
インターナショナルオーディオショウ2021
国内最大規模のハイエンドオーディオショウで、毎年秋頃に東京国際フォーラムの会議室を盛大に使って各メーカー、各輸入代理店が普段は聴けないようなハイエンドな取り扱い製品をガッツリと聴かせてくれる、オーディオファン垂涎のイベントだったりします。
そんな待望のイベント、去年は新型コロナウィルス蔓延のために中止となってしまいました。
そして今年、入場者完全予約制イベントとして東京国際フォーラムに戻ってきました!!
というわけで11月5日~7日までの3日間、東京国際フォーラムで開催なのですが、5日の金曜日に休みを取って『インターナショナルオーディオショウ2021』に行って参りました。
休みを取ったとか言いながらも、なんだかんだ仕事の対応をしていて家を出るのが遅くなってしまいましたが、なんとかお昼前には会場に到着致しました。
ただ、会場入り口はいつもとは全く違う雰囲気です。
一昨年までのイベントであれば、こんなお昼前の時間でも入場するお客さんは相当いて、入り口で入場手続きをする列が出来ているのですが、今年は人数制限&事前予約必須ということで非常に閑散とした雰囲気でした。
そんな感じで、ガヤガヤ感皆無の受付を終えて、まずはエレベーターでガラス棟4階に移動です。
4階の会議室に出展をしているのは
■主な取り扱いメーカー
【ノア】
■主な取り扱いメーカー
Burmester / Sonus faber / audio research / SILTECH など
【アーク・ジョイア】
■主な取り扱いメーカー
FRANCO SERBLIN / estelon / soulution / DE BAER など
【タイムロード】
■主な取り扱いメーカー
Chord Electronics / NODE / Pathos Acoustics / Architectura など
【ナスペック】
■主な取り扱いメーカー
Monitor Audio / Vienna Acoustics / Playback Designs / IsoTek など
【アキュフェーズ】
■主な取り扱いメーカー
【ラックスマン】
■主な取り扱いメーカー
■主な取り扱いメーカー
TechDAS / VIVID Audio / Wilson Audio / GOLDMUND など
CH Precision / VIOLA / OCEAN WAY AUDIO / Crystal Connect など
■主な取り扱いメーカー
というわけで、さて、どこから行こうかな・・・と。
まずはナスペックのブースから。
雑誌で見ていたAudioNecのスピーカー「EVO 2」がPlayback Designsの巨大アンプ「SPA-8」で駆動されておりました。
へぇ、見た目はちょっとアレなスピーカーですがなかなかいい音がするじゃないですか。
音場が豊かで特に音の広がり方がとても綺麗でした。
・・・それにしても、SPA-8が巨大過ぎる・・・・
お次に向かったのはタイムロードのブース。
3Dプリンタで立体形成された特徴的なNODEの卵形スピーカー「HYLIXA」が豊かな低音を奏でていました。
因みに音源はハイレゾストリーム音源をMac Miniで受信し、CHORDのアップスケーラーの「Hugo M Scaler」を経由して、更にCHORDのフラグシップD/Aコンバーター「DAVE」を贅沢にも右チャンネル、左チャンネルで1台ずつ使用して変換し、CHORDのフラグシッププリアンプ、パワーアンプを使用して駆動していますが、さすが説得力のある「音」でした。
HYLIXAも点音源に近い3Way構成のスピーカーということで上下の定位がしっかりしていてお見事。
専用スタンド側にネットワークが設置されているというのも効いているのかも。
でも、専用スタンドとの組み合わせが必須のスピーカーなので、本体のサイズを活かす様な、ちょこんとデスクトップや棚に置いて使うのは無理そう。
ちなみに、一旦ぐるりと各会場を回ってから再訪したときには信楽焼のスピーカー「Alina」が鳴っていましたが、こちらも小さなユニット1個だけで鳴っているとは思えない量感のある音が出ていてビックリしました。
片方僅か3kgとは思えない、しかもイスの上にちょこんと置かれたスピーカーからどっしりとした低音が出ていてビックリです。
更に、上部の空洞からも音が出ているので無指向性スピーカーのような不思議な音場表現で興味深く聴いてしまいました。
個人的にはフルレンジ1発のスピーカーであれば、スーパースワン型よりもこっちの方が好きかな。
お次はナスペックのブースへ。
本当はSonus faberのフラグシップスピーカー「AIDA II」を聴きたかったのですが、それよりは現実的(それでも約200万円)の「OLYMPICA NOVA V」がBurmesterのパワーアンプ「911mkIII」で駆動されていました。
