【色褪せていく東京足立区大谷田物語】 未知との遭遇1 | ガンバの日々大冒険

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平成3年に大谷田団地の9階に住んでいた。

土日の夕方、天気の良い日はベランダに出て

遠くまで見渡せる東京の街を眺めていた。

巷でよくいわれるように

4階5階以上の高いところには

ムシは飛んで来られないようで

大谷田団地9階での生活において

「蚊」に悩まされることはなかった。

 

窓を開けたまま寝ていても

蚊を気にする必要はなかったのだが

階下から聞こえてきたのはセミの鳴き声。

東京のセミは夜も鳴くことにビックリした。

本格的な夏を迎える頃の

あの東京の蒸し暑さの中では

さすがにクーラーを使わなければ寝ることができず

窓を閉めて寝るようになったので

セミの鳴き声も気にならなくなったが、

夜にセミが鳴くなんて

北海道では考えられないことだ。

 

北海道で見られるセミといえばアブラゼミ、

ミンミンゼミ、エゾゼミが代表格だが

日比谷公園で大量に発生していた

クマゼミを見たときは

そのあまりの大きさと数に本当に気味が悪く

セミに初めて怖さを感じたものだ。

 

 

上京前に一番不安だったのはゴキブリである。

北海道にはゴキブリはおらず

私にとってはそれまで一度も

見たことがない未知の生物であったが

(最近は北海道の飲食店でもチャバネゴキブリが

見かけられるようであるが・・・)、

ごきぶりホイホイなどのテレビCMが流れ

こち亀でも両さんとゴキブリとの

戦いが数多く描かれるなど、

東京の家では普通に出現するムシだと思っていた。

ゴキブリ1匹見つけたら

100匹はいるといわれていたので

凄い不安を抱えたまま生活を送っていたが、

幸いにも団地の部屋では

1匹も出てくることはなかった。

(鈍感故に気づかなかっただけかもしれないが・・・)

 

 

 

【色褪せていく東京足立区大谷田物語】

目次

01 大谷田一丁目団地

02 乗合タクシーのピストン輸送

03 千代田線の通勤ラッシュ

04 私の自転車を返してください!

05 ヨドバシカメラCMソング

06 八か村落し親水緑道 

07 上京は東京都庁移転の年

08 未知との遭遇1

09 未知との遭遇2

10 都民(足立区民)ですけど、何か?

11 アモール東和

12 シーナマコトにはまる

13 赤坂の漆黒の闇

14 部屋の間取りは2DK

15 ランチが唯一の楽しみ?

16 東京の水道水はまずい

17 中華料理 汀翁

18 梅雨空の憂鬱

19 車寅次郎のふるさと葛飾柴又

20 「半ドン」て知ってる?四週六休制

21 初期のノートパソコン35万円

22 遅々として進まぬエレベーター

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