たまらなく孤独で、熱い街 -8ページ目

『日本SF傑作選(3)下級アイデアマン/還らざる空』 眉村 卓

日本SF傑作選3 眉村卓 下級アイデアマン/還らざる空 (ハヤカワ文庫 JA ク)

日本SF傑作選3 眉村卓 下級アイデアマン/還らざる空
著者・後書:眉村 卓

編者・解説:日下 三蔵

付録:眉村 卓

(ハヤカワ文庫JA)

初版:2017年12月15日

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「下級アイデアマン」、「悪夢と移民」、「正接曲線」、「使節」、「重力地獄」、「エピソード」、「わがパキーネ」、「フニフマム」、「時間と泥」、「養成所教官」、「かれらと私」、「キガテア」、「サバントとボク」、「還らざる空」、「準B級市民」、「表と裏」、「惑星総長」、「契約締結命令」、「工事中止命令」、「虹は消えた」、「最後の手段」、「産業士官候補生」

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久しぶりに眉村卓のSFを読んだ、というよりは久々に眉村卓を読んだ。

半分くらいは既読と思うが、忘れているので新鮮でした。

前半はしんどいのもあったが、後半は面白いのが揃っています。

この中では巻末の「産業士官候補生」がベストなのだろうけど、ミステリ要素も濃い「還らざる空」もなかなか。


『生贄の木』 キャロル・オコンネル

生贄の木 (創元推理文庫)

生贄の木
著者:キャロル・オコンネル

訳者:務台 夏子

解説:大矢 博子

(創元推理文庫)

初版:2018年3月16日

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2011年の作。

このシリーズも10作目か。

よく付き合ってるな、俺。

前作のある意味衝撃的なラストから続くのかと思ったら、全然違う話になってるが序盤は珍しく読みやすかった。

今回はウィリアムズ症候群の少女に対して不思議な接触というか交流の仕方をするマロリー。

そしていつも通りに途中から犯人はどうでもよくなってしまう。





『僕らの世界が終わる頃』 彩坂 美月

僕らの世界が終わる頃 (新潮文庫nex)

僕らの世界が終わる頃
著者:彩坂 美月

(新潮社NEX)

初版:2018年4月1日

(2015年10月に新潮社より刊行)

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14歳で引きこもりの渉がWEBにアップした小説と似たような事件が起こる・・・。

犯人の正体などはどうでもいい感じで、どちらかというと渉の成長譚なのかな。

ミステリ的にも回収されており、読み終わって損したと思うことはなかった。

『BLAME! THE ANTHOLOGY』 弐瓶 勉・原作

BLAME! THE ANTHOLOGY (ハヤカワ文庫JA)

BLAME! THE ANTHOLOGY
原作:弐瓶 勉

前書:早川書房編集部

(ハヤカワ文庫JA)

初版:2017年5月15日

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「はぐれ者のブルー」 九岡望

「破綻円盤 -Disc Crash-」 小川一水

「乱暴な安全装置 -涙の接続者支援箱-」 野﨑まど

「堕天の塔」 酉島伝法

「射線」 飛浩隆

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これを読む前に原作のコミックスを全部読んだのだが、ちょっとピンと来なかったな。

迫力は伝わったけど。

で、これだが、最初の2編は椎名誠さんの北政府ものを読んでいるような気分でした。

野﨑まども良かったが、ラスト2編がとても良かった。

絶対に住みたくない世界ですな。


『レスト・イン・ピース~6番目の殺人鬼~』 雪富 千晶紀

レスト・イン・ピース 6番目の殺人鬼 (角川ホラー文庫)

レスト・イン・ピース 6番目の殺人鬼
著者:雪富 千晶紀

(角川ホラー文庫)

初版:2018年2月25日

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中学の同級生が次々と死んでいるという。

越智は元カノのリカらと調査を始めると、近現代の連続殺人犯をたちをモチーフにしたホラーハウス<殺人館>に原因があると考えたが・・・。

どうせなら、ずっとホラーで通して欲しかったな。

最後は出来の悪いミステリじみてきてしまった。


『ぼぎわんが、来る』 澤村 伊智

ぼぎわんが、来る (角川ホラー文庫)