Sonus faberの音って、音的にも音楽的にも聴き疲れのしない素直で綺麗な響きの音なので好きなんですが、「OLYMPICA NOVA V」もなかなか良いな。
特にクラシックやライブ録音のアコースティックなジャズをじっくり聴くにはもってこい。
お次は、セッティング変更中だったので一度スルーしたアーク・ジョイアのブース。
バルト三国のうちの1つ、エストニアはestelonのデザイン的になんとも美しいフラグシップスピーカー「FORZA」がsoulutionのステレオアンプ「711」で鳴っていました。
2年前のオーディオショウの時には「あれ?こんな音なの?ちょっとガッカリ」と感じていたのですが、今回聴いたFORZAは音の定位がとにかくビシッと決まっていて見晴らしが良く、ちょっと感動しました。お客さんが少なくかなりイイ位置で聴けたのも良かったのかもしれません。
そして次に向かったのは、ステラとゼファンのブースです。
毎年、目玉が飛び出るようなウルトラハイエンド製品を堪能出来るこのブースですが、今年も豪邸が買える程の装置一式でレコードを堪能してきました。
特筆すべきは、やはりステラの方の豪邸セットでしょう。なにせこんな感じなのですよ。
AD Player : TechDAS Air Force Zero (55,000,000円)
Tonearm : Graham Engineering PHANTOM Elite Ti (2,728,000円)
Tonearm : SME 3012R GOLD (-)
MC Cartridge : TechDAS TDC01 TI (935,000円)
Cartridge : Ortofon SPU (120,000円)
Phono Equalizer : HSE Masterline 7 (9,570,000円)
Optimizer : Trinnov ALTITUDE 32 (6,325,000円)
Pre Amplifier : Ypsilon PST-100mk 2 SE (7,920,000円)
Power Amplifier : Ypsilon HYPERION (10,780,000円)
Laudspeaker : Wilson Audio Chronosonic XVX (78,100,000円)
書いてて面白くなっちゃった。
他にもケーブルやラック、インシュレータなどを使っていると思うので、更に高額なウルトラハイエンドな環境です。
この環境で、今はステラの代表取締役を退任して顧問兼TechDASの製品開発に専念をしている西川英章氏(ゼファン社長)が次々とレコードをかけていきます。
毎年楽しみにしている講演です。
で、小椋佳の「少しは私に愛をください」も良かったのですが、今回の講演でも特にビックリしたのがステレオサウンド社から発売されているワレリー・ゲルギエフ指揮/キーロフ歌劇場管弦楽団演奏の『ストラヴィンスキー:春の祭典』のラッカー盤。
毎年ラッカー盤を聴かせてくれるのが定番になっているのですが、今回は春の祭典ですよ。
「これが本当にレコード?」と度肝を抜かれる解像度、空気感、そして凄まじいダイナミックレンジの広さ。
金額、出てくる音、全てに圧巻のステラブースでした。
で、そのままガラス棟の渡り廊下を通って東京国際フォーラムのD棟へ。
D棟の4階と5階に出展しているのは
■主な取り扱いメーカー
AIRTIGHT / TRANSROTOR / MOERCH など
■主な取り扱いメーカー
EAR Yoshino / Diapason / Nottingham Analogue Studio など
【ユキム】
■主な取り扱いメーカー
ELAC / ORACLE / Aura / Carot One など
■主な取り扱いメーカー
JBL / MarkLevinson / REVEL / AKG など
前回までインターナショナルショウで一番大きく天井の高い部屋を使用したD棟の目玉ブースと言ったら、FM AcousticsやMSB、Transpnarent等のハイエンド製品を取り扱っているアクシスのブースだったのですが、今年はアクシスはインターナショナルオーディオショウ不参加だったようです。
代わりに目玉ブースを使用していたのはJBLやMarkLevinsonを擁しているハーマン・インターナショナルでした。
だだっ広い会場ではJBLのフラグシップ機ではなく、75周年記念モデルの『L100 Classic 75』が鳴っていましたが、部屋のサイズに対してスピーカーが負けてしまっている感が出てしまっていたのがチョット残念。
