パワーアンプの電源ケーブル周りに手を加えてみました
B.M.C.のパワーアンプ『AMP-S1』の電源ですが、以前のブログでも書いたとおりこんな感じの接続になっております。
写真で見るとこう。
ズッと気にはなっていたんですよ。
壁コンセントから延びているOYAIDEのTSUNAMI-GPXも、KOJOのH1Pも、H1Pから延びているTransparentのPowerLink Superも、地べた(床)にそのまま這っており、置いてあり、VIVID AudioのGIYA G1-S2の猛烈な低音の振動に晒されているんだろうなぁ・・・と。
ここ数年、オーディオアクセサリー界隈ではケーブルインシュレータなどと言う製品が溢れているのに、コイツらにはそれらの製品で対応が出来ていないなぁ・・・と。
と、いうわけで、先日のインターナショナルオーディオショウに触発されて、ちゃんと対応をしてみようかなと重い腰を上げた訳です。
実は以前からケーブルインシュレーターの設置はしないとな・・・・と、audioquestの独特なケーブルインシュレーター『Fog Lifters』は購入済みだったのですが、どのケーブルに使うか迷ってたんですよねぇ。
で、検討の末Fog LiftersはTransparentのPowerLink Superで使用することにして、OYAIDEのTSUNAMI-GPXをどうるすか。
KRYNAの『Helca1』を買って使おうか迷いましたが、出来ればヨドバシの余っているポイントで買ってしまいたいので、ヨドバシではなぜか取り扱いの無いHelca1ではなく、最近発売したaetのケーブルアイソレーター『EVO-CI0650NI』を試してみることにしました。
まずはOYAIDEのTSUNAMI-GPXにEVO-CI0650NIをクルクルと巻き付けて、改めてKOJOのH1Pに接続。
次にFog Liftersを組み立ててPowerLink Superの下に設置します。
ただ、ケーブルの長さと経路を考えると8個あるFog Liftersのうち3個程度しか使わないので、どうせならKOJOのH1Pにも使ってしまおう・・・と。
なんかH1PとPowerLink Superに脚が生えたみたいで虫みたい(笑)。
ちなみにFog Liftersはあと2個余っていたので、B.M.C.のDAC1PreとAMP-S1をCI接続しているZONOTONEのバランスケーブル『Royal Spirit AC-1』が少し床を這っていたので、そこに使用することに。
さてさて、これで設置は完了したので何曲か聴いてみましょう。
まずはケーブルがGIYA G1の低音からどんな影響を受けていたのか知りたかったので低音がたっぷり出る作品を。
SPIRAL CIRCLE / HELGE LIEN TRIO
7曲目の「TAKE FIVE」から。
出だしのドラムソロ、バスドラムの強烈な低音が楽しいのですが、とにかく低音が出まくります。ボリュームを上げれば近所迷惑レベルに。
で、いつも通りそこそこボリュームを上げて聴いてみると・・・・なるほど、今まで聴いていたバスドラムの低音はほんの僅かではあるけれど濁っていたのかもしれない。
今まで聴いていた音と比べると、僅かではありますが音の輪郭がより鮮明になって立ち上がりが鋭くなりました。
次はクラシックで。
ストラヴィンスキー:バレエ《春の祭典》 / グスターヴ・ドゥダメル指揮・シモン・ボリバル交響楽団
出だしのファゴットの音色がスーッと綺麗に立ち上がり、ファゴットの響きの余韻が四方に綺麗に展開し、今までよりもステージの奥行きと幅が広がっているように感じられます。
そして曲が進行して大太鼓や各楽器が最大音で展開されても高域が大太鼓の重低音で霞むこと無く、どこまでも綺麗に伸びていきます。
なるほど、パワーアンプの電源ケーブルを床の振動から解放するとこういうことになるのか・・・・。
・・・・もっと早くやっておけば良かった・・・・
なんか見た目はスゴいことになっちゃったけど。
ORACLE CD1000mkIIに「Silver Harmonizer RCA」を付けた
先月DAC兼プリアンプのB.M.C.『DAC1Pre』とユニバーサルプレイヤーのPioneer『UDP-LX800』に接続した、オーディオみじんこ製RCA端子用仮想アースの『Silver Harmonizer RCA』ですが、よくよく考えると一番稼働率の高いCDトランスポートには使用出来ていませんでした。
というのも、使用中のCDトランスポートORACLE製の『CD1000mkII』にはRCA端子が無く、デジタル出力端子はAES/EBUとBNC端子のみ。
なのでDAC1PreとUDP-LX800で効果の高さを実感していたのに、CD1000mkIIには使用出来ていなかったのです。
で、BNC端子用の同様製品は無いかと探すも、約10万円の高級品のみ・・・
どうしようかと考えていましたが、そうか・・・「Silver Harmonizer RCA」にRCA⇔BNC変換プラグを付ければ接続出来るじゃ無いか。
でも、そんな使い方して大丈夫なのか?効果は?
