戦国の世の男と女性のことだが、どうも、

これまで真実を語られてこなかったようだ。

ところで「どうする家康」では、ドラマと

して、この時代の覇権を愉しく描き、男と

女性を描いているように思えてくる。

 

 

ー「清州でどうする」ー

家康(松本潤)は、生涯にわたり辛いめ

にあってきた。

この度も、妻・瀬名(有村架純)と長男・

竹千代を今川氏真(溝端淳平)の駿府に

人質に残したま、敵対する織田信長(岡

田淮一)と同盟を結ぶ清州城にゆく。

 

<織田信長と松平元康>

幼い頃織田方に捕らわれていた松平元康

(幼名竹千代、のち家康)は、家来を連

れて尾張・清州城にゆき、信長と盟約を

結ぼうとする。このとき、信長の妹・市

(北川景子)を紹介される。清州城では

信長家臣の柴田勝家(吉原光男)、木下

藤吉郎(ムロツヨシ)と出合う。

信長は、盟約の条件として、市との結婚

することを迫る。

 

<松平元康と妻子「人質」>

一方、駿府駿河に残された瀬名たち。

家康は、5歳から12年間、尾張と駿河で

人質としてすごしていた。この間、15

歳のときに今川義元の姪で、関口親永(

ちかなが)の娘・瀬名(25歳のちの築山

殿)と結婚し、2年後に長男・信康が誕生

(永禄2年・1559年)。

 

<清州同盟(信長と元康)>

父・広忠の妻・於大の兄水野信元(刈谷)

は織田氏と同盟を結んだために、今川氏

に庇護されていた父・広忠は於大と離婚

する。叔父・水野信元が同盟の仲介をと

る。(永禄5年・1562年)

 

元康は信長との領地をめぐり、大高城攻め

にふれる。信長が何も働いていなかったと。

これに木下藤吉郎は、「もの見方」の違い

だと。背後から、油断した大元の今川義元

を破ったと、言う。元康これに(信長を)

軍神のなすことだと感嘆する。

 

<瀬名と今川氏真>

一方、駿府。亡き義元の嫡男・今川氏真

は健在で、家康はじめ家臣らの妻子は人

質としてとられたまま。同盟を知り、人

質の三河の家臣の妻子を殺す。

 

こうした中。邸にて、瀬名と父・関口氏

純(渡部篤郎)、妻・巴(真矢三木)の

3人。母は「この上ない話ではないか」

と言い。瀬名も「氏真は、立派なかた」

という。父は「妻でない」そして「側室

でもない」と、「御伽噺(みおとぎ)役

じゃ」という。

 

 

母は、今川の本家をと怒るが、瀬名は

「これまで、(氏真さまを)慕っていま

した。お側にいられるのはこの上ない幸

せ、竹千代と姫ををよろしく」と頭を

下げる。

 

 

<元康と市>

元康と市は結婚の式が迫っていた。

市には元康が初恋の男性。

元康に、瀬名の血で書かれた「たす

けて せな」と、守りの割れた「兎」

が清州城に届き、泣きわめく元康。

すべて事情を察知した市、「かよわき

男はお断り!」と兄上に申し上げる。

市「この世は、力で奪い取るのじゃ」

家康どうする?

元康「妻と子を この手でとりかえし

ます」

 

 

<家康「第5回瀬名奪還作戦」>

今川義元戦死の翌年永禄4(1561)年

に伯父の水野信元から進言を受けた信長

から和睦を打診されたときも、家康は即

決しなかった。

 

松平氏が生き残るために、織田方につく

ことに決め、家康は自ら信長の居城であ

る清州城に赴き、同盟を結ぶ。

 

清州同盟により、今川の人質になってい

た家臣の妻子らは、そのまま駿府に留

めおかれたままになる。

 

ところで、家康は鵜殿長照の三河西郡城

に攻め入った。このときに鵜殿長照の

・氏長と氏次を人質にする。

家康は人質にしたと鵜殿長照・家族らを

人質交換を交渉。

 

今川氏真、これに応じなければならな

かった。三河西郡城の鵜殿長照の正室は

今川義元の妹で、今川氏真も見殺しには

できなかった。

家康は人質交換により妻子・瀬名はじめ

とした人質を取り戻す。

 

家康どうする、第5回「瀬名奪還作戦」。

 

 

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