ただ、尖った解像度を誇張するような音ではなく、低~中域の質感が滑らかで量感も豊かだったので、普通の部屋でジャズやロックを聴くには良いような気がしました。
でもまぁ、できればフラグシップの「Project EVEREST DD67000」がガンガン鳴っているところを聴きたかったなぁ。
お次はユキムのブース。
ユキムと言えば、当方が自宅で使用しているCDトランスポートのメーカー「ORACLE」の製品を取り扱っているのですが、今回はORACLE製品の展示はありませんでしたが、先月届いたバキューム式レコードスタビライザー「CVS-1」は一応展示してありました。
というか、例年よりもかなり構成も展示もシンプルな感じです。
正面のデモンストレーション機にもなっていましたが、AIRPULSE製のアクティブスピーカーのA300 Proは結構軽快に、気持ちよく鳴っていたかなという印象。しかも、A300 Proの内部配線って、オイラの大好きなケーブルメーカーTransparentのケーブルを使っているのね。知らなかった。
さて、D棟から再びガラス等に戻ってきて、お次は5階フロアへ。
5階フロアには以下のメーカー、輸入代理店が出店しています。
【アイレックス】
■主な取り扱いメーカー
ALBEDOAUDIA / AUDIA FLIGHTAUDEL / LUNA CABLES など
【エレクトリ】
■主な取り扱いメーカー
McINTOSH / MAGICO / PASS / EMT など
■主な取り扱いメーカー
■主な取り扱いメーカー
【アッカ】
■主な取り扱いメーカー
YG Acoustics / KRELL / ORPHEUS
■主な取り扱いメーカー
Ortofon / Acoustic Solid
【トライオード】
■主な取り扱いメーカー
TRIODE / JUNONE / SPENDOR / KRONOS など
【CSR】
■主な取り扱いメーカー
■主な取り扱いメーカー
audio pro / MUSICAL FIDELITY / QUAD など
■主な取り扱いメーカー
marantz / B&W / Pro-ject / audioquest など
5階に来てみて改めて今までのインターナショナルオーディオショウとの違いにビックリしました。
この階だけでインターナショナルオーディオショウ「お初」のメーカーや代理店がいくつもあります。
勢力図が明らかに今までと変わっています。
先ほどのアクシスの様に「今年のイベント参加は見送る」という判断をした代理店も多かったようで、イベント主催のIASJも参加企業の募集に相当苦労したんじゃ無いでしょうか。
とは言え、おかげでインターナショナルオーディオショウで聴けなかったメーカーの製品を聴ける機会にもなったので、来年のインターナショナルオーディオショウがどうなるのか楽しみでもあります。
さて、そんな5階でまず伺わなければならないのはトライオードのブースです。
なんだかいつものトライオードのブーストは雰囲気が違うなぁ・・・と思ったら、スピーカーがスペンドールの製品では無く、B&Wの802D(かな?)が鳴っていました。
でも、もしかしたらこちらの方がTRIODEのアンプとしての実力は分かりやすいかも。(スペンドールのスピーカーはそれ自体に特徴が有るので、他のブースでも使っているB&Wのスピーカーだとアンプなどの比較がしやすいという意味で)
300B管を使用した「TRZ-300W」や845管を使用したJUNONEブランドの「JUNONE 845S」を聴きましたが、メリハリがしっかりしていて「温かみのあるソリッドステート」の様な両者のイイところ取りの製品だと感じました。
山崎社長ともご挨拶が出来たので良かった良かった。
そう言えば、トライオードがWestern Electricの「WE-300B」真空管の国内総販売元(正規輸入代理店はエレクトリ)になったというニュースが出たばかりですが、しっかりと展示BOXで展示されていました。
木箱に入って2本で231,000円か・・・さすがWE製300B管だな。
お次に向かったのはアッカのブース。
アッカのブースに入ったらちょうどYG ACOUSTICSの一番小さなモデル「Carmel2」が鳴っていました。
フラグシップ機の「Sonja HI」は4000万円で左右4筐体のウルトラハイエンド機ですが、一番小さなこの「Carmel2」だって390万円としっかりハイエンドです。
でもCarmel2は、上位機種ではたまに押しつけがましく聞こえる高解像度過ぎる低域や高域の分解的表現が和らいで、ちょうど良い「塩梅」の解像度とステージ感なので、ウチみたいな6畳間でオーディオを楽しんでいる場合、本当はこういうスピーカーが良いんだろうなぁ・・・思ってみたり。
お次はディーアンドエムホールディングスのブースへ。
