TransparentのPowerBank2を取り付けてみました
さて、先日のブログの通り、オーディオ部屋のGIYA G1様をボリュームを上げて楽しんでいると、アッと言う間に音が溢れてしまうというところも一段落いたしました。
音の拡散の為、せっせと壁や天井に拡散パネルを貼り付けた結果、こんな感じに。
拡散パネル、あと4枚あるんだよなぁ・・・どこに貼ろう・・・
ちなみに、このパネルのおかげでVIVID AudioのGIYA G1から出てくる音のステージの天井がグッと高くなりました。
ホールの残響音の消え具合も濁りがなくなり、「あ、いままで濁りがあったんだ」と気付くことに。
やっぱり6畳半の部屋でGIYA G1を鳴らすのって色々無理があるよなぁ。
でも、こんなに楽しい遊びって、無いッス。
さて、ここまでは前回の続きみたいなもんで、今回の本題はヤフオク!でTransparentのパワーコンディショナー『PowerBank2』を落札したので、そいつを使ってみよう・・・ということでございます。
元々Transparent党のオイラは、Pioneerのユニバーサルプレイヤー『UDP-LX800』とB.M.C.のプリアンプ『DAC1 Pre』を接続するXLRケーブルに『Reference』を、B.M.C.のパワーアンプの電源ケーブルに『PowerLink Super』を、スピーカーケーブルに『Reference XL』を使っているのですが、パワーコンディショナーやパワーアイソレーターは「欲しいな」と思いつつも買っておりませんでした。
そんな訳で、たまたま観たヤフオク!で一世代前の『PowerBank2』が売りに出ていたので落札をしてみたのであります。
(最新版のPowerBankIIは見た目が安っぽくてこちらの方が好き)
本当は『Power Isorator』シリーズも使ってみたいのですが、なかなかなお値段なので食指が伸びず、今回PowerBank2を買ってみた訳であります。
で、PowerBank2の基本機能なのですが、ラインノイズフィルターとサージプロテクター機能を持った電源分配器で、ノイズフィルターに関してはトランスやチョークコイル、直列フィルターを使用していない為、電流制限や歪みが発生せずに音質に悪影響を及ぼさずにノイズの除去と雷のサージや機器に悪影響を及ぼすスパイクから機器を守ることが出来ます。
今回は一番電源ノイズから切り離したいパワーアンプの電源を取っている壁コンセントにコイツを噛ませてみることにしました。
こんな感じで、既に光城精工のハムノイズ除去用「Forcebar H1P」挟まっているのですが、この状況でPowerbank2を更に挟むとどうなるのか、興味津々です。
また、本当は1か所ずつ変更を加えて音の違いを確認しなければならないのですが、今回はTransparentの電源ケーブル「PowerLink Super」をもう1本入手し、B.M.C.のDAC内蔵プリアンプ「DAC 1 Pre」で使用しました。
とりあえず外したAUDIO MIJINKOの大蛇GRは後日、別の機器に繋げよう。
まずはいつも通り、グスターボ・ドゥダメル指揮の「ストラヴィンスキー:バレエ「春の祭典」」を聴いてみます。
このCDは冒頭でファゴットがステージの少し奥の方から聞こえてくるのですが、その定位とステージの奥行き、どれだけそのステージをクリアに見渡せるかなど、冒頭から聴き所が満載なのですが、それに加え、第1部2番の1分20秒のステージの一番奥で鳴る大太鼓がどれだけ迫力を持って、若干誇張されている感もありますが沈み込む力強い太鼓の響きを感じられるかを確認出来るのですが、今回のPowerbank2の追加でそこがどれだけ魅力的になるのか楽しみです。
まずは冒頭のファゴット。
Powerbank2の追加とプリアンプの電源を変える前に比べて、若干ではありますがステージの奥行きが更に深くなったように感じました。
これは別に「音が引っ込んだ」というわけではなく、残響音の広がりが更にステージの奥まで届いている・・・という感じです。
音の定位も更にカチッとフォーカスが合いました。
そしてなにより、静寂感です。
ファゴットが出てくる直前のステージの緊張感、そしてファゴットの音が響きながら消えていくその瞬間の静寂感は確実に向上しています。
しかし、これはまぁ全体的には違いは極端ではなく、「あ、ちょっと良くなった」という感じでしょうか。
Powerbank2を挟んで一気に音質が向上したら我が家の電源環境どんだけだよ・・・と。
しかし、この次の第1部2番の1分20秒ほどで登場する大太鼓ですが、ここでの重低音のキレの良さは先ほどの冒頭の違いよりもよりハッキリと分かりました。
音がギュッと締まっているのに量感の減少は感じず、より深く沈み込んでいる印象すら受けます。
う~ん、やっぱり私はTransparent党です。
お次は、今年買ったクラシックのCDの中でもよく聴いている盤で、パイプオルガンでドヴォルザークの新世界を演奏している作品です。
1曲目のドヴォルザークの「Concert Overture "CARNIVAL"」の冒頭からパイプオルガンの豪勢な響きを堪能できるのですが、その残響音が非常に長く美しいのが特徴です。
人工的なエコーではなく、この作品が録音されたドイツはハンブルグの教会「St. Michaelis」内部のホールトーンがそのまま収録されており、教会の天井の高さ、堂内の広さを実感できます。
もちろん、腹に響くような重低音もしっかり収録されており、それが故にセッティングが決まっていない状態で再生すると、演奏そのものが非常に茫洋と広がってしまい、解像度も急激に落ちてしまいます。
それが・・・PowerBank2の追加とプリアンプの電源ケーブルを交換した「だけ」なのですが、GIYA G1から出てくる音がさらに解像度高くなり、「あぁ、今までの状態でも音が滲んでいたのか」と気付きました。
特にびっくりしたのは解像度が増したことで、ステージの奥行と高さがグッと増したところでしょうか。
2曲目のコープランドの「Passacaglia For Piano」でより明確に奥行きの広がりを感じました。
さぁ、ようやく昨日で仕事納めしたし、年末年始は溜まったCDを聴きまくろうか!!