ぼぎわんが、来る
著者:澤村 伊智

解説:千街 晶之

(角川ホラー文庫)

初版:2018年2月25日

(2015年10月にKADOKAWAより刊行)

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謎の妖怪である「ぼぎわん」が田舎を離れた田原の元へとやってくるのは、幼いころに「ぼぎわん」と会話をしたせいなのか。

第1章では「ぼぎわん」の恐ろしさを読者に刷り込む。

第2章は田原の妻に視点が変わると、イクメンのはずの田原のイヤらしさが。

第3章でまた視点が変わり、強力な霊能者である琴子と「ぼぎわん」の対決が。

「ぼぎわん」にリアリティは感じられないが、なかなか良く考えられていて面白かった。


『死の相続』 セオドア・ロスコー

死の相続 (ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ)

死の相続
著者:セオドア・ロスコー

訳者:横山 啓明

解説:森 英俊

(原書房/ヴィンテージ・ミステリシリーズ

初版:2006年11月2日

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1935年の作。

死亡したハイチの実業家の屋敷に7人の遺産相続人が集まったが、遺産相続には条件があった。

そして相続人が次々と殺されてゆくし、さらにはゲリラとの銃撃戦やら、ゾンビが墓穴から蘇るやら、てんてこ舞い。

もしかしてバカミスかとも思ったが、本格ものとしてちゃんとオチまであるのだから凄い。

ところで、今風ではないにせよゾンビが少し登場するが、当時はなんと呼んでいたのか原文が気になる。


【読書メーター】 2018年7月分

猛暑みたいな日が続きますね。

8月にはどうなるんでしょうね。

対策をしっかりとって乗り切りましょう。

 