基本的にディーアンドエムホールディングスのブースは定員制のブースになっていて、既に試聴イベントが始まってしまっていましたが、「席に空きがあるから大丈夫ですよ」と入れて貰えたのでしっかり聴いてきました。
ブースに入ると「805D4」と「804D4」の聴き比べの最中で、ちょうど805D4から804D4に切り替えているところでした。
なるほど、やっぱりB&Wの音だなぁ・・・という基準器らしい「正しい音」ですな。
marantzの聴きで送り出してClasseのアンプで増幅をしているのですが、なんだろう、真面目すぎて遊びが足りないというか、ウキウキしないのはなぜでしょう。
B&Wのスピーカー自体はアンプやプレイヤーによってガラリと鳴り方が変わるので・・・かなぁ。
で、今回のお目当ての一つでもあったソウルノートのCSRのブースは予約制とのことで、予約が取れるのが17時からの回しかなかったので、予約だけして6階と7階のブースへ。
6階に出展をしているのはコチラ。
【エソテリック】
■主な取り扱いメーカー
ESOTERIC / TANNOY / avantgarde acoustic など
■主な取り扱いメーカー
【今井商事】
■主な取り扱いメーカー
ALR/Jordan / BC Acoustique / Convergent Audio Technology など
【アイシン高丘】
■主な取り扱いメーカー
■主な取り扱いメーカー
AVALON ACOUSTICS / JEFF ROWLAND / NAGRA など
■主な取り扱いメーカー
DENON / DALI / Polk Audio / KIMBER KABLE など
なんだけれど・・・あれ?TAOC、出展してた?
みたいな感じでブースが空いていたり閑散としていたり、少し寂しげ。
エソテリックのブースは完全予約制で「本日の受け付け終了」だったので諦めました。
で、太陽インターナショナルのブースへ。
AVALON ACOUSTICのスピーカーのファンなのですが、今回は「Precision Monitor 4」か。
いつもならもっと大型機の「Isis Signature」や「Saga」などの準フラグシップ機を持ってきているのに・・・。流石に「Tesseract」はムリだとしても。
AVALONらしい音離れの良さで緻密な空間表現と定位がたまりません。
でも、Sagaとか聴きたかったなぁ・・・
さてさて、一応端から端まで全てのブースを回ってから本日のお目当てCSRのブースで「ソウルノート」の製品を堪能しましょう。
ソウルノートもインターナショナルオーディオショウはお初だったっけ。
ソウルノート製品の開発、音決めをしている加藤氏の製品説明・・・はほとんど無く、製品に込めた熱い想いを多少語った後、とにかく音楽をかけまくる・・・という音楽本位のイベント進行。
でも、「色々話したい!!」という加藤さんの熱い想いもしっかり感じつつ、出来たてホヤホヤ(未だ出来てない?加藤氏曰く1ヶ月でここまで作り上げた)モノラルアンプ「M-3」をはじめとしたソウルノートの製品の完成度の高さ、音が、音楽が前に出てくる生々しさに感動。
ソウルノートはイギリスのスピーカーメーカー「PMC」の代理店もしているため、本来であればPMCのスピーカーを鳴らすべきところ、海外のオーディオイベントなどでも「PMCのスピーカーってこんなにいい音だったんだ」と、スピーカーに関心を抱かれて肝心のプレイヤーやアンプなどの自社製品にちゃんと評価がされなかった経験から、今回は海外のオーディオイベントでも標準器として多くのブースで使用されていたというYG ACOUSTICSの「Hailey」でソウルノート製品の真価を問う!と言うことのようです。
なるほど・・・分かる気がします。
と、半日かけて一通りのブースを聴いて回りましたが、やはり今年のインターナショナルオーディオショウは全般的に主催者、参加企業の苦労を感じたイベントでした。
空いているブースもあったり、いつもより持ち込んでいる機材が少なかったり・・・海外メーカーからモノを送って貰うにしても今は色々厳しいので間に合わなかったり断念したりしたのかもしれません。
講演の数も少なく、特に海外メーカーの技術者や社長などの来日がほとんど無かったこともちょっと寂しく感じた理由でしょう。
でも、そんな中でも素晴らしい音で楽しませてくれたブースは多々ありましたし、「そうそう、インターナショナルオーディオショウを待っていたんですよ!」と改めてインターナショナルオーディオショウの楽しさを実感しました。
イベント主催者の皆さん、代理店の皆さん、メーカーの皆さん、どうもありがとうございました。
是非、来年も「インターナショナルオーディオショウ2022」を開催して下さい!!