と、「多分大丈夫なはず」とは思ったものの念の為オーディオみじんこのTwitterアカウントに質問をしたところ「Silver Harmonizer RCAの機能はグランドのみに作用しているのでBNC変換プラグ等をかましても効果が劣ることはない」との回答を頂きました。
だったら早速試してみない訳にはいきません。
だって、効果が高いんだもの。
そんなわけで、まずはRCA端子をBNC端子に変換するアダプタの調達。
この手の製品って、ロジウムメッキ仕上げの様なハイエンド品はないので、1個数百円の変換プラグをAmazonで購入。
本当は新しいSilver Harmonizer RCAを調達して、コイツとドッキングさせてCD1000mkIIに接続したかったのですが、品切れでなかなか入手出来なかったのでUDP-LX800から外して今回調達したプラグを接続。
う~ん、ただでさえ長~い筐体が余計に長くなったなぁ。
さて、コイツをCD1000mkIIに接続です。
やっぱり存在感凄いなぁ。
で、前回もSilver Harmonizerの効果が最大限に感じられたのが接続直後では無く翌日だったので、今回も1日寝かせて試聴してみることに。
翌日、CDを聴いてどのような効果が出たか検証です。
まずはクラシックから。
ベートーベン交響曲第7番/テオドール・クルレンツィス指揮・ムジカエテルナ演奏
第2楽章から聴きましたが、冒頭のファンファーレ以降のピアニッシモの演奏がとにかく綺麗。
静寂が今まで以上に「静寂」で、ステージの奥行きが明らかに深くなりました。
これは・・・今まで以上に引き込まれてしまいます。
綺麗になった分、フォルテシモでの迫力や低音は線が細くなってしまうのでは無いかと思いきや、そんなことは全くなくて「マイナス」の効果は皆無でした。
あぁ、もっと早くやっておけば良かった。
次はジャズ。
綺麗なジャズではクラシックとの比較にならないので録音の古いどジャズを。
Art Pepper Meets The Rythm Section (Platinum SHM-CD)
XRCD24盤とPlatinum SHM-CDがありますが、今回はPlatinum SHM-CDで。
アート・ペッパーの軽快なアルトサックスが入ってくる出だしからして音の出方が変わりました。
サックスならではの少しザラッとしたリードの音色はもちろん、キーパッドの音も解像度が増している感じがします。
そして、これはスピーカーのVIVID Audio『GIYA G1』の特製でもあるのですが、ジャズでもしっかりとステージがフッと眼前に広がって聴こえるところが、さらにステージの実在感が増し、コチラはクラシックと比べると多少ではありますが、奥行きや広がりも増しています。
改めて・・・もっと早くやっていれば・・・・。
というわけで、やっぱり効果絶大な『Silver Harmonizer RCA』でありました。
因みに、PioneerのUDP-LX800から取り外してORACLEのCD1000mkIIに付けてしまったので、UDP-LX800は寂しい状況になっておりましたが、先日、会社帰りにオーディオみじんこの店舗に伺ったら、1個だけ、発注者からの連絡が取れなくなってしまい宙に浮いてしまっているというSilver Harmonizer RCAがあったので頼み込んで売って貰い、UDP-LX800のRCAデジタル入力端子にも改めてSilver Harmonizer RCAが付いたのでありました。
コストパフォーマンス絶大のRCA仮想アース『Silver Harmonizer RCA』、やっぱりオススメです。
インターナショナルオーディオショウ2021
国内最大規模のハイエンドオーディオショウで、毎年秋頃に東京国際フォーラムの会議室を盛大に使って各メーカー、各輸入代理店が普段は聴けないようなハイエンドな取り扱い製品をガッツリと聴かせてくれる、オーディオファン垂涎のイベントだったりします。
そんな待望のイベント、去年は新型コロナウィルス蔓延のために中止となってしまいました。
そして今年、入場者完全予約制イベントとして東京国際フォーラムに戻ってきました!!