7月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:6,003


どこの家にも怖いものはいる (中公文庫) どこの家にも怖いものはいる (中公文庫)感想
作者の創作か編集者が入手したものなのか分からないが、書かれた時代も内容も異なるのにどこか似ている印象を残す5編の幽霊屋敷譚。以前もこのように作家が探るのを読んだような。読む人によっては不気味で怖いのだろうな。終章のやりとりがそれなりに面白かったけど。361ページ
読了日:07月02日 著者:三津田 信三
凶器は壊れた黒の叫び (新潮文庫nex) 凶器は壊れた黒の叫び (新潮文庫nex)感想
そういう設定なんだろうけど、揚げ足を取られないように一つの言葉を口にするときに理屈っぽい考えばかりしてると、作者や登場人物はさておき読者が疲れるぞ。だから、なにがどうでもよくなってしまってこれにてギブアップ。362ページ
読了日:07月04日 著者:河野 裕
ハラサキ (角川ホラー文庫) ハラサキ (角川ホラー文庫)感想
タイトルが「腹裂き」から来ているとは気がつかなかったが、どんなんかなと少し気になったのでタイトル買い。なんだけど、異界が現実を侵食しているようにも読めるが、結局は何でもアリになってて読むのがしんどかったね。231ページ
読了日:07月06日 著者:野城 亮
先生とそのお布団 (ガガガ文庫) 先生とそのお布団 (ガガガ文庫)感想
この作者の名前すら知らなかったのに、なぜ購入したかも不明。アマゾンで買ってるので、オススメに出てきて気になったのかな。半自伝的で私小説風の(当たり前だけど)フィクション。単純な感想としては、ボツを食らってもめげずに書いてますね。『小説の神様』よりも主人公の年齢が高いだけ、切実さが増しているような。293ページ
読了日:07月08日 著者:石川 博品
日本SF傑作選2 小松左京 神への長い道/継ぐのは誰か? (ハヤカワ文庫JA) 日本SF傑作選2 小松左京 神への長い道/継ぐのは誰か? (ハヤカワ文庫JA)感想
筒井康隆に続く第2弾。こちらも全部既読だが、どれも面白く読めました。「物体O」と「お召し」はその強烈さ(ナンセンスさ?)故にオチは覚えてましたが。小松左京は思ったほど、特に長編が少ないね。もっと創作に時間を割いてくれていたら、どれほどの傑作をモノにしたことか、それだけが残念でならない。766ページ
読了日:07月10日 著者:小松 左京
星を墜とすボクに降る、ましろの雨 (ハヤカワ文庫JA) 星を墜とすボクに降る、ましろの雨 (ハヤカワ文庫JA)感想
決して傑作でも佳作でもないけど、なんとなく心に残る。宇宙から隕石やらスペースデブリやらが雨あられと地球に降り注ぐ世界で、銃と一体になってそれらを破壊して地球を守るスナイパーかつそのために造られた子供たち。主人公に限らずスナイパーはみな星を愛し、それ故に星を撃ち落とすことを生きがいにし、できうるならば星に殺されて終わりたいと願う彼ら。それだけで十分じゃないか、他に何を望むというのだ。317ページ
読了日:07月12日 著者:藍内 友紀
名探偵の証明 (創元推理文庫) 名探偵の証明 (創元推理文庫)感想
新本格が本の中とはいえ現実化した世界。名探偵としてのトップランナーもいつかは老いるが、静かに消えるのか、まだまだやれるとしがみつくのか。ギャグとしか思えない理由で退場させられた老名探偵が気の毒なような気がしないでもないが、全体的には乗り切れなかったな。334ページ
読了日:07月14日 著者:市川 哲也
七つの海を照らす星 (創元推理文庫) 七つの海を照らす星 (創元推理文庫)感想
次の『アルバトロスは羽ばたかない』が評判いいようだが、まずはこちらからトライ。期待が高まっているのでハードルも当然高くなるが、ミステリとしてはどうなんだろ。どういう人たちなのか妙に分かりにくい登場人物たちが演技する、しょぼいような「事件」を読まされた果てにそれらを繋がれてどーだと言われても、「だから何?」としか思えないな。402ページ
読了日:07月16日 著者:七河 迦南
BISビブリオバトル部2 幽霊なんて怖くない (創元SF文庫) BISビブリオバトル部2 幽霊なんて怖くない (創元SF文庫)感想
こう暑くては読書感想文を書く気にもならないし、駄文を連ねても自分にとって備忘録にもなってないので、続けるのかやめるのかと思案橋ブルース。しかし、この作者の本も17冊目か。知らぬ間に結構読んでますが、そろそろ読み仕舞いかねえ。今回のテーマは「恐怖」と「戦争」ですか。それなりに考えるところもあったが、キャラがかなり鼻につくようになってきた。349ページ
読了日:07月18日 著者:山本 弘
スマホを落としただけなのに (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) スマホを落としただけなのに (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