『たれ山』おおみやのプレオープンに行ってきました
大宮駅東口、南銀座通りにオープンした焼き肉屋さん『たれ山』おおみやに行って参りました。
『たれ山』は肉好きには有名なお店「肉山」の姉妹店。
「肉山」の大宮店は駅西口の商業ビルアルシェの裏にありますが、『たれ山』は線路を隔てて駅の反対側、東口の悪くも悪くも客引きの多い南銀座商店街にあります。
客引きを避けながら行きたい方は線路沿いの道をさいたま新都心方面に歩きながら行くのが良いかも。
で、グランドオープンは10月29日(金)なのですが、その前に10月21日から28日までの間プレオープンをしていると言うことで、肉山登山で味を占めた私は、「自慢の味噌だれ」でお肉を食べさせてくれるという『たれ山』に行きたくて、行きたくて、週頭ではありますが月曜の夜に行ってきた訳であります。
場所は・・・大勝軒まるいち大宮店があったところかな。
看板に赤字で書かれた「焼肉とご飯」の文字に心躍ります。
店内に入ると、月曜日の夜ですがなかなかの客入り。
味噌だれの焼ける香りが食欲をそそります。
店員さんに2階席に通され、一番奥の2人席に陣取ります。
テーブルの真ん中にガスコンロがちょこんと鎮座召しましてございます。
メニューはこちら。
価格帯は結構安めな感じ。
プレオープン中1ドリンクサービスと言うことで、ウーロン茶を頂きながら何を注文するか頭をフル回転です。
飲み物と一緒に運ばれてきたつけだれは、味噌だれとポン酢。
塩だれのお肉にはさっぱりとポン酢を、味噌だれのお肉には味噌つけだれとテーブル備え付けのニラ味噌(辛味噌)をお好みで・・・ということらしい。
さて、『たれ山』ではスマートフォンを使ったオンラインオーダー制を採っており、QRコードの書かれた伝票を渡されるので、スマホのカメラ機能でQRコードを読み取り、オーダーページのリンクを開きます。
御徒町の「厨otonaくろぎ」も同様にオンラインオーダー制を採っていますが、新型コロナ対策としてお客と店員さんの接触をできるだけ減らすと言う意味では今後もこういうオーダー方法は増えていくのかもしれません。「すいませ~ん!!」と大声を上げて店員さんを呼ぶ必要も無いし。
で、オーダーページはこんな感じです。
写真と価格が載っているので注文しやすいです。
また、次々にオーダー一覧に登録をしていくと、何をオーダーするのか、総額でいくらかがすぐに分かるのも便利です。
さてさて、何を注文するべきなんだ?
今日は夜、『たれ山』に来る気満々だったので、お昼もお腹いっぱい食べずにセーブしたため、お腹はペコペコです。
しかも、入り口で匂ってしまったタレの焼ける香りのおかげで食欲MAXです。
まずはタン塩で攻めるか?
・・・・いやいや、おなじ塩でいくならいきなりレバーに行ってしまおうか?
ハラミはMUSTだけれど、特上にするか?まずは普通のハラミで行くべきか・・・
あぁ、ホルモンもいろいろあるぞ。
ミノやハチノスも美味しそう。
味噌だれだったら豚も鶏なんかも絶対美味いよな・・・
・・・・野菜は?