というわけで11月5日~7日までの3日間、東京国際フォーラムで開催なのですが、5日の金曜日に休みを取って『インターナショナルオーディオショウ2021』に行って参りました。
休みを取ったとか言いながらも、なんだかんだ仕事の対応をしていて家を出るのが遅くなってしまいましたが、なんとかお昼前には会場に到着致しました。
ただ、会場入り口はいつもとは全く違う雰囲気です。
一昨年までのイベントであれば、こんなお昼前の時間でも入場するお客さんは相当いて、入り口で入場手続きをする列が出来ているのですが、今年は人数制限&事前予約必須ということで非常に閑散とした雰囲気でした。
そんな感じで、ガヤガヤ感皆無の受付を終えて、まずはエレベーターでガラス棟4階に移動です。
4階の会議室に出展をしているのは
■主な取り扱いメーカー
【ノア】
■主な取り扱いメーカー
Burmester / Sonus faber / audio research / SILTECH など
【アーク・ジョイア】
■主な取り扱いメーカー
FRANCO SERBLIN / estelon / soulution / DE BAER など
【タイムロード】
■主な取り扱いメーカー
Chord Electronics / NODE / Pathos Acoustics / Architectura など
【ナスペック】
■主な取り扱いメーカー
Monitor Audio / Vienna Acoustics / Playback Designs / IsoTek など
【アキュフェーズ】
■主な取り扱いメーカー
【ラックスマン】
■主な取り扱いメーカー
■主な取り扱いメーカー
TechDAS / VIVID Audio / Wilson Audio / GOLDMUND など
CH Precision / VIOLA / OCEAN WAY AUDIO / Crystal Connect など
■主な取り扱いメーカー
というわけで、さて、どこから行こうかな・・・と。
まずはナスペックのブースから。
雑誌で見ていたAudioNecのスピーカー「EVO 2」がPlayback Designsの巨大アンプ「SPA-8」で駆動されておりました。
へぇ、見た目はちょっとアレなスピーカーですがなかなかいい音がするじゃないですか。
音場が豊かで特に音の広がり方がとても綺麗でした。
・・・それにしても、SPA-8が巨大過ぎる・・・・
お次に向かったのはタイムロードのブース。
3Dプリンタで立体形成された特徴的なNODEの卵形スピーカー「HYLIXA」が豊かな低音を奏でていました。
因みに音源はハイレゾストリーム音源をMac Miniで受信し、CHORDのアップスケーラーの「Hugo M Scaler」を経由して、更にCHORDのフラグシップD/Aコンバーター「DAVE」を贅沢にも右チャンネル、左チャンネルで1台ずつ使用して変換し、CHORDのフラグシッププリアンプ、パワーアンプを使用して駆動していますが、さすが説得力のある「音」でした。
HYLIXAも点音源に近い3Way構成のスピーカーということで上下の定位がしっかりしていてお見事。
専用スタンド側にネットワークが設置されているというのも効いているのかも。
でも、専用スタンドとの組み合わせが必須のスピーカーなので、本体のサイズを活かす様な、ちょこんとデスクトップや棚に置いて使うのは無理そう。
ちなみに、一旦ぐるりと各会場を回ってから再訪したときには信楽焼のスピーカー「Alina」が鳴っていましたが、こちらも小さなユニット1個だけで鳴っているとは思えない量感のある音が出ていてビックリしました。
片方僅か3kgとは思えない、しかもイスの上にちょこんと置かれたスピーカーからどっしりとした低音が出ていてビックリです。
更に、上部の空洞からも音が出ているので無指向性スピーカーのような不思議な音場表現で興味深く聴いてしまいました。
個人的にはフルレンジ1発のスピーカーであれば、スーパースワン型よりもこっちの方が好きかな。
お次はナスペックのブースへ。
本当はSonus faberのフラグシップスピーカー「AIDA II」を聴きたかったのですが、それよりは現実的(それでも約200万円)の「OLYMPICA NOVA V」がBurmesterのパワーアンプ「911mkIII」で駆動されていました。
Sonus faberの音って、音的にも音楽的にも聴き疲れのしない素直で綺麗な響きの音なので好きなんですが、「OLYMPICA NOVA V」もなかなか良いな。
特にクラシックやライブ録音のアコースティックなジャズをじっくり聴くにはもってこい。
