島さん、イベント前にもかかわらず林さんと真剣にB.M.Cの製品群の前に陣取ってあれやこれやと話をしていました。

さて、今回のイベントで使用されるB.M.Cの製品はコチラ。

B.M.C CD Player 『BDCD1.1』
今回はこのBDCD1.1をCDトランスポートとして使用します。
トップローディングのベルトドライブ式で、ベルトドライブ式と言えば日本ではC.E.C.が頭に浮かんできますが、このC.E.C.のベルトドライブ式CD機器はB.M.Cの社長カルロス・カンダイアス氏が開発をしていたとのこと。
本日の講師である輸入代理店Axissの室井社長はイベント中、「内周と外周で回転数を変えなければいけなかったり、選曲時に特殊な回転制御をしなければいけないCDプレイヤーをベルトドライブで開発するのがどれだけ大変なことか!」と熱く語っておりました。
ちなみに、このBDCD1.1はスーパーリンクという独自のデジタル出力を持っており、「データ」「Bit Clock」「L/R Clock」「Master Clock」の4つの信号に分けて(そもそも内部的にはこれらの信号が別々に扱われている)4本のBNCケーブルで外部出力ができます。
これによって、トランスポート→DACの転送時に信号の合成、分解が不要になり、さらにMaster ClockでトランスポートとDACの時間軸を一致させることでジッター(時間軸歪み)を極限まで低減させられる・・・というわけですが、このスーパーリンクでの信号を受けられるDACはB.M.CのDACだけなので、スーパーリンクを活用としたら使用機器をB.M.Cの製品群で固めることが必要になります。

B.M.C DAC&Pre 『DAC1Pre』
上記のスーパーリンクを受けられるDACと、音量調整機能が一緒になったのがこのDAC1Pre。
今回のイベントに参加してスゲェ欲しくなった・・・。
このDAC1Preの最大の特徴が、B.M.Cの最大の特徴にもなっている「電流伝送方式」でボリュームを調整していること。
通常のプリアンプは内部で信号を電圧←→電流に切り替えながら制御しているところ、DAC1PreとB.M.CのDIGM機能対応のアンプに接続をすることで、全ての信号を電流のみで制御し、音量に関してもパワーアンプのゲインを直接コントロールすることにより、大ボリュームでも小ボリュームでもソースの信号をロス無くスピーカーまで伝えることができる・・・と言う仕組みです。
ちなみにBNC、RCA、AES/EBU、Toslinkの4系統のデジタル入力にも対応し、USBポートもあるので、ハイエンドPCオーディオにも活用できそうです。
が・・・・そんなことはさておいて、とにかくこの、完全電流駆動方式のプリ機能が欲しい!
これで我が家のAMP S1を駆動したい!!!

B.M.C LEF Balanced Stereo Amp 『CS2』
B.M.Cの新顔。
オイラが使っている『S1』にゲインコントロールによるボリューム調整機能を加えたプリメインアンプとして使えるヤツです。
これからB.M.Cの製品を買っていこうと思っている人には超有力な製品になるのではないでしょうか?
ちなみに、この製品の発売に伴い、『S1』と『C1』は在庫のみの販売になるそうです。
今回はこれをDAC1Pre側でゲイン制御し、『S1』と同様に使用します。
今回はこれらの機器でMEGのAvantgarde DUOを駆動します。
で、いよいよ中塚会長の号令でイベントが始まりました。

メグ・ジャズ・オーディオ愛好会会長 中塚さんの挨拶。
今回は前述の通りB.M.Cの輸入代理店になっているAxissの社長、室井利夫さんが講師として製品を様々な角度から紹介してくれます。

輸入代理店Axissの室井社長
室井社長、開口一番に何を言うかと思ったら「いやぁ・・・私も色々とイベントに参加をさせていただきましたけど、今日は皆さん・・・雑ですねぇ!」。
コレには会場大爆笑。
「いや、私もこういう雰囲気、イヤじゃないんですけどね。普段のオーディオイベントだと、クラシックのお客さんなんかが非常に多いので・・・」
この一言で「あ、室井さんって取っつきやすい人かも」と、一気にお客さんと室井さんの距離が縮まりました。
その後、「技術についてはそんなに詳しくない部分もあるので・・・」と言っていた室井社長、B.M.Cのスーパーリンクや電流駆動について詳しく、ディープにお話しして下さいますが、音楽が流れない時間に耐えきれなくなった寺島さんから「技術の話も良いんですけどねぇ、そろそろなにか(曲を)かけませんか?」と声が出たり(笑)。