あ、ご飯モノは牛トロめしは絶対美味いけど、まずは白飯、コレは決まりだ。
などなど、頭の中でしばらく葛藤し、ようやくオーダーです。
最初に運ばれてきたのは白菜キムチ。
辛過ぎずに白菜の甘み、漬けダレの旨味をしっかり感じるキムチで、何だったらコイツで白米モリモリいけちゃうでしょ。
そんなキムチをシャクシャク食べていると、レバー(塩だれ)が運ばれてきました。
ごま油と塩で味付けされたレバーは分厚く切られていて、トングで持ち上げた感じもクタッとせずにプリプリしているのが分かります。
あぁ・・・昔だったら「レバ刺し~!」と、このまま美味しく頂いていたかもしれませんが・・・流石に今はそういうわけにもいかないのでコンロにのせていきます。
ジューッと心地良い音を立てながらレバーは焼き過ぎてボソボソにならないように、気をつけながら焼いていきます。
しっかり火は通っているけれど中はミディアムで。ちゃんと中まで熱くなるように・・・
綺麗な焼き目の付いたレバーを、まずはポン酢も何も付けずに口に運ぶと、プリッとした歯触りで、噛めば噛むほどジューシーなレバーの旨味とごま油の香ばしさが口いっぱいに広がります。
レバーの臭みはありません。
いやぁ・・・これは大正解。
普段レバーでご飯をかっ込むことはしませんが、コレはご飯も全然行けちゃいます。
レバーを食べていると、ゆでタンが運ばれてきました。
結構濃いめのつゆで茹でられたタンはホロホロと柔らかく、コイツもお酒かご飯にバッチリです。
私の場合、酒はからっきしなのでご飯のおかず。
大ライスを片手にこれだけでご飯済んじゃうな・・・・
そうこうしていると、和牛リブロースとハラミ(味噌だれ)が運ばれてきました。
本日の主役です。
まずはハラミから。
こちらも先ほどのレバーと同様にかなり分厚く切られています。
コンロでじっくりと焼きますが、全然固くならずにとにかく柔らかい。
ハラミならではの独特な臭みは味噌だれのおかげで全く感じません。
もう、とにかくご飯が進む。
そして本日のメイン中のメイン、和牛リブロース。
こちらはとても薄く切られて味噌だれが絡んでいるので、気をつけないと網に焼き付いてしまいます。
とにかく薄切りなので、片面を6~7秒炙ったらすぐに裏返し、さらに5~6秒程度焼けば十分。
口に運ぶと・・・何なんでしょう、このとろける肉は!!
上品な脂の旨味が口いっぱいに広がって味噌だれがとてもマイルドな味わいに変化します。
これが1280円!?
もう、コレとライスだけでズ~ッと食える。
和牛リブロース、次回も絶対に注文しよう。
大ライスもひとしきり平らげた頃にホルモンMIXの登場です。
上ミノ、ホルモン、ギアラ、ハチノス、センマイがたっぷりの味噌だれにからんでいて、ボリュームも満点です。
ビールを飲む人だったら、ビールとコイツがあれば十分なんじゃ無いの?
色々な部位のホルモンを食べる楽しみ、ご飯派の私にも十分に分かりますよ。
センマイの薄くてコリコリした食感、ハチノスのモチッとした歯触りは最高です。
さらに、かなり大きく切られたホルモンは、油がたっぷり付いていて味噌だれとの相性が抜群。
普段はホルモンで白米を食べない私ですが、ライスをお代わりしたくなるホルモンMIXでした。
あぁぁ・・・・ヤバい、食い過ぎた。
プレオープン中だった『たれ山』ですが、オペレーションも気になったところはありませんし、店員さんはとても親切で丁寧な対応だったので好感度は最高です。
いやはや、これはグランドオープンをしたら予約必須のお店になるんじゃ無いでしょうか。
今度は誰か連れてきたいなぁ。
皆で来ればもっと色々な肉をオーダー出来るし・・・
『たれ山』おおみやの皆さん、美味しいお肉、どうもありがとうございました。
ご馳走様でした!
また伺いますね!!