読み終えてから五十嵐貴久の解説を読んだら、個人的には解説史上空前の持ち上げ方で笑ってしまった。SFの伊藤計劃みたいにミステリも「志駕以前」「志駕以後」と線引きされるわけですか。犯人は最後まで謎めいた存在にしたかったのだろうが、それが逆に薄っぺらい印象を持ってしまった。感心したのはクラッキングとハッキングを区別していることくらいで、スマホ云々はそういうこともありそうで怖いから充分に取扱いには気を付けてくださいね。403ページ
読了日:07月20日 著者:志駕 晃
スタートボタンを押してください (ゲームSF傑作選) (創元SF文庫) スタートボタンを押してください (ゲームSF傑作選) (創元SF文庫)感想
ゲームが好きな人にも楽しめたかな。客寄せのビッグネームよりも、知らない作家の方が先入観がないだけ面白かった気も。「リコイル!」「キャラクター選択」は『アルマダ』と通じる部分もイメージして思わずニヤリ。「救助よろ」「1アップ」「NPC」「猫の王様」「ツウォリア」「アンダのゲーム」などもよかったですね、はい。363ページ
読了日:07月22日 著者:ケン・リュウ,桜坂 洋,アンディ・ウィアー,アーネスト・クライン,ヒュー・ハウイー,コリイ・ドクトロウ,チャールズ・ユウ,ダニエル・H・ウィルソン,チャーリー・ジェーン・アンダース,ホリー・ブラック,ショーナン・マグワイア,デヴィッド・バー・カートリー,ミッキー・ニールソン
今夜、君に殺されたとしても (講談社タイガ) 今夜、君に殺されたとしても (講談社タイガ)感想
タイトル買いでほとんど当たりを引いた記憶がないので、もうやめなければ。サイコパスがたくさん一か所に集まっているのはどうなのかと思ったが、主人公の文字通りの打たれ強さに引いたな。いっそのこと、タイトルのままの内容だったら面白かったかも・・・317ページ
読了日:07月24日 著者:瀬川 コウ
掲載禁止 (新潮文庫) 掲載禁止 (新潮文庫)感想
この人の本を書店で見つけるとつい買ってしまう。今回も読者の背徳感をくすぐるテクニックは健在ですね。オチもいままでのよりは、割と分かりやすかったかな。307ページ
読了日:07月25日 著者:長江 俊和
猫SF傑作選 猫は宇宙で丸くなる (竹書房文庫) 猫SF傑作選 猫は宇宙で丸くなる (竹書房文庫)感想
子どもや猫は嫌いじゃないけど、こまっしゃくれたガキや人間のためを思って動物が活躍する物語は好きではない。それは猫も同じなのだが、一番好みに近かったのは「宇宙に猫パンチ」かな。438ページ
読了日:07月27日 著者:シオドア・スタージョン,フリッツ・ライバー,他
名前のない怪物 蜘蛛と少女と猟奇殺人 (宝島社文庫) 名前のない怪物 蜘蛛と少女と猟奇殺人 (宝島社文庫)感想
サブタイトルの通りなんだけど、主人公の部屋に「少女の姿をした怪物」が現れたという時点で読みだしたことを後悔したが、その後は怪物とのムニャムニャ以外は意外とまとも?この設定ならではという展開を期待したい気もするので、もしかして書店で続編を見かけたら購入するかもしれない。350ページ
読了日:07月29日 著者:黒木 京也
ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所 (河出文庫) ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所 (河出文庫)感想
『銀河ヒッチハイクガイド』もすっかり忘れてしまったが、面白かったような記憶があったので、こちらも期待して。前半はいささか読むのがしんどかったが、後半は俄然面白くなりました。伏線の回収も(一応)きちんとやってますね。いかにも英国の作家という感じで言い回しも面白い。続編も期待大です。410ページ
読了日:07月31日 著者:ダグラス アダムス

読書メーター
 

『ダーク・ジェントリー 全体論的探偵事務所』 ダグラス・アダムス

ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所 (河出文庫)

ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所
著者:ダグラス・アダムス

訳者・前書・後書:安原 和見

(河出文庫)

初版:2017年12月20日

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1987年の作。

『銀河ヒッチハイクガイド』もすっかり忘れてしまったが、面白かったような印象があったので、こちらも期待して。

前半は読むのがしんどかったが、後半は俄然面白くなりました。

伏線の回収も(一応)きちんとやってますね。

いかにも英国の作家という感じで言い回しも面白い。

続編も期待大です。


『名前のない怪物~蜘蛛と少女と猟奇殺人~』 黒木 京也

名前のない怪物 蜘蛛と少女と猟奇殺人 (宝島社文庫)

名前のない怪物 蜘蛛と少女と猟奇殺人
著者:黒木 京也

(宝島社文庫)

初版:2018年3月20日

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サブタイトルの通りなんだけど、主人公の部屋に「少女の姿をした怪物」が現れたという時点で読みだしたことを後悔。

この設定ならではという展開を期待したい気もするが、続編を読もうという気力が湧かない。