その後、新録のユニークな曲から1950年代の録音のものまで色々とかかりましたが、もう、聴く度に欲しくなって来ちゃうんだよ・・・・『DAC1Pre』・・・。
途中、ジローさんから「高域で頭打っちゃってるって言うか、歪みを感じる。」とか「ウチのデジタルアンプの方が・・・」というツッコミが入ると、その都度寺島さんが反論(?)してみたりと、いつもの丁々発止がとても楽しい。
にしても、こういう「雑」なやりとり、室井社長はハラハラしながら、あるいはイライラしながら聞いていたかな?顔には出さしてなかったけど(笑)。
ちなみに、「高域で感じる歪み」に関しては、頭の位置を壁際から離して聞いていたら感じなくなったそうです。
そんなわけで、まずは前半戦終了。
ここまでの感想は・・・・・パワーアンプ単体で使っても相当なポテンシャルのあるアンプだというのは一聴して分かりますが、この組み合わせで聴くと、中~高域のヌケ、解像度、ステージの広がり共に段違いに向上していて・・・・・
・・・・・『DAC1Pre』欲しい・・・・・・・・・
ちなみに、『S1』を使っていて「これってこんなもの?」と思っていた以下の現象に関しては、他のロットの製品でも発生している現象で、故障や動作の問題になるようなものではないとのことでした。
・電源投入後のカウントダウンが終わり、ゲイン値が0~66まで上昇する際に、右側のメーターだけが反応して振れる。
室井社長に確認したところ、「あぁ、これですね、今日持ってきたCS2でも発生するんですよ。メーターが敏感なんでゲイン上昇に反応しちゃってるみたいなんですけど、最終的にそれをキャンセルしてスタンバイ完了になるんですよ。」とのこと。
なるほどぉ。
まぁ、故障じゃなくて良かった。
故障なんて事になったら、またあの40kgのアンプを箱詰めして2階から下ろして・・・とか、気が重くなるところでした(笑)。
で、休憩時間をはさんで後半戦へ。
中塚会長から、高音質CD制作でお馴染みのティートックレコーズが10日に発売した3.11の被災各地で録音をした作品『未来への扉』の紹介。

今CDのために書き下された「未来への扉」を5県12会場で録音し、1枚のCDに納められています。
被災地から世界への感謝の気持ちを歌う・・・ということで、利益は全て「国連人口基金」、「認定NPO法人アジア教育友好協会」、「NPOピースウィンズ・ジャパン」、「FREE THE CHILDREN JAPAN」、「認定NPO法人世界の子供にワクチンを日本」の5団体に寄付されるそうです。
「3.11被災地への寄付」ではなく、「3.11被災地からの寄付」ということで、ご興味のある方は是非。
CDは全国CDショップやAmazon
さて、後半戦はアクセサリー特集です。

