たまらなく孤独で、熱い街 -9ページ目

『猫は宇宙で丸くなる~猫SF傑作選~』 中村 融・編

猫SF傑作選 猫は宇宙で丸くなる (竹書房文庫)

猫SF傑作選 猫は宇宙で丸くなる
編者・後書:中村 融

(竹書房文庫)

初版:2017年9月7日

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〈地上編〉

「パフ」(1993) ジェフリー・D・コイストラ (訳:山岸真)

「ピネロピへの贈りもの」(1954) ロバート・F・ヤング (訳:中村融)

「ベンジャミンの治癒」(2009) デニス・ダンヴァース (訳:山岸真)

「化身」(1991) ナンシー・スプリンガー (訳:山田順子)

「ヘリックス・ザ・キャット」(1938?) シオドア・スタージョン (訳:大森望)

〈宇宙編〉

「宇宙に猫パンチ」(1992) ジョディ・リン・ナイ (訳:山田順子)

「共謀者たち」(1954) ジェイムズ・ホワイト (訳:中村融)

「チックタックとわたし」(1962) ジェイムズ・H・シュミッツ (訳:中村融)

「猫の世界は灰色」(1953) アンドレ・ノートン (訳:山田順子)

「影の船」(1969) フリッツ・ライバー (訳:浅倉久志) 

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こまっしゃくれたガキや人間のことを良く分かっている動物が活躍する物語は好きではないが、それは猫も同じなのでビミューなアンソロジーだった。

一番好みに近かったのは「宇宙に猫パンチ」かな。

『掲載禁止』 長江 俊和

掲載禁止 (新潮文庫)

掲載禁止
著者:長江 俊和

解説:千街 晶之

(新潮文庫)

初版:2018年3月1日

(2015年7月に新潮社より刊行)

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「原罪SHOW」

「マンションサイコ」

「社の囚人」

「斯くして、完全犯罪は遂行された」

「掲載禁止」

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書店で見つけるとつい買ってしまう。

今回も読者の背徳感をくすぐるテクニックは健在ですね。

オチも割と分かりやすかったかな。


『今夜、君に殺されたとしても』 瀬川 コウ

今夜、君に殺されたとしても (講談社タイガ)

今夜、君に殺されたとしても
著者:瀬川 コウ

(講談社タイガ)

初版:2018年1月22日

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タイトル買いで当たりを引いた記憶がないので、もうやめなければいけない。

サイコパスがたくさん一か所に集まっているのはどうなのかと思ったが、主人公の文字通りの打たれ強さに引いたな。

いっそのこと、タイトルのままの内容だったら面白かったかも・・・

『スタートボタンを押してください~ゲームSF傑作選~』 D・H・ウィルソン/J・J・アダムズ・編

スタートボタンを押してください (ゲームSF傑作選) (創元SF文庫)

スタートボタンを押してください (ゲームSF傑作選)

編者:ダニエル・H・ウィルソン、ジョン・ジョセフ・アダムズ

序文:アーネスト・クライン

解説:米光 一成

(創元SF文庫)

初版:2018年3月16日

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「リスポーン」(2015) 桜坂洋

「救助よろ」(2007) デヴィッド・バー・カートリー (訳:中原尚哉)

「1アップ」(2015) ホリー・ブラック (訳:中原尚哉)

「NPC」(2015) チャールズ・ユウ (訳:中原尚哉)

「猫の王様」(2015) チャーリー・ジェーン・アンダース (訳:中原尚哉)

「神モード」(2015) ダニエル・H・ウィルソン (訳:中原尚哉)

「リコイル!」(2015) ミッキー・ニールソン (訳:中原尚哉)

「サバイバルホラー」(2015) ショーナン・マグワイア (訳:中原尚哉)

「キャラクター選択」(2015) ヒュー・ハウイー (訳:中原尚哉)

「ツウォリア」(2015) アンディ・ウィアー (訳:中原尚哉)

「アンダのゲーム」(2004) コリイ・ドクトロウ (訳:中原尚哉)

「時計仕掛けの兵隊」(2014) ケン・リュウ (訳:古沢嘉通)

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ゲームが好きな人にも楽しめたかな。

客寄せのビッグネームよりも、知らない作家の方が面白かった気も。

「キャラクター選択」は『アルマダ』と通じる部分もイメージして思わずニヤリ。

「救助よろ」「1アップ」「NPC」「猫の王様」「ツウォリア」「アンダのゲーム」などもよかったですね、はい。



『スマホを落としただけなのに』 志駕 晃

スマホを落としただけなのに (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

スマホを落としただけなのに
著者:志駕 晃

解説:五十嵐 貴久

(宝島社文庫)

