廃車寸前だった
清家さん家の貨車が、
このたび「お客様を乗せて走る」
ということで、行ってきました、
和歌山県は、有田川鉄道公園。
復活した*ワフ29603を
生(なま)で見られたことはもちろん
1日中運行車両に乗せていただいて
お客様のご案内を手伝わさせてもらい
特等席でお客様の生(なま)の声を
聞かせていただいちゃいました。
そして、な、な、なんと
ご好意でD51(デゴイチ)を
運転させてもらいました。
たのしすぎた夏休み最後の週末、
日帰り和歌山旅行のご報告です。
▼*ワフ29603の解説
これまでの経緯はこちらからどうぞ
D51(デゴイチ)
運転してきました〈3〉
一般のお客様の
乗車体験の営業開始時間は
am11:00からでした。
しかし、am10:00を
まわった頃にはすでにこの人だかり。
ということで、
30分繰り上げのam10:30から
営業開始することになりました。
▼ぼくは車両に乗って
お客様の記念撮影のお手伝いなど
ご案内を担当することに
車両に乗って
ご案内させていただいたので、
乗車体験のお客様の生(なま)の声を
たくさん聞かせていただきました。
老若男女、地元の方だけでなく
遠方からも多くの方が来ていることが
お話を聞いているとわかります。
そのなかでも印象的だった方が
多くの方が記念撮影するなかで
D51(デゴイチ)にただ触れて
目をつむる、ひとりの老紳士です。
その方は、D51(デゴイチ)の
現役時代に実際に運転されていた
元国鉄の職員の方でした。
その姿を見たとき、
今回ご一緒させていただいた
鉄道保存活動に尽力されている
笹田昌宏さんがその著書のなかで
おっしゃっていたことばを
思い出していました。
なぜ車両を守るのか?
それは、それぞれの車両に
実物のみが持つ文化財としての
価値があり、一度失えば
二度と取り戻せないからだ。
そして、それが
朽ち果てたままの姿では、
人々の共感は得られない。
その車両が持つ歴史と
「誇り」を磨き出すところから始め
誰の目にも歴史的価値がわかる
姿にまで戻すことを
使命として取り組んだ。
『あの電車を救え!』
(著者)笹田昌宏より
▼笹田さんとワフ29603にて
きれいになって
実際に動く車両があるからこそ
たくさんの人が集まります。
そして、現役時代のように
多くのお客様を乗せて走る車両に
よみがえった「誇り」を感じる。
「ずいぶん若くなったんだな…」
「あなたはずいぶん年をとりましたね」
D51(デゴイチ)と老紳士の会話を
勝手に想像しながら胸を熱くした
暑かった夏休み最後の週末。
(おわり)