前回:ボンネットバスを求めて秘湯向かう地へ

 

📅2023.01/16

月曜日 / Monday

 

JR東日本 / JR East

🚉盛岡駅 / Morioka Station

東北新幹線 / Tohoku Shinkansen

秋田新幹線 / Akita Shinkansen

岩手・盛岡市 盛岡駅前通

| Moriokaekimae-dori, Morioka City, Iwate, Japan

 

盛岡駅よりおはようございます。

この日は鉄道を乗り継いで角館と鷹巣を経由して弘前へと向かいます。

 

ホテルで余裕かましたり、忘れ物がないか部屋に戻ったりしたせいで、こまち乗り込むのにだいぶギリチョンになってしまった。

 

ようやく初乗車のE6系をこんな形で良いのだろうか、良くない。ちなみに切り離す前に連結してたのはH5系でした。

こういうギリ乗車もあるから予め特急券用意しとけばよかったなと反省です。

 

🚄秋田新幹線「こまち」95号

| Akita Shinkansen "Komachi" No.95

秋田行き / for Akita

 

盛岡 / Morioka

07:58

角館 / Kakunodate

08:45

 

最初に乗ったのは秋田新幹線の一番列車である「こまち95号」秋田行き。仙台を始発に、先ほどの盛岡で後ろに繋いでいた「はやぶさ95号」新函館北斗行きと切り離し、それぞれ分かれて目的地へと向かいます。

 

曇ってて全体は見れないけれど、車窓には岩手山が。

 

こまちは全車指定席ですが、秋田新幹線内の盛岡~秋田は特定特急券で空いている普通席のみ利用可能。

 

とりあえず比較的空いてる号車に移動して、座席に座りましょう。

座席はミニ新幹線仕様の2列2列で、普通席は黄金色に実った稲穂をイメージしています。

 

盛岡からは在来線区間の田沢湖線に乗り入れ、田畑や渓谷沿いを走っていますが間違いなく新幹線の電車です。

 

さっき盛岡までは320キロで走ったのに、その先は性格を変えてさながら在来線特急のような速度。でも秋田新幹線は愛称だから、あながち間違いでもないか。

 

🚉角館駅 / Kakunodate Station

秋田新幹線 / Akita Shinkansen

田沢湖線 / Tazawako Line

秋田・仙北市 角館町

| Kakunodate-machi, Semboku City, Akita

 

1時間弱で角館駅に到着、ここで下車します。

 

🚄E6系新幹線電車

EMU Series E6 Shinkansen

 

ここまで乗ったE6系こまちとはここでお見送り。新幹線の中でもカッコいい部類よな。

赤く速い列車が渓谷とか走るんだからまぁ不思議なのなんの。

 

角館では第3セクターの秋田内陸縦貫鉄道に乗り換えますが、発車時刻までまだ時間あるので少し遠いですが武家屋敷を少し散策します。でも駅から1キロぐらいと遠いので少し早めに行って、早めに駅に戻ろう。

 

武家屋敷

Samurai Residence (Buke-Yashiki)

 

江戸時代の町並みが残る武家屋敷通り。道路にも雪がもう少し積もってたら雰囲気あったろうなぁ…。そういやみちのくの小京都と言われたりしますが、小京都の基準って祇園とか清水寺あたりの街並みにそっくりとかそんな感じなんですか?

 

丸型のポストもございます📮

 

飲食店もありますが、9時台なのでやっている場所は無く。きりたんぽ鍋のお店もあるんだけど、次は行きたいかも。

 

景観に合わせて周辺の建物も武家屋敷チック。

 

ローソンも屋根とかがそれっぽいです。武家屋敷、次は冬以外の季節にも行ってみたいし、時間かけて周辺のエリアも散策した方が良いですね。

暇だからってサクッと行くのもありだけんど。

 

秋田内陸縦貫鉄道

Akita Nairiku Jukan Tetsudo Railway

🚉角館駅 / Kakunodate Station

秋田内陸線 / Akita Nairiku Line

 