YUKIMUのバキューム式レコードスタビライザー『CVS-1』を使ってみた
さて、先日届いたYUKIMUのバキュームスタビライザー『CVS-1』を使って見ました。
ターンテーブルのレコードのバキューム機構と言えば、エアーポンプでレコード裏面の空気を抜いて真空状態にしてレコードとターンテーブルを密着させるもので、昔からいくつものプレイヤーで導入されているモノではありますが、最近の機器でもっとも高品位に導入しているレコードプレイヤーっと言えば、TechDASの「Air forceシリーズ」でしょう。
そんなバキューム機構を、使用しているレコードプレイヤーでお手軽に使える様になるのが今回の『CVS-1』なのであります。
8月末にニュースサイトでリリースを見た瞬間に予約をしてしまいました・・・
というのも、以前、吉祥寺のジャズ喫茶MEGのオーナーだったジャズ評論家の寺島靖国さんがウチに来た際に「後藤さん、レコード聴いてないでしょ。レコードの方は手、抜いてるよね。」とバレてしまったため、重い腰を上げて(笑)TRIODEのフォノイコライザー「TRX-EQ7」を導入したり、スタビライザーを変えてみたりと程ほどにやって来たのですが、TechDASの「Air force Zero」で感動をしたバキューム機構に手が出せる・・・ということで、速攻予約に走った訳であります。
まぁ、税込み10万円前後だったTEACの「TN-550」に定価16万5000円のバキュームスタビライザーを使ってどうするんだ?というのは置いていくとして・・・。
で、まずは開梱の儀式。
段ボールを開けるとマニュアル・・・の前に「<ご使用前>のご注意」なる紙が。
注意書きには以下の様な注意が書かれております。
1.レコードプレイヤーのスピンドル長が20~22mm以上あると使用出来ない場合がある。(プラッターにマットを敷いて調整をすると使用出来る場合もある)
2.スピンドルにマグネシウム・ディスクを装着しにくい場合は、スピンドルに軽くずいぶんを付ける。
3.レコード再生音に異常がある場合、レコード盤とアームが水平になるように調整する。
4.ホースが長い場合、ホールを切って調整する。
5.レコード盤に大きな変形(裏反りや部分的な反り)がある場合は吸着が出来ない場合があるので、再吸引するか別売の吸着アダプターを使用する。
6.別売品、メンテナンスサービスの内容はYUKIMUのHPを参照する。
買った後で「20~22mm以上のスピンドル長があると使えないよ」って言われても困るよね。
それはさておき、箱に入っていた機器一式を並べてみました。
まずはこちら。
バキューム機構の心臓部であるポンプを内蔵した「サクションBOX」。
一見重量がありそうなサクションBOXですが、木製の箱にウレタン塗装をしただけらしく、奥行き108mm、幅138mm、高さ96mmほどあるのに560gの重さしか有りません。
お次はこちら。
吸引スタビライザー。
コイツに先ほどのサクションBOXから出ているホースを繋いで使用します。
真鍮とマグネシウムのハイブリッド構造になっており、このサイズで480gほど有るので、こちらは先ほどのサクションBOXに比べてかなり重量を感じます。
そしてお次は一番の大物。
マグネシウム・ディスク。
コイツをターンテーブルに乗せ、コイツの上にレコードを乗せて、先ほどの吸引スタビライザーでレコードを押さえつつバキュームをしてレコードをこのマグネシウム・ディスクに密着させるわけです。
かなり精度の高い造りなのですが、段ボールの中にクッション材なども無く、ビニールにくるまれることも無く入っているので段ボール屑がたくさん付着してしまっているのが残念です。
使う前に掃除から始めなきゃ・・・
そしてサクションBOX用のACアダプタ。
ちゃちいです。
でもまぁ、こんなもんでしょう。
さて、マグネシウム・ディスクの掃除を終え、ターンテーブルの上に乗せます。
サクションBOXに電源を供給し、サクションBOXから出ているホースを吸引スタビライザーのプラグに差し込みます。
ちなみに、吸引スタビライザーに差し込んだホースですが、一度しっかり差し込んだら簡単には抜けません。
さて、一通り使う前の準備は終わりました。
箱を開けてからここまでの所要時間は約10分。
割と簡単に準備出来ました。
では早速、CVS-1のマグネシウム・ディスクにレコードをのせて、レコードを吸引スタビライザーで固定したらサクションBOXの電源ボタンをONにして吸引の開始です・・・
吸引の様子をYoutubeに載せましたので見て頂ければと思いますが・・・分かりますかね?
