「8つの宇宙の形」という言葉はなかなかいい言葉で,これが「8つの3次元幾何学」だったらこうはロマンを掻き立てなかっただろうと思います.
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%BE%E4%BD%95%E5%8C%96%E4%BA%88%E6%83%B3
(日本語のウィキペディアでは8つの説明については「書きかけ項目」のままのようです.英語のほうでは
http://en.wikipedia.org/wiki/Geometrization_conjecture
に8つについての説明が書いてあります.)
さて,サーストン氏はミヤケスタジオのほうへといろいろとアドバイスのメールを送っていたので,それを拝見させていただいたのですが,その中で目をひいたのが「8つの宇宙の形のメタファーとなる8つの結び目の形」でした.それは8枚のシートからなり,それぞれに幾何学の名前と結び目の絵がかかれたものです.
メタファーというのはフツウは「暗喩」という意味で使いますが,ここでは抽象的な概念を具体的なものをシンボルとして具現化することです.一体なんのことやら,とおもいましたが「3次元ユークリッド」と書かれたシートにボロミアンリング( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%90%E3%81%B3%E7%9B%AE%E7%90%86%E8%AB%96 の挿絵があります.)の絵が書いてあったのでピンときました.
サーストンが昔作ったビデオ映像に「not knot」というものがあるのですが,これにボロミアンリングの話があったことを思い出したからです.
http://www.youtube.com/watch?v=AGLPbSMxSUM
(not knot, part 1)
http://www.youtube.com/watch?v=MKwAS5omW_w
(not knot, part 2)
立方体からボロミアンリングを作る方法がpart 2の最初のあたりで解説されています.
(今気付いたのですが,これとは別に「knot/not」という婦人服ブランドがありますね.)