角館駅に戻り、ここからは秋田内陸縦貫鉄道こと秋田内陸線に乗って文字通り秋田を縦貫して鷹巣へと向かいます。

 

🎫片道寄り道きっぷ

 

角館から鷹巣の間は通常運賃1,700円ですが、1回だけ途中下車するなら100円を足して『片道寄り道きっぷ』がおすすめ。今回はこのきっぷを購入して、秋田内陸線の中心駅である阿仁合で途中下車します。

 

ホームにはオレンジ色の1両の車両。手前には星空列車のヘッドマークらしきものが飾られています。

 

🚊AN-8800形気動車

DMU Series AN-8800

 

角館から鷹巣を結ぶ秋田内陸縦貫鉄道の主力車両、AN-8800形。黄色とか紺色とか様々なカラーリングの車両がありますが、まず乗るのはオレンジ色の車両。

 

車内はセミクロスシートで壁には秋田犬の写真が貼られています。ボックスに座りたかったんだけどね、意外と乗ってる方が多いのなんの。

 

座席をよく見ると、ここにも秋田犬の柄が施されています。かわいいね。

 

🚊秋田内陸線 / Akita-Nairiku Line

鷹巣行き / for Takanosu

 

角館 / Kakunodate

09:50

阿仁合 / Aniai

11:22

 

内陸線は少しの間だけ田沢湖線と秋田新幹線の線路と並走。ちょうど田沢湖線の701系とすれ違い、線路は分かれて北へと向かいます。

 

新幹線が乗り入れる前は田沢湖線は狭軌だったから(現在は標準軌)、線路は物理的に繋がってたんだろうなぁ。

 

全線単線非電化の内陸線は山間部に入り、雪化粧された森の中へと入ります。

そういや中国から来たであろう方もそこそこ乗っていたんですけど、翌年になればアジア以外の国から来るかもしんないですね。

 

私自身も人の事言えないっちゃそうなんですけど、同じ列車乗ってた方が自由奔放に歩いたりとあまり落ち着いて車窓を楽しめなかったのがなぁと思うところ。

途中の駅からは同じ中国か香港からの観光バスからの団体客も乗ってきてて、もうちょい落ち着いて乗って欲しいなと思っちゃったなぁなんて。

 

そういや雪の中を走る内陸線のようなローカル線って他の国でも人気なんですね。中国とかでも雪降ってる地域あるのに、雪ん子さ走るローカル線ってあんま無いのか否か。

 

列車は秋田内陸線の見所でもある笑わないと書いて笑内(おかしない)から萱草(かやくさ)に架かる大又川橋梁を徐行。

 

少し霧がかかる阿仁川の上をゆっくりと渡り、再び加速します。

 

まもなく阿仁合駅に到着する前、観光列車の縄文号が停車。この日はお休みでしたがこれも乗りに行きたいね。そう思ってばっか。

 

🚉阿仁合駅 / Aniai Station

秋田内陸線 / Akita-Nairiku Line

秋田・北秋田市 阿仁銀山下新町

| Aniginzan-shimoshin machi, Kita-Akita City, Akita

 

角館からおよそ1時間半ほど、秋田内陸縦貫鉄道の中間駅である阿仁合に到着し途中下車します。隣には角館行き列車と行き違い。

 

北秋田市にある阿仁合駅は車両基地も併設。様々なカラーリングのAN-8800形の他、かつて急行「もりよしで使われたAN-8900形が置かれています。ただ顔が向い合せなので先頭がホームから拝めないのが寂しいのなんの。

 

乗った鷹巣行きをお見送りしながら記録。

雪路を行くローカル線、オレンジの車体が映えて良いなと自画自賛。

 

角館行きも発車する前に軽く記録して改札を一旦出て、次の列車を待ちます。

 

次に乗る鷹巣行きまでは1時間もないので、その間に鉄印帳を手に入れましょう。

野岩と会津で合わせて3枚目ですか。もし他の3セク鉄道に寄る事あれば集めときたい。

 