ヴゥゥ~~~~と、ポンプが動く音が続き、少しずつレコード背面の空気が吸引されてマグネシウム・ディスクに密着していきます。
側面からみると、マグネシウム・ディスク端のゴムとレコードがどんどん密着し、ゴムが反り返っていって密着している様子が分かります。
上面からみると、反っていた(?)レコード盤面が小さな音を立てて真っ直ぐに伸びていくのが見えます。
重量盤よりも普通の厚みのレコードの方が違いは分かりやすいと思います。
約20秒の吸引が終わるとポンプの動作音が止まり、サクションBOXの電源ボタンが点灯から点滅に変わります。
そうしたらレコードを聴く準備は完了。
ターンテーブルを回転させてレコードを再生していきます。
ちなみに、吸引スタビライザーとサクションBOXを繋いでいる吸引ホースは、ターンテーブルの回転には特に影響は無さそうです。(当たり前か)
ゆっくりレコードに針を落としていくと、今までのスタビライザーでは感じたことのなかった、まるでターンテーブル自体に針を落とすような盤面のどっしりとした安定感に感動します。
そうそう、この感覚を味わいたくてバキュームスタビライザーを買ったんですよ。
針を落とした後の滑らかなカートリッジヘッドシェルの動きを見ていると、燕三条で精密加工された吸引スタビライザーとマグネシウム・ディスクの性能を実感できます。
では、音はどうか・・・というと、なるほど、これが「安定」なのかと実感できる低域のどっしりとした伸びと、高域の活き活きとした響き、そして定位の存在感。
ジョン・マクラフリンとアル・ディ・メオラ、パコ・デ・ルシアのギタリスト3人によるライブ盤「FRIDAY NIGHT IN SAN FRANCISCO」の当時の国内盤を再生してみると、通常のスタビライザーを使用して聴いていたよりも、アル・ディ・メオラとパコ・デ・ルシアの立ち位置が今まで以上にハッキリとしただけでなく、ギターを指で弾いた時の細かい音のニュアンスがより生々しく聴こえてきて、以前、吉祥寺のMEGでのイベントで神代さんがこのレコードをかけた時に感じた感動が蘇ってきて少し鳥肌が立ちました。
盤の状態も決して良いものではないのですが、それを忘れて聴き通してしまいました。
レコードがビッタリとマグネシウム・ディスクに密着して固定されているため、カートリッジの針圧がしっかりとレコードに伝わったのでしょうか。
なるほど、これが我が家で聴くレコードの世界か・・・
レコードを聴き終わったら吸引スタビライザーを取り外して、マグネシウム・ディスク端っこのゴムを指で少し下げてやると、レコードとマグネシウム・ディスクの間に隙間ができて空気が入り、簡単にレコードを取り外すことができます。
なるほど、これはレコードと聴くときの新しい儀式になりそうです。
と、CVS-1の導入はかなり感動的な結果となりましたが、1点、大きな問題があります。
商品説明では「バキュームのモーター音は40~45dBという消音設計ですので、音楽再生の邪魔をすることはありません。」と書かれていますが、最初の吸引の後、レコードを再生しながらも8分後、16分後、24分後に再吸引をする際のポンプのモーター音がやはり気になります。
特に我が家のような狭い部屋で、しかも音楽のボリュームがそこまで大きくない楽曲や演奏の場合では、この片面を聴き終わるまでの3回の再吸引がかなりネックとなってきます。
間欠吸引ということで、一定間隔で再吸引を行うことでレコード盤の吸着を維持する仕組みだ・・・というのは理解しているのですが、音楽と関係のない「ヴゥゥ~~~~~」というポンプの動作音がどうしても気になってしまうのです。
このサクションBOX、もう少しポンプ音が抑えられるような頑丈な仕組みにできなかったのかなぁ・・・
しかしながら、この安定感と音質の向上は代えがたいものがあります。
あとは、このサクションBOXの処理をどうするかが課題かな・・・・
チョット、いろいろと試してみたいと思います!!