お次は、セッティング変更中だったので一度スルーしたアーク・ジョイアのブース。
バルト三国のうちの1つ、エストニアはestelonのデザイン的になんとも美しいフラグシップスピーカー「FORZA」がsoulutionのステレオアンプ「711」で鳴っていました。
2年前のオーディオショウの時には「あれ?こんな音なの?ちょっとガッカリ」と感じていたのですが、今回聴いたFORZAは音の定位がとにかくビシッと決まっていて見晴らしが良く、ちょっと感動しました。お客さんが少なくかなりイイ位置で聴けたのも良かったのかもしれません。
そして次に向かったのは、ステラとゼファンのブースです。
毎年、目玉が飛び出るようなウルトラハイエンド製品を堪能出来るこのブースですが、今年も豪邸が買える程の装置一式でレコードを堪能してきました。
特筆すべきは、やはりステラの方の豪邸セットでしょう。なにせこんな感じなのですよ。
AD Player : TechDAS Air Force Zero (55,000,000円)
Tonearm : Graham Engineering PHANTOM Elite Ti (2,728,000円)
Tonearm : SME 3012R GOLD (-)
MC Cartridge : TechDAS TDC01 TI (935,000円)
Cartridge : Ortofon SPU (120,000円)
Phono Equalizer : HSE Masterline 7 (9,570,000円)
Optimizer : Trinnov ALTITUDE 32 (6,325,000円)
Pre Amplifier : Ypsilon PST-100mk 2 SE (7,920,000円)
Power Amplifier : Ypsilon HYPERION (10,780,000円)
Laudspeaker : Wilson Audio Chronosonic XVX (78,100,000円)
書いてて面白くなっちゃった。
他にもケーブルやラック、インシュレータなどを使っていると思うので、更に高額なウルトラハイエンドな環境です。
この環境で、今はステラの代表取締役を退任して顧問兼TechDASの製品開発に専念をしている西川英章氏(ゼファン社長)が次々とレコードをかけていきます。
毎年楽しみにしている講演です。
で、小椋佳の「少しは私に愛をください」も良かったのですが、今回の講演でも特にビックリしたのがステレオサウンド社から発売されているワレリー・ゲルギエフ指揮/キーロフ歌劇場管弦楽団演奏の『ストラヴィンスキー:春の祭典』のラッカー盤。
毎年ラッカー盤を聴かせてくれるのが定番になっているのですが、今回は春の祭典ですよ。
「これが本当にレコード?」と度肝を抜かれる解像度、空気感、そして凄まじいダイナミックレンジの広さ。
金額、出てくる音、全てに圧巻のステラブースでした。
で、そのままガラス棟の渡り廊下を通って東京国際フォーラムのD棟へ。
D棟の4階と5階に出展しているのは
■主な取り扱いメーカー
AIRTIGHT / TRANSROTOR / MOERCH など
■主な取り扱いメーカー
EAR Yoshino / Diapason / Nottingham Analogue Studio など
【ユキム】
■主な取り扱いメーカー
ELAC / ORACLE / Aura / Carot One など
■主な取り扱いメーカー
JBL / MarkLevinson / REVEL / AKG など
前回までインターナショナルショウで一番大きく天井の高い部屋を使用したD棟の目玉ブースと言ったら、FM AcousticsやMSB、Transpnarent等のハイエンド製品を取り扱っているアクシスのブースだったのですが、今年はアクシスはインターナショナルオーディオショウ不参加だったようです。
代わりに目玉ブースを使用していたのはJBLやMarkLevinsonを擁しているハーマン・インターナショナルでした。
だだっ広い会場ではJBLのフラグシップ機ではなく、75周年記念モデルの『L100 Classic 75』が鳴っていましたが、部屋のサイズに対してスピーカーが負けてしまっている感が出てしまっていたのがチョット残念。
ただ、尖った解像度を誇張するような音ではなく、低~中域の質感が滑らかで量感も豊かだったので、普通の部屋でジャズやロックを聴くには良いような気がしました。
でもまぁ、できればフラグシップの「Project EVEREST DD67000」がガンガン鳴っているところを聴きたかったなぁ。
