ガマンの3連休 | UNTITLED

ガマンの3連休

さて、この11月21日から23日の3連休は「ガマンの3連休」で過ごさなければならないようです。

 

新型コロナも猛威を振るっており、毎日満員電車に揺られながら通勤をしている身としては「連休中の屋外で遊ぶことよりも通勤電車の方が怖いだろ」と思わないでもないですが、とにもかくにも経済を殺さない範囲で我慢をしつつ、新型コロナ蔓延による重傷者の激増を避けなければならないのだという各方面からの無言または有言の圧力に屈してこの3連休は「ガマン」をしなければならないのです。

 

 

 

 

 

というわけで、この3連休は「ガマン」をしてオーディオ三昧をしようじゃないか!!という事になりました。

幸いこの3連休は出勤もないし。

 

 

少し前にバールを調達して低音再生時の敵、未使用のカーテンレールを撃破して以降、ようやくまともにオーディオに浸れる時間が出来ました。

 

なので、まずは低音再生を心行くまで堪能しようではないか・・・と、ベーシスト安カ川大樹さんのソロアルバム「Let My Tears Sing」をボリュームを上げていってみよう!!

 

 

Let My Tears Sing

 

おぉ・・・気持ちイイねぇ・・・この生々しいベースの胴鳴りがなんと・・・・ん?

あ、あれ??

 

何なんだ、コレは??

なんなんだこの振動音は!?!?

 

大慌てでボリュームを絞ります。

 

おかしい、低音再生時に天井方向で鳴っていた振動音はカーテンレールの撤去で全くなくなったのに、今度はかなり下の方で異様な振動音が出ている。

原因はどこだ!?

 

再びCDを先ほどのボリュームで再生しながら原因の特定を急ぎます。

 

こっちの方で音が出ている?

 

このテレビの脇に置いてあるTOS-Linkコネクタ保護用のプラスチック製の保護材か?

・・・ちがう。

 

ん?液晶テレビ裏の方から音がする?

あ、液晶テレビの背面パネルと端子カバーのボードが結構ベコベコだ。

特に端子カバーのボードはプラスチック製で薄~く鳴ってるぞ?

ようし、鉛の防振テープを貼って・・・と。

 

あれ?まだ違うところで発振してる。

しかも盛大に!!

 

オロオロしつつ懸命にあぁでもない、こうでもないと色々なところに手を当てながら確認をしていると・・・

 

 

こ、ここだぁぁぁぁ~!!!

 

 

でも、でもなんでだ?

扉の吸音材の裏には大量の鉛テープを貼って扉自体は発振していないのに・・・??

 

で、色々なところを手で押さえながら振動音の変化を確認してみると・・・ここかっ!

 

 

なんと、スピーカー真裏の棚の扉・・・・のキャッチ部分が発振しているではありませんか!!

 

試しに扉を薄ーく開けてみると・・・発振しない、振動音がしない!!

 

 

う~ん、とりあえず「扉を薄~く開けておく」ことで回避は出来そうですが、根本的に何か手を打たなければ。

 

とは言え、ひとまずこれでボリュームを上げての低音再生時の雑音は無くなりました。

 

 

 

あとは・・・やはりボリュームを上げた時に室内の音が飽和してしまう問題の回避です。

 

如何せんVIVID AudioのGIYA G1様は今まで使っていたAudio PhysicのMEDEAと段違いに音が溢れ出てくるので、この「音の飽和」を何とかしなければボリュームを上げて音楽に打たれる快感に浸れません。

 

 

今でもかなりの吸音材を壁等に貼りまくっておりますが、やり過ぎると音がデッドになってしまうのであまり追加をするつもりはありませんでしたが、6畳半のこのオーディオルームでGIYA G1を鳴らすにはやってもやり過ぎは無さそうです。

 

ただ、吸音材だけではやはり音の響きに影響がありそうなので、今回は音を乱反射させて拡散して定在波を防ぐ音響拡散パネルを設置してみることに。

それと吸音材も少し追加で。

 

 

 

で、結果、天井に拡散パネルを設置し、他にも液晶テレビ裏の壁にフェルトの吸音材とウレタンの吸音材を貼り付けました。

 

 

『浮雲』を囲むように拡散パネルを設置。

これで・・・なんとかなるかなぁ・・・・。

 

 

というわけで何枚かCDを聴いてみることに。

 

まずは音抜け、音の広がり、奥行きがどうなったか・・・

 

 

チェリストの長谷川陽子さんの『ノルウェーの森 [XRCD]』から1曲目の「ノルウェーの森」。

冒頭の鈴の音がシャーン・・・と消えていくときに音の広がりや奥行きを感じるのですが・・・・なんと清々しい澄んだステージが広がっているのでしょうか。

G1 GIYAが得意とする「空間表現」が俄然良くなりました。

特に「音の高さ」がスーッとキレイに抜けていきます。

これは天井に張り付けた拡散パネルの力なのでしょうか。

G1 GIYAの場合、浮雲1つでは力不足だったようです。

 

また、このアルバムでは太鼓とピアノとチェロが力強くぶつかり合う様な激しい演奏もあるのですが、そこでも音が溢れる事無く音が自然に広がって消えていくのが分かります。

 

マヂか。

 

これは・・・どんどん面白くなってくるぞ!!

 

 

ドラマー松尾明さんの『and alone』では松尾さんのドラムが、眼前に今まで以上にリアルに定位して、スティック回しが見えるようで息を呑んでしまいました。

 

 

ギュンター・ヴァント指揮、ベルリン・フィル演奏の『ブルックナー:交響曲第8番』でも迫力一杯のフルオーケストラの演奏でも音が溢れて大雑把に聞こえてしまうこと無く、しかも、ボリュームを上げても「うるさくない」ので音に気持ちよく圧倒されることができます。

 

 

 

くぅぅぅ~~~!!

 

面白い!!!

 

 

あぁ!!3連休のあと2日間、「ガマン」をしてオーディオ部屋に籠もらなきゃ!!!