【色褪せていく東京足立区大谷田物語】 乗合タクシーのピストン輸送 | ガンバの日々大冒険

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大谷田団地1号棟前の駐車場に

毎朝長蛇の列が発生する。

最寄り駅であるJR亀有駅行きの

乗合タクシーの乗り場があるのだ。

 

大谷田団地の最寄り駅は

JR亀有駅か千代田線北綾瀬駅。

距離的に近いのは北綾瀬駅なのだが

今でこそ千代田線の始発駅として

乗り継ぎなしで都心へ向かうことができる

北綾瀬駅であるが

平成3年当時は本数も少なく

綾瀬駅で乗り換える必要があり

通勤に利用するには不便であった。

 

一方のJR亀有駅までは約1.4kmで

路線バスや自転車を利用する人、

20分かけて歩く人も多かったが

便利だったのは乗合タクシーである。

 

乗合タクシーの運行時間は

6時30分から9時までで

亀有駅までは10分ほどで到着。

当時使用されていた車両は

大型車のみだったと記憶しているが、

乗り場にタクシーが到着すると

運転手横の前部座席に2名、

後部座席3名が乗り込むと発車する。

 

当時の乗車料金は1人150円。

乗車料金は

後部座席に乗った3人分を

後部座席の真ん中の乗客が集め

運転手横の乗客に渡し、

受け取った前方の乗客は

もう一人の前方乗客分と自分の料金を合わせ

降車時に運転手に

支払うシステムとなっていた。

こんなシステムを誰も教えてくれないので

はじめは大変戸惑いました。

皆さんタクシーを待っているときも

乗車後も無言のままなので

聞きづらかったな~

 

 

大谷田団地と亀有駅を結ぶ乗合タクシーは

当初9社により運行されていたが、

その後運行業務から撤退する社が相次ぎ、

路線バスの充実などもあり

今は残念ながら廃止されたようである。

 

大谷田団地乗合タクシーを

利用していたものとして

思い出の一つが消えるのは

寂しいものである。

 

乗合タクシーは

大規模な団地の住人にとっては

充分活用できる便利なシステムだと思うので

復活を期待したい。

 

 

 

【色褪せていく東京足立区大谷田物語】

目次

01 大谷田一丁目団地

02 乗合タクシーのピストン輸送

03 千代田線の通勤ラッシュ

04 私の自転車を返してください!

05 ヨドバシカメラCMソング

06 八か村落し親水緑道 

07 上京は東京都庁移転の年

08 未知との遭遇1

09 未知との遭遇2

10 都民(足立区民)ですけど、何か?

11 アモール東和

12 シーナマコトにはまる

13 赤坂の漆黒の闇

14 部屋の間取りは2DK

15 ランチが唯一の楽しみ?

16 東京の水道水はまずい

17 中華料理 汀翁

18 梅雨空の憂鬱

19 車寅次郎のふるさと葛飾柴又

20 「半ドン」て知ってる?四週六休制

21 初期のノートパソコン35万円

22 遅々として進まぬエレベーター

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