B.M.CとAvantgarde DUOとの組み合わせはそのままに、ケーブルを換えたりインシュレータを使用して、音がどのように変化するかを試します。
Axissと言えば、ハイエンドオーディオケーブルメーカー「Transparent」の代理店でもあります。
どのくらいハイエンドかというと、一番高価な「OPUS MM2」というシリーズのスピーカーケーブルは、2.4mのペアで430万円だったりします。
もはや「おバカ」を軽く通り越してしまっているレベルです。
このTransparentのケーブルの特徴は、やはりケーブルに付いている黒い箱でしょう。
この箱の中にはネットワークが仕込まれており、ケーブルに電気が通ると発生するノイズや、ケーブルがアンテナのようになり外部から受けてしまうノイズを除去する仕組みになっていますが、ブラックボックスなのでどんな回路が入っているのかは不明です。
このTransparentのケーブルは私自身も愛用しており、プリアンプ→パワーアンプのケーブルには「Music Link Ultra」を、パワーアンプ→スピーカーには「Reference XL」を使用しています。
前半戦ではB.M.Cの各機器、スピーカーとの接続にTransparentの「Music Link Super」と「Music Wave Super」を使用していましたが、後半戦は1ランク上の「Music Link Ultra」と「Music Wave Ultra」を使用して鳴らしてみることに。
この際、一番エントリーラインの「Music Link Plus」や「Music Wave Plus」で鳴らしてみましょうか・・・という室井社長に対して、「安い方はいいから高い方を聴きましょうよ!」という声が盛大だったので(笑)、「Plus」の試聴はやめて、いきなり「Ultra」で聴くことになりました。
ケーブルを「Super」から「Ultra」に換えると、解像度と全音域の音の繋がりが素晴らしく、いがらっぽさや尖った感じは皆無になりました。
コレには隣に座っていたMEG常連のS藤さんは「換える前の方がメリハリがあって良かったなぁ」とポツリ。
そういう意味では、SuperよりもUltraの方が色付けがないのかも。
しかしもう、ここまで来るとどちらが良いではなくて、完全に好みのレベルでしょう。
そしてお次は電源ケーブルの交換です。
前半戦はなんと!B.M.Cの製品に最初から付いているダメ電源ケーブル(笑)が全ての機器に接続されていました。
どのようにダメかというと、要するにオーディオ専用の電源ケーブルではなく、パソコンを買うと付いてくるあの黒い電源ケーブルなので、ノイズ対策などはほぼ皆無。通電すればOKと言う代物です。
このダメ電源ケーブルをオヤイデの電源タップに繋いで使用していました。
で、本当はそれら全ての電源ケーブルをTransparentのものに変えて試聴したかったところですが、今回はTransparent最高の電源アイソレーター「PIMMX」1台を使って各機器に給電し、音の違いを確かめてみることに。
残念ながら電源ケーブルはそのまま(涙)。
まずはPIMMXからBDCD1.1とDAC1Preに電源を供給してみることに。
なにせPIMMXは2つしか給電用のコンセントがないので、全ての機器に同時に給電することは出来ません。
で、音は変わったのか?
変わりました。
盛大に変わったわけではありませんが、無音状態からの音の立ち上がりがよりスムーズになり、デジタル臭さが影を潜めて耳にスーッと入ってくるような音に変わりました。
このあたりは特にボーカルの「声」でより顕著に感じることができ、声が出る直前の息づかいが更にリアルになりました。
1950年代の作品でも、まるで現在進行形でレコーディング現場のフィードバックを聴いているような錯覚に陥ります。
次は「CS2」に給電。
個人的にはさっきの変化の方が大きかったかな。
今回は声よりもピアノのタッチが際立ってきたようです。
そして「DAC1Pre」と「CS2」に給電。
今回の試聴ではコレが一番良かったかも。
コレを聴くと、さっきの「BDCD1.1」と「DAC1Pre」に給電したときは、ジャズらしい「インパクト」が若干薄くなってしまっていた感じがします。
今回の場合は、楽器や声のメリハリが出つつ、それぞれの音の繋がりが非常にスムーズ。
