レストラン業界では、
「だいたい半年に一度顔を出す」お客さんは、
じぶんを常連だと思っているそうです。
半年に一度、一年に二度と聞くと、
そんなに多くないような気もするけれど、
じぶんを主語にして考えてみると、
たしかにそうかもしれません。
狭い町の数少ない料理店とか、
会社の前のランチでよく使うお店とかなら、
そのかぎりではないのでしょうけれどね。
どこかへ行ったとき、
だれかと会ったとき、
「久しぶりだなぁ」と思うことがあります。
でも、よくよく考えてみると、
半年どころか、一年ぶりだったり、
二、三年ぶりということもよくあります。
人によっては、
五年くらい会っていないこともある。
それなのに、会った瞬間から、
昨日の続きみたいに話せる人がいます。
あれ、不思議ですよねぇ。
たぶん人は、
時間で関係を考えていないのでしょうね。
会った回数でもない、
会わなかった年月でもない。
たとえば、終電を逃して、
朝までどうでもいい話をした夜。
人生で最も苦しいと思った時期に、
何時間も話を聞いてもらったこと。
みんなでたわいもない話で笑い転げ、
次の日腹筋が痛くなったこと。
ことばにならない空気のなかで、
ただ黙って隣にいてくれたこと。
そういう時間って、
何年経っても消えません。
時間そのものをおぼえているのではなく、
そのときの温度や表情だったりを、
おぼえているんでしょうね。
だから毎日のように顔を合わせていても、
関係が深まらない人だっています。
逆に何年も会っていなくても、
関係がまったく消えない人もいる。
定番の卒業ソングで、
『今日の日はさようなら』という歌がある。
その冒頭ではっきり言っているのが、
「いつまでも絶えることなく友だちでいよう」
これはつまり、
会っていない時間も、
友だちだということですよね。
今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。
最後に会った日じゃなくて、
一緒に笑った日をおぼえている。