お次はユキムのブース。
ユキムと言えば、当方が自宅で使用しているCDトランスポートのメーカー「ORACLE」の製品を取り扱っているのですが、今回はORACLE製品の展示はありませんでしたが、先月届いたバキューム式レコードスタビライザー「CVS-1」は一応展示してありました。
というか、例年よりもかなり構成も展示もシンプルな感じです。
正面のデモンストレーション機にもなっていましたが、AIRPULSE製のアクティブスピーカーのA300 Proは結構軽快に、気持ちよく鳴っていたかなという印象。しかも、A300 Proの内部配線って、オイラの大好きなケーブルメーカーTransparentのケーブルを使っているのね。知らなかった。
さて、D棟から再びガラス等に戻ってきて、お次は5階フロアへ。
5階フロアには以下のメーカー、輸入代理店が出店しています。
【アイレックス】
■主な取り扱いメーカー
ALBEDOAUDIA / AUDIA FLIGHTAUDEL / LUNA CABLES など
【エレクトリ】
■主な取り扱いメーカー
McINTOSH / MAGICO / PASS / EMT など
■主な取り扱いメーカー
■主な取り扱いメーカー
【アッカ】
■主な取り扱いメーカー
YG Acoustics / KRELL / ORPHEUS
■主な取り扱いメーカー
Ortofon / Acoustic Solid
【トライオード】
■主な取り扱いメーカー
TRIODE / JUNONE / SPENDOR / KRONOS など
【CSR】
■主な取り扱いメーカー
■主な取り扱いメーカー
audio pro / MUSICAL FIDELITY / QUAD など
■主な取り扱いメーカー
marantz / B&W / Pro-ject / audioquest など
5階に来てみて改めて今までのインターナショナルオーディオショウとの違いにビックリしました。
この階だけでインターナショナルオーディオショウ「お初」のメーカーや代理店がいくつもあります。
勢力図が明らかに今までと変わっています。
先ほどのアクシスの様に「今年のイベント参加は見送る」という判断をした代理店も多かったようで、イベント主催のIASJも参加企業の募集に相当苦労したんじゃ無いでしょうか。
とは言え、おかげでインターナショナルオーディオショウで聴けなかったメーカーの製品を聴ける機会にもなったので、来年のインターナショナルオーディオショウがどうなるのか楽しみでもあります。
さて、そんな5階でまず伺わなければならないのはトライオードのブースです。
なんだかいつものトライオードのブーストは雰囲気が違うなぁ・・・と思ったら、スピーカーがスペンドールの製品では無く、B&Wの802D(かな?)が鳴っていました。
でも、もしかしたらこちらの方がTRIODEのアンプとしての実力は分かりやすいかも。(スペンドールのスピーカーはそれ自体に特徴が有るので、他のブースでも使っているB&Wのスピーカーだとアンプなどの比較がしやすいという意味で)
300B管を使用した「TRZ-300W」や845管を使用したJUNONEブランドの「JUNONE 845S」を聴きましたが、メリハリがしっかりしていて「温かみのあるソリッドステート」の様な両者のイイところ取りの製品だと感じました。
山崎社長ともご挨拶が出来たので良かった良かった。
そう言えば、トライオードがWestern Electricの「WE-300B」真空管の国内総販売元(正規輸入代理店はエレクトリ)になったというニュースが出たばかりですが、しっかりと展示BOXで展示されていました。
木箱に入って2本で231,000円か・・・さすがWE製300B管だな。
お次に向かったのはアッカのブース。
アッカのブースに入ったらちょうどYG ACOUSTICSの一番小さなモデル「Carmel2」が鳴っていました。
フラグシップ機の「Sonja HI」は4000万円で左右4筐体のウルトラハイエンド機ですが、一番小さなこの「Carmel2」だって390万円としっかりハイエンドです。
でもCarmel2は、上位機種ではたまに押しつけがましく聞こえる高解像度過ぎる低域や高域の分解的表現が和らいで、ちょうど良い「塩梅」の解像度とステージ感なので、ウチみたいな6畳間でオーディオを楽しんでいる場合、本当はこういうスピーカーが良いんだろうなぁ・・・思ってみたり。
お次はディーアンドエムホールディングスのブースへ。
基本的にディーアンドエムホールディングスのブースは定員制のブースになっていて、既に試聴イベントが始まってしまっていましたが、「席に空きがあるから大丈夫ですよ」と入れて貰えたのでしっかり聴いてきました。