寺島さんも思わず「これが一番イイね。」とニンマリしていました。
いよいよ後半戦最後の製品。
インシュレータやオーディオラックを製造しているメーカー「finite elemente」の最上級インシュレータ「CERABASE classic」と、エントリーモデルの「CERABASE compact」。
セラミックのボールをステンレス削り出しのトップとベースで挟み究極のメカニカルアースで排振するという代物。
「CERABASE classic」はやや大型で、4個使用時には耐荷重500kgにもなり、オーディオラックの下に敷いて使う人も多いのだとか。
今回は「CERABASE classic」を「CS2」の下に敷き、「CERABASE compact」を「BDCD1.1」に3点支持で使用(寺島さんのリクエスト)。
音の粒立ちが良くなって、寺島さんが好きな「ゾリッ!」っとした感じが試聴で使用したCDソースに潜んでいたことに初めて気付きました。
やはりインシュレータ、効きますねぇ・・・。
でも・・・やっぱりインシュレータではなくて「DAC1Pre」だなぁ・・・・
イベント終了後、笑顔のジローさんから「マズイの聴いちゃったねぇ」と声をかけられましたが・・・確かに、これはマズイ!!
いよいよ今週末は国内最大級のハイエンドオーディオイベント「インターナショナルオーディオショウ」が東京国際フォーラムで開催か・・・
・・・・いよいよヤバイなぁ・・・
・・・でも、まずはその前に壊れたMcINTOSHの「C45」を修理に出さないと・・・
2012年10月18日 Jazz&Latin歌手MAYAライブ in 渋谷 JZ Brat
先週の木曜日、10月18日に渋谷のJZ BratでJazz&Latin歌手のMAYAさんのライブがありました。
ライブの数日前にMAYAさんから「18日のライブ、ビデオ撮影してもらえませんか?」というメールがあり、昨今諸々の私が置かれている状況が状況なのでギリギリまで行けるかどうか分からなかったのですが、何とか都合が付いたのでビデオ撮影に行ってきました。
前日の夜にビデオカメラのバッテリーを充電し、当日、バッテリーがちゃんと充電されたかどうかを確認しようとビデオカメラに接続したところ・・・・・う、動かない!!
バッテリーを外してACアダプターを接続しましたが、やはりビデオカメラはウンともスンとも言いません。
・・・・ビデオカメラ、壊れました。
せっかく前日に新しい三脚も買ってきたっていうのに・・・・
途方に暮れつつどうしようか思案しましたが、今から新しいビデオカメラを買ってもバッテリーの充電が間に合わないのでダメ。
Victorのサポートセンターに電話で確認したところ、バッチリ充電した大容量バッテリーが使える現行の機種は1機種しか無いとのこと。
やむを得ず、ライブ会場までの道すがら、家電量販店で価格交渉し、ある程度の金額まで下げてもらえれば、サポートセンターで聞いた機種を購入し、それを持ってライブ会場に行くことに。
全然値下げしてもらえなかったら、今日のところはMAYAさんに謝ってビデオ撮影を断念し、後日ネットで購入してクリスマスライブの撮影に間に合わせることに。
で、なんとか某家電量販店で交渉をしたらかなり勉強してくれたので、持ってきた大容量バッテリーが使える機種を購入し、それを持ってJZ Bratに向かいました。
JZ Bratは初めて来るお店ですが、店内に入るとなんかチョット・・・高級そう・・・。
ドキドキしながら案内された席で三脚とビデオカメラを設置し、メニューを見てみると・・・
・・・ま、まぁ、ビックリするような価格じゃなかったので一安心。
「ペリエ」と「ブルーチーズのクリームソースニョッキ」を注文。
ニョッキが美味い!
臭気漂うブルーチーズのソースに舌鼓を打ちながら開演を待っていると、MAYAファンの知り合いもチラホラ。
女子オーディオ会長のオーディオ評論家、林正儀先生もいらっしゃいました。
松尾さんやMAYAさんにもご挨拶を済ませ、いよいよライブの開始です・・・
今回のライブは「MAYA Sings Latin ~1曲1曲思い出を語りながらのラテン集~」ということで、先月の内幸町ホールでの「昭和歌謡と舶来流行歌を歌う」に続き、ラテン一色のラインナップをMAYAさんが歌うとのことで、MAYAさんのラテンが好きな人にはたまらないライブになっています。