鉄印にはスマイルレール秋田内陸線の文字と大きくの字と、内陸線の車両。そういや前の愛称が「あきた美人ライン」だったんですよ。そうなんだよ。

しおりもおまけに頂きました。

 

あと窓口の横にバター餅が売ってあったので、何となく購入。北秋田の郷土菓子で、マタギたちの保存食として用いられたという(Wikipediaを見ながら)。

味はね、かすかに確かにバターの風味した。した気がする。

 

外に出て駅舎を拝みます。

 

駅舎の外観は阿仁合の町が、北緯40度に位置する事から"4"の字を背中合わせにデザインされており、その事から「しあわせの(4と4を合わせた)駅」と呼ぶ人がいるんだとか。中央の扉から上に伸びるガラス張りとかどことなく近代的な建物だなって感じる気がする。

 

近くに資料館があるので少しだけ見学。

 

 

先代の阿仁合駅舎の模型やジオラマ、ヘッドマークや内陸線を取り上げた新聞記事などが展示されています。

 

阿仁合駅のジオラマ、併設する車両基地などが再現。

 

館内には釣りキチ三平などの漫画家「矢口高雄」先生が書き下ろしたキャラクターかけるくんのパネルと後ろにはマタギの家を再現したエリア。熊がベターってしてます。

 

🍴里山レストラン&カフェこぐま亭

Restaurant & Café Koguma-Tei

 

ちょうどお昼頃なので駅併設の「こぐま亭」カツカレーを頂きます。理由はなんかカレーが食べたかったから。

 

お昼食べ終えて駅舎の2階にある北秋田森吉山ウエルカムステーションへ。

 

階段をあがったとこにちょうどに漫画家の矢口先生のサインと、その右に観光列車アドバイザーでYouTubeにて鉄道や旅行関連の動画でお馴染み「スーツ」さんと、そして車内メロディなどの音楽を手掛けた音楽館の「向谷 実」さんのサイン。

 

漫画家のサインにスーツさんのサインが並ぶってどういうこっちゃよ―

 

北秋田森吉山ウエルカムステーション

Kita-Akita Moriyoshizan Welcome Station

 

これ真ん中のジオラマがプロジェクションマッピングで、季節ごとの色を写すんですって。

森吉山もスキー場や樹氷と自然やスキーなどが楽しめるスポットも。駅から遠いので予約制のタクシーで行ってねですって。

 

ホームに移動して、次に来た急行「もりよしで終点の鷹巣まで乗ります。

第3セクター鉄道では珍しい有料の急行列車で、乗車券と別に急行券が必要です。車両はさっき乗ったのと同じタイプだけんど。

 

🚊秋田内陸線 / Akita-Nairiku Line

急行「もりよし」2号 鷹巣行き

| Express"Moriyoshi"No.2 for Takanosu

 

阿仁合 / Aniai

12:17

鷹巣 / Takanosu

13:07

 

急行「もりよしは2022年12月に復旧したばかりの区間を走行。8月の大雨による被害でしばらく運行できなかったんですね。

 

後ろから眺める車窓、この運転席横の窓から見るのもローカル線の醍醐味。

途中、温泉が併設している阿仁前田温泉駅を過ぎて鷹巣へ。

 

🚉鷹巣駅 / Takanosu Station

秋田内陸線 / Akita-Nairiku Line

秋田・北秋田市 松葉町

| Matsuba-cho, Kita-Akita City, Akita

 

JR奥羽本線と接続する終点の鷹巣に到着。角館からお世話になった秋田内陸線とはここでお別れです。今度は観光列車に乗りに行くよ。いつかはわからないけど…行く。

 

秋田内陸線は奥羽本線のホームが隣にあり、スグに乗換できますが改札と駅舎はそれぞれ別。改札を出て次は奥羽本線に乗り換えて、弘前方面へと向かいます。