ブースに入ると「805D4」と「804D4」の聴き比べの最中で、ちょうど805D4から804D4に切り替えているところでした。
なるほど、やっぱりB&Wの音だなぁ・・・という基準器らしい「正しい音」ですな。
marantzの聴きで送り出してClasseのアンプで増幅をしているのですが、なんだろう、真面目すぎて遊びが足りないというか、ウキウキしないのはなぜでしょう。
B&Wのスピーカー自体はアンプやプレイヤーによってガラリと鳴り方が変わるので・・・かなぁ。
で、今回のお目当ての一つでもあったソウルノートのCSRのブースは予約制とのことで、予約が取れるのが17時からの回しかなかったので、予約だけして6階と7階のブースへ。
6階に出展をしているのはコチラ。
【エソテリック】
■主な取り扱いメーカー
ESOTERIC / TANNOY / avantgarde acoustic など
■主な取り扱いメーカー
【今井商事】
■主な取り扱いメーカー
ALR/Jordan / BC Acoustique / Convergent Audio Technology など
【アイシン高丘】
■主な取り扱いメーカー
■主な取り扱いメーカー
AVALON ACOUSTICS / JEFF ROWLAND / NAGRA など
■主な取り扱いメーカー
DENON / DALI / Polk Audio / KIMBER KABLE など
なんだけれど・・・あれ?TAOC、出展してた?
みたいな感じでブースが空いていたり閑散としていたり、少し寂しげ。
エソテリックのブースは完全予約制で「本日の受け付け終了」だったので諦めました。
で、太陽インターナショナルのブースへ。
AVALON ACOUSTICのスピーカーのファンなのですが、今回は「Precision Monitor 4」か。
いつもならもっと大型機の「Isis Signature」や「Saga」などの準フラグシップ機を持ってきているのに・・・。流石に「Tesseract」はムリだとしても。
AVALONらしい音離れの良さで緻密な空間表現と定位がたまりません。
でも、Sagaとか聴きたかったなぁ・・・
さてさて、一応端から端まで全てのブースを回ってから本日のお目当てCSRのブースで「ソウルノート」の製品を堪能しましょう。
ソウルノートもインターナショナルオーディオショウはお初だったっけ。
ソウルノート製品の開発、音決めをしている加藤氏の製品説明・・・はほとんど無く、製品に込めた熱い想いを多少語った後、とにかく音楽をかけまくる・・・という音楽本位のイベント進行。
でも、「色々話したい!!」という加藤さんの熱い想いもしっかり感じつつ、出来たてホヤホヤ(未だ出来てない?加藤氏曰く1ヶ月でここまで作り上げた)モノラルアンプ「M-3」をはじめとしたソウルノートの製品の完成度の高さ、音が、音楽が前に出てくる生々しさに感動。
ソウルノートはイギリスのスピーカーメーカー「PMC」の代理店もしているため、本来であればPMCのスピーカーを鳴らすべきところ、海外のオーディオイベントなどでも「PMCのスピーカーってこんなにいい音だったんだ」と、スピーカーに関心を抱かれて肝心のプレイヤーやアンプなどの自社製品にちゃんと評価がされなかった経験から、今回は海外のオーディオイベントでも標準器として多くのブースで使用されていたというYG ACOUSTICSの「Hailey」でソウルノート製品の真価を問う!と言うことのようです。
なるほど・・・分かる気がします。
と、半日かけて一通りのブースを聴いて回りましたが、やはり今年のインターナショナルオーディオショウは全般的に主催者、参加企業の苦労を感じたイベントでした。
空いているブースもあったり、いつもより持ち込んでいる機材が少なかったり・・・海外メーカーからモノを送って貰うにしても今は色々厳しいので間に合わなかったり断念したりしたのかもしれません。
講演の数も少なく、特に海外メーカーの技術者や社長などの来日がほとんど無かったこともちょっと寂しく感じた理由でしょう。
でも、そんな中でも素晴らしい音で楽しませてくれたブースは多々ありましたし、「そうそう、インターナショナルオーディオショウを待っていたんですよ!」と改めてインターナショナルオーディオショウの楽しさを実感しました。
イベント主催者の皆さん、代理店の皆さん、メーカーの皆さん、どうもありがとうございました。
是非、来年も「インターナショナルオーディオショウ2022」を開催して下さい!!

