本日のメンバーは岡田げんさん(Pf), 矢野伸行さん(B), 関根彰良さん(Gt), 松尾明さん(Ds)、そしてMAYAさん(Vo)。
このメンバーでのライブを聴いたのは初めてかな?
ライブの内容はただいまビデオ編集中。(写真はビデオの編集画面のスクリーンショットから)
もう少し馴染んできたらより面白いライブになりますね。

ライブには女優の山口いづみさんや、いづみさんのご友人でプロレスラーの藤波辰爾さんもいらっしゃっており、1曲だけ、山口いづみさんも参加して、いづみさんのデビュー曲「緑の季節」を聴かせていただくことができました。
また、休憩時間中、ほんの一瞬だけですが藤波辰爾さんとお話し。
「大宮スケートセンターでの試合、よく行ってました。」「あぁ、大宮スケートセンターね。もうなくなっちゃったよね。雰囲気があっていい会場だったねぇ。」
大きな手でガッシリと握手をしてもらい、プロレス小僧だったオイラにとっては至福の時でした。
そんなこんなで、撮影したビデオをMacに取り込んでサクッと編集中です。
はやくDVDとBlu-rayにしてMAYAさんに渡さなきゃ。
ライブの数日前にMAYAさんから「18日のライブ、ビデオ撮影してもらえませんか?」というメールがあり、昨今諸々の私が置かれている状況が状況なのでギリギリまで行けるかどうか分からなかったのですが、何とか都合が付いたのでビデオ撮影に行ってきました。
前日の夜にビデオカメラのバッテリーを充電し、当日、バッテリーがちゃんと充電されたかどうかを確認しようとビデオカメラに接続したところ・・・・・う、動かない!!
バッテリーを外してACアダプターを接続しましたが、やはりビデオカメラはウンともスンとも言いません。
・・・・ビデオカメラ、壊れました。
せっかく前日に新しい三脚も買ってきたっていうのに・・・・
途方に暮れつつどうしようか思案しましたが、今から新しいビデオカメラを買ってもバッテリーの充電が間に合わないのでダメ。
Victorのサポートセンターに電話で確認したところ、バッチリ充電した大容量バッテリーが使える現行の機種は1機種しか無いとのこと。
やむを得ず、ライブ会場までの道すがら、家電量販店で価格交渉し、ある程度の金額まで下げてもらえれば、サポートセンターで聞いた機種を購入し、それを持ってライブ会場に行くことに。
全然値下げしてもらえなかったら、今日のところはMAYAさんに謝ってビデオ撮影を断念し、後日ネットで購入してクリスマスライブの撮影に間に合わせることに。
で、なんとか某家電量販店で交渉をしたらかなり勉強してくれたので、持ってきた大容量バッテリーが使える機種を購入し、それを持ってJZ Bratに向かいました。
JZ Bratは初めて来るお店ですが、店内に入るとなんかチョット・・・高級そう・・・。
ドキドキしながら案内された席で三脚とビデオカメラを設置し、メニューを見てみると・・・
・・・ま、まぁ、ビックリするような価格じゃなかったので一安心。
「ペリエ」と「ブルーチーズのクリームソースニョッキ」を注文。
ニョッキが美味い!
臭気漂うブルーチーズのソースに舌鼓を打ちながら開演を待っていると、MAYAファンの知り合いもチラホラ。
女子オーディオ会長のオーディオ評論家、林正儀先生もいらっしゃいました。
松尾さんやMAYAさんにもご挨拶を済ませ、いよいよライブの開始です・・・
今回のライブは「MAYA Sings Latin ~1曲1曲思い出を語りながらのラテン集~」ということで、先月の内幸町ホールでの「昭和歌謡と舶来流行歌を歌う」に続き、ラテン一色のラインナップをMAYAさんが歌うとのことで、MAYAさんのラテンが好きな人にはたまらないライブになっています。

本日のメンバーは岡田げんさん(Pf), 矢野伸行さん(B), 関根彰良さん(Gt), 松尾明さん(Ds)、そしてMAYAさん(Vo)。
このメンバーでのライブを聴いたのは初めてかな?
ライブの内容はただいまビデオ編集中。(写真はビデオの編集画面のスクリーンショットから)
もう少し馴染んできたらより面白いライブになりますね。

ライブには女優の山口いづみさんや、いづみさんのご友人でプロレスラーの藤波辰爾さんもいらっしゃっており、1曲だけ、山口いづみさんも参加して、いづみさんのデビュー曲「緑の季節」を聴かせていただくことができました。
また、休憩時間中、ほんの一瞬だけですが藤波辰爾さんとお話し。
「大宮スケートセンターでの試合、よく行ってました。」「あぁ、大宮スケートセンターね。もうなくなっちゃったよね。雰囲気があっていい会場だったねぇ。」
大きな手でガッシリと握手をしてもらい、プロレス小僧だったオイラにとっては至福の時でした。
そんなこんなで、撮影したビデオをMacに取り込んでサクッと編集中です。
はやくDVDとBlu-rayにしてMAYAさんに渡さなきゃ。