初版:2017年4月20日

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読み終えてから五十嵐貴久の解説を読んだら、個人的には解説史上空前の持ち上げ方で笑ってしまった。

SFの伊藤計劃みたいにミステリも「志駕以前」「志駕以後」と線引きされるわけですか。

犯人は最後まで謎めいた存在にしたかったのだろうが、それが逆に薄っぺらい印象を持ってしまった。

感心したのはクラッキングとハッキングを区別していることくらいで、スマホ云々はそういうこともありそうで怖いから身に覚えのありそうな方は充分に取扱いに気を付けてくださいね。


『BISビブリオバトル部2~幽霊なんて怖くない~』 山本 弘

BISビブリオバトル部2 幽霊なんて怖くない (創元SF文庫)

BISビブリオバトル部2 幽霊なんて怖くない
著者・後書:山本 弘

解説:福田 和代

(創元SF文庫)

初版:2017年2月24日

(2015年6月に東京創元社より刊行)

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こう暑くては読書感想文を書く気にもならないし、駄文を連ねても自分にとって備忘録にもなってないので、続けるのかやめるのかと思案橋ブルース。

しかし、この作者の本も17冊目か。

知らぬ間に結構読んでますが、そろそろ読み仕舞いかねえ。

今回のテーマは「恐怖」と「戦争」ですか。

それなりに考えるところもあったが、キャラがかなり鼻につくようになってきた。



『七つの海を照らす星』 七河 迦南

七つの海を照らす星 (創元推理文庫)

七つの海を照らす星
著者:七河 迦南

解説:宇田川 拓也

(創元推理文庫)

初版:2013年5月24日

(2008年10月に東京創元社より刊行)

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「今は亡き星の光も」

「滅びの指輪」

「血文字の短冊」

「夏期転住」

「裏庭」

「暗闇の天使」

「七つの海を照らす星」

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次の『アルバトロスは羽ばたかない』が評判いいようだが、まずはこちらからトライ。

期待が高まっているのでハードルも当然高くなるが、ミステリとしてはどうなんだろ。

なんだか覚えにくい登場人物たちが演技する、しょぼいような「事件」を読まされた果てにそれらを繋がれてどーだと言われても、「だから何?」としか思えないな。

『名探偵の証明』 市川 哲也

名探偵の証明 (創元推理文庫)

名探偵の証明
著者:市川 哲也

解説:村上 貴史

(創元推理文庫)

初版:2017年12月15日

(2013年10月に東京創元社より刊行)

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新本格が本の中とはいえ現実化した世界。

名探偵としてのトップランナーもいつかは老いるが、静かに消えるのか、まだまだやれるとしがみつくのか。

ギャグとしか思えない理由で退場させられた老名探偵が気の毒なような気がしないでもないが、全体的には乗り切れなかったな。



『星を墜とすボクに降る、ましろの雨』 藍内 友紀

星を墜とすボクに降る、ましろの雨 (ハヤカワ文庫JA)

星を墜とすボクに降る、ましろの雨
著者:藍内 友紀

(ハヤカワ文庫JA)

初版:2018年1月25日

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決して傑作でも佳作でもないけど、なんとなく心に残る。

宇宙から隕石やらスペースデブリやらが雨あられと地球に降り注ぐ世界で、銃と一体になってそれらを破壊して地球を守るスナイパーかつそのために造られた子供たち。

主人公に限らずスナイパーはみな星を愛し、それ故に星を撃ち落とすことを生きがいにし、できうるならば星に殺されて終わりたいと願う彼ら。

それだけで十分じゃないか、他に何を望むというのだ。


『日本SF傑作選(2)神への長い道/継ぐのは誰か?』 小松 左京

日本SF傑作選2 小松左京 神への長い道/継ぐのは誰か? (ハヤカワ文庫JA)

日本SF傑作選2 小松左京 神への長い道/継ぐのは誰か?
著者:小松 左京

編者・解説:日下 三蔵

付録:大伴 秀司

(ハヤカワ文庫JA)

初版:2017年10月15日

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「地には平和を」

「時の顔」

「紙か髪か」

「御先祖様万歳」

「お召し」

「物体O(オー)」

「神への長い道」

『継ぐのは誰か?』

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筒井康隆に続く第2弾。

こちらも全部既読だが、どれも面白く読めました。

「物体O」と「お召し」はその強烈さ(ナンセンスさ?)故にオチは覚えてましたが。

小松左京は思ったほど(特に)長編が少ないね。

もっと創作に時間を割いてくれていたら、どれほどの傑作をモノにしたことか、それだけが残念でならない。