岡崎城に立ち、ふと思う。

大河ドラマで、家康と瀬名が描かれて

いる。歴史で知るところより、ドラマ

の方が、より真実に近いように思える。

 

例えば瀬名(有村架純)が人質になっ

たが、このときに今川氏真は瀬名を御

伽噺にしていた。このように戦国時代

の女性は、生きるために、男を受け入

れてきた。

これからさき、瀬名は、どのように描

かれるかが興味がある。

彼女ほどの悪女はないといわれ、夫の

の手によって命をおとした妻・築山殿

の物語。

 

 

岡崎城の家康(天文11(1542)年12月26日誕生、産湯の井戸)

 

<岡崎城>

岡山城にいた家康の妻・築山殿と息子の

松平信康、そして信康の妻・徳姫の三人。

たれもきづくまいと思った事件が、嫁の

徳姫の耳にきこえた。

 

<信康と徳姫>

徳姫は、信康と契りを結ぶことはなく不

幸であった。

信康は、母親があてがった甲州女を溺愛

し、夜は母親の御殿ですごしていた。

 

<徳姫と築山殿>

徳姫にとって魔物の築山殿が、信康を抱

き入れ、甲州に脱走する用意をしている

という。

 

<信康と甲州女>

徳姫、調べてみると。その女は武田家の

重臣で、他国まで知られた日向大和守昌

時の娘であった。

 

たれもきづくまいと思った事件が、嫁の

徳姫の耳にきこえた。

それでつじつまがあう。

甲州侍日向大和守の娘が、大胆にも武田

勝頼の密命をうけ調略の手先になり、信

康殿や築山殿を甲州へ誘うべく手引き役

をつとめているという。

 

これには事情があった。昌時は女奉公人

に通じ、この娘を生ませた。正室が嫉妬

深く迫害し、三河に流れきて、岡崎城下

の陋巷(ろうこう)にすんでいた。

ただそれだけのことであった。

 

想像ほど恐ろしいもなはない。

築山殿の甲州内通は根元をあらえば、ヒ

ステリ―症の妄想によるものだった。

 

この事態を知らない家康は浜松城にいた。

その浜松から、近江安土城に居る信長の

もとに、家臣筆頭の老臣・酒井忠次を送

った。

 

この事件の発覚後、ただひとり同情した

のは家康だけだった。

事件後「あのひと(築山殿)はああなの

だ。それだけのことなのだ」と家康はい

った。

ところでこの「築山殿事件」は、家康生

涯のなかで忘れようのない悲劇となった。

 

 

岡崎城跡(岡崎公園)の家康の銅像

 

 

どうする家康(メモ)

松平元康     :松本 潤

瀬名(築山殿)  :有村架純

瀬名の父・関口氏純:渡部篤郎

瀬名の母・巴   :真矢ミキ

 

今川氏真     :溝端淳平

鵜殿長照     :野間口 徹

田鶴(長照の妹) :関水渚

 

織田信長     :岡田准一

お市(信長の妹) :北川景子

柴田勝家     :吉原光夫

木下藤吉郎    :ムロツヨシ

 

武田謙信     :阿部 寛

 

石川数馬               :松重 豊

酒井忠次     :大森南朋

大久保忠勝(平八郎) :山田祐樹

鳥居忠吉    :イッセー尾形

大久保 忠世  :小手伸也

 

服部半蔵    :山田孝之

本多正信    :松山ケンイチ

 

 

 

岡崎城(愛知県岡崎